偽りの世界 - A Sorrowful Marionette- 作:蟲之字
それでは、本編へ、どうぞ!
「ま…じょ?私、そんなのじゃないよ。ただの人間だよ」
少女は震えた声で目の前の大人三人に語る。
「魔女はみんなそういう。俺たちはもうそんなの聞き飽きたんだよ!」
「第一!人間ならなんでそんな白いんだ!ありえないんだよ!」
「どうせ何かの魔術でも使ったんだろ。だからこそ、狩るんだよ。俺たちの安全のために!」
そして、大人三人は一斉に発砲した。発砲音は何発も響いた。猟銃から発砲された弾はは少女の肉を無残にもえぐりとり、内臓はズタズタにし、骨も砕いていき、穴をあけていく。発砲音が鳴り止むと、少女は全身穴だらけ。蜂の巣状態で倒れていた。穴という穴から鮮血があふれてくる。だが、不老不死の少女は死ぬことはなかった。しかし、死なないからこそ、その痛みを受け続けるのであった。
(痛い…痛いよ…なんで私、撃たれたの?何も…悪いことしてないのに…なんで…)
少女は銃で撃たれ、動けなくなっている。声を出そうにも出せなかった。ただ、声に出せないから、ただ泣くしかなかった。
「殺ったか?」
「いや、こいつ、泣いてやがる…!しかも息があるみたいだ。」
「流石魔女だ。もう銃弾では死なないようだな。気持ち悪い。取りあえず、捕縛しておけ。魔女でも鉄でできた牢を壊すことは簡単にはできないだろ。」
大人たちは自分たちに荷物の中にあった大きな麻袋を取りだし少女を入れた。
(ねぇ…なんで…なんで私だけこんな目に合うの…どうしてなの…)
少女は麻袋に入れられ、引きずられながらも泣いていた。
数千年ぶりの人間との再会。しかし、それはあまりにも残酷なものだった。そう、神が作り上げた世界は白き少女を苦しめるためだけの世界。言うなれば牢獄。一から全まで、全て神が作り上げた。逃れることのできない、虐め。
「だが、あの少女は自分だけがかわいそうな目にあっていると考えている。何千年という永き何月を生きているのに中身はまったく変わらない。成長もしない。なぜ、他所を疑おうとしない。なぜ、他者を信じることができる。我には全くわからん。だが、だからこそ面白いではないか。信じたものに裏切られる。そのことにどれほどの絶望が待っているのか。そのたび悲涙を流し、また、直ぐに他者のことを信じの繰り返し。しかし、こう、同じ展開になってしまってはつまらぬ。」
神は少女の涙を流すところを見てひと時の悦楽に浸る。しかし、その悦楽ですらこの神にとっては足らない。なら、どうするか。そんなの簡単だ。創造するのだ。神は少女の絶望を書くシナリオレーター。少し手直しするのは容易いこと。神は右手を前に出し一つのか細い光を出した。
「なら、これで次はどうなることやら。」
その光は神が少女の様子を見るためのスクリーンみたいなものに吸い込まれていった。それを見て神は笑顔になった。その顔はどんな悪鬼や悪魔よりも邪悪な笑顔だった。
というわけでこちらはめっちゃ久しぶりの2話目です。
こんな遅くなった理由は、正直やる気が出なかったことです。
一応書けなくはなかったんですが、やはり、メインで書いているブラスクを優先させたかったからです。
この話だって1時間もかけてないです。
7月ごろは未完にしちゃおうかな思ったんですが、流石に完結させたいと思ったからなんとか書きました。
今後もブラスク以上に不定期ですが未完にしないで書いていこうと思います。
この回だけ見た人は最初から会話なので全然わからないと思いますのでやはり一話目から見てくださるとわかりやすいと思うので推奨です。
ということで、今後も私の作品をよろしくお願いします!