ケッコンカッコカリ   作:割烹着みすちー

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東方ネタが多いです。わからない場合は質問していただいて良いので~


おまけ1-2

深雪と睦月が何かの開始した次の日、お昼すぎの提督室では2人の少女が書類とにらめっこをしていた。

 

みすちー「うー……なによ、何なのよこの書類の数ッ!(ガンッ」

 

赤い羽根を持つ夜雀の妖怪にして、今はこのパラオ泊地の提督であるミスティアローレライは机の上に乗った書類を投げ立ち上がると、その不満をぶちまける。

勢いに任せて部屋に飛び散る無数の書類……その一枚を金色の目をしており、茶色い長髪を片側だけアップヘアーにして束ねた少女が掴む。

 

電「仕方ないのです、大規模作戦が終わってその報告書類の作成があるのですから(カキカキ」

 

特三型駆逐艦四番艦、電。

みすちーの初期艦であり、みすちーを常に支えてきた彼女は飛び散った書類を集め綺麗に机の前に戻すと、また目の前にある書類を終わらしていく。

 

みすちー「………(初めの頃は、お互いにわからない事だらけの中頑張ってたのに、何時の間にか電ちゃんだけこんなに上手くなって………)………」

 

もくもくと仕事をこなす電を見つめつつ、みすちーはもうこの鎮守府に来た頃を思い出していた。

急な事でてんてこ舞いだった日々……右も左もわからず、必死に頑張って…頑張って……そして………

 

みすちー「………っ……」

 

電「……?司令官さん?」

 

みすちー「……ん?どうしたの?」

 

電「いえ………(カキカキ」

 

それから数時間、お互いに書類を消化する時間が過ぎるのだが……もとのスペックの差と言うべきか、みすちーがまだ二割方書類が残っている時点で電が全ての書類を終えてしまった。

 

電「……終わったのです」

 

みすちー(赤疲労)「いなずま~……手伝って~……(かき……かき……」

 

電「……ダメなのです。司令官さんは電に頼りすぎなのです。それに、今日はちょっと用事があるのです」

 

みすちー(赤披露)「そんな~っ!?」

 

みすちーの叫び声も虚しく、電は終わらした書類をまとめると提督室から出て行った。

誰もいなくなった部屋にみすちーは少しの悲しさを覚えるが、おそらく終わらさずに遊ぼうものなら怒った電に追い掛け回される事になりかねない。

みすちーは再度気合を入れると、目の前にそびえ立つ書類に取り掛かり始めた。

そして、さらに数時間がたった頃………

 

みすちー(大破&赤疲労)「………お、おわった………今日一日これで潰れちゃった……」

 

ついに全ての書類を終わらせたみすちーは机に突っ伏していた。

すでに外は暗闇に染まり、普段なら夜雀である彼女の時間なのだが……すでに騒ぎたくなる元気もなくそのまま寝ようかと考え立ち上がる。

 

 

―――――直後―――――

 

 

???「(ヒュン)………はろはろ~~♪」

 

みすちー「………何の用よ、スキマ妖怪」

 

紫「あらぁ~せっかく人が様子見てきてあげたのに、うれしくなさそうね~」

 

急に空間が開けたような物が出現し、そこから金色の髪をした女性が現れる。

八雲紫。以前ミスティアが住んでいた幻想郷に住む妖怪であり、数少ないこちらと幻想郷を行き来できる妖怪の賢者である。そして、ミスティアが提督業をしている原因でもある。

 

みすちー「何が様子を見によ!「海の食材も屋台で出してみたいな~」ってあなたに愚痴ったた急にここに放り投げておいて!しかもどういうわけか人間共も私を提督として普通に受け入れるし!」

 

紫「あなたのためを思ってやったのよ?ちゃんと理由もあるし―――――それに、今の貴女、文句を言う割には楽しんでるじゃない♪」

 

みすちー「うっ!?……まあ、否定はしないけどさ……」

 

紫「うふふふ~~♪」

 

やりにくいと言わんばかりに紫から目をそらすみすちーと、その様子が楽しいのかニコニコと笑みを崩さない紫。

そんな中、紫は何かを思い出したのかポンッと手を叩くと。

 

紫「そうそう、これ氷精から渡してって言われたのよ(ポイッ」

 

みすちー「わ!……あ、雀酒!」

 

