ケッコンカッコカリ   作:割烹着みすちー

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32話

―――――side、新視点

 

 

 

 

 

新「…MI作戦に参加した時、そういう噂は聞いたことあったけど…」

 

青葉「…作戦が終わってここに戻ってきたときは大変でしたよ。

響さんは雷さんを見つけ出すまでAL海域にとどまるって言いだしますし、司令官は無気力を通り越して自暴自棄になりかけてましたし…

…最終的に、電ちゃんが2人のストッパーになってくれて大事には至らなかったんですけど…」

 

時は少し達、俺は治療室で五月雨達と一緒に青葉の話を聞いていた。

俺の話を聞いた後、崩れ落ちた電ちゃんを支えつつ、みすちーさんは話し合いしてくるとだけ言って出て行った。

 

新「…ただ、確かに俺は電ちゃん達が付けてるのと同じバッジを見たけど、それ以外は一切確認できてないぞ?

顔だって深く覚えてないし…ただレ級が気まぐれにバッジをつけてるって可能性も…」

 

青葉「それは司令官だってわかってますよ…

けど、それでも止まらないですよ。

…もし沈んでいたなら、何としても奪い返さないとですから。

ですから、新司令が伝えてくれた事には、青葉からもお礼を言わせてください」

 

新「…そっか…それならよかった。

…けど…」

 

五月雨「…電ちゃん達…無茶しないといいけど…」

 

青葉「それは…」

 

新「…………」

 

五月雨の心配げな声に、今回に限っては俺から安心させる言葉が出てこなかった…

 

 

 

 

 

―――――side、みすちー視点

 

 

 

 

みすちー「…それじゃあ、残り3日で出撃可能になる子達はこれだけってことね?」

 

深雪「うんっ。急ピッチで修理はしてるけど、全員が出撃ってのはやっぱり無理かな…」

 

最上「泊地の防衛艦隊だっているし、やっぱり出せるのは多くて二艦隊になると思うよ」

 

新さんからの話を聞いて、私はすぐに作業中の子と第6駆逐隊、そして新さんの艦隊を除いた皆を集めて現状の把握を始めていた。

あの話の後、電も必死について来ようとしたけど、見るからに動揺してる電を連れて行けるはずもなく、落ち着くまで暁と響に任せている。

 

深雪「けど?何で3日後なんだ?

敵が来るまで修理して全員出れるようになってから連合艦隊でいけば良いんじゃ」

 

みすちー「本来ならそうしたいけどね…もう横須賀から支援艦隊が出発してるのよ。

旗艦武蔵を主体にした艦隊が」

 

比叡「む、武蔵さんですか!?」

 

みすちー「ええっ…艦隊編成は武蔵、長門、赤城、加賀、吹雪、雪風の6人よ」

 

飛龍「赤城さんに!?」

 

蒼龍「加賀さんも!?」

 

部屋のなかがざわつきだすなか、私は軽く机を叩いて静かにさせると、話を進める。

 

みすちー「…あの顎髭元帥、何を思ったのかガチの主力を寄越してきたのよ…その到着が3日後。

もし到着してからだと、私達は完全に武蔵の指揮下に入るは。そうしたら、レ級と接触するのはほぼ困難になる…それどころか、もしレ級が彼女だったとしても……武蔵はこう言うでしょうね。『敵は沈めろ』…って」

 

はっきりとした声で私が言うと、否定できないのか皆無言になってしまう。

艦娘の中でも堅物で敵に情けはかけない戦艦武蔵。

その噂は遠く離れたパラオ泊地でも知れ渡っていた。

 

みすちー「…だから、3日後。武蔵達の艦隊が到着する直前に出るわ。

それまでできるだけの準備はするけど…「ちょっと良い?」…?」

 

会話の中、1人の艦娘が手を挙げ話の流れを切った。

それは、うちの艦隊では一番の新人である…

 

満潮「…レ級ってのが、依然行方不明になった雷の可能性がある。それから、今からそれを確認してもし本人なら助けるための作戦をするって事もわかるわ」

 

みすちー「……」

 

満潮「…けど、敵は敵よ?

もし雷じゃないなら私達で引導を渡すだけ。

先行出撃しただけで罪にも取られないでしょうけど…もし、雷だったらどうするの?」

 

みすちー「…どういう意味?」

 

満潮「わかってるでしょ!

敵を助けて、そのままかくまえるとでも思ってるの!?

大本営が許すわけないし、すでにこっちには被害が出てる!あんた、司令官やめさせられても良いってわけ!?」

 

満潮の正論にまたその場は静まり返る。

そう、もし仮に助け出せても、そんなことしたら命令違反は免れない。もしかしら除隊…いや、捕まる可能性だってある。

…ただ、その質問に対する答えはすでに決まっていた。

 

みすちー「…満潮の言うことはもっともね…だから、今からする作戦は命令じゃないわ。もしやりたくないなら断ってくれて構わない」

 

満潮「なっ!?」

 

最上「提督!?」

 

みすちー「…そして、参加する子達にも絶対に罪は問わせない。全ては私の独断で命令したこと。部下の皆には罪はないわ」

 

深雪「………」

 

みすちー「…雷を助けて、それで提督やめさせられるなら本望よ。今この場で参加したくない子は部屋に帰ってもらって良い。だから……」

 

満潮「…(ぶちっ」

 

みすちー「…ん?

ぶち…『がんっ!』っ!?」(バタンッ

 

その時だった、何かが切れる様な音に私が視線を向けると、すでに目前にまで迫っていた椅子に驚きの声を上げる間も無く衝突し、大の字に倒れこんでしまった。

 

みすちー「い、いたた…ダレよ!?椅子投げたの!」

 

満潮「うっさいバカ!何が『部下に責任はない』わよ!?」

 

赤く腫れ上がった鼻先を抑えつつ立ち上がろうとすると、すでに迫っていた満潮に胸倉を掴まれてバカ呼ばわりされてしまう。な、なんか悪いこと言った!?

 

満潮「うっさいバカ!いっちょまえに司令官面してもっともなこと言わないで!」

 

みすちー「し、司令官面!?」

 

満潮「そうよっ!私…私達はあんたの心配してるのよ!

あんた1人で全部かかえようとするなぁっ!」

 

満潮に詰め寄られるなか、いつの間にか部屋に集まっていた皆が私を囲むように立ってそれぞれ話しだした。




深雪か満潮で迷って、ここは過去から考えても一番強く言える満潮に叱ってもらいました。
満潮たち朝潮型3人は雷の事の後に着任しましたけど、事情自体は知っています。さらに言うと、艦の時の過去のこともあって、みすちー提督自身がいなくなるつもりの事に切れました。
作中ではまだ遠征部隊ですけど、うちの艦隊では主力の1人です(レベル90越え
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