ケッコンカッコカリ5
ガタンッ!
睦月「ど、どうしたのですか!?」
電「む、睦月ちゃん!?
い、いえ!なんでもないのです!」
暁「そ、そうよ!なんでもないんだからッ!」
睦月「そ、そう?
なら良いんだけど……」
(ガタ)
2人「「…………ふー……」」
あまりの大声に、隣の部屋にいた睦月ちゃんがこちらの扉を開けて心配そうにこちらを見つめてくる。
私と暁お姉ちゃんはとっさに両手と頭を左右に振りなんでもないと伝え、何とか気付かれずに追い返すことができました。
電「もうっ、暁お姉ちゃんは反応が大きすぎるのですっ」
暁「電の言った事が予想外すぎるのよっ」
隣の部屋にいる睦月ちゃん達に聞こえないように注意しつつ、声を抑えお互いの言い分をぶつけ合う私達。
暁お姉ちゃんが驚くのはわかりますが、オーバーリアクションすぎるのです……
暁「う~……はぁ……とりあえず貴女がなんで悩んでるかはわかったわ……で、その様子だとまだ告白も………してないのね」
電「……なのです」
私の返事に暁お姉ちゃんは手で頭を抑え大きなため息をつきます。私の不甲斐なさは私が一番わかっているので、何も言い返せずただ俯いてしまいます。
暁「……とりあえず、貴女が誰が好きなのかは聞かないわ…妹が恋い焦がれる人の事根掘り葉掘り聞くなんて、レディのする事じゃないし。
けど、妹の恋を見て見ぬ振りなんて出来ないわ。
……だから、私が良い方法を教えてあげるわ」
電「……え?
……それは……」
暁お姉ちゃんの発言に私は思わず首をかしげます。ただ、徐々にその良い方法というものが気になりだし、私は見ず知らずのうちにテーブル越しのお姉ちゃんに向けて顔を近づけます。
暁お姉ちゃんは私のその様子が楽しいのか、勿体振ります。
暁「それは……電!
貴女が今すぐその人のところに行って告白してくる事よッ!」
ガタンッ!
電「…………」
暁「あ、あれ?
電~どうしたのよ~…?」
思わず私はテーブルに突っ伏してしまう。
お姉ちゃんが不思議そうにこちらを見ています。お姉ちゃんの言う事はわかります……わかりますけど……
電「……それが出来ないから、困ってるのですよ……」
暁「……わかってるわよ。けど、それ以外方法があるの?」
電「うっ………」
そう言われると、私は何にも言い返せなくなりただ俯いてしまうのです……結局……この繰り返し……
暁「………電、ちょっとこっち来て」
電「……ふぇ………(トテトテ」
暁「そうそう……(ギュー」
電「ッ!?!?」
えッ!?なんで!?なんで急に……!!
暁「……貴女が怖いのは、もし拒絶されたらって事でしょ……?」
私が腕の中で慌てふためく中、お姉ちゃんは優しげな声で私の頭を撫でてくる……
電「………(コクッ」
暁「大丈夫……貴女は私の妹でしょ
可愛い私の妹なんだから……振られたりなんてしないわ……」
その優しさに、私は何時の間にか身をゆだねただ聞き入っている……
電「…………(コク…」
暁「そうね。もし……もしもよ?
……貴女が振られたら、その時は私に向かって思いっきり泣きなさい……
私が受け止めてあげるか……」
電「…………(コク…コク…」
……今まで相談できてなかったから……自分の思いを知ってる人がいても、相談できる人ではなかったから……
今……初めて自分の思いを受け止めてくれる人に、話を伝えられたからだろうか……
……私はただ……今だけ、その優しさに甘えていたのです……
暁「………よしッ!ほら、善は急げ!
貴女なら大丈夫よ!行ってきなさいッ!」
電「………わかった……のです……」
暁「あと、涙拭いて行きなさい。折角の顔が台無しよ」
電「はにゃ?……はわわっ…(ごしごし)……い、行ってくるのです!」
バンッ!!
―――――side暁
……たく、怖がりな妹ね……
ちょっと前から様子がおかしいとは思ってたけど、まさか恋煩いだったなんて……
でも、電が好きな人って………………
暁「ああッ!ダメよだめッ!」
妹の好きな相手詮索するなんてレディのする事じゃないわ!ここは我慢よ!
…………うー……けど、やっぱり気になる……//
次は深雪か比叡か……あ、指輪はすでに用意しました~