結構、行き当たりばったりで書いているのですが、もっとちゃんと考えて書いた方が良いのかなぁ……。
まあ、向こうで上げていた分は書き直す気無いですけどね。
俺は予め調べておいた、フェイトの住むマンションの近くにやって来た。だが、いきなり彼女の部屋に乗り込むなんて真似はしない。そんなの、只の不法侵入である。
俺はフェイトが食料を買う為にマンションから出てくるのを待っている。
暫くエントランスに通じる扉の前を張っていると、フェイトが中から出てきた。
一日目から会えるなんて、これは付いてる。
俺は少し離れてフェイトの後を追った。
たどり着いたのは近所のコンビニエンスストア。フェイトは大量のカルリーメイトを買い物籠に入れた。
「そんな食生活を送っても禄な事にならないぞ?」
「……え?」
自分に声を掛けられたことが意外だったのか、フェイトは少し驚いたような表情をする。
「だから、そんなもんばっか食ってたら体悪くするって」
俺の用事が大したことじゃないと思ったのか、表情を戻した。
「……私は大丈夫だから……」
そう言って、彼女はレジに行こうとする。
「はぁ……ちょぅと来い」
俺はフェイトから買い物籠を奪うと、手を取って歩き出した。
「あっ……」
フェイトの口から驚きの声を漏らす。
「店員さん、これ元の場所に返しといて!」
戸惑うフェイトに構わず、俺はコンビニエンスストアを後にした。
「親父っ、蕎麦定二人前!」
俺は親の店の扉を開けるなり、注文を入れた。
「あいよっ」
こちらをチラリと見て、返事をした親父は早速、作業に取り掛かる。
「……え!?……え!?」
現在の状況を理解出来ていないフェイトを気に掛ける者など、ここには居なかった。
「ところで、その子はどなたさんだい?」
親父がフェイトについて問う。
「今日、新しく出来た友達だよ」
俺が答えると、フェイトがまた驚いたような顔をする。
「そいかい。ほれ、お待ちっ!」
注文して数分すると、二人前の蕎麦定食を持った親父がやってきた。
お盆の上には掛け蕎麦、野菜のかき揚げ、海老天、ほうれん草のお浸しが乗っている。
「いただきます」
俺は蕎麦を啜るが、フェイトはどうしたら良いのか分からない様子。
「食べなよ」
口の中の物を飲み込み、俺はフェイトに言う。
「……いただきます」
少し迷った後、フェイトは蕎麦を食べ始めた。
「……美味しい」
「だろ?」
思わず漏れたであろう目の前の少女の言葉に、俺は同意を示す。
彼女は暫く夢中で蕎麦定を食べていた。
「ごちそうさま」
箸を置いたフェイトの表情は少しだけ緩んでいる。
「それじゃあ、ごちそうさまーっ」
親父に声を掛けて、俺は椅子から立ち上がった。
「おうっ」
親父は返事を返すと、空いた食器を回収する。
「あの……お金は……」
フェイトはポケットから財布を取り出そうとした。
その動作を親父は言葉で制する。
「稔の友達なら、お代はいらないよ」
親父の言葉を聞き、フェイトは困ったような表情をした。
「うーむ……。なら、これからも稔の事を宜しく頼む。それがお代代(だいが)わりだ」
親父の言葉を聞きつつ、またフェイトが遠慮する前に、俺は彼女の手を引き、店から出る。
「カルリーメイトばっか食う位なら、またうちに来いよ」
「……うん、ありがとう」
俺の提案に、フェイトはお礼を言って、返した。
表情も併せて推察すると、肯定なのか否定なのか分からない。だけど、フェイトに好印象は与えられたはずだ。
これで、ヴィヴィオまでの道のりがまた一歩縮んだだろう。
とりあえず、今回は接触だけ。
いずれはフェイトも……。