神次元ゲイムネプテューヌV EXTRA ~四人目の弟の物語~   作:白宇宙

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どうも、白宇宙です!

新作が大まかまとまりましたので第一話を投稿しました!

といっても、かなりの気まぐれ投稿となると思いますので、首を長くして続きを待ってもらわなくちゃいけないかもしれません(汗

それでもかまわないよという方は、どうぞ!


第1話 こんにちは、赤ちゃん

ゲイムギョウ界暦19××……。

今まさにこの時代のこの日、世界は複雑な事情を抱え、ぎりぎりな均衡を保っているようないないような、そんな曖昧な時代。

 

女神による専制国家を廃止せんと画策する7人のトップにより構成された“七賢人。

 

彼らが仕掛ける嫌がらせにも似た活動、それを物ともせず現世代の女神はそれぞれの使命を全うし、よりよい国づくりを目指して奮闘する、そんな毎日が続いているのがこの世界の現状。

つい先日も、白の女神、“ホワイトハート”こと、ブランが危うく女神の地位を失いかけるという事件があったが、その場に居合わせた“ラステイション”の女神、ノワールと“プラネテューヌ”の女神、ネプテューヌとプルルートの助力もあってルウィー最大の危機を脱却した所である。

 

そして、この物語はその出来事の数日ほど後の、ある日、プラネテューヌ教会から始まった……。

 

 

 

 

「……たくじしょ~?」

 

「そうです、託児所です(^_^)」

 

小さな本の上にちょこんと座り、透き通った蝶のような翅を広げる見た目が小学生以下の妖精サイズの小さな少女、“イストワール”を前にして、ボリュームのあるいかにもやわらかそうな素材でできた自宅用の私服に今日も身を包み、薄い紫の髪をおさげを一本にまとめた髪型が特徴的な、プラネテューヌの女神、“アイリスハート”こと“プルルート”が協会の一室、ぬいぐるみの量が目に見えて多いプルルートの部屋であることを話していた。

 

「最近小さな子供が誘拐される事件が多くなってきたというのは前にも説明しましたよね(・ω・)?」

 

「え~っと~……そうだったっけ~?」

 

「言いましたよはっきり! (; ・`д・´)」

 

実際のところは、その時半分寝かけていたのでその事件の話を聞き流していたので彼女ははっきりとは覚えていないのである。

 

プルルートは趣味をお昼寝と豪語するほどの昼寝好きであり、暇さえあればどこかで昼寝しようとするため、ときどき難しい話の最中に眠りかけてしまうのはそんなに珍しいことではないのだ。

 

「まったく、ちゃんと人の話は聞いておいてください! (-“-)」

 

悩ましげな溜息をつくイストワールはプルルートにそう注意して話を続けた。

 

「とにかく、そういう事件が多発してますので、それに伴いこの教会を一時的に託児所として運営することにしたんです( `―´)ノ」

 

「それって、どんなことをするの~?」

 

「具体的にはとある事情で育てることができなかったり、親がいなかったりと事情を抱えてしまっているお子さんを預かるということです(´・ω・)」

 

イストワールあら事情を聴いたプルルートはそのままその場でしばらく表情を変えず遠くを見て何かを考え始める。

 

しばらくして、一つの答えに至ったのか、彼女は首をかしげながらイストワールに問いかけた。

 

「……えっと、それって……私がその子たちのお母さんになるってこと~?」

 

「……まあ、極端に言うとそういうことになりますね(;´∀`)」

 

すると、再びプルルートはその場でフリーズ、何も言わないまま首を傾げた状態で固まってしまう。

さすがに二回目もフリーズしたので、イストワールもさすがに気になったのか彼女の目の前まで近寄り小さな手を左右に振って彼女に意識があるかどうかを確認する。

 

「あの~、プルルートさんどうかしましたか?(。´・ω・)ノシ」

 

しかし、応答がない。

プルルートはイストワールに反応も示さずただ虚空を見据えて固まるばかりだった。

 

だが、突然…

 

 

 

 

「………ほええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

 

 

 

いきなりプルルートが大声をあげて驚きの表情を浮かべた。

至近距離の大声をまともに聞いてしまったイストワールの耳がキーンと響き、両耳を手で塞ぎ、苦悶の表情を浮かべてふらふらと辺りを漂う。

 

「ど、どうしよう! わたし、男の子とお付き合いしたことも、けっこんもしてないのに、お母さんになっちゃった~~~!!」

 

「あうぅぅ…み、耳が……((+_+))」

 

あたふたと戸惑いながら両手を右往左往させて部屋中をうろうろするプルルート。

その認識は間違っていないのだが、少し極端すぎる気はする。

 

