ケッコンカッコカリ   作:割烹着みすちー

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25話

―――――side深雪

 

 

作戦終了から一日後。私達は、3度目の夜に見慣れた南の島の泊地に到着した。

 

深雪「…見えた」

 

電「はい…戻ってきたのです…」

 

金剛「もう疲れたのねー…提督に頼んで、久々にHolidayをもらいたいネー」

 

比叡「私も疲れました…」

 

利根「少し休息じゃな」

 

最上「その前に報告だね…」

 

やっと気が抜けると、皆安堵する。

泊地の港に着くと、真っ先に損傷を受けていた皆が修理に入った。……電を除いて。

 

電「…し、司令官さん…?」

 

みすちー「…………」

 

深雪・比叡「「………」」

 

到着早々、電は司令官に呼び止められると、その場で待つように言われたのだ。

金剛先輩達も心配していたが、損傷も受けている人もいたため、損傷が少ない私と比叡先輩がこの場に残ったのだが…

 

深雪「…司令官…電は怪我もひどいんだし先に…」

 

みすちー「………」

 

私が話しかけても、司令官は返事すら返さず電の方を見続ける…電の傷自体、応急処置はしたし命に別状は無いけど…

それから数分ほど経ってからだろうか…司令官はゆっくりと口を開いた。

 

みすちー「…よく、戻ってきてくれたわね…」

 

電「…は、はい…」

 

みすちー「…響から聞いたけど、艤装の調子が悪かったてのは、本当?」

 

電「え…そ、それは…」

 

みすちー「急に艤装が煙を上げて動かなくなるなんてまずない。絶対に前兆があったはずだって…どうなの?」

 

普段とは全然違う怒りのこもった声に、私と比叡先輩は無意識に肩を小さくしてしまう。

その怒りが向けられている電は、おそらくこれ以上だろう…

 

電「……はい…あったのです…」

 

みすちー「…その事は後でしっかり怒るから…今は…(ぎゅう)…」

 

電「はにゃ!?///」

 

みすちー「……無茶して…本当に…心配したんだから…」

 

…司令官は、涙を浮かべながら司令官に抱きついていた…まるで、そこに居る存在が幻ではないのかと心配するように…

 

電「…司令官さん…ごめんなさい…」

 

みすちー「…謝るぐらいなら…(ぐずっ)…そんな無茶しないでよ…」

 

お互いに涙を浮かべ抱き合う2人。

…私は、ただその光景を眺めているだけだった…

 

比叡「……深雪ちゃん、電ちゃんそろそろ…」

 

深雪「え…あ、うん…

司令官…その、電も入渠させたげないと…」

 

比叡に先輩に言われ私が話しかけると、司令官は涙で濡れた顔を袖で拭いながら電から一度離れた。

…それだけ、心配だったんだ…

 

みすちー「あ…うん、ごめんね…怪我してるのに…」

 

電「…大丈夫なのです…それじゃあ、失礼するのです…」

 

みすちー「うん……行ってらっしゃい…」

 

深雪「……それじゃあ私達も…」

 

比叡「お暇しますか…」

 

みすちー「うん…今日はありがとう。2人ともゆっくり休んでね…」

 

司令官に見送られ、私と比叡先輩も退出する。

途中で比叡先輩とも別れ、私は駆逐艦寮に帰ろうと歩みを進めるが……何を思ったのか、艦娘達の談話室に行った。

 

深雪「………」

 

時間がすでに深夜…誰もいない談話室で私はソファに座ると、ぼーっとさっきの光景を思い出していた。

 

深雪「………」

 

お互いに泣きながら抱きつき合う司令官と電…

 

深雪「……ははっ…お似合いだったな、2人とも…」

 

司令官…自分では気づいてなくても、もう…心の奥底では決まってるんじゃないのかな?

それなのにあんだけ待たせて…まあ、電もきっちり告白してないんだし…どっちもどっちかな?

 

深雪「……あれ…」

 

何かが頬の上を流れたと思い、それを指ですくう。

そこにあったのは…

 

深雪「……やっぱり、素直に嬉しくはないな……」

 

…そのままどれぐらいが経っただろうが…少しして、誰かが歩いてくる音に気づく。

 

深雪「ん……あっ…(ごしごし)…」

 

私は目元を拭うと、誰が来たのだろうとソファから顔を出し見る。そこにいたのは…

 

みすちー「……深雪」

 

深雪「…司令官?」

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