Muv_Luv 白銀の未来     作:ケガ率18%

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6月26日誤字訂正



9話

―白銀side―

 

 3月1日16:00 

  -ブリーフィングルーム-

 

これまでの訓練の結果、全員が初歩から中難易度の3次元機動を身に付けるところまでは来た。

初日などは涼宮少尉以外のA-01メンバーがエチケット袋をパンパンに膨らませていたけど、3日を過ぎた辺りからは全員訓練後もケロッとしてんだから順応するのも早いわけだ。

それでも僅か10日間訓練しただけでここまで順応するとは予想外だった。他の世界で207Bのメンバーより先にXM3に順応していた分も含めて、かなり高目に見積もったつもりだったけど、その予想を越えてくるとは流石夕呼先生の特務部隊だな。

 

―ガラッ―

 

「っ、気をつけ!…って、中尉だけですか。脅かさないでくださいよ」

「脅かしてすんませんね。皆さんが大好きな伊隅大尉はもう少ししたら来ますから、そんなに焦らないでくださいよ」

 

部屋の扉を開けると今まで休憩していたらしく全員椅子から慌てて立ち上がるが、俺の横に伊隅大尉がいないと分かると途端に言葉を崩してきた。

まぁ言葉使いに関してはA-01でのようにと初日に言ってあるし構わないんだが、馴染むの早くね?

 

その後、速瀬少尉にパシられたり、涼宮少尉の天然発言で色々気を削がれたり、小林少尉の賑やかしに巻き込まれたり、小林少尉と一緒に副島中尉から怒られたりしながら過ごしている内に伊隅大尉が部屋に入ってきた。

 

「全体、敬礼!」

「各自席に着け、デブリーフィングを始めるぞ」

 

………

……

 

「それでは最後に今日までの訓練について白銀中尉から総評を貰う。各自心して聞け」

 

本日の訓練に関するデブリーフィングも終わりに差し掛かった頃、突然伊隅大尉から打ち合わせにないキラーパスが飛んできた。

 

「えっ!?ちょっ、聞いてないですよ大尉?」

「いや、副司令から白銀の教導は今日までと聞いてな。折角だからと気を利かせてみたんだが…嫌だったか?」

「それならそうと朝のうちに伝えてくださいよ!とっさに総評だなんて言われても、すぐには出てきませんよ」

「え~10日間も教導して総評が出ないなんて、私達は中尉にとってそんな問題児だったんですか~?」

 

…小林少尉、せめて顔くらいは台詞と合わせてくださいよ。今の俺の状況、おもっくそ楽しんでんなこの人。

 

「ちょっと大尉、明日白銀が帰るって本当なんですか!?」

「どうした速瀬?そんなに慌てて「だってまだ私白銀に一度も勝ってないんですよ!!このままじゃ勝ち逃げじゃないですか」…そうか」

 

いやね。2日目に小林少尉と一緒に勝負持ちかけてきて、ここで負けちゃ見下されると思って全部受けてたら、いつの間にかえらい勝ちゃってね。

速瀬少尉も小林少尉みたく途中で止めればいいのに、潰れるまで毎日挑んでくるんだからな~。つい全力でヤッチャッタ。

 

「このままじゃ私連敗したまま逃げられるんですよ!」

「ちょっと待て、お前らそんなに戦っていたのか!?」

「いや大尉、私は途中で止めたよ?そもそも歓迎会のつもりでやったことだし」

「水月ってば私達が止めても、何度も白銀中尉に挑んでは負けてるんです。本当に慰めるのが大変でした」

「いや遙。今はそんなこと言わなくてもいいのよ?」

 

いくら速瀬少尉でも、記憶のおかげで人類屈指の経験を持つことになった今の俺が相手では、いくら挑んでもただ負けを積み上げるだけだった。まぁズルイことしてんな~とは自分でも思うけど、体が勝手に反応しちゃうんだし、シカタナイヨネ。

 

「速瀬、悔しいのは分かるが少し落ち着け。話が進まないだろ」

「…はい、すみませんでした」

「では白銀、総評を頼む」

 

騒いでいた速瀬少尉を伊隅大尉が黙らすと、ついに俺に出番が回ってきた。

 

「えー、まずは皆さん10日間の訓練お疲れ様でした。XM3の特徴である3次元機動は戦術機において今までにない動きが多く、慣れるだけでも大変だったと思いまs「白銀そういうのはいいから、個人について今度どういった訓練をしていけばいいのか。そういったことを教えてくれ」ありゃ、そうっすか。ならまずは隊長の伊隅大尉からいきますね」

