―――――sideみすちー
みすちー「……ふぅ」
無事敵をやり過ごしたと確認し、思わず安堵する私…
ただ、まだ始まったばかり…どこかの軽巡ではないが、夜は長いのだ…
涼風「お邪魔するよー」
みすちー「あ、涼風ちゃん。ほかの皆は?」
涼風「もう休んでるよ。新司令にも連絡はとったけど、今日一日ここで休んでから戻ってくればいいってさ
それで、電達の調子は?」
みすちー「敵の重巡主体の艦隊と遭遇、それを撃退。
損害はなしで今はまだ進撃中よ」
涼風「そっか。良かったぜ…」
涼風はそれだけ言うと、すぐ近くにあった座り私と大淀と同じようにヘッドフォンをつけた。
私と大淀は一度顔を合わせるとお互いに頷き、それ以上は何も言わず通信機に耳を傾けた。
金剛『……提督ー!
…また、敵艦隊ネー…こっちにも気づいていまーす!』
みすちー「また!?
敵の艦種は?」
二度目の敵との遭遇。進んできた距離的にも目標はそこまで遠くはないのだ…
何とかここを抜ければ…
金剛『敵は戦艦1、重巡2、軽巡1、駆逐――(ドンッ)シット!
撃ってきたのネー…提督!』
みすちー「くっ…命令変わらず!被害を抑える事を最優先してッ!」
金剛『了解ネー!』
―――――side比叡
すぐ隣で、お姉さまが司令と通信している。
作戦内容は変わらず、なら私は敵を狙うだけ!
比叡「撃ちます!当たってぇ!」
金剛「四人とも、回り込んでくださーい!
比叡!戦艦は私が受け持つねー!他を頼みます!」
比叡「はいっ!狙って…ファイヤー!!」
試作35.6cm三連装砲から発射された徹甲弾が重巡リ級に刺さり、爆発四散する。
そんな中、敵唯一の戦艦であるタ級が私達の砲撃と魚雷を抜けこちらに迫って来る。
狙いは探照灯を照らすお姉さま
金剛「予想通りね!全砲門、ファイ―――(ドン)っ!?」
比叡「な!?」
リ級!?まさか―――撃ち漏らした!?
金剛「シット!邪魔しないでくださーい!(ドンッ」
リ級「ッ!?」
すでに損傷を受けていたリ級はお姉さまの裏拳を受け、吹き飛ばされる。
けど、その隙が……
比叡「お姉さま!前!」
金剛「ハッ!?しま―――」
タ級「……(ニヤリ」
響き渡る爆音。その中、私ははっきりと見えていた、お姉さまの艤装がタ級の砲弾でえぐれ吹き飛ばされる姿が―――
金剛「あぁあっ!」
みすちー『金剛ッ!?』
比叡「お姉さまッ!?この…ッ!!」
利根「金剛!?おのれッ!!」
すぐさま私と利根が砲弾を左右から砲撃しタ級を撃退する。
敵も今のタ級が最後だったのか、周りで戦闘音が収まっている。ただ、私はそれを気にする暇もなく主機を回しお姉さまに近づきその体を支えた。
通信機からは司令の声が響いてくる。
みすちー「比叡!金剛は!?何があったの!?」
比叡「…直撃です…!お姉さま!大丈夫ですかッ!?」
金剛「…比叡…大丈夫ねー…」
利根「どこが大丈夫なのじゃ!その状態じゃ進撃は無謀じゃ!
提督よ、撤退命令を頼む!」
みすちー『え、ええ……』
金剛「ま、待つネー…提督、応急処理要員の使用許可を求めるネー…」
比叡「お、お姉さま?」
みすちー『…いいわ。その代わり、使用したあと比叡に艤装の確認をしてもらうこと。
いいわね、比叡?』
比叡「え?…あ、はい」
私が司令に向かって返事をしていると、お姉さまの艤装から普段見たことがない妖精さんが現れ、損傷しているお姉様の艤装を修理し始める。
その間に、他の皆もあつまりだした。
比叡「……皆さん、輪形陣になって警戒。修理が終わるまでお姉さまを護衛します」
電「は、ハイなのです!」
深雪「よし、じゃあ私は右に行くぜ」
私の指示で、皆さんがそれぞれの配置に移動する。お姉さまが気になるが、この場を守れるのは私達だけだから…
―――――数時間後―――――
金剛「…OK!
艤装の準備完了デース!」
比叡「待ってくださいお姉さま。
艤装の確認だけ、しますから」
金剛「Oh…比叡は心配性ネー」
みすちー『これは私からの『命令』でもあるのよ。
断るなら、艦隊は即時撤退よ』
金剛「仕方ないね…比叡、おねがいしまーす」
比叡「はいっ……(がちゃがちゃ」
お姉さまの艤装と一番種類が似ているのは私の艤装だ。
私が見たら、すぐに修理状況もわかる…けど
比叡「…(お姉さま、こんなに傷だらけで…)」
ここで私が嘘の報告をすれば…傷も決して戦闘に支障が出るレベルではないけど、それでも痛いはず…
けど、他の皆さんには気づかれなくても、お姉さまは絶対に気づく。
だから…私ができることは―――
深雪「比叡先輩…どうなんだ?」
比叡「………大丈夫です。ただ、砲塔の一部が使用不能、主機も調子がいいとは言えません。
ここからは、私が旗艦を努めます。いいですね、司令?」
金剛「ちょ、比叡!?
急に何を――」
みすちー『わかったわ、比叡の提案に賛成する。
金剛から比叡に旗艦を移行。金剛はこれ以降の探照灯の使用も禁止。
以後、作戦続行よ』
金剛「提督ーッ!?」
みすちー『一度大破してるのよッ!
これも命令よ、お願いだから…』
金剛「……わかりましター……」
お姉さまは少し不満げだが、少しすると小さく頷き了承してくれた。
お姉さまに悪いことしたとは思ってる…けど、これで少しでも危険が減るなら…
その後、お姉さまがこちらを見るとゆっくりと近づいて―――
金剛「…提督に、いいところを見せるチャンスネー…
Fightですよ…」
比叡「――ッ!」
お姉様はそれだけ言うと、返事を待たず私の後ろに移動する。
比叡「………すぅ…はぁ」
改めて、自分が引き受けたことを確認すると、私はゆっくりと深呼吸をし、司令との通信を繋ぐ。
比叡「司令、指示を」
みすちー『ええ。おそらく、あと数刻で目標と遭遇する事になるわ。
時間的に、遭遇は夜明けになってるはず…がんばって』
比叡「…了解です!
皆さん…気合!入れて!行きますよ!」
私の掛け声と共に、艦隊はまた進撃を開始する。空は、すでに青みがかってきている
この時は5-3の戦闘2戦目で、旗艦にて探照灯もちの金剛が大破しました。
ただ、ダメコンをもたせてたので、進撃はできました。
なにげにこれが初ダメコン使用になります。
ついでに旗艦がダメコン使うとHPが中破まで回復するって初めて知りました。