比叡「………それって、誰なんですか?」
みすちー「……………」
比叡「……………」
みすちー「…………(ぴっ」
比叡「…………え?」
みすちー「……他言したら私でも本気で怒るわよ……」
――――――――――――――――
比叡「その時、司令は私を指差してました……」
金剛「そうだったのですかー…提督、比叡にだけは思いを伝えてたんですネー」
比叡「……え?「だけは」って……」
金剛「私も、誰の事を思っているのかはその時に聞いてるのねー
あとはゆっきーと、電ちゃんでしょ?」
比叡「……知ってたのですか…」
よく考えてみればその通りだ……お姉様は私達よりも積極的に動いて、司令に真っ先に告白したんだから…
司令からその事を聞いていてもおかしくはないはず……
金剛「それで、比叡は何を迷っているのですか?
提督の気持ちはわかりましたけど、私は比叡の気持ちがまだわかりませんよ?」
比叡「………私は……お姉様が大好きです……けど、司令との事が会ってから……同じくらい司令の事も好きになってきました……
……決められないんです……2人とも、大好きなのに……考えるだけで……胸が苦しくなるのに……!!」
私は胸が締め付けられ、また涙が流れそうになりそれに耐えようと俯いてしまう。
それを、お姉様が優しく覆うように抱きしめてくれます。
金剛「………比叡の気持ち……私は嬉しいです……
それだけ心を痛めながらも、私達の事…考えてくれてるのですから……」
比叡「うっ………くっ……うう………」
金剛「………比叡、提督に告白してくるねー!」
比叡「えッ!?」
突然のお姉様の言葉に、私は顔をあげてお姉様の顔を見つめます。
そんな私の様子も気にしていないのか、お姉様はいつもの笑顔で私に言います。
金剛「私は何時でも待ってます……けど、提督は待ってくれませんよ?
電ちゃんとゆっきーも、待ってくれません」
比叡「けどッ…………」
金剛「………誰かが、1人だけって決めたのですか?」
比叡「……え?」
私は、一瞬お姉様の言う事がわからず首をかしげます。
ただ、その意味を理解しても……何かを言う前にお姉様が話し続けます。
金剛「比叡が私と提督、2人共好きなのなら……どちらも手に入れるぐらいの器量を見せるのねー!
……それとも……私の事で、遠慮してるのですか?」
比叡「―――ッ!?そ、そんなことありませんッ!」
金剛「なら、気にすることは無いのねーッ!
さあ、どんどん行ってくるのデース!」
比叡「えッええ!?」
私はベッドから起き上がらせると、そのまま部屋の外まで押されてしまう。
金剛「比叡…ネバーギブアップなのデスッ!」
パタンッ
比叡「………………(ポカーン」
部屋から半分追い出さる形で廊下に出た私は、何をすればいいのかと頭が働かずぽかんとしていた。
ただ、不思議と胸の苦しさがなくなっている事に気づくと……ふつふつとやる気が沸いてきます。
比叡「…………やりますよ」
私は一言そう呟くと、しっかりとした足取りで提督室に向けて歩き出しました。
―――――side金剛
金剛「………比叡、きっとその気持ちは、違うものなのね……」
比叡が私を思ってる気持ちと、提督を思ってる気持ちは……
そして、私が提督を想う気持ちと、比叡が提督を想う気持ちは……きっと一緒なのです……
金剛「今は気づかなくてもいいデース……でも、比叡は今動かないと、手遅れになっちゃうから……」
動かないで後悔するより、動いて後悔する
比叡にはその恋、成就して欲しいです……
金剛「…………でも、やっぱり……悔しいのねー……」
私は頬に流れる水雫を拭わず、うずくまりました。