ケッコンカッコカリ   作:割烹着みすちー

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14話

―――――siedみすちー

 

 

 

 

?⇒隼鷹「龍驤が言ってたけど本当に屋台やってたんだね~」

 

深雪「隼鷹先輩!?」

 

さっと紫に断りを入れつつその隣に座ったのは、新さんの艦隊としてこちらに来ていた隼鷹だった。

隼鷹は物珍しそうに屋台を見渡すと、隣に座った紫に話しかけ始めた。

 

紫「あら?貴女も艦娘さんなの?」

 

隼鷹「一応ね~あんたは地元の人?」

 

紫「そういうわけじゃないけど…まぁ、そこの夜雀さんの知り合いかしらね~」

 

みすちー「腐れ縁の知り合いよ…っと、隼鷹さんは明日出撃でしょ。お酒はだめですよっ」

 

隼鷹「おや残念♪

ならお酒は明日の祝勝会までのおあずけかね~」

 

みすちー「まったく…祝勝会って言っても、敵によっては撤退もありうるのよ?」

 

私は半分呆れつつそう言うと、隼鷹の分も一緒に鰻を焼き始める。

 

隼鷹「それはわかってるってば~

…で、実際、どういう作戦何だい?」

 

みすちー「…明日話すっていったはずだけど?」

 

隼鷹「気になるからこうやって来たんだよ。

まぁ、龍驤から聞いてどんな店か気になってもいたのも事実だけど」

 

紫「そうねぇ…私も気になるは、どんな作戦なのか」

 

まるでこちらを見透かすように見つめてくる隼鷹に、拒否権など無いと言わんばかりに顔を向けてくる紫。

 

みすちー「…はぁ…別に良いけど、2度聞きになるからって明日作戦会議サボらないでよ?」

 

このまま無理に言わないでおく理由もないかと、私は面倒だと思いつつ明日の作戦概要について話し始めた。

 

みすちー「まず、作戦は合計で4艦隊によって行う。

新さん達の艦隊はその中の1つに組み込まれるわ」

 

隼鷹「へぇ…かなり大規模になるんだね。念には念を入れてかな?」

 

みすちー「そういうこと。そのために一時的に来ていた伊勢型の2人にも無理言って残ってもらってるんだから。

それで、艦隊の内訳だけど…

まず、第1艦隊はうちの主力、深雪旗艦として電、比叡、金剛、飛龍、龍驤。

第2艦隊は新さん達の艦隊、五月雨ちゃん、羽黒さん、ろーちゃん、隼鷹さん、ビスマルクさん、北上さん。

この2艦隊の役割は南方海域への突入と敵新型深海凄艦の捜索」

 

まず私は右手の2本の指を立てて捜索艦隊を言う、次の左手の指を2本立てて話し続ける。

 

みすちー「次、うちから出すもう2つの艦隊だけど、まず第3艦隊は衣笠旗艦、利根、三隈、蒼龍、暁、響で、第4艦隊は日向旗艦、伊勢、最上、青葉、睦月、若葉の艦隊よ」

 

紫「すごい数ね~…あなたは3艦隊も同時に動かすってわけだけど、できるの?」

 

ニヤリと嫌な笑顔を浮かべつつ聞いてくる紫に「そこはちゃんと考えてる」と言い返すと、作戦の中身について話し始める。

 

みすちー「まず、第1艦隊と第2艦隊の役割は話したと思うけど、すでに大本営から敵が出没すると思われる海域の目星がついた資料が届いてるわ。

私と新さんは、昼の間にそれぞれの主力をその海域に突入させ敵の捜索を行う。第3、第4艦隊はその海域の外で大気よ。

捜索中、1艦隊で対応できない艦隊が現れた場合はそれぞれの艦隊が救援に動くことにするわ。

ただ、問題は同時に攻撃を受けて救援に行けない場合…そのときは、第3艦隊が海域に突入。攻撃を受けてる艦隊の救援に回るは」

 

隼鷹「捜索はあくまであんたの第1艦隊とうちの提督の第2艦隊だけに任せるってわけだね。

第4艦隊の役割は?」

 

みすちー「第4艦隊は完全な支援艦隊よ。第3艦隊を突入しても対応しきれない場合…もしくは、目標を発見し撃退可能ってわかった場合に限り、海域の外から長距離砲撃によって支援してもらう。海域に突入してもらう予定はないわ」

 

紫「主力として動かすのはあくまで1艦隊だから問題ないってわけだ~

それで、撤退条件は?」

 

みすちー「え?そんなの一人でも欠けかねないと思ったらよ。1艦隊でも撤退した時点で全員撤退よ。異論は認めない。

無理して任務聞く理由なし…まぁ、トラックの子達の敵討ちはしたいから無理ない範囲で頑張るってことね。

二人共これで満足した?」

 

詳しい作戦時間やまた明日話すけどねと付け加えると、私はこれで満足したかと2人に問いかける。

 

隼鷹「ん~…良いんじゃないかな?

