ケッコンカッコカリ   作:割烹着みすちー

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19話

――――side五月雨

 

 

 

交代を開始して十数分後、みすちー提督や新との通信でお互いに合流地点を定めそこに向かってたけど…先手を取ったのは敵側だった。

 

ドンッ!!

 

五月雨「きゃっ……敵の方が早かった!」

 

ビスマルク「くっ…三式弾で牽制する!この距離じゃ羽黒の砲撃も届かない、隼鷹は急いで!」

 

隼鷹「ちょっと待ってな!もうちょいのんびりしてくれたら良いのに…!」

 

ドンッドドンッ!!

 

再度、砲撃音と共に私たちの周りに16インチ砲弾が叩き込まれる。

 

五月雨「…ル級改と南方棲戦姫の攻撃だけとは思えない…どう思います、ビスマルクさん?」

 

ビスマルク「(ドンッ)WAS!?(何っ!?)」

 

五月雨「えっ!?あっ、WASは何だから…この攻撃、戦艦三隻だけの砲撃と思えますか!?」

 

ビスマルク「っ…いいえ、少なくとも4隻…それぐらいいないとこの攻撃は無理だわ!」

 

ろーちゃん『ということは、敵は戦艦クラス4、空母2の艦隊なのですって!』

 

五月雨「えっ…えぇ、そうね。

あんまりいい情報ではないけど…」

 

けど、これでろーちゃんは潜航させてれば被害には合わないはず…後は、援軍が来るまで耐えれば…!

 

ろーちゃん「…敵は空母と戦艦なら、ろーちゃんが前に出るですって!」

 

五月雨「えっ…だめだって、ろーちゃ――きゃっ!?」

 

ろーちゃん「ろーちゃんは大丈夫ですっ―――…っ」

 

また砲撃…あれ?

 

新『ろー!聞こえてるか!単独行動は…ろー?』

 

五月雨「砲撃で海の中に通信が届かない…!?」

 

隼鷹「おいおい…頑張り屋さんは良いけど、これまずくないか…?」

 

北上「まずいねぇ…おっ」

 

ドドドドッン!!

 

直後に、私たちの頭上を越えるように砲弾の光跡が通り、敵艦隊に向けて降り注ぐ。

 

日向『何とか間に合ったかな…?

皆無事か?』

 

日向さんの声…第四艦隊の支援が間に合ったっ!

 

五月雨「日向さん…!?

ろーちゃんが!敵艦隊に…っ!」

 

必死に状況を教えようとするけど、混乱した私の声はどこか涙混じりになってうまく伝えられない…

けど、日向さんはすぐに察してくれると、落ち着かせるようにゆっくりと話してくれる。

 

日向『…よし、こっちが支援する。

ろーちゃんを連れ戻しに行きな』

 

伊勢『今なら接近するまでこっちが抑えるからさ、早く行きなよ~』

 

二人の落ち着いたセリフに落ち着いた…後は…

 

五月雨「…新、良いよね?」

 

新「…もちろんだ。ろーちゃん連れ戻して、勝手な行動に家族会議だ」

 

五月雨「うんっ…今のうちに接近して、ろーちゃんと合流した後、第四艦隊と合流します!

皆さん!付いてきてください!」

 

私の声に、北上さん達も一気に加速をかけ砲撃を受ける敵艦隊に向かう。

ろーちゃん…無事でいて…!

 

 

 

 

――――sideろーちゃん

 

 

 

 

っ…前方から着弾音ですって?

第四艦隊の支援がきたんですって!これならお母さん(五月雨)達は大丈夫ですって…

あとは、攻撃が出来ない敵に魚雷を叩き込むだけですって!

 

ろーちゃん「…っ」

 

少しだけ顔を出して…敵は砲撃でてんてこ舞いですって。

これなら、まずはヲ級から…

 

ろーちゃん「よーく狙って…ってーー!」

 

ヲ級「っ!?」

 

ヲ級はすぐに雷跡に気づいて回避行動に…さすがフラグシップ改ですって。

けど、ろーちゃんの魚雷はただの酸素魚雷じゃないですって!

 

ヲ級「っ――(ドーンッ)――…!?」

 

途中で方向を変えるFat魚雷!これなら回避も難しいですって!

さぁ、どんどん行くですって!!

 

 

 

 

――――side五月雨

 

 

 

 

近づいてきた!敵もかなりばらけてる…これなら!

 

五月雨「私と羽黒さんが突撃してろーちゃんを捜索、見つけ次第全員で撤退します!

隼鷹さんは撤退する時まで切り札は隠しててください!

北上さんとビスマルクさんは突撃の支援お願いします!」

 

ビスマルク「任せなさい!Feuer!(発射!)」

 

北上「やっちゃいますかぁ~♪一斉射、いっくよ~♪」

 

ル級「っ…シズメェ!!」

 

五月雨「羽黒さん!お願いします!」

 

羽黒「任せて!」

 

ル級からの砲撃の雨を避けつつ、北上さんの魚雷と併走しつつ私と羽黒さんは一気に突撃をかける。

敵が随分バラけてるけど、遠距離砲撃を警戒してるのかな?

それとも…旗艦がまだ未熟なのかな?

 

新『五月雨、羽黒!まだろーは見つからないか…?』

 

羽黒「は、はいっ。どこにいるの…ろーちゃん…」

 

五月雨「三式ソナーの範囲は広いです!奥に行けば…絶対…いたっ!」

 

前方に反応!奥に居る敵を狙ってるのか…けど…!

 

五月雨「まだ通信が届かない…!

もっと接近しないと!」

 

羽黒「急ぎましょう!」

 

新『注意しろ!第三艦隊もすぐに来る!絶対に連れ戻して、全員で帰るぞ!』

 

二人「「はいっ!」」

 

ろーちゃん…無事でいて…!

 

 

 

 

――――sideろーちゃん

 

 

 

 

良い調子ですって♪

支援砲撃もあって、反撃もまともに出来ない戦艦と空母だけじゃ怖くもないですって!

…あれは?

 

ろーちゃん「…両手にル級よりおっきな艤装…南方棲戦姫ですって。

あれの装甲はろーちゃんの魚雷でも破るの難しいですって…他の…!?」

 

あれって…噂の敵新艦ですって…!?

けど、すっごく背丈も小さいですって。けど、尻尾みたいな艤装…あの砲塔は間違いなく戦艦クラスですって。

南方棲戦姫よりも艤装も弱そうですし…残りの魚雷全部で…

 

ろーちゃん「撃破して、お父さんに褒めてもらうですって!

魚雷…ってーー!!」

 

 

 

 

 

――――side新

 

 

 

 

…対潜装備がよくない戦艦や正規空母あいてなら、ろーならおそらく無傷でくぐり抜けてくれるはずだ…

―――けど、電ちゃんを鹵獲しようとした南方棲戦姫に、謎の敵新艦…もし万が一、何かあったら俺は…!

通信機を前にして、俺は持っている荷物から2対の獲物を取り出す。

何かあれば、みすちーさんには悪いが、俺が…

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