ケッコンカッコカリ   作:割烹着みすちー

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14話

突如として降り注ぐ死の雨。あたいは頭から海水を被り口に塩っけを感じつつ、何とか目を開け皆の安否を確認する。

 

涼風「大丈夫かッ!?」

 

弥生「だ、大丈夫です……!」

 

朝潮「こちらも…大丈夫です!」

 

全員無事、その確認が取れ安堵する。

ただ、状況が良くなったわけではない…

敵は一体だが、その一体だけでこちらが壊滅してもおかしくない艦なのだ。

 

夕立「どうするっぽい!?」

 

涼風「…卯月、敵との距離は…ッ!?」

 

卯月「ちょっと待つぴょん…距離7000!まっすぐこっちに向かってくるぴょん!」

 

涼風「ッ!?……近すぎるよ……!」

 

思わず唇を噛み締める。南方凄戦姫の主砲の射程距離は推測で軽く30000を超える。

いくらあたい達が快速の駆逐艦でも逃げるまでにどれだけ砲撃を受ける事になるか……

 

荒潮「……攻撃しましょう」

 

皆『え!?』

 

突然すぎる荒潮の言葉。それに真っ先に反論したのは朝潮だった。

 

朝潮「攻撃するって、相手は姫クラスの船よ!

こちらの主砲なんて…」

 

荒潮「視界外からの長距離砲撃。きっと敵には電探か観測機がいるわ。

接近してそれを叩かない限り、私達は射程外から攻撃を受け続けるままよ…」

 

朝潮「それは…」

 

荒潮「接近すれば、私達でも電探や観測機の撃破ぐらいできる…その方が、安全に撤退できるんじゃない?」

 

荒潮が得意げに笑みを浮かべながらこちらを見る。その考え自体に間違いはない…問題は、前者と後者、どちらの方が危険かということだ。

 

弥生「……涼風、どうするの?」

 

決めないといけない。この艦隊の旗艦として、皆が生き延びる選択肢を。

少しでも……

 

??『大丈夫。涼風ならできますよ!

貴女の信じた道を……進んでください!』

 

……こんな時に頼りになる姉の声が頭の中で語りかけてくる。そうだよな、迷うぐらいなら、自分が信じた道を進むだけだ!

 

涼風「よしっ!全員よく聞け!

荒潮の言った案でこれより行動する!

南方凄戦姫の目を奪って撤退!そのままパラオ泊地に向かう!

岩川からじゃあの補給艦の追撃は無理だからな!」

 

卯月「了解ぴょん!」

朝潮「命令とあらば…了解です!」

夕立「素敵なパーティーを始めるっぽい!」

弥生「了解…です」

荒潮「決まりねぇ~」

 

涼風「…全員、最大船速!単縦陣で一気に接近するぞっ!」

 

5人『了解!』

 

直後、あたい達に二度目の砲撃が降り注ぐ。ただ、道を決めたあたい達の行動ははやい。

 

涼風「さっきの砲撃での損傷は!?」

 

朝潮「全員無傷!問題ないです!」

 

涼風「よし、南方棲戦姫にひと泡ふかせるぜッ!」

 

速度が乗り、1本の槍となった艦隊は早い。移動中何度か砲撃が来るが、その全てを回避しひたすら突き進む。そして……

 

涼風「……前方!南方棲戦姫!

全体、複縦陣!」

 

あたいの掛け声とともに、単縦陣で突き進んでいた皆が、あたいを先頭に卯月と弥生、夕立を先頭に朝潮と荒潮の二列に分かれる。

 

南方棲戦姫「…キタワネ」

 

目の前に迫る異形の化け物が口をニヤリと動かすと、あたい達の中心に向けてその大型砲を向け、放つ。

 

ドーンッ!