あたしは少なくとも不満ないし、後は明日提督がなんていうかだね」

 

紫「昔みたいに自分が突撃して吹っ飛ばせばいいって考えじゃないだけましかな~」

 

隼鷹「へぇ?みすちー提督もうちの提督と似たようなことしてたんだ」

 

…………

 

紫「えぇ、初めの頃はこの子一人で敵艦隊ボロボロにしたぐらいだから~

この子だてに妖怪じゃないから飛べるし」

 

隼鷹「すごいね~うちも、AL/MI作戦の時なんか岩礁伝いに「(ガンッ)」ッ…?」

 

抑えようとはした、けど私は我慢できず手に持った蒲焼の乗ったお皿を叩きつけるように2人の前に出した。

 

みすちー「…その話なら、また別の場所でしてくれないかしら?」

 

深雪「スキマ妖怪さんも、わかってて言ってるなら…怒るぜ?」

 

隼鷹「…あぁ~…あんまり良い話じゃなかったかい?それなら謝るけど」

 

紫「あら?可愛い子2人怒らせちゃったかしら~」

 

隼鷹「あんた…わかっててこの話始めたのかい?」

 

紫「当然♪」

 

隼鷹「…いい性格してるよ…」

 

みすちー「何時もの事よ…」

 

私が不快と言わんばかりに吐き捨てると、紫はそれも気にせずこう言った。

 

紫「…待ち人、戻ってくれば良いわね」

 

みすちー「…そうね」

 

隼鷹「…………」

 

深雪「…………」

 

どこか物静かな雰囲気となり、2人の咀嚼音と火の爆ぜる音が響き渡る屋台。

このままその時間が続くと思われたが…

 

新「…お、本当に屋台開いてる。

隼鷹もここにいたのか…あと、お客さん?」

 

みすちー「あ、新さん。どうしてここに?」

 

のれんをかき分けて物珍しそうにこちらを見ると、隼鷹と紫に声をかけつつ席に座る。

 

深雪「五月雨は一緒じゃないのか?」

 

新「あぁ~…イチャイチャしようとでも思ったんだけど、電ちゃんと秘書艦の苦労話なんて初めていたたまれなくなってな…」

 

みすちー「あ…そりゃいたくなくなるなね…」

 

五月雨ちゃんと電がどんな会話をしているのか想像して私は我慢できずに小さく息を吐く。

その様子が楽しいのか他の3人が笑い声をあげつつ自業自得と行ってくるが…苦労をかけてる私達2人には何も言い返せなかった…

 

新「そ、それで隼鷹はまた何でここにいるんだよ?」

 

隼鷹「いや~祝勝会の下見だよ~

いい酒もあるみたいだし、楽しみだね~」

 

新「もう飲む準備かよ…あれの準備とか大丈夫なのか?」

 

隼鷹「もっちろん」

 

深雪「あれってなんだよ?隼鷹先輩~」

 

私が新さんの分の蒲焼とお茶を用意していると、二人が何か面白そうな会話をしていて深雪が食いついていった。

 

隼鷹「いや~悪いけどそれは秘密だね。

まぁ、そちらの主力の飛龍には負けない活躍を約束するよ」

 

みすちー「あら?何時から飛龍がうちの空母の主力って言ったの?」

 

隼鷹「え?」

 

みすちー「うちの主力空母は自他共に龍驤よ。

理由は…まぁ、戦ってみればわかるでしょ」

 

隼鷹「へぇ…龍驤がねぇ…それはまたなんで?」

 

深雪「隼鷹先輩の秘密教えてくれるなら言っても良いぜ♪」

 

隼鷹「交換条件か…面白い、その代わりお互いの提督には内緒な」

 

深雪「乗った!!」

 

みすちー&新「「おいおい…」」

 

提督二人を除いて勝手に話を決める二人に苦笑しつつ、その様子を肴に酒を飲む紫。

どこか不思議な屋台での会話は、こうやって老けて行くのだった…

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