「ああ、私はどういった点を今後注意すればいいんだ?」

「大尉の場合は機体動作については特に注意すべき点はありません。ただ3次元機動の際に周りの状況判断が少し遅れることがあったので、そこに注意していただければ。直ぐに対応するのは難しいと思いますが、慣れさえすればXM3で性能が上がった分も合わせて、今まで以上に余裕が出来ると思います」

「XM3には管制分野まで強化していたのか。確かに以前と同じ範囲をカバー出来ていたので、それで十分と判断してしまっていたな」

「そこだけ気をつければ十分ですよ。現時点で大尉はXM3を十分使えています」

「なるほどよく分かった。XM3に慣れていけば戦場での部隊の活動範囲も広がるだろうし、気をつけていこう」

 

苦手なはずの3次元機動を部隊で一番にモノにしたり、教えてもない技を俺が気付かない内に練習して身に付けたりした人だからな大尉は。この人に関してはこれさえ直せば後はどれだけ慣れるかだけだろう。

 

「次に副島中尉。中尉はキャンセルに関しては部隊で一番使いこなせてますし、先行入力の正確性も高いので、機動の選択肢を増やせばそれが丸々強さに直結しますから、もっと色々な3次元機動にチャレンジしてください。それに突撃前衛長なんですから3次元機動は部隊で一番上手くないと。XM3は今まで形容されるだけだった『戦術機は人間と同じ動きが出来る』というのを実現して見せたOSなんですから、今までと同じ感覚でいてはXM3を活かせませんよ」

「まぁ私自身このOSをそこまで引き出せているとは思っていないが、言葉にされるとまだまだだというのがよく分かるな。このままでは速瀬に突撃前衛長の座を渡すことになりそうだし、もう少し色々と動いてみるとしよう」

 

まぁここまで言っといてアレだが、副島中尉は特性でいえば強襲掃討向きだ。そこは本人も理解しているが部隊の性格上仕方ないのだろう。一応強襲掃討に移った後も活かせる機動について話したが、今後配属される新兵次第では無駄になったかもしれないな。

 

「んじゃ、次は話にも出た速瀬少尉。少尉はXM3の慣熟という点においては特に言うことはないです「やった!」ですが、色々な動きが出来るようになったからって突っ込みすぎ。前に出て戦線を開くのが突撃前衛とはいえ、同じ突撃前衛の副島中尉と比べても被弾率が多すぎです。それに3次元機動は通常に比べ推進剤の消費も多くなります。ようは状況判断しっかりしろってことです」

「うっ、なんかアンタ私にだけ厳しすぎない?」

「俺もここまで言いたくはなかったですけど、昨日の試合中推進剤もれてるのにも気づかずに戦っていたので、きつく言わせていただきました」

「それは白銀がラッシュ仕掛けてくるから気づかなかっただけ「あぁ!?」いっ以後気をつけます」

「よろしい」

 

突っ込み癖は治さないと戦場で孤立するからな。本来なら涼宮中尉が切欠となって治るらしいけど、俺が係わったせいで治らなかったら嫌だし言わせて貰った。

その結果、速瀬少尉がしょぼーんとしてしまったけど…まぁいいか。

 

「次に小林少尉。小林少尉は支援砲撃を行う際の判断速度が少し遅いです。3次元機動が加わって状況確認が増えたことも関係してるのかも知れないですが、XM3で選択の高速化が進んだ現状ではもう少し早めの判断を心掛けてください」

「はーい、でも遅くなった理由は速瀬が突っ込むことが増えて狙いが遠くなったからで、別にXM3の影響って訳じゃないから開発者さんは安心していいよ」

「了解っす。でもまぁこの部隊ならそこまで心配する必要はないと思ってますけど」

 

寧ろそのことから新しいシステムのヒント貰ったしね。

 

「最後に涼宮少尉。少尉にはXM3の開発時点で予想する、今後CPが気をつけるべき点を言っておきますね」

「はい」

「XM3に慣れた部隊だと戦闘継続時間と作戦行動範囲が今までより大分広がると予想しています。よってCPにはこれまで以上に隊員の肉体及び精神面の状態確認と、常に戦場全域を見渡して戦況判断を見誤らないよう気をつけて下さい。これからは他の部隊が劣勢でも自分たちは優勢という場面も増えてくると思いますので」

「了解です。白銀中尉」

「XM3はBETAを多く倒すために作ったのではありません。一人でも多くの衛士が生き残り、内地にいる仲間や家族の下へ帰れるように作ったOSです。どうかそのことを忘れないようお願いします」

「はっ」

 

うん、大体言うべきことは言った…かな?なんか言い忘れてる気がするけど、忘れるくらいなら大したことではないか……ってそうだ速瀬少尉。

 

