ケッコンカッコカリ   作:割烹着みすちー

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18話

―――――side深雪

 

 

深雪「………比叡先輩、空が…」

 

比叡「ええっ…」

 

私は速度を速め比叡先輩に近づくと、小さな声で話しかける。

当然、比叡先輩もわかっていることなのだが、どうしても誰かと話したくなったのだ。

 

深雪「敵目標との遭遇時間…」

 

比叡「……深雪ちゃん、後ろに下がって。

ここからはいつ目標と接敵してもおかしくないわよ…」

 

深雪「りょ、了解です……」

 

いつも以上に重みのこもった比叡先輩の声に、私はゆっくりと後ろに下がり最後尾まで下がる。

……このまま目標を撃退すればいいんだけど…なんだろ、この胸騒ぎ…

 

電「………」

 

深雪「なあ、電」

 

電「はにゃ!ど、どうしたのですか?」

 

深雪「いや…何か、嫌な気分がしてさ…電は大丈夫かなって…」

 

電「だ、大丈夫なのです!」

 

深雪「そうか?…ならいいけど……」

 

…なんかおかしい。

追求してやろうか……

 

 

比叡「ッ!目標視認!

南方棲戦姫にワ級を含む艦隊です!」

 

皆『ッ!?』

 

比叡先輩の叫び声に一斉に皆の顔が引き締まり、司令官が息を呑む音が通信機から聴こえてくる。

 

みすちー『敵編成と距離は?』

 

比叡「涼風ちゃんの報告と変わらず!5隻による輪形陣です!こちらに気づいたのか離れようとしています」

 

みすちー『追撃、行けるわね!

涼風ちゃん達がやられた分、何倍にも返してあげなさい!』

 

比叡「了解ですッ!艦隊、突撃します!」

 

深雪「よーし…いくぜーッ!」

 

敵は南方棲戦姫に戦艦タ級、駆逐級二隻、そしてワ級が一隻。

私達の艦隊は単縦陣で敵艦隊に向けて真っ直ぐにすすむ。狙いはワ級ただ一つ

こちらのうごきに気づいているから当然だろう、南方棲戦姫とタ級がその主砲をこちらに向ける。

同じように戦闘の比叡先輩と金剛先輩も主砲を構える…そして

 

比叡「司令とお姉さまの邪魔するひとは、許さない!」

金剛「全砲門!Fire!」

タ級「…………」

南方棲戦姫「………アレハ……ソウカ(ニヤリ」

 

戦艦同士の砲撃、そして着弾、水柱。

私達はその隙間を突き進む。

 

深雪「くらえ!…くっ、外した!?」

 

10cm高角砲を駆逐ハ級に向けて放つ。

ただ、敵はこっちの砲撃を避けるためにこちらの進路から外れる。

 

電「そこなのです!」

 

駆逐ハ級「ッ!?」

 

深雪「電!やるじゃん!」

 

反対側では、電がその砲撃でもう一体の駆逐ハ級を大破に追い込んでいる。

よし、ここまま突き進む!

 

最上「雷撃!狙えるよ!」

 

利根「雑魚は吾輩に任せるのじゃ!電と深雪は最上に続け!」

 

利根先輩が巡航速度を遅くすると、私達が仕留めそこねたハ級に向き直る。

南方棲戦姫とタ級は比叡先輩達が相手をしている。残るは、ワ級だけ!

私達三人はさらに速度を早めると、それぞれの魚雷発射管の射線を整え――――

 

深雪「当ったれぇ~い!!」

最上「いっけー!」

電「命中させちゃいます!」

 

――――放つ!

 

酸素魚雷はその足跡をほとんど残さず突き進む。そして

 

ワ級「…ッ……ッ!?」

 

最上「よーしッ!」

 

2回の爆発音と共にワ級が水柱に巻き込まれる。

電の魚雷は当たらなかったが、最上先輩と私の魚雷が直撃した!

ワ級はその体を大きく揺らして傾くが…まだ沈まない。

なら、このまま―――――

 

比叡「くっ!止まりなさい!」

 

利根「お主ら!一旦離れるのじゃ!」

 

深雪「え?…げ!?」

 

電「南方棲戦姫……」

 

比叡先輩と金剛先輩の砲撃を受けつつ南方棲戦姫がこちらに向かってきている!

敵も無茶するぜ!

最上先輩も口惜しそうにするが、あんな巨大な砲の直撃を受けたらどうなるかわからない。

私達は主機を全開でまわし、一度その場を撤退しようとする…けど

 

電「ッ!?(ギギギ」

 

深雪「っ!?電!」

 

最上「どうしたの!?」

 

電「しゅ、主機が動かないのです!」

 

泣き叫ぶように話す電。よく見たら、電の艤装の煙突から妙な煙が出ている。

 

深雪「電ッ!」

 

最上「深雪ちゃん!?」

 

私はすぐに方向転換すると、その手を電向けて伸ばす。

電も泣きそうな顔でこちらに手を伸ばす

……それをあざ笑うように、南方棲戦姫が右手の主砲をこちらに向け、無慈悲に放った。




実際のプレイ時、ここでは昼戦で最上と深雪が雷撃戦でワ級をスナイプしてくれました。

さて、このあとの話ですけど…おそらく、後1、2話投稿して、そのあとに一気に残りの話を投稿すると思います。
理由ですけど、後数話でこの話を書くきっかけとなった事、その答えがわかるからです。明確には言いませんけど、察する人もいると思うので、その話から告白までは一気に投稿したいと思います。
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