ケッコンカッコカリ   作:割烹着みすちー

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13話

―――――siedみすちー

 

 

 

 

…ご飯が終わり、明日からの作戦に備えて遠征部隊以外出撃もないパラオ泊地では、各々が自分の時間を過ごしていた。

何時も通りゲームをして遊ぶもの、明日に備え早めに就寝するもの、湯船に入り一息つくもの、まだ食べきれないと食堂で自主的ご飯を作る戦艦と正規空母。

 

そんな、まだ少し賑やかな時間…私は艦娘達が出撃する港の近くに置かれた屋台の中にいた。

湯気を出すのはよく味がしみたおでん、香ばしい匂いを出すのは鰻と八目鰻の串焼き。

すぐ後ろでは水色のエプロンをつけて深雪がそれらの下準備をしてくれている。

 

『夜雀の屋台』

 

幻想郷にいた頃から趣味で開店していたこの屋台だが、こっちに来てからも暇つぶしも兼ねて続けている。

泊地内で開いてお客なんて来るのかと聞かれそうだが、大本営には内緒で地元の人にも来られるようにしているので、暇なことはそこまでない。

それに、艦娘やそれ以外に泊地で働いてくる人はいるし、それ以外にもお客が来るには来る。例えば…

 

 

紫「ん~美味しいわね~」

 

みすちー「それはどうも。

お礼があるなら、ぜひ一緒に幻想郷に返してくれるとすっごく嬉しいんだけどな~」

 

紫「それはだめ~」

 

みすちー「はい、今日は店じまいです~」

 

紫「ちょ!?まだ鰻一本しか食べてないわよ!?」

 

みすちー「…はぁ、冗談よ。ちゃんと後でお金払いなさい?」

 

焦った様子で立ち上がる紫の姿を見て少しだけ気分をよくすると、私は焼けた八目鰻を皿にもって紫の前に差し出した。

紫は待ってましたと言わんばかりに嬉しそうにそれを口に運ぶ。

 

深雪「司令官ー!次の鰻の串打ちできたぜ~」

 

みすちー「ありがと~今はお客さん紫だけだし、少し休んでて良いわよ~」

 

深雪「了解っ♪…ん~」

 

みすちー「……はっ…はい!雀酒よ!///」

 

紫「あらあら♪」

 

椅子に座って体を伸ばす深雪に少し見とれていると、すぐ後ろからいや~な気配を感じ、すぐに振り返る。

 

紫「仲良さそうでなりよりだわ♪

あの重巡洋艦と天狗と一緒に広めて正解だったわね♪」

 

みすちー「あの時の事は絶対に忘れないわよ…///」

 

私が深雪に指輪を渡した時、率先して幻想郷と鎮守府の二大新聞に広めた元凶を睨みつけるが、当の本人は気にした様子もなく雀酒を美味しそうに飲む。

 

紫「良いじゃないの…天狗も重巡もあなた達の事を祝福してたのよ?」

 

みすちー「個人情報保護法って知ってる?妖怪さん?」

 

紫「あら!そんな言葉まで知ってるなんて!霊夢に頼んでお赤飯炊かないと♪」

 

まさにああ言えばこう言う状態…私は余計な事を言う事を止めると、目の前でいい感じに焼けている鰻に集中することにした。ただ、紫は話し相手が欲しいのか何度もこちらに話しかけてくる

 

紫「……ここでの生活は楽しい?」

 

みすちー「…それなりにはね」

 

紫「なら良かった♪」

 

みすちー「…ねぇ、何で私なの?

これが何かの異変に関わるなら、紅白巫女や白黒の魔法使いに頼めばよかったじゃない」

 

…私は、前々から思っていたことを聞いてみることにした。

深雪も、気になるのかただじっとこちらを見つつ聞いている。

 

紫「そうねぇ…夜の妖怪に夜を主体に活躍した日本海軍があうと思ったから?」

 

みすちー「たぶらかさないでよ。真面目に聞いてるんだから」

 

紫「……霊夢や魔理沙じゃだめなのよ。いざと言う時、あの二人は…―――るから」

 

深雪「…え?」

 

みすちー「…何て言ったの…?」

 

紫「はい、答え合わせはおしまい~

それより、誰か帰投したみたいよ~」

 

小声で言った肝心な部分は聞こえず、私と深雪は揃って首をかしげる。

問い詰めようかと考えたが…続けて言われた言葉にそれは叶わなかった。

 

那珂「遠征終わり~朝潮型の皆!お疲れ様!!」

 

朝雲「あぁ~疲れた!山雲!早くシャワー浴びてご飯食べよ!」

 

山雲「いいわね~♪満潮姉ぇも一緒に入る~?」

 

満潮「私は疲れたから良いわ…二人で入ってきて」

 

深雪「あ、那珂ちゃん先輩達帰ってきた!おぉーい!!」

 

遠征部隊の帰投に深雪が元気に手を振る。私も軽く手を振ると、四人のためにお茶を用意しはじめる。

 

那珂「提督!第2遠征部隊ただいま帰投しました!」

 

みすちー「お疲れ様。はい、お茶。ご飯は食堂に用意してあるから、あっためて食べてね」

 

四人分のお茶を配り終えると、四人がそれを飲みつつほっとした様子に自然と笑顔が浮かぶ。

 

山雲「美味しいわね~それじゃあ二人共いこっか~」

 

朝雲「良いわよ~!」

 

満潮「え…あたしは良いって…ちょ、二人共離しなさーい!!」

 

那珂「それじゃあ、まったね~♪」

 

仲良し三姉妹揃って歩いていくのと、それに続き元気いっぱいに那珂ちゃんが続いて建物の中に入っていった。

 

深雪「まだ満潮の奴慣れてないのか?」

 

みすちー「うーん…どこか避けてるっぽいところはあるわね…同じ型の二人ならすぐ打ち解けると思ったんだけど」

 

紫「苦労してるわね~…まぁ、大丈夫じゃないかしら?」

 

みすちー「貴女が言うと急に怖くなるからやめて…(汗」

 

紫「ひどい扱いね…(汗」

 

古参の那珂ちゃんに新人3人を任せてるけど…果たして大丈夫かな?

 

紫「まったく…ほら、次のおかわり頂戴」

 

みすちー「はいはい…次も八目鰻でいい?」

 

紫「良いわよ~3本お願いしましょうか?「あ、同じのあたしにもくださいな♪」ん?」

 

ん…あなたは…?

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