「速瀬少尉、戦いたいなら明日1戦だけならお相手しますよ?」

「本当!?っと、本当ですか中尉?」

「ええ、ただ明日戦うときは今までの不知火ではなく武御雷になりますけど。どうします?」

「上等ですよ!ついに中尉の本気と戦えるんです。文句なんてありませんよ」

「俺から伝えることは以上です」

「ああ、ありがとう。お陰でしばらくの目標には困らなそうだ」

 

 

 

 3月1日20:00

  -横浜基地食堂-

 

俺の総評のようななにかが終わるとデブリーフィングも終了となり、伊隅大尉と今回の出向最後の夕食を食べていた。

ちなみにこの頃から横浜基地の食堂には京塚さんがいたようで、合成食品としては非常に美味い料理が提供されていた。本当にこの料理を食べれるだけで横浜基地に来て良かったと思える。どうにかして帝都城に来ていただけないだろうか?

 

「明日そんなに時間無いだろうに、速瀬の相手なんかして良かったのか?白銀」

 

最後の晩餐とばかりに京塚曹長の料理に舌鼓を打っていると、向かいに座っていた伊隅大尉から先ほどの話について確認された。

 

「まぁ教導中はずっと不知火だったんで、斯衛に帰る前にXM3を積んだ武御雷の感覚も掴んでおきたくて。多分斯衛に帰っても教導が待っているだろうし。速瀬少尉の件はついで、ですよ」

「本当に斯衛なんだな」

「なんです?着てる服みたら分かると思うんすけど?」

「いやな、白銀の言葉使いや態度を見ていると、どうも私のイメージしていた斯衛軍というのは違っていてな。あぁ、気を悪くしたなら謝るぞ」

「別に気にしてないですし謝らないでください。自分でもそう思われて仕方ないとは思ってるんで。ただ斯衛と言っても大尉が想像してるほど厳格ってわけじゃないっすよ?男だけの部隊だと平然と下ネタとか言い合ってますし」

「なんだ、そんなものなのか」

「多分ですけど、腕前以外は他所の部隊と違う所なんて無いと思いますよ?」

 

記憶で見る限り違う点を探し出すほうが苦労する位だし、そう言い切っちゃってもいいだろう。しいて言うなら多少規則が硬いくらいか?

国連軍みたくフリーセックスじゃないしな。でもこれは御家問題が関係してるってだけで、家を継ぐ必要のある奴以外にはあってないような規則だけど…

 

「斯衛といっても人は人か」

「特に今のトップがそういうのに煩い人じゃないですからね。寧ろ自分から規則破っていくような人だし…」

「今の斯衛のトップというと紅蓮醍三郎大将か。なんとなくイメージは出来るな…」

 

あの髪型を見てまともな人物だと評価する人はいないだろう。もし居たとしても、そいつもまともな奴じゃねぇことは確かだ。

そう言えば、以前ピアティフ中尉から「紅蓮大将のあの髪型は何か拘りでもあるのですか?」と聞かれたときには返答に困った。でもあの髪型を見たらそう思うのが普通だよな。

 

「あの人は色々と人類からはみ出ちゃった人ですから…」

 

衛士強化装備も小火器も何もない文字通りの生身の状態で、兵士級を10匹以上倒したなんて法螺話が出てくるくらいだからな。

……俺を含む斯衛に所属する半分以上が信じてるけど。稽古で『宇宙乃雷』やら『反重力乃嵐』なんていうどう見ても〝気"みたいなものを使ってくるんだ、信じたくもなる。

 

 

 

 3月2日07:55

  -A-01特別演習場-

 

『お二人とも準備はよろしいでしょうか?』

 

ピアティフ中尉のアナウンスがスピーカーからコクピット内に響く。

 

「ええ、用意は出来てます」

「こっちも準備万端ですよ!」

 

俺が返事するのと同時に対戦相手である速瀬少尉の返事も聞こえた。因みに相手の声が聞こえるのは今の間だけで、試合が始まれば相手の声はカットされる。

 

『では最後にもう一度ルールの確認をします。白銀中尉は武御雷強襲掃討装備、速瀬少尉は不知火突撃前衛装備が今回の機体となります。開始位置は演習場中央、お互いの距離は200m。判定にはJIVESを使用します。以上質問はよろしいでしょうか?』

「ありません!」

「はい、大丈夫です」

『ではカウントを始めます。30秒前』

 

予想通り速瀬少尉は突撃前衛で来たか。用意した強襲掃討(コレ)が無駄にならずによかった。『10秒』速瀬少尉、突撃だけじゃ駄目だってこと確り戦術機の方でも教えてあげないと。

 

『3、2、1、試合開始』

 

開始の合図と同時、いや若干フライング気味に速瀬少尉の駆る不知火が左腕に装備した盾を機体前面に構え、長刀を持った右腕を後ろに引いた半身の状態で突っ込んで来た。

盾を前に出したのは俺から打ち出される弾幕を避けるためだろう。強襲掃討で2丁構えていようが36mm弾では戦術機の盾を抜くことは無いからな。

 