「い、いーすんどうしよ~~!?」

 

「ぷぷぷぷるるるるとととととさんんんおおおおおおおおおちつつつついてててててくださいいいいいいい!?(((((゚д゚)))))」

 

まだ耳のダメージから解放されていないイストワールを両手で捕まえてがくがくと揺さぶり始めるほどパニック状態に陥ったプルルート、このままではイストワールが揺れのあまりに酔って、下手をすれば大変なことになってしまう。

 

イストワールの顔が青ざめ、そろそろ限界かと思われた、まさにその時だった。

 

 

 

「だーう」

 

 

 

舌足らずの声が突然足元から聞こえ、イストワールを揺らすことを急停止したプルルートが、声が聞こえた自分の足元に目を落とす。

するとそこには、一人の小さな赤ちゃんが彼女のことをまるでビー玉のようなくりっとした目で見上げていたのだ。

まるで蜂を思わせるような黄色と黒のラインが入った服を着た山吹色の髪のその赤ちゃんは遥かに年の離れたプルルートと比較する必要がないくらいの小さな手で彼女の足をぺたぺたと触る。

 

そんな突然の来訪者を目の前にしたプルルートは、三度動きを止めてじっとその赤ちゃんを見つめる。

やがて、両手でつかんでいたイストワールの体を離すとそっと身を低く落として黄色い服の赤ちゃんと目線を合わせる。

 

 

「ふわぁ~! かわいい~~!」

 

 

ぱっと朗らかな笑顔を浮かべた彼女はそっとその赤ちゃんをぬいぐるみを抱くかのようにギュッと抱っこした。

その傍では彼女によって激しく体全身をシェイクされ、あわや大惨事になるところだったイストワールが口元を抑えてぐったりと宙を漂っている。

 

「うっぷ……あ、あぶなかった……もう少しで大変なことになるところでした(~_~;)」

 

「わぁ~! ほっぺたもちもちしてる~! お肌もすべすべ~♪」

 

「う~……や~!」

 

イストワールのことなど二の次で、赤ちゃんに夢中なプルルートだったが、弄り回されるのを嫌がった黄色い服の赤ちゃんは彼女の腕を振り払ってハイハイ歩きでどこかへと去って行った。

 

「あ、待ってよ~」

 

その後をとことこと追いかけるプルルート、やがて赤ちゃんは彼女の部屋の入り口のドアがわずかに開いている隙間を潜り抜けて行ってしまった。

プルルートもその後を追って、ドアを開き廊下に出ると……。

 

 

「ほえぇ~~! 赤ちゃんが増えた~!」

 

 

廊下のすぐ先には黄色い服の赤ちゃんと一緒に、さらに二人の赤ちゃんがちょこんと座っていたのだ。

 

「あう?」

 

「ひうっ……」

 

一人は水色の服を着た茶髪の髪を結ぶ若葉色のリボンが特徴的な女の子。

もう一人は薄いピンクの服に、明るい色合いの髪をした女の子だ。

どちらも黄色い服の女の子と同じくらいで、まだ生まれて一年も経過していないほどのはずだ。

 

廊下にちょこんと座ってこちらを見ている三人の女の子の赤ちゃんに、驚きつつも和むような笑顔を浮かべるプルルート。

 

「わぁ、この二人もかわいい~!」

 

「あによ、じよじよみないれよね」

 

舌足らずなしゃべり方でそういわれたプルルートだが、そんなことも気にせず三人の赤ちゃんを前にして朗らかな癒されムードを崩さない。

 

「あぅぅ……うぇぇぇぇ……」

 

すると、彼女の姿を見るなりリボンの赤ちゃんの後ろに隠れたピンクの服の赤ちゃんがぐずり始めた、いや、この場合ぐずるというよりか泣きそうといったところだろうか?

 

「わわ、どうしたの? な、泣かないで~?」

 

「うぇぇぇぇ……ひぐっ……」

 

泣かないようにあやそうとするプルルートだったがあまり効果はなさそうだ。

 

「えっと……そうだ、こういう時は……」

 

プルルートは何かを思いつくと、すぐさま自分の部屋に戻り、近場に置いてあったあるものを手に取った。

それを持ったまま廊下に戻ると、さっとそれを赤ちゃんたちに見せる。

 

「じゃ~ん! うさぎさんだよ~♪」

 

「えぐっ……ふえ?」

 

「こんにちは~、友達になろ~?」

 

「あは、きゃはははは!」

 

彼女お手製のウサギのぬいぐるみをそれっぽく動かしてピンクの服の赤ちゃんにそういうと、赤ちゃんは大喜び、プルルートはウサギさんをぴょこぴょこ動かしながら赤ちゃんと遊びはじめる。

