扉をめぐる世界の中で   作:gurafa

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おはこんばんちは~gurafaです。今回は初の戦闘描写です。うまくできたかはわかりませんが精一杯頑張りました。なので、暖かい目で見てください。


第四話

「さて、お昼も食べたし、次は実戦訓練・・・といきたいけれども、実は食材が足らなくなってきちゃったのよね。だから、麓の街まで買い物に行くけど、一緒に来る?」

 

「いや、僕はいいよ。実戦訓練って言ってもいつもの奴等とでしょ?勝手にやってるよ。」

 

「そう?じゃあ、わかったわ。何か買ってきて欲しいものはある?」

 

「じゃあ、コドラチョコバーがいいな。」

 

「はいはい。じゃあ、イセさんのお店に寄ってくるからいつもより帰りは遅くなるわね。いい子にしてるのよ?」

 

「わかったわかった。」

 

母さんが町に買い物に行ったあと、俺は家の裏の倉庫に置いてあるとある機械を引きずり出していた。

 

「これでよしっと。」

 

手を払い、機械の前に焔覇吐を装備して立つ。この機械は母さん自作の物で、太陽の光で動いてくれる。

 

ブ~ン

 

機械が動き始める。すると、地面から半透明な人が5人現れた。

 

「今日はバレットが2人にトンファーが1人、鎌使いが2人か。」

 

この機械、入力された人物の動き、思考を可能な限りトレースした人形を作ることができるのだ。まあ、母さんが言うには、人形ではなく『イミテーション』というらしいが。ただ、この機械には制限があり、イミテーションの活動範囲は最大500メートル、最大5体までしか同時に出現できない。

 

『Master.』

 

「ん?」

 

『Maikaze say, “Let me have a try”.(マイカゼが「自分にやらせてくれ」と言っています。)』

 

「マイカゼが?・・・そうか。わかった。今回はマイカゼでいくか。」

 

そう言うと、マイカゼにフォルムチェンジして、イミテーション達に体を向けた。

 

先に動いたのはイミテーションだった。バレット達がハンドガンをそれぞれ3発ずつ放つ。それに対してハヤトは慌てずに手に持った棍で弾いていく。

その弾の間を縫うように動き、ハヤトに接近するトンファー使い。

 

「・・・」

 

「シッ」

 

棍とトンファーの打ち合い。棍を片手持ちから両手持ちに切り替える。

 

ガガガガガッ

 

目にも止まらない速さで行われる戦闘。トンファーで顔を狙えば棍の尻の部分で弾き、そのまま胴を狙うともう片方のトンファーでそらされる。しばらく打ち合うと、トンファー使いが柄の部分を握る素振りをした。

 

「!!」

 

とっさに体を反らすと目の前を光の球が通りすぎていく。体を反らした反動を利用し、トンファー使いの腹に蹴りを入れて飛ばすと同時にバク宙で距離をあける。

着地をすると、背中にゾワッとした感じがはしる。素早く膝を曲げると、ついさっき首のあった場所を鎌が通りすぎる。

 

『Watch your head!』

 

焔覇吐からの忠告に従い前転をすると、上から鎌使いと鎌が降ってくるようすが見えた。

 

上からの攻撃を躱し、そのままの勢いでイミテーション達から距離をとる。すると、半透明だったイミテーション達に色が付き始めた。バレットは片方が水色に、もう1人は緑色に。トンファー使いは黄色くなり、鎌使いは紫と赤に染まった。

 

「向こうも本気モードに入ったみたいだし、こっちも真面目にやるぞ、焔覇吐、マイカゼ!」

 

『Yes. master.』

 

「サン・フォンシェン!」

 

そう叫ぶと掲げた右手に先程まで使っていた棍に比べると二回りほど大きな棍が握られていた。

 

「さあ、第2ラウンドだ。」

 

ハヤトはイミテーション達に向かって駆け出した。

 

先程と同じようにイミテーションの中で一番最初に攻撃してきたのはバレットの2人だった。ただ、先程までとは違い、水色のバレットが放った弾は散弾銃のように広がり、緑色のバレットが放った弾は2倍くらいの速さで迫ってきた。しかし、ハヤトは先程と同じように棍で弾いていく。けれど、さっきとは違って弾いた弾を他の弾に当たるように弾いていく。すると、弾と弾の間に通ることができるくらいの隙間ができた。

 

「ハッ!」

 

すぐさまバレット達に近寄ると、棍で2人同時に攻撃する。片側を下げながら胴を打つと同時にもう1人に反動で上がる方を利用してアッパーをくらわせる。そして浮かび上がったところで地面に叩きつける。

叩きつけられたバレット達は戦闘不能になったようで地面に溶けていく。

 

「お疲れ様。」

 

消えていくバレットにそう声をかける。その背後からトンファー使いがせまってくるが、

 

ガキンッ

 

ハヤトの周りを覆っている風の壁に阻まれてしまった。

 

「おいおい、労いの言葉ぐらいかけさせてよ。」

 

そう言うと、風の壁を解除する。武器を構え直すトンファー使い。対してハヤトは短い棍を連結させて棍を2本にし、両手に構えた。

 

「行くぞ!」

 

再び技の応酬がはじまる。けれど、徐々にハヤトの方が押してきた。

 

「そりゃ!」

 

掛け声と共に強めの攻撃をし、ガードを崩すと、その隙に打ち上げ、空中で5回ほど突いてから横凪ぎに棍を振るい、トンファー使いを吹き飛ばした。

 

木に当たりズルズルと地面に落ちていきそのまま溶けていくトンファー使い。その姿を見届けるとハヤトは鎌使いの2人へと向き直った。だが、棍よりも鎌の方が射程が長いためなかなか近づくことができない。再び距離を空ける1人と2人。

 

「このままじゃ埒が明かないな。・・・よし、あれやるか。」

 

そう呟くとサン・フォンシェンを構えて力を溜めはじめる。ハヤトがやろうとしていることに対してヤバイと思ったのか、鎌使い達は距離を空けるか攻撃をするか迷っていたが、攻撃をする方を選んだようで接近してくる。が、

 

「遅いよ。」

 

攻撃をする前に力が溜まったようでサン・フォンシェンを逆手に持ちかえる。

 

「『エアリアル・ドライブ!』」

 

そう叫ぶと同時にサン・フォンシェンを横凪ぎに振る。すると、鎌使い達目掛けて衝撃波のようなものが飛んでいき、鎌使い達は飛ばされていった。

 

鎌使い達を倒し、機械を止めたハヤトは焔覇吐を解除して、一息ついていた。

 

「焔覇吐、マイカゼに謝っておいてくれないか?パッとしないとか言ってごめんって。」

 

『OK.』

 

それからハヤトは焔覇吐としばらく会話をしたあと、機械を片付けて談笑しながら家に入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「けひひひひ。みぃつけた~」

 

ハヤト達を見つめる者に気付かずに。

 

 




はい。というわけで第四話でした。如何だったでしょう。気づけば文字数が普段の倍くらいになってました。そして、敵として出すのは、東魔王オリエンスに決定しました~。これからも皆さん、読んでいただけると嬉しいです。因幡の白黒ウサギ様、unleash様、コメントありがとうございます。
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