上賀 輝積は勇者でない 【完結】   作:風墳K

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第14,6話です。

とうとうGWが終わる…。

まあ、話し的には夏休みだし関係ないな。

ではどうぞ…


第14,6話 夏祭りの花

俺は神社前…鳥居の下で待っていた。

まあ、浴衣を着ているのだが、以外に空気制が良く涼しい。時間は夕方。それでも日中の暑さは残っている。

 

集合場所としてここに来た。今日は夏祭り。大赦が昔の文化を残すために毎年行われているそうだ。

時間は…まだあるな…

 

境内の中ではお祭りがおこなわれている。屋台なども出ていて焼きそばやたこ焼の匂いが此方まで漂ってくる。いい匂いだ。

 

「お待たせ~」

 

声のする方を見る。そこには…

 

「いや~着付け以外にかからなかったわ。」

「ねえねえ、輝積君、似合ってるかな?」

「友奈ちゃん、そんなに動いたら着崩れするよ。」

「わ、私も浴衣着てみました。」

「な、何よ…」

 

五つの花が…いや、勇者部の女性陣がいた。

 

「ねえ、輝積、なんか感想言ってみて。」

 

風先輩に言われる。感想…

 

「…結婚しよう?」

「「「「「ブッ!!」」」」」

 

予想外の言葉で吹き出してしまった。

 

「ききき、輝積!何言ってるのよ!」

「いや…なんか、言葉が見つからないて…もう、似合ってるとか綺麗とか通り越してる気がするから。」

「ちょ!私の女子力が皆にも…」

「お姉ちゃん、それはないと思うよ。」

「友奈ちゃんは誰にも渡さないわ。」

「そそそそ、そうだよ。私は東郷さんの…ってあれ?」

 

おい、東郷さん…どさくさに紛れてなんかとんでも発言したぞ?それに疑問を持った友奈。

 

「東郷さん、なんかおかしくなかった?」

「え、友奈ちゃんは私の友達だからってことを言ったのよ。」

 

東郷さん…確信犯だ。

他の三人はその会話を聞いて無かったみたいだ。

あたふたする勇者部(女性陣)

なんか、悪いことした感じが…

 

まあ、気を取り直して(何を直すかはわからないが)お祭りを楽しむ。

それと、付け足しておくが、勇者部は屋台で売っている品物が半額だそうだ。(大赦、本当ありがとう)

 

「さ、さてと、なんか食べますか。」

 

早速行動したのは風先輩。流石、先輩ですな。

 

「ま、待ってお姉ちゃん!」

 

それを追いかける樹ちゃん。

 

焼きそば、たこ焼、かき氷、おでん、クレープ…屋台は魅惑の宝庫だな!

あ、俺、花より団子だから、浴衣の女性陣は気にしません。(けど、あの発言は素で言いました)

 

「それでは、いただきまーす!」

 

風先輩が大きな口を開けてたこ焼を食べようとしている。

ここは、ネタに走ってデスソースかけてやろうかなと思ったけど、なんか殺されそうなのでやめた。(九尾にやろう)

 

「あふあふ!」

 

どうやら熱かったようだ。デスソースをやってたら…間違いなく俺が死んでました。

 

「それじゃあ、俺も、食べよう。」

 

それぞれ食べ物を買って来ている。

俺は焼きそば、風先輩はたこ焼、友奈はリンゴ飴、樹ちゃんはわたあめ、東郷さんはチョコバナナ、夏凜は煮干し…煮干し!?

 

「おい、夏凜…なんで煮干しなんだよ。」

「いや、正直いうなら、屋台の食べ物って太るから…」

 

その時、勇者部の女性陣の動きが止まった。

 

「わ、私は今日のためにおやつ抜いて来たし…」

「え、栄養調整はちゃんとしてたわ…」

「ち、朝食を抜いてきました…」

「だ、大丈夫よ。これくらい、私は女子力になるから…多分…」

 

女子ってめんどくさいな。なんか可愛そう…

 

「輝積はいいわよね、太るとか考えて無さそうで。」

「え?」

「男の人はそういうのあまり考えてないですよね。」

「いや、俺だって…昨日から野菜ばっかり食ってるんだぞ。」

「そんなの!?」

「今日、食べるために昨日からちゃんと調整してたんだ。」

「輝積のこと見習おうかしら…」

 

風先輩に言われる。いや、あんたは大丈夫だろう。その女子力に回ってるみたいだから。

まあ、皆、結局普通に買った物を食べる。

 

「それにしても…」

 

東郷さんがチョコバナナを食べている。なんだろう、なんかこう…いや言わないようにしよう。

 

そのあと、俺達は射的の屋台に来た。

 

「あーあれいいな~」

 

友奈が言った。それはぬいぐるみだ。(黄色くて梨をモチーフにしたゆるキャラの)

 

「俺が取…」

「私が取るわ。」

 

先に東郷さんに言われた。そんなことやられたら…

 

「なら、どちらが取れるが勝負しようじゃねーか。」

「いいわ。受けて立つ。」

 

俺と東郷さんとの壮絶な戦いが始まった。

俺は射的の銃にコルクを入れて目標を見る。

 

目標はゆるキャラ。狙いは外さない。

 

「狙い射つぜ!!」

 

コルクが発射される。だが、別のコルクがぶつかって変な方向へ飛ぶ。

 

「ふぎゃ!」

 

あ、夏凜に当たった。よっしゃ!夏凜ゲット…じゃねー!

