ヴィヴィオ一途なのに……   作:碧河 蒼空

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6話 動物虐待は犯罪です

 すずかの家で、なのは、アリサとお茶をしていると、敷地内でジュエルシードが発動した。

 逃げ出した振りをするユーノを理由に、なのはと俺は現場へと向かう。すると、そこには辺りにそびえる木々よりも高い、巨大でプリティーな子猫が居た。

 原作で知っていたが、その姿を実際に目にすると、呆気にとられる。

「あ、あ……あ、あれは?……」

「た、多分……あの猫の大きくなりたいって思いが正しく叶えられたんじゃないかなと……」

 呆気にとられていたのは俺だけでは無かった。なのはと、なのはの問いに答えるユーノから出て来る言葉がだどたどしい。

「そ、そっか……」

 なのはは頭に左手を頭に当てて、言葉を返した。

 そういえば、原作では平和な音楽が流れてたなぁ、このシーン。

「だけど、このままだと危険だから、元に戻さないと」

 ユーノは真剣な表情に変え、そう言った。

「確かに、誰かに見られても面倒だからね」

 俺もユーノに同意する。

「そうだね。流石にあのサイズだと、すずかちゃんも困っちゃうだろうし」

 なのはも異論は無いようだ。

「襲ってくる様子も無いし、ささっと封印を……じゃあ、レイジングハートッ」

 なのはは懐から待機状態のレイジングハートを取り出して、セットアップ……。しようとしたら、どこからか飛んできた一発の黄色の魔力弾が、巨大化した猫に命中した。

 猫は堪らず、悲鳴を上げる。

 なのはと俺は魔力弾の飛んできた方向を見ると、そこには電柱の上に立つフェイトの姿があった。

 視線の先で、彼女は魔力弾の第二波を放つ。今度は先程と違い、何発も発射された。

 なのはは直ぐ様レイジングハートのセットアップを再開する。猫の元に飛んで行くと、フェイトとの放った魔力弾をバリア魔法で防いだ。

 だが、次に放たれた魔力弾はなのはの下を抜け、猫の足に命中する。猫は堪らず、木々を巻き込んで、横に倒れた。

 一先ず、俺はユーノと一緒に近くの茂みに隠れる。すると、フェイトが近くの木の枝に降り、なのはの分析を始めた。

「申し訳無いけど、頂いて行きます」

 鎌の様な魔力刃を自らのデバイスから出現させ、なのはに襲い掛かる。なのはがそれを避けると、空中戦が開始された。

 だが、戦闘力は一目良前。猫に気を取られていたなのはがフェイトの魔力弾に落とされるまで、大した時間を要さなかった。

 ユーノが救助に向かったので、俺はフェイトの方に行く。

 彼女はちょうど猫に電撃を流し、動きを止めてからジュエルシードを封印して、回収した。

『動物虐待は感心しないぞ』

 俺が念話でフェイトに話しかけると、彼女は勢い良く振り向き、デバイスをこちら向け構える。

『あなたは……』

 彼女の表情が驚きに変わった。が、直ぐに先程の無表情に戻す。

『あなたは彼女の……』

『ああ。協力者で間違いないよ。ただ、魔力はあるけど、魔導士じゃない。無力な一般市民さ』

 フェイトの問いに両手を上げ、嘘偽りなく答えた。

『君もジュエルシードを集めてるの?』

『……はい』

 一応、質問には答えてくれる様だ。親父の蕎麦様様である。

『そっか……。なら、なのはのライバルになるって訳だ』

『……あの子にはジュエルシードから手を引くよう言って下さい』

『一応、伝えておくけど、多分、無理だと思うよ。あの子、頑固なとこあるから』

 その念話を聞くと、フェイトは踵を返し、この場を去った。

『また、一緒に蕎麦食べようなー』

 最後の念話の返事は返って来ない。ま、また迎えに行けば良いか。強引に連れて行けば、多分、来てくれるよね?

 ……アルフに殴られないと良いなぁ……。

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