―――――siedみすちー
みすちー「―――そろそろ皆来るかな…?
電と金剛も準備急いでね~」
金剛「Oh!任せてなのデース!」
電「了解なのですっ!」
そこそこの広さがある厨房と、その2倍の広さはあるスペースにテーブルと椅子が置かれた食堂を見渡す。
時間を分けて整備の人や設備関連、書類の配達員など様々な人が食べに来るのだが…次でそれも最後だ。
電「ご飯の時間は日向さんと伊勢さんが伝えに行ってくれてるのですよね?」
みすちー「うん、さっき頼んだし、次々来るとは思うけど…」
金剛「早くしないとせっかくのFish&Chipsが冷めてしまいマース!」
何時もの服装から割烹着に着替えた私は全ての下準備を終えると、二人と話をしつつ一息つく。
普段なこの泊地では艦娘と私がローテして晩御飯を作っているのだが、今日はお客さんもいるという事もあり、私と金剛と電がそれぞれ料理を作って好きなようにそれぞれの料理を頼めるような感じにした。
当然、量も自由に頼んでいい。
ちなみに、私は白米に秋刀魚に漬物に筑前煮にお味噌汁の和食セット、金剛はフィッシュ&チップスにいろんなソースとコーンスープのイギリス料理のセット、そして電は―――
金剛「…電は、どこで中華の作り方なんて学んだのですカー?」
電「いろんな本を読んで、いろんな人から聞いて学んだのです!
あとは…実演ですっ(フンス」
電が作ったのは、1から出汁を取って麺まで全て用意したとんこつラーメンに、焦がし醤油で味をつけた卵炒飯…正直言うけど、同じの作れって言ったら出来ないことはないと思うけど顔を顰めるレベルの仕事量だ…
電「初めて司令官さんの料理を食べてから決めていたのですよ、司令官さんには負けられないって!」
みすちー「…っ…(くすっ」
電「な、何で笑うのですか!?///」
みすちー「ご、ごめんね…つい…」
得意げにお玉を突きつけにやりと笑う電。その得意げな姿を私はどこかおかしく思い私は少し笑ってしまう。
―――……その姿に、誰かを重ねつつ…
金剛「…提督ー…大丈夫ですカー?」
みすちー「――…ん、大丈夫よ。それよりお客さんが来たみたいよっ!」
私が食堂の入口に再度視界を向けると、賑やかな声とともに多くの艦娘達が入ってきた。
利根「いやぁ、お腹が空いたのじゃ…おっ、今日も味噌汁の匂いがかぐわしいのじゃ~」
ビスマルク「ドイツの料理はあるのかしら?」
ろーちゃん「それは無いと思いますけど…あ、良い匂いがするですって!」
比叡「お姉さまに司令官に電ちゃんの料理…全部食べていいんですよね!(キラキラ」
五月雨「比叡さん全部食べるんですかっ!?」
新「さすがに戦艦はよく食べるな…俺たちは3人でわけるか?」
ろーちゃん「ですって♪」
深雪「司令官の料理一番乗りでいただきだぜっ!!(ぴゅ~」
睦月「睦月2番乗り~!(ぴゅ~」
文月「二人共まってよ~!(ぴゅ~」
みすちー「そこ3人走らない!!いっぱい作ったからすぐには無くなったりしないから!!」
電「順番にならんで欲しいのです!ちゃんとありま――はにゃぁあぁ!?」
金剛「Hey!!Destroyers(駆逐艦達)!ちゃんと並ばないとDinner抜きにするですよー!」
一瞬で騒がしくなる食堂に私達は大声をあげるが、それ以上の騒ぎになりつつある食堂の中ではすぐに消えてしまう小さな声だった。
結局、騒ぎを終えて皆にご飯を配り終え自分たちの分を作るのまで30分とかかってしまった…
みすちー「うぁ~…疲れた…」
新「屋台の女将さんにしてはあっさりダウンしたな…?」
私が残った自分の料理を持ってテーブルまで行くと、すでに半分以上食べ終えた新さんが話しかけてきた
みすちー「大人数作るのなんて想定してないのよ…屋台の時と一緒にしないで…」
新「そういうものなのか?」
首をかしげつつ一応という感じで納得するが、こればっかりは経験してみないとわからないだろう…
私はたまに来る数人のお客を相手にするのが好きなのに…
深雪「ほむまれさま~(お疲れ様~」
みすちー「口に物入れながら喋らないの…(ぺしん」
深雪「むぐっ!…むぅ~(もぐもぐ」
私はすぐ隣に座ってる深雪の頭を軽くはたくと、体を起こしてご飯をかきこみはじめる。
新「…それで、明日の作戦については大丈夫なのか?」
みすちー「(もぐもぐ…ごくんっ)ん?