 

「おい!」

 

見ると東郷さんがコルクを当てたようだ。なんと外道。

 

「…」

 

東郷さんが狙いを付けて射つ。だが、別のコルクがぶつかる。

 

「!?」

「ふふふ、その技術は俺だって持ってる。」

「そう、ならそれがフェイクということもわかってたのかしら?」

「何!?」

 

東郷さんは片手からもうひとつの銃を取り出し射つ。それは真っ直ぐふ〇っしーに当たる。が…倒れない。

 

「な、なんで…」

 

あーこれは…

 

「東郷さん、協力しよう。」

「…そうね、不本意だけど、今回は同盟を組みましょう。」

 

俺も二丁銃を構えて東郷さんと一緒に一斉射撃をする。四つのコルクが同時にぶつかりぬいぐるみが落ちる。よっしゃ!

 

「はい、友奈ちゃん。」

「ありがとう、東郷さん、輝積君。」

 

東郷さんが友奈にぬいぐるみを渡す。喜ぶ友奈。いや、女の子してますな。

 

「ねえ、あれなんかやってみない?」

 

風先輩が指差す。金魚すくいだ。

 

「つまり、勝負ね。」

 

燃える夏凜。

 

「私、金魚すくい苦手…」

 

落ち込む樹ちゃん。

 

そして、金魚すくい…

 

「あ…」

「破けたわ…」

「難しい~」

「やっぱり…」

「難しいわね…」

 

女性陣が全滅。その点俺は、ドンドン金魚をすくう。だいたい九匹捕る。

その内の五匹をそれぞれ別の袋に入れて貰う。それをひとつひとつ皆に渡す。

 

「え?」

「いいの?輝積君?」

「いいよ、いいよ。皆欲しかったんでしょ。これで平等。残りは俺の知り合いに渡すから。」

 

それぞれ金魚を一匹ずつ持つ。どうやら、女性陣は満更でもない様子。

 

時間が立つに連れて境内に人が増えてくる。

俺は目を放した隙に皆いなくなってしまった。

 

人がかなりいるのではぐれてしまったのだろう。

 

俺は人をかき分けながら皆を探す。

 

「き、輝積さん!!」

 

声のした方を見る。樹ちゃん発見。

俺は樹ちゃんのところまで行く。

 

「よかった、輝積さんがいるなら…」

「え?もしかして、樹ちゃんもはぐれたの?」

「え…輝積さんも?」

「うん…」

「どうしよう…」

「取り合えず、人混みを避けるか。」

「そ、そうですね。」

「なら、はぐれないためにこうしよう。」

「え?」

 

俺は樹ちゃんの右腕(手首の少し上)を掴む。

 

「え、えー」

「どうかしたの?」

「い、いえ…」

 

少し顔が赤い樹ちゃん。多分暑いのだろう。俺は樹ちゃんを引っ張りながら人混みを離れるように歩く。

 

そして、屋台が並ぶところから少し離れたところに出る。

 

「大丈夫?樹ちゃん?」

「だ、大丈夫です!」

 

少し声が裏返る樹ちゃん。まだ声治ってないのかな。

 

「声、大丈夫?」

「声?あ!ええ、今は何ともありません。」

「よかった。」

 

俺は安心した。樹ちゃんの歌はどうしても聞きたい。声が治って本当よかったと思う。

 

「輝積さんこそ、声大丈夫なんですか?」

「俺?俺は、カラオケの行き過ぎだよ。」

「そうなんですか。」

「樹ちゃんもよく一人でカラオケ行ってるよね…」

 

あ、つい流れで言ってしまった!!俺の馬鹿!!(ほとんど自滅である)

 

「え!見てたんですか?」

「いや、よくカラオケにいるな~と…」

「歌とか聞いたりとかは…」

「してない、してない。」

「なんか、それはそれでショックかも…」

「なら、聞いておけばよかった?」

「いえ…それはそれで恥ずかしいです…」

 

改めた見ると樹ちゃんって可愛いよな…

 

「どうしたんですか?私のことジロジロ見て…」

「いや、なんか…」

 

言葉が思い付かない…

 

「あ!こんなところにいた!」

 

声の方を振り替えると友奈と東郷さん、夏凜に風先輩がいた。

 

「お姉ちゃん!!」

 

樹ちゃんは風先輩の元に行く。やっぱり不安だったんだな。

 

これで、全員そろったな。

 

俺達は手頃な長椅子を見つけそこに座る。と同時に花火が上がる。それは夜に咲く花だ。

 

「うわ~綺麗…」

 

友奈の一言に皆同意だ。花火は次々と打ち上げられて行く。咲いて、大きくなり、消えていく…それを花火は繰り返している。

変身して、満開し、散華する…まるで花火は勇者のようだ…

 

俺は皆の方を見る。花火を見る皆は何よりも花なのかもしれない。

俺はこの花達を守れるのか?

 

 

いや、守るんだ。

 

「どうしたの?輝積?」

「いや、なんでもないよ。」

 

俺が皆の方を見ていることに風先輩が気が付いたようだ。そして、俺はそう言った。

そして、花火を見る。

 

改めて決心がついた。




夏休みか…懐かしい…(まともに夏祭りとか行ったこと無いけど)

というか、焼きそばを食べ過ぎた…苦しい。


まあ、そんなことより次回予告

次回予告

「えっと、銀です…」
「君達…」
「お姉ちゃん、それじゃ…」
「私は始まって…」
「貴方が…」
「よろしくね、銀ちゃん。」
「言うなら…復讐…かな…」
「ここから出ていけー!」

次回 勉強会
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