 

鼓膜を破るような砲撃音…その直後、あたいと夕立はそれぞれ逆方向に舵を切り、後ろの皆も前の人に追随する。

ついさっきまで私達がいた場所に巨大な水しぶきが上がる。だが、巨大な砲撃も当たらなければ意味がない。

 

南方棲戦姫「…ッ!」

 

涼風「もらったっ!全体、一斉射!」

 

両側から3人ずつで南方棲戦姫を挟むと、私はスピードを緩めず右手に持った10cm高角砲を放つ。狙いは頭部に付けられた電探と、観測機を発艦するためのカタパルト。

駆逐クラスの砲撃でも破壊でき、かつ多大な効果がある場所。

 

南方棲戦姫「…ッ!…ッ」

 

両側からの砲撃にダメージこそ少ないが明らかに混乱している南方棲戦姫。

これならいける!…そう思った時。

 

南方棲戦姫「シズメッ!」

 

皆『ッ!?』

 

南方棲戦姫は両手に付けられた16inch三連装主砲をそれぞれあたい達に向けると、間髪入れず放ってきた。

 

再度体を揺らす衝撃と水しぶき。

 

涼風「くっ!大丈夫かッ!?」

 

あたいは即座に後ろにいるはずの弥生と卯月を確認し、安堵する。

二人とも波をかぶっただけできっちり後ろからついてきてくれていたからだ。

 

朝潮「荒潮ッ!」

 

涼風「ッ!?」

 

ただ、反対側の夕立達は無事じゃなかった。

夕立と朝潮は大丈夫だったが、一緒にいるはずの荒潮がいないのだ。

いや、いた。

ただ、そこはさっき南方棲戦姫が砲撃をした場所だ。

 

荒潮「あらぁ…ちょっと、まずいわねぇ…」

 

えぐれるように削れた荒潮の艤装。動く事も出来ないのか、荒潮は海に浮かんだまま南方棲戦姫を睨みつける。

 

涼風「ッ!荒s「やらせないっぽい!」!?」

 

すぐに助けようと動き出した私、それとほぼ同時に夕立も動く。

ちょうど南方棲戦姫を挟む場所に位置する私と夕立。すると…

 

夕立「私はここにいるよー!(ドンッ」

 

涼風「夕立!?」

 

夕立「今のうちにはやく!」

 

涼風「ッ!?……わかった!」

 

夕立はその主砲を南方棲戦姫に向けると、わざと挑発するように砲撃を放つ。

その隙をつき、あたいは荒潮に接近すると彼女の腕を掴み一気に離れだした。

 

涼風「大丈夫荒潮!?」

 

荒潮「大丈夫よぉ…それに、あいつの目は潰したわ…」

 

涼風「え?」

 

見ると、すでに南方棲戦姫の電探とカタパルトが火花を散らし壊れている。あの砲撃を受けながら、彼女はきっちり目標を迎撃してくれていたのだ。

 

涼風「そうとわかれば…皆、一気に撤退するぞ!」

 

夕立「了解っぽい!」

 

卯月「これでもくらうぴょん!」

 

一斉に戦線を離脱する中、最後まで殿を務めた卯月が煙幕を張ると、私達は一気に戦線を離脱した。

ただ、気がかりなのが…

 

涼風「……追撃してこない?」

 

卯月「電探を見る限り、あの補給艦の所に戻ってるみたいだよ~」

 

夕立「それだけ、あの補給艦が大切っぽい?」

 

涼風「そうみたいだなぁ…って、夕立!その艤装!?」

 

夕立「ぽい?これぐらいかすり傷っぽい!」

 

涼風「たく…このままパラオに向かうよ、私は電文を打つから、先頭は朝潮がお願い

けが人2人はみすちー司令に頼んで即修理と傷の手当て、いいわね」

 

あたいはそう締めくくると、電文用の機器をとりだし、堅苦しい文章の制作に取り組み始めた。




さて、このあとの話ですが、ここからは私の艦隊が実際に出撃したときの結果を元に作っています。
ところどころ描写とは艦これゲームのシステム的にありえない描写もありますが、戦闘結果はすべて同じです。
あと、当然戦闘ですのでそれなりの描写もあります
それをわかった上で、これからの話を読んでください

追記:はやくあまあまな話を書きたい!(うぉい!
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