艦隊事態は組んで通達してるし、明日の朝最終的な作戦会議するから大丈夫よ。
あくまで様子見のつもりしかないし」
新「撃退する気はないと…?」
みすちー「無理してはね…倒せるなら倒すけど、トラックの子たちを壊滅させるような奴と真正面から戦う気はないってこと。
敵の正体さえわかれば横須賀や呉から本体も呼べるでしょうし」
新「相変わらずやる気のない人だ…」
なーんで大本営なんかのために頑張らないとダメなのよ。前の作戦だって、6割以上、新さんの艦隊の子達が襲われたって聞いたからなのに。
みすちー「あの子達に無理させる気はないってことよ。
…このパラオに襲撃をかけるって言うなら、問答無用で『叩き』つぶすけど」
五月雨「ッ…!」
深雪「……」
新「…あんまり怖い顔するなよ、五月雨が怖がる」
みすちー「…ごめん。じゃあ、私はやる事あるし何かあったら当直の暁に言ってね」
私はそう締めくくると、周りに追いつくようにご飯を食べ終えて、食器を持ち立ち上がる。
…意識してなかったけど、自分の周りに妖力の片鱗を出してることに気づきそれを押さえる。
深雪「…大丈夫か司令官?」
みすちー「…大丈夫よ。それより、今日も夜は大丈夫?」
深雪「それは大丈夫だぜ。仕事も終わってるし、付き合うぜ♪」
みすちー「ありがとう♪」
―――――sied新
一言謝りの言葉をいれると、みすちーさんとそれに続くように深雪ちゃんが食器を片付けそのまま食堂を後にした。
五月雨「…みすちーさん、たまに怖い顔をするけど…」
新「…俺たちが気にする事ではないだろ。もし何かあるなら相談してくれるだろうし」
俺はそういうと、少し残った炒飯をかきこみむ。
ただ、やはり五月雨は心配なのか納得できないように言葉を続ける
五月雨「新が言う事はわかるけど…ねぇ、電ちゃん。
電ちゃんは何か知らない…?」
電「………」
五月雨「…?電ちゃん?」
電「…え?…な、何でもないのですよ!
そ、それじゃあ電はしたい事があるのでまたでなのです!」
五月雨「え?あ、うん…」
新「…初期艦も、提督と似てわかりやすいな」
俺はそそくさと立ち去る電ちゃんに少しだけ視線を向けつつポツリとつぶやく。
その時だ―――
新「……ん?」
響「………」
自分と同じように電を見つめる一人の艦娘に気づいたのは。
新「…この作戦、何事もなく終われば良いが…」
五月雨「…新…?」
新「…大丈夫だ、誰1人として欠けさせないよ」
俺はそうやって五月雨の頭を安心させるように撫でる。
その言葉に安心してくれたのか、五月雨は気持ちよさそうに笑顔を向けてくれた。
うちの艦隊の料理事情は種類では電、美味しさではミスティア提督が優っている設定です
ミスティア提督が和食主体で洋食も出来るレベルですけど、電は材料さえあれば本当になんでも作れるレベルの知識量をもってるますが、これは趣味でのんびりやってるミスティアと、誰かの笑顔を見るのが好きだからさらに勉強して色々覚えたいとなった電の違いだったりします