―――――side深雪
みすちー『…うそ……そんな……』
比叡「お姉さま!?聞こえてますか!?お姉さまッ!?」
比叡先輩と司令官の正反対の悲痛な声が聞こてくる。
さっきの通信、最後に金剛先輩が言った言葉って……
利根「ええい、落ち着くのじゃ比叡ッ!」
最上「提督も落ち着いてッ!
ッ!?こいつら!
深雪ちゃん!潜水艦は!?」
深雪「まだです…対潜装備できてれば…!!」
さっきからソナー音から音が聞こえた場所に爆雷を落としてるけど、しっかりした対潜装備じゃないから…!!
比叡「お姉さま!お願いです!応答してくださいッ!」
徐々にタ級とハ級も近づいてくる…迎撃しようとしても、潜水艦が邪魔をしてくる…これじゃあ…!
利根「おのれッ!わしらを引き連けて、奴らはいったい何をするつもりじゃ!?」
最上「南方棲戦姫が向こうにいるってことは…損傷した2人を倒して、その上で撤退するってことかな…ッ!」
最上先輩のすぐ近くでタ級の砲弾が着弾する。
まだ直撃はないけど…このままじゃ…
どうする…これじゃあ……電と金剛先輩まで…!
……やるしかない…!!
深雪「………比叡先輩ッ!司令官ッ!」
比叡「ッ!?」
みすちー『ッ!?』
深雪「……私が、2人の救出に行くッ!
だから、比叡先輩も司令官も落ち着いてくれッ!」
みすちー『ッ!…そんなのダメ…向こうには―――』
深雪「そんな事言ってる間に電達が沈んだら意味ないだろ!
それに…夜間で専用の装備もしてない私じゃ潜水艦の牽制もできない…それなら―――」
みすちー『…それなら…』
深雪「…司令官が、この深雪様に指示を出して、2人を救ってくれッ!!
大丈夫!…この深雪様に司令官が指示してくれたら、どんな相手だってこわくないさッ!」
みすちー『ッ!?』
深雪「だから、比叡先輩も落ち着いて…金剛先輩と電は私が救出しに行くからッ!!」
比叡「深雪ちゃん…」
みすちー『……なによ…駆逐艦のくせに……いっちょまえのこといって…』
深雪「知らないのか?夜戦での駆逐艦は一味も二味も違うんだぜ?」
みすちー『……そうね……
…比叡…大丈夫…?』
比叡「え……―――大丈夫です…!!」
涙を浮かべつつも、比叡先輩が顔を引き締め言い切る。
その一言で…司令官の覚悟が決まった。
みすちー『……比叡、最上、利根の3人はタ級とハ級を撃破した後、そこから潜水艦を振り切って私に通信…次の指示を出すわ…
深雪は……』
深雪「………」
みすちー『今から私の指示に従って、電と金剛の救出の任についてもらう。
3人は深雪が行けるようにタ級とハ級の足止めをしてッ!!』
四人「「「「了解ッ!!」」」」
皆の掛け声とともに、私は主機を全力で回すと先輩達の援護を受けながら一気に戦隊を離脱する。
電…金剛先輩…無事でいてくれッ!!
―――――side金剛
……ダメ…………動けない……意識が…
「……離し………いや……」
……い、電ちゃん……?
「…‥ッ!?…や―――………い……」
……いなず……ま……ちゃ……