 

「それに~、トラさんもいるよ~♪」

 

さらにはもう片方の手で隠していたトラのぬいぐるみも出す。

すると今度はリボンの赤ちゃんがそれに反応し、いきなり目を輝かせてトラのぬいぐるみに近づいた。

 

「あー! うあ~!」

 

「あ、もしかしてトラさんが好きなの? じゃあ、一緒に遊ぼう~?」

 

「う、う!」

 

こくこくと頷くリボンの赤ちゃんに、プルルートはトラのぬいぐるみをウサギと同じようにぴょこぴょこと動かしながら遊び始めた。

 

瞬く間に二人の赤ちゃんと意気投合したプルルートだったが、ここであることに気づいた。

 

「あれぇ? あの黄色い服の子は~?」

 

そう、最初の黄色い服の赤ちゃんの姿がないのだ。

二人と遊んでいるうちにどこかに行ってしまったのだろうか、プルルートは二人にぬいぐるみを手渡して廊下の奥の方へと向かう。

 

「ちょっと待っててね~?」

 

「あう?」

 

「はいれす~♪」

 

舌足らずの返事が返って来たのを聞いた彼女はクマの顔をしたスリッパをパタパタ鳴らしながら廊下の奥の方へと向かった。

すると、

 

「あーう! だー!」

 

「や~……やぁ~~!」

 

廊下の曲がり角で必死に何かを訴えるように橙色の布を引っ張り続ける黄色い赤ちゃんがいた。

そして、その黄色い赤ちゃんが引っ張っているのは……。

 

 

 

「四人目の赤ちゃん?」

 

「う? ………ぴぃっ!?」

 

 

 

橙色の服を着た金髪の赤ちゃんだった。

この子はほかの三人とは違って、唯一の男の子のようだった。

しかし、その赤ちゃんはプルルートの姿を見つけた途端先ほどのピンクの服の赤ちゃん以上に怯え始めた。

 

「やー! やぁぁぁらぁぁ~~~!」

 

「だぁ~! にげゆなぁ~!」

 

必死にハイハイをして逃げ出そうとする男の子の赤ちゃんを黄色い赤ちゃんが押さえつけている。

そんな二人の行動をどこか和んだ眼で見守っていたプルルートはゆっくりと二人に近づくとしゃがんで目線を二人に合わせた。

 

「こんにちは~、わたしはプルルート、よろしくね~?」

 

「うえ? ぷぅーと?」

 

「あう……うぁぁう……」

 

「………あれ~? もしかして、嫌われてる?」

 

きょとんとする黄色い赤ちゃんに対し、今も必死に逃げ出そうとする男の子の赤ちゃん。

しかし、黄色い赤ちゃんががっしりとその服を掴んでいるのでうまく逃げ出すことができない。

あまり好かれていないのを何となく感じたプルルートはしょぼんと若干落ち込むように肩を落とした。

 

必死に逃げようとする男の子に痺れを切らしたのか、黄色い赤ちゃんは小さな握りこぶしを作ってぽかぽかと男の子の頭を叩いた。

 

「う〜……てぁ!」

 

「うえっ! ………ぅぅぅう……うえぇぇぇええええ~~~~!」

 

「わ~!? ダメだよ、叩いたりしたら~!」

 

「ふえ?」

 

プルルートは泣き出した赤ちゃんにそっと近づいてその体をそっと、優しく抱き上げた。

 

「よしよし~、痛かったよね~?」

 

「うぇぇぇ~!」

 

「うんうん、痛いよね~? よ~し、痛いの痛いの~、飛んでいけ~!」

 

「うぅ……うぇ?」

 

男の子を優しくあやしながら頭のあたりを数回撫でて遠くに投げるような動作をするプルルート。

すると、男の子は静かに泣き止んでじっとプルルートの顔を見つめる。

 

 

「……もう痛くないでしょ~?」

 

「………う」

 

 

自然とうなずいた男の子に柔らかで優しい笑顔を向けるプルルート、それを見ていた男の子は先程のように怯えることなくその細い腕に身を預け、大人しくなった。

 

「あ、プルルートさんこんなところに……って、もうその子とも打ち解けたんですか!? ∑(゚Д゚;)」

 

「ほえ?」

 

回復したイストワールが、男の子を抱き上げているプルルートを見つけると驚いたように声をあげた。

しかし、一体どういうことなのか知らないプルルートはただ首を傾げるだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

「え~、では改めて紹介しましょう(^_^) この子たちがこれからこの教会で暮らすことになった子たちです(^_^)/」

 

そう言って、四人の赤ちゃんに手を向けて紹介したイストワールに、プルルートはこくこくと首を縦に振る。

 

