扉をめぐる世界の中で   作:gurafa

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今晩は~。gurafaです。今回は日常?回です。マーリンにラウラ&オリジンで挑んで来ました。結果?惨敗ですよ。マッドネスとかやられて一撃で沈みました。


第五話

「それじゃあ、行ってくるわね。」

 

前回買い物に行ってから10日がたった。相変わらず起動訓練から実戦訓練までをこなす毎日。その実戦訓練も終わり、俺は後片付けをしていた。

 

「ふぅ、今日も終わりっと。」

 

片付けも終わり、家に戻ろうとする。

 

「すいません。」

 

だが、家に入ろうとしたら声をかけられた。

 

「はい、何でしょう?」

 

振り返ると、そこには緑のインナーを着て茶色のジャンパーを羽織った柔和そうな女の人が立っていた。

 

「こちらにサクラさんが住んでいると聞いたのですが、ご在宅ですか?」

 

「母さんですか?いえ、今はいませんが。」

 

「そう・・・ですか。では、こちらの手紙をお渡しいただけますか?」

 

「はあ、わかりました。」

 

「では、私はこれで。」

 

そう言うと女の人は森へと消えていった。

 

「・・・今の人、誰だったんだろう。」

 

手渡された手紙を見ると『サクラ様へ』と書かれていた。裏を見てみるが差出人などは特に書かれておらず、封筒を止める『目の模様』のシールが貼られているだけだった。

 

 

 

山を降りていつも通り八百屋、肉屋、魚屋等に寄り買い物を済ませていく。

 

「お、サクラさん。今日もキレイだね~。どうだい、サービスするから、このアジ買って行かないかい?」

 

「あら、美味しそう~。じゃあ、4尾くださいな。」

 

「まいど~。」

 

「サクラさん。一週間ぶりぐらいだね~。今が旬のブドウが安いんだけど買って行かない?」

 

「う~ん、今日はいいかな~。」

 

「そうか~。残念だね~。」

 

そんな会話をしながら商店街を抜け、目当ての店に向かう。

 

ドンッ

 

「キャッ」

 

「わっ」

 

急に曲がってきた子供とぶつかってしまった。見るとハヤトと同じぐらいの少年が尻餅をついていた。

 

「あんまり走り回ると危ないわよ。」

 

「ごめんなさい。」

 

少し注意をすると素直に謝ってくれた。

 

「アオト!」

 

「母さん。」

 

すると少年の母親が駆け寄ってくる。

 

「すいません。うちの子が。」

 

「いえいえ、大丈夫ですよ。」

 

そう言うとサクラは屈んでアオトと呼ばれた少年と目の高さを同じにする。

 

「いい?僕。こういうところでは走り回っちゃダメだよ?」

 

「わかった。」

 

そして、母親と二言程話すと再び目当ての店に向かった。

 

カランコロ~ン

 

「いらっしゃ~い。あら?」

 

「こんにちは。イセ。」

 

「サクラじゃない。また買いに来てくれたの?」

 

「ハヤトがここのコドラチョコバーがお気に入りでね~。まだある?」

 

「あるわよ~。いくつ?」

 

「ん~、5つかな。あと、ドラマッチャももらえる?」

 

「了解♪ちょっと待っててね。」

 

そう言うと、イセは店の奥に行った。店内に置いてある椅子に腰かけて周りを見渡すと、そこらじゅうに貼ってある・・・・・・アツヨシ様と書かれた写真。

 

「お待たせ~」

 

そう言いながらイセがコドラチョコバーとドラマッチャ、さらに、ドラチョコタルトを持って出てきた。

 

「私ドラチョコタルトは頼んでないわよ?」

 

「これは私からのサービス。ついでに私も食べるし。ちょうどお客さんもサクラ以外いないし、休憩に少しつきあってよ。」

 

「まあ、急いでる訳じゃないしいいわよ。」

 

テーブルにドラマッチャとドラチョコタルトを置き、サクラと反対側の席に座る。

ドラチョコタルトを一口大に切り、取り皿に分けていく。

 

「また、一段と腕をあげたみたいね。」

 

「えへへ、最近アツヨシ様のことを考えながらお菓子を作るといつもより美味しくできる気がするの。」

 

「あ~。好きな人を思い浮かべると普段よりいろんな事が上手くできることに関しては同意するわ。だけどイセ。限度ってものを考えなさいよ?」

 

「大丈夫、大丈夫。私のしてることはまだ常識の範疇よ。毎日ラブレターを送るとか、バレンタインに向けて等身大アツヨシ様のチョコの設計図を書いたりとかそのぐらいだもの。」

 

(ダメだこりゃ。)

 

2人で談笑をしていると、気づくと1時間以上話していた。

 

「あら、もうこんな時間。ハヤトが待ってるし帰らなくちゃ。お会計いいかしら?」

 

サクラは荷物をまとめて会計をすませる。

 

「待って。」

 

店を出ようとするサクラをイセが呼び止める。

 

「なに?」

 

「危ない危ない。忘れるところだった。あのね、この間店に来たお客さんに『サクラさんのお宅はどちらかご存じですか?』って聞かれたんだけど・・・。ってサクラ大丈夫!?顔色悪いけど。」

 

「そ、それってどんな人だった?」

 

「えっと、ニコニコしてて、柔和そうな女の人だったよ。サクラの知り合い?」

 

「知り合いと言えば知り合いね。ごめんなさい。今日はもう帰るわ。」

 

「あっ、ちょっとサクラ!」

 

イセが呼ぶが、サクラはふらふらした足取りで店を出ていった。

 

「もう、なんなのよ。」

 

1人店に残されたイセは嫌な予感がして思わずそうつぶやくのだった。

 




はい。というわけで第五話でした。今回はイセを出したいな~と思い書きました。Xion・Ⅸ様、感想ありがとうございます。できるだけおもしろくしていきますので皆さんこれからもよろしくお願いします。
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