紫が投げた一升瓶。その中身は、夜雀が作るお酒、雀酒が入っているものである。

以前は彼女が作っていたのだが、こちらでは作れないとわかってから幻想郷での友達に頼み作っていてもらっていたのだ。

 

紫「幻想郷でしか作れない夜雀の作る特殊な酒。ちゃんとあの氷精や宵闇の妖怪が作ってくれてたわよ」

 

みすちー「(ペロ)……うん良い出来。何度も何度も教えた甲斐があるわー」

 

紫「(よくあの氷精に教えられたわね……)

あ、そうそう。あなた、まだ今日の晩御飯食べてないでしょ?」

 

みすちー「え?それはまあそうだけど……」

 

紫「食堂に行ってみなさい、いいものがあるわよ♪」

 

みすちー「???」

 

紫「今度また来るから、その時は幻想郷に一度帰れるようにするから~♪(シュン)」

 

謎の助言を良い、スキマから姿を消す紫。

みすちーは紫の言葉に若干不審な顔つきになるが…お腹がすいている事もあり、特に逆らうこともせず食堂に向かいだす。

 

みすちー「なんであんな事………」

 

すでに夜も遅く艦娘達を寝てしまったのか、彼女の足音しか聞こえてこない鎮守府の廊下。

そんな静けさに、妖怪ながらみすちーは少しの寂しさを覚える……

 

みすちー「……ん?鳳翔さん、起きてるのかな?」

 

食堂の前、僅かに漏れる光に誰かが起きてるのだろうかと思いつつ彼女は、扉を開ける。

 

 

 

そこには――――

 

 

 

パンパンパンパンッ!!

 

皆『司令官(提督)さん、誕生日おめでとうッ!!!』

 

みすちー「…………え?」

 

眩しい光と突然の破裂音と紙吹雪。あまりに突然過ぎることにみすちーは何もわからずポツンと突っ立っているしかなかった。

初めのころに鎮守府の仲間になった日向に龍驤、深雪に睦月、比叡に飛龍。おそらくこの鎮守府にいる全ての艦娘が集まっているだろう。

 

そんな中、つい数時間前まで一緒に仕事をしていた電が私の前に進み出る。

 

電「司令官さん、覚えていますか?

司令官さんが此処に来て、私と初めてあったときのこと」

 

みすちー「え?………ああっ!」

 

そこまで言われ、みすちーはやっと思い出した。

妖怪である彼女には基本決まった誕生日というものはない……ただ、それを電に話したとき、彼女が言ってくれたのだ。

 

電『それなら、電と司令官さんが出会ったこの日……この日を、司令官さんの誕生日にしませんか?』

 

みすちー『別に良いけど……(あのスキマ妖怪今度会ったら〇す)』

 

忘れていて当然だ。その頃のみすちーは突然こちらに飛ばされ、目の前の事とスキマ妖怪に対する怒りでいっぱいいっぱいだったのだから。

ただ、電はしっかり覚えていたのだ。彼女と…赤い羽根を持った司令官との出会いを。

 

電「………司令官さん?」

 

みすちー「………電ちゃん………(ガシ)」

 

電「ッ!?!?!////」

 

みすちーは目の前に立つ電に抱きつくと、無言のままその体を強く抱きしめる。

突然のことに周りも少しざわめきだつ中……小さな泣き声がみすちーから漏れ出した。

 

みすちー「………ぐすっ……ありがとう……嬉しいよ……本当に……んっ」

 

目をうるませつつお礼の言葉を言うみすちー……それを、電は聞きつつ優しく抱き返す・

 

電「………司令官さん、これからも……よろしくなのです……」

 

みすちー「うん………うんっ……!!」

 

千歳「ほら、提督。そんなに泣いてたら折角のパーティが台無しですよ?

あれ?これ……」

 

みすちー「うん……(グス)……うん、大丈夫……

あ、これ。ちょっと故郷から届いたお土産……せっかくだし皆で飲も!」

 

千歳「やった♪」

 

深雪「それじゃあ……司令官の誕生日を祝って!」

 

比叡「乾杯ですっ!!」

 

皆『おーっ!!』

 

その日、パラオ鎮守府の食堂の電気は夜遅くまで消えることはなかった。

余談だが、その日雀酒を飲んだ艦娘とみすちーが次の日どうなったのかは……皆様の想像にお任せするとしましょう。




次からはもとの話に戻ります。
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