「まず、一番右の緑のリボンの女の子は“アイエフ”さん、その隣のピンクの服の子は“コンパ”さん、そして黄色い服の子は“ピーシェ”さん、最後に………ぬいぐるみの山の中に隠れてしまっていますが、この中で唯一の男の子の“アキラ”さんです(^^;)」

 

「あいえふよ!」

 

「こんぱれすぅ~!」

 

「ぴぃ! ぴぃー!」

 

「うん~、よろしくね~、アイエフちゃん~、コンパちゃん~、ピーシェちゃん~♪」

 

一通りの紹介をされたプルルートは笑顔を浮かべて赤ちゃんたちとあいさつを交わす。 だが、ただ一人、アキラという名の男の子の赤ちゃんだけは部屋に置かれているぬいぐるみの中に入り込んで、隠れている。

なぜぬいぐるみの山の中に隠れるのかは謎だが……

 

「………うゅ」

 

「えっと~、アキラく~ん?」

 

プルルートが呼び掛けても、これといった反応を示さないアキラ。

いったいどうしてここまで人を避けるのだろうか?

 

「……どうにもアキラさんだけ、ほかの子よりも確実に人見知りの気が大きいんですよね(´・ω・)」

 

「人見知り~?」

 

「はい、私なんか見られただけですぐに逃げられました(´・ω・`)」

 

どうやらアキラは筋金入りの超人見知りとのことだ。

いったいどうしてこうなったのかはわからないが、ある意味この中で一番厄介な存在になりそうである。

 

「あき! あき!」

 

「うゅ~、や~!」

 

すると、ピーシェがアキラが隠れているぬいぐるみの山に近づき、一個ずつそれをどかしていってアキラを引きずり出そうとしてし始めた。

 

この時、プルルートはある疑問を抱いた。

 

 

 

「……なんだかピーシェちゃん、アキラくんと仲良しさんだね?」

 

「たぶんそれは、アキラさんがピーシェさんの“弟”だからではないでしょうか? (*´ω`)」

 

 

 

彼女の疑問にあっさりと答えたイストワール、まさかの答えにプルルートは驚きの表情を浮かべた。

 

「え~!? アキラくんとピーシェちゃんって姉弟なの~!?」

 

「はい、そうなんです…(;´∀`) 実は、ピーシェさんとアキラさんは教会の前にいつの間にか捨てられていて……その時一緒にこんなメモがあったんです(´・ω・)」

 

確かに言われてみると、どことなく目元や輪郭が似ている。

姉弟というのは生まれて間もなくして似ているというのかどうかは別としても、どうにも意外性を感じてしまう。

何せ、性格が真反対なのだから。

 

そして、説明の後にイストワールが出した一枚の紙切れには、このような内容が書かれていた。

 

 

 

『お姉さんがピーシェ、弟がアキラです。 双子です、どうかこの二人をお願いします』

 

 

 

ただそれだけが書かれたメモに、目を通すプルルート。

この内容と状況から察するに、この二人は捨てられた子供なのだと何となく理解した彼女はそっと二人に近づいた。

 

 

「あきくん? ピーシェちゃん?」

 

「?」

 

「あう……」

 

 

その場にしゃがんで、二人を見つめるプルルートにピーシェとアキラの二人は彼女の顔を見つめ返す。

きょとんとするピーシェと、少し警戒しているアキラ。

そんなふたりをプルルートは纏めて二人一緒に抱きしめた。

 

「二人とも、今日からわたしの大事な家族だよ~♪」

 

「きゃーう♪」

 

「ふぇっ!?」

 

喜ぶピーシェと驚くアキラ、しかしアキラは特に抵抗することなく彼女のことを受け入れたのかじっと大人しくしている。

そんな三人のやり取りを見ていたアイエフとコンパが急いでハイハイをしながらその中に入ろうとする。

 

「ずゆいでしゅ~!」

 

「わらしたちも!」

 

「うん~、おいで~? みんな、今日から一緒だよ~♪」

 

「きゃははははは!」

 

「あう……う」(こくり

 

 

いつの間にか、すっかり赤ちゃんたちと意気投合したプルルート。

そんな彼女を遠巻きに見つめるイストワールが、静かに息を吐いた。

 

「さて、今日から騒がしくなりそうですね(;´∀`) なんせ家族が四人も増えたんですから(^_^)」

 

 

 

プラネテューヌ教会にやってきた四人の子供たちの物語は、ここから始まったのだ……。

 

 




いかがでしたか?

この先はプルルートとアキラが主体になるかと思います。
次回は、ねぷねぷご一行が帰宅するところから!

それでは!
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