ケッコンカッコカリ   作:割烹着みすちー

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33話

―――――side、みすちー視点

 

 

 

 

 

皆に囲まれるなか、目を赤くしつつ詰め寄ってきた満潮が離れると……

 

睦月「私は、みすちーさんが司令官のこの鎮守府が好きだよ。雷ちゃんも大好きだけど、司令官がいなくなったら意味ないよ…」

 

悲しげな顔で睦月が…

 

飛龍「まだまだ提督の料理食べたいし、この鎮守府のメンバーで色々したいんだよ?

それが提督が提督じゃなくなって解散なんて嫌だよ?ね?蒼龍」

 

蒼龍「うんっ♪」

 

いつもの笑顔で飛龍に蒼龍が…

 

最上「提督とは長い付き合いだけどさ、提督が1人で抱え込んで良くなったことなんてほとんどないんだよ?だからさ、少しは僕たちを頼ってよ」

 

利根「その通りじゃ!いつも皆で切り抜けてきたのが、この鎮守府のやり方じゃろ?」

 

頼りになる顔で最上に利根が…

 

金剛「…雷ガールがいなくなったら時も、ユッキーと電ガールが喧嘩した時も、電ガールが鹵獲されそうになった時も、皆でくぐり抜けてきたデース」

 

比叡「お姉さまの言う通りです。こんな時だからこそ、比叡を…いえ、皆を頼ってくださいよ。司令」

 

何度もあった危機を助けてきてくれた、金剛に比叡が…

 

朝雲「満潮姉はああ言ってるけど、どうするかはそうなってから考えれば良いじゃない。少なくとも、この泊地の皆は司令官の味方なんだから」

 

山雲「そうそう〜難しく考えてたらできることもできないし〜」

 

満潮「あ、あんた達ね!?」

 

新人である朝雲に山雲に満潮が……

 

龍驤「…ま、うちらの心配なんて今更余計な事ってことやな。そんなこと考える暇あるなら、どうやって雷を助けるか考えときーや♪」

 

憎たらしい顔で言う龍驤…そして…

 

龍驤「ほら、最後にガツンと言ってやりーな!」

 

深雪「あたしがトリかよ!…たくっ…」

 

深雪は頭をかきつつ照れているように笑うと、少し前に出て私の前に立った。

 

深雪「…だいたい皆が言ってくれたけどさ、あたし達はもう覚悟はできてるぜ。司令官が後のこと考えてないなんて予想通りだし…まぁ、ただ1人だけ責任取るなんて絶対許さない。

…前に、あたし言っただろ?」

 

みすちー「……」

 

深雪「…深雪様に、司令官の指示があれば、どんな相手だって怖くないさっ」

 

みすちー「っ!…何よ…皆して一丁前に…」

 

だめ…今泣いたら示しがつかないじゃない…けど、涙が…『ぎゅぅ』っ…

 

深雪「…一緒にがんばろうぜ。司令官。

雷を救いたいのはあたしだって一緒なんだからさ♪(ぎゅぅぅ」

 

みすちー「…う、うん…!」

 

だめ…ちょっとだけで良いから…今は泣かせて…!

深雪に抱きしめられ、嬉しさの堤防の決壊を超えたのか私は静かに彼女の胸で涙を流した。

 

満潮「…まったく、世話のかかる司令官ね!」

 

山雲「私は好きだけどな〜」

 

金剛「…比叡、また一歩先越されたんじゃないですカー?」

 

比叡「…良いんですよ、今は深雪ちゃんの方が司令官と仲がいいですから…」

 

 

 

 

ーーーーー数分後

 

 

 

 

みすちー「…先に謝らしては…皆ごめんなさいっ!

勝手に1人走りして…」

 

龍驤「いいってことや!それで、これからうち達はどうするんや?」

 

私はまだ涙の跡が残る顔をゴシゴシとこすると、毅然とした顔で告げる。

 

みすちー「…私は今から、紫に頼んで助けてくれそうな人に連絡してくるわ。

そのあとに…電達と話した後、出撃艦隊を決めるから…

…深雪と睦月は艤装とかの修理状況を確認して。他の皆は無理せず休めるときは休むこと。また明日この時間に話し合いするから、命令がない子以外は集まるように。

…かりに雷を助けれた時は、何としても皆で武蔵達を説得する。

…最後はあくまで予想だし作戦も何もないけど…今は、目の前のことに集中しましょう。それじゃあ、解散!」

 

私の声と共に、皆がそれぞれ動き出す。

そんなにか、深雪と睦月の2人が近寄ってきた。

 

深雪「司令官、紫さんに頼むって司令官の故郷の人でも呼ぶのか?」

 

みすちー「んっ…故郷の人っていうか、お得意さんというか…まぁ、機械に詳しい人をね。

修理と改装を少しでも進めないとだし」

 

睦月「そうなのですか〜…あ、それじゃあ作業しやすいように空き部屋もあけておくにゃし〜」

 

深雪「お、それいいな!

よし、早速行こうぜ!」

 

みすちー「あ、あんまり無理しなくていいからね?」

 

元気に駆け出そうとする2人にそう告げると、2人はなぜかジト目でこちらを見て…

 

深雪「…そのことば…」

 

睦月「…司令官にそっくりそのままお返しするにゃし〜…」

 

みすちー「な、何よ…あの時のは本当に悪かったわよ…」

 

深雪「んっ、わかってるなら別にいいぜ」

 

深雪と睦月は納得したように頷くと、2人揃って駈け出す。

…もう…2度とあんなミスはできない…

 

紫「…けど、あなた出る気なんでしょ?」

 

みすちー「っ…紫…いつからいたのよ?(じとー」

 

私以外いなくなった一室で、真後ろから聞こえてきた声に私は少し驚くと、その声の主に向けてジト目で問いかける。

 

紫「呼び捨てなんてひどいわね〜あなたが用事ありそうだったから来たのに♪」

 

みすちー「呼び捨てなんてここに飛ばされた時からでしょう?

…用事だけど、いっぱい楽しそうな機械いじらせてあげるからって、にとり呼んでくれない?」

 

紫「河童をね〜…ま、彼女ならそういえば喜んでくるでしょ。良いわ、すぐに呼んであげる」

 

みすちー「ありがと。今度鰻おごってあげるわ♪

…それじゃ、私は用事あるから…「…出る気なら、やめときなさい。また足手まといになるだけよ?」……どういう意味よ?」

 

背を向けた私に、紫は掘りかえすように忠告してくる。

私は苛立ちを感じつつ振り返ると…普段と違う真面目な顔をした紫に驚いた。

 

紫「…別にあなたが弱いから言ってるんじゃない。

あなたが妖怪だから、止めておきなさいって言ってるの」

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