ケッコンカッコカリ   作:割烹着みすちー

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7話

比叡「………それって、誰なんですか?」

 

みすちー「……………」

 

比叡「……………」

 

みすちー「…………(ぴっ」

 

比叡「…………え?」

 

みすちー「……他言したら私でも本気で怒るわよ……」

 

 

――――――――――――――――

 

 

比叡「その時、司令は私を指差してました……」

 

金剛「そうだったのですかー…提督、比叡にだけは思いを伝えてたんですネー」

 

比叡「……え?「だけは」って……」

 

金剛「私も、誰の事を思っているのかはその時に聞いてるのねー

あとはゆっきーと、電ちゃんでしょ?」

 

比叡「……知ってたのですか…」

 

よく考えてみればその通りだ……お姉様は私達よりも積極的に動いて、司令に真っ先に告白したんだから…

司令からその事を聞いていてもおかしくはないはず……

 

金剛「それで、比叡は何を迷っているのですか?

提督の気持ちはわかりましたけど、私は比叡の気持ちがまだわかりませんよ?」

 

比叡「………私は……お姉様が大好きです……けど、司令との事が会ってから……同じくらい司令の事も好きになってきました……

……決められないんです……2人とも、大好きなのに……考えるだけで……胸が苦しくなるのに……!!」

 

私は胸が締め付けられ、また涙が流れそうになりそれに耐えようと俯いてしまう。

それを、お姉様が優しく覆うように抱きしめてくれます。

 

金剛「………比叡の気持ち……私は嬉しいです……

それだけ心を痛めながらも、私達の事…考えてくれてるのですから……」

 

比叡「うっ………くっ……うう………」

 

金剛「………比叡、提督に告白してくるねー!」

 

比叡「えッ!?」

 

突然のお姉様の言葉に、私は顔をあげてお姉様の顔を見つめます。

そんな私の様子も気にしていないのか、お姉様はいつもの笑顔で私に言います。

 

金剛「私は何時でも待ってます……けど、提督は待ってくれませんよ?

電ちゃんとゆっきーも、待ってくれません」

 

比叡「けどッ…………」

 

金剛「………誰かが、1人だけって決めたのですか?」

 

比叡「……え?」

 

私は、一瞬お姉様の言う事がわからず首をかしげます。

ただ、その意味を理解しても……何かを言う前にお姉様が話し続けます。

 

金剛「比叡が私と提督、2人共好きなのなら……どちらも手に入れるぐらいの器量を見せるのねー!

……それとも……私の事で、遠慮してるのですか?」

 

比叡「―――ッ!?そ、そんなことありませんッ!」

 

金剛「なら、気にすることは無いのねーッ!

さあ、どんどん行ってくるのデース!」

 

比叡「えッええ!?」

 

私はベッドから起き上がらせると、そのまま部屋の外まで押されてしまう。

 

金剛「比叡…ネバーギブアップなのデスッ!」

 

パタンッ

 

比叡「………………(ポカーン」

 

部屋から半分追い出さる形で廊下に出た私は、何をすればいいのかと頭が働かずぽかんとしていた。

ただ、不思議と胸の苦しさがなくなっている事に気づくと……ふつふつとやる気が沸いてきます。

 

比叡「…………やりますよ」

 

私は一言そう呟くと、しっかりとした足取りで提督室に向けて歩き出しました。

 

 

―――――side金剛

 

 

金剛「………比叡、きっとその気持ちは、違うものなのね……」

 

比叡が私を思ってる気持ちと、提督を思ってる気持ちは……

そして、私が提督を想う気持ちと、比叡が提督を想う気持ちは……きっと一緒なのです……

 

金剛「今は気づかなくてもいいデース……でも、比叡は今動かないと、手遅れになっちゃうから……」

 

動かないで後悔するより、動いて後悔する

比叡にはその恋、成就して欲しいです……

 

金剛「…………でも、やっぱり……悔しいのねー……」

 

私は頬に流れる水雫を拭わず、うずくまりました。

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