「でも強襲掃討はただ弾をばら撒くだけじゃないっすよ?」

 

お互いの距離が100mを切ると俺は跳躍ユニットを全開にし、速瀬少尉に向かって最高速で突撃した。

 

 

 

―水月side―

 

「馬鹿ね、盾を持ってない強襲掃討で突撃前衛相手に接近戦なんて無謀もいいとこよ!」

 

開始から動かないと思ったらこっちに向かって突っ込んでくるとはね。私が驚いて動きが甘くなったところを狙ったんでしょうけど、生憎とこの10日間の特訓でその程度の動きじゃもう驚かないわよ。

 

後20m、もうこの距離は長刀の間合いだ。私は左腕に構えていた盾を白銀機に向かって投げ捨てると、白銀機から発砲音が聞こえてきた。

そういえばこの距離になるまで撃ってこなかったわね。必ず中る距離まで撃たない性格なのかしら?今まで挑戦したときは、長刀だけでいいようにやられてたから気付かなかったわ。

確かにこの距離なら避ける事なんて出来ないけど、流石に私が盾を投げてくるとは予想してなかったでしょう。今更慌てて撃ってきても、アンタへ飛んでいった盾が弾いているから、こっちには一発も飛んでこないわよ?

私は盾の影になっている場所から長刀を打ち込もうと一歩踏み込む。が、白銀に向かって飛んでいった盾が突如何もないはずの空中で跳ね返えり、こちらに向かって飛んで来た。

 

「なっ!?」

 

既に長刀の踏み込みを完了していた機体は、XM3のキャンセルを使っても即座に離脱できるほど体制を取れず、跳ね返ってきた盾にぶつかり決定的な隙を晒してしまった。

 

ダッダッダッ―

『勝者、白銀中尉』

 

当然白銀がその隙を見逃すはずも無く、被さった盾の間から管制ユニットを撃ち抜かれ私は敗北した。

 

『あ~、何と言いますか、その、お疲れ様です速瀬少尉(こんな風に終わらす気なんてなかったんだけどな~)』

 

武御雷から流れてくる白銀の言葉が、演習場に空しく響いたように感じた。

 

 

 

「白銀ぇぇぇぇ!一体何したのよ!!」

 

試合が終わると私は一目散にシミュレーターの扉を開け、隣のシミュレーターに乗っている白銀が出てきたところを捕まえると、その場で先程の盾が跳ね返ってきたことについて問い詰めた。

 

「何って、盾を跳ね返したことですか?」

「そうよ!アンタまさかズルしたんじゃないでしょうね?」

「別にズルイ事なんてしてませんよ。疑うなら見学していた皆さんにも聞いてみるといいんじゃないですか?」

 

そう言われて気が付くと私達の周りにはA-01のメンバーが集まっていた。しかし、ほぼ全員私が顔を向けると一様に顔を歪ませた。

多分だが、あんなに息巻いていたのに呆気なく負けた私に気遣って笑わないようにしているのだろう。ただ一人、小林先輩だけは腹抱えて笑っているけど…

 

「いや~あっさりと負けちゃったね~速瀬少尉?」

「無理に励まさなくても結構ですよ小林少尉?」

 

笑いすぎてお腹でも痛めたんですか?目に涙が浮かんでますよ?

 

「あっそう?じゃあ…水月アンタ呆気なさ過ぎよwwwまるで猪みたいだったわよwww」

 

よし、いつかコイツ絞めよう。先任だけど階級が上になっちゃえば関係ないわ。

 

 

 

私が小林先輩への復讐を心の中で誓い終わると、皆も(小林先輩を除く)落ち着いたのか伊隅大尉が白銀に先程の試合について話を聞いていた。

 

「さっきの速瀬が投げた盾を120mm滑腔砲で跳ね返したのは狙ってやったことなのか?」

 

なっ!?確かに白銀ならあの状況でも盾が被さってない脚部などを狙うことも出来た筈、それなのに盾ばかり撃っていたのは跳ね返すためだったの?

 

「ええ、最初に36mmで角度を調整して滑腔砲を2発同時に撃ち込めば、あの距離でならほぼ弾き返せますから。まぁ普通は避けたほうが安全ですし、使うとしても緊急時限定、しかも2丁持っている強襲掃討のみしか出来ず、初見だけにしか効果が得られない。技とも言えないようなモノですけどね」

 

あの状況で角度調整をする余裕があるですって!!?本当に何なのよコイツ、人の皮被った化け物か何かじゃないの?

 




速瀬少尉がオルタと比べ弱体化してますが、まだ戦場を経験していない+練度も足りてない状態ではこの程度だと判断しました。


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