東方銀翼録〜アッパーカットで幻想入り〜   作:会話5

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皆さんこんにちは。4回以上も文がリセットされて、吐き気さえ覚えた作者です。
今回は、清く正しいあややさんの登場です。


鴉天狗の新聞屋さん

 

 

水の流れる音と、木々によって作られた影が心地よい。この辺りは手付かずの自然がとても多い....幻想郷。いいところだ。

 

 

 

────場所は川。時刻は午前6時くらい。俺は今『マイン・オール』で出した...サーフパンツ?を履いて川に大の字になって浮かんでいる。

小学生の頃、水泳の授業の時『ずっとこうして浮かんでいたい』なんて思っていたが、まさか今になってそれが叶うとは....。やはり幻想郷。いいところだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

太陽が昇り、雲の間から光が差し始めた頃、一人の少女が森の近くの空を飛んでいた。彼女の名は射命丸(しゃめいまる)(あや)

 

『羽ばたいて』空を飛んでいるところから判る通り、彼女は人間ではない。

幻想郷に存在する、日本で最も有名な妖怪の一角である天狗。彼女はその内の鴉天狗という種族の一人だ。

 

「なにか良いネタはありませんかね~。その辺に転がっていればいいんですけど.....」

 

鴉天狗は、天狗という種族の中でも新聞執筆を生業としている者が多く、彼女もその例外ではない。

彼女が出版する『文々。新聞』は、他の鴉天狗の出版する新聞の中では人気が高く、彼女も新聞を書くことが好きである。

 

しかし、人気と言っても、そもそも鴉天狗の出版する新聞は内輪受けを狙ったものが多く、事実と内容が大きく違ったものがほとんどである。

彼女の新聞はその中『では』考察がしっかりとされているというだけで、外の新聞の内容とは....比べるまでもない。

 

そんな彼女の目に、一人の人間が映る。その人間は、なんと上半身裸で川に浮かんでいるではないか。

 

「あの人、見られるとか考えてないんですかね?...まあ、とにかく────」

 

ネタ(オモシロそう)なのは違いない。とつぶやいて、川に浮かんでいる無防備な人間の元へ降りていった。

 

....写真を撮りまくりながら。

 

 

 

 

 

「初めまして!私、清く正しい射命丸文と申します」

 

 

「....んぁ...?」

 

 

 

彼女は空から現れた。

 

俺は彼女を見て『やべえ、超カッコいい』と思った。まあ、とても綺麗な人だとも思ったが、そっちの感情の方が圧倒的に強かった。ジャイアント馬場並みに強かったのだ。

 

そう、肩ほどで切られた綺麗な黒髪!大きな目に紅く染まった瞳!肌は雪のように白く透き通っていて...何より、超カッコいい。全体的な...そう、体に纏うその空気!オーラとも言うべきか...?ともかくカッコいい。

 

先日妖怪に襲われたばかりにも関わらず、俺はそう思ってしまった。

 

 

「貴女は...妖怪ですか?」

 

「そうですよ、私は幻想ブン屋であり幻想郷最速の鴉天狗、射命丸文です」

 

 

得意げな顔で胸を張る彼女は、この幻想郷で一番早い妖怪らしい。幻想郷はどこからが『速い』となるのかは知らないが、最速というのだから、とにかく速いのだろう。

 

 

「で、その幻想郷の新聞屋さんが俺に何の用です?なにかまずいことでもしましたかね?」

 

 

「いえいえ、別に悪い事はしてませんよ。ただ、こんなところで貴女みたいなキュートでラブリーな女性が上半身裸でいてもいいんですか?やっぱり男って.....」

 

 

そこまで言って、彼女の動きが止まった。目線は....なぜか俺の胸元に集中している。

 

 

「失礼しました...でも、まあ!女は胸だけじゃないですよ!ほら、もっと他にもたくさん....!」

 

 

「...わかってて言ってるでしょう」

 

そう言うと、彼女は拗ねたような顔をして後ろを向く。

 

「もう、ノリが悪いですね。もうちょっと遊んでくれてもいいじゃないですか」

 

どうやら、俺に冗談を言って欲しかったようだ。...なら、修太郎(しゅたろう)の真似でもしてやろう。マコトさんは笑える程動揺していたが、この人の場合はどうだろう。

 

 

「エッチ!」

 

「ぶふっ!」

 

 

結果:盛大に吹き出した

 

 

 

 

 

 

「いやー、まさか羽で飛ぶ人間がいるとは....外の世界もあなどれませんね〜」

 

「まあ、俺だけですけどね」

 

 

俺はあの後川から上がって文さんの取材に応じ、今は森の上を飛んで人里に向かっている。一層の事、誰にも見つからない様にひっそりと暮らそうかとも思ったが、折角第二の人生を得たのだ。少しは変化があってもいい。

 

 

 

「さっき言ってた能力ですか?」

 

「はい。『金属操作』と『原点越え』です」

 

「.......」

 

そう答えると、彼女は黙ってしまった。更に、訝しむ様な目でこちらを見つめている。

 

「どうしました?」

 

「何か、隠してますね」

 

あまりにも直球すぎる問いに、俺は緊張してしまった。まさか、神や転生の事を言っているのだろうか?

 

 

「....何の事ですか?」

 

「とぼけないでください。貴方の本性は、もっと冷酷で、残酷で、その気になれば、命の計算だって出来る。そんな人間のはずです」

 

「.....はい?」

 

 

なんだろう。なんか、すごく酷い人間に見られてる。命を計算?なにそれ、寿命マスター?

 

 

「....喋り方なら、まあ初対面ですし変えてますけど.....そんな酷い人間ではないと思うんですけどね」

 

「.......」

 

 

彼女はまだこちらを疑っているようだ。真剣な表情はカッコいいけど目が超絶怖い。ビーム出そう。『真の妖怪は目で殺す』とか言いそうで怖い。

 

 

 

 

...........どうしよう

 

 

 

 

 




吐きそうです。次回、色々します。
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