ラブライブ! 青い春の一ページ   作:溝呂木 水月

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どうも皆さんおはこんばんちわ。水月です。

今回は結構難産でした。

ことりのお話と今回のお話が同時に浮かんできて、どちらにするか悩んだ結果、こちらに。

最後あたりも結構雑になってしまったのが悔やまれます。

それでは第3話です。

どうぞ。


第3話 たまには風邪もいいかもね

ペッペケブンシャカチッチキチー

 

俺は腋に挟んでいた相も変わらず変な音のする体温計を取り出すと、そこに書いてあった数値を読む。

 

「38度7分……完全に風邪ひいたな」

 

やっほー。薫です。絶賛風邪引き中です。

 

「はぁ、学校休まなきゃなぁ……新渡戸(にとべ)先生に連絡しなきゃ」

 

新渡戸先生とは、俺の在籍するクラスの担任である。

非常に面白い上に美人な先生で、生徒からの人気もかなり高い。

しかし怒ると非常に怖いため、うちのクラスの課題等の提出率は異常に高い。

 

「出来るだけ早く出てくれよ……」

 

PLLL………

 

『もしもし。どうした、浅沼?デートのお誘いか?』

 

開幕からブッコんでくるなぁこの先生は!こういうのはスルーに限る。

 

「実は風邪を引いてしまったので今日は休ませてください」

 

『スルーかよ……。まぁわかった、許可する。風邪ひいた理由は?てかお前が体調崩すなんて初めてじゃないか?』

 

そうかな?でも確かにここ数年体調崩した事はない。

 

「昨日雨の中駄菓子買いに行ったのが原因かもしれません。その時ちょうど傘なくて」

 

『お前バカだろ』

 

「俺もそう思います」

 

さすがに雨の中傘もささずにってのは愚の骨頂だと思うが、俺にとって駄菓子はそんくらい重要な物なのだ。わかってくれ皆。皆って誰だ。

 

『はぁ……まぁいいや。それじゃ、お大事にな、浅沼』

 

「はい、ありがとうございます。それでは」

 

ふぅ、電話してたせいか結構辛くなってきた。薬飲んで寝ていよう……。

 

 

 

 

 

「んん……」

 

目が覚めた。外を見るともう空は赤く染まっていた。

 

「17時……結構寝てたな……」

 

かれこれ10時間も眠りっぱなしだったみたいだ。どう考えても寝すぎだろ。

 

「うわぁ……寝間着が汗でビッショビショ……キモチワルイ」

 

今自然と真姫の口癖が……感染したか。

それよりこんなに汗だくのままじゃいられないな……シャワーでも浴びるか。

とりあえず浴室に向かい、汗を流した。男のサービスシーンとかいらないだろ。誰得だよ。

 

 

 

「ふぅ~さっぱりしたぁ」

 

風邪をひいているため5,6分程度で浴室から出る。

どうせこれから出かける用事もないし、着替えはもう寝間着(Tシャツと短パン)でいっか。

 

ピンポォォ~~ン……

 

完全引きこもりモードを整えていると、家の呼び鈴(少し調子が悪い為ホラーチックになっている)が鳴った。

 

「誰だ……?宅配は頼んでないし」

 

言い忘れていたが俺は一人暮らしなので、自分が出るか居留守を使うかしかない。

まぁ出るけど。

 

「はいはーい、どちらさまですかー」

 

鍵を開けて扉を開くと、

 

「お見舞いに来たわよ、薫」

 

「風邪引いたって聞いてたけど結構大丈夫そうじゃない」

 

「にこ、真姫。来てくれたのか」

 

μ’sの作曲担当、西木野真姫と、同じくμ’sのネタキャラ担当矢澤にこがいた。

 

「あんた今失礼な事考えてなかった?」

 

「イエイエナニモ」

 

危ない危ない。にこはけっこう鋭い所があるからばれないよう気を付けなければ(失礼な事を考えないという選択肢はない)

 

「ていうか、あなた……眼鏡かけてる……」

 

真姫が俺の顔を指さす。あぁ、そういえばすっかりお家モードだったからな。

 

「ん、あぁ、家の中ではよくかけてるんだ。ほとんど伊達だけどな。何か変か?」

 

「えっいや、変とは言ってないでしょ!ていうかむしろ……………………似合ってる」

 

顔を真っ赤にしながらもほめてくれる真姫。これは結構照れるな……。

 

「そ、そうか……。あ、ありがとう」

 

「確かに似合ってるわね……。学校でもかけたら?」

 

どうしたどうした。この二人がこんなに褒めてくれるなんて珍しいな。

ていうか学校でもかぁ………。

 

「まぁ、気が向いたらな。っていうか二人とも、立ち話もなんだし、中入れよ」

 

「ん、そうね。お邪魔するわ」

 

「そういえば薫の家に来たの初めてね」

 

にこまきをリビングに座らせる。

 

「待ってろ、今お茶入れるから」

 

「ちょっと待ちなさい」

 

俺がキッチンに向かおうとするとにこが引き留めてきた。

 

「何だ?」

 

「あんた今風邪引いてるでしょ?お茶くらい自分で入れる……っていうかお見舞いだって言ったでしょ?私たち晩御飯作りに来たのよ」

 

「な…ん……だと……」

 

男なら誰もが夢見る女の子の手料理……!しかしにこまきの料理の腕を知らんから少し心配だな……」

 

「声漏れてるわよ」

 

「ハッ!?しまった!ごめんなさい!」

 

なんかμ’sと関わり始めてから謝るスピードが早くなった気がする。

 

「ていうかあんた私たちが選ばれた理由知ってる?病気の知識がある人ってことで真姫ちゃん、そしてμ’sでも特に料理がうまいって事でにこが選ばれたのよ」

 

自信満々なにこ。でもそうか……真姫は医者の娘だから病気とかも詳しいだろうし、にこは妹達の世話もしているからか……。

ふむ。確かによく料理を作っているであろうにこの料理がマズいはずがないよな。ここはいっちょ期待してみるか!

 

「よし。じゃあ頼むぜ、にこ」

 

「任せなさい!」

 

無い胸をドンと叩くにこ。こればれたら殺される。

するとにこが何かに気が付いたようだ。

やっべばれた?俺死ぬ?

 

「そういえばあんた今食欲ある?それと食材も使っていいかしら」

 

どうやら俺のド失礼な考えはばれていないようだ。

食欲は普通にある。食材もまぁまぁ残ってる。

 

「あぁ、両方ともOKだ。何が残ってるかは忘れたが、3人分は足りるはずだ」

 

「えっ?」

 

俺がそう告げると、真姫が驚いたようにこちらを見た。俺なんかマズいこと言った?

 

「3人前って……もしかしてにこ達も?」

 

にこも驚いたような、だが少し嬉しそうに聞いてくる。

 

「もちろんだ。折角お見舞いに来てくれたわけだし。あ、嫌ならいいんだが……」

 

「頂くわ!いいわね!?にこちゃん!」

 

なぜか真姫のテンションが上がっていた。こんなハイテンションな真姫は見たことがないかもしれない。

 

「え、えぇ、薫もそう言ってくれたことだし、3人分作っちゃいましょうか」

 

にこも真姫の豹変ぶりに少し戸惑っているようだったが、了承してくれた。

しかし真姫のやつ……よほどにこの手料理が食べたかったんだな。にこまき美味しいれす。

 

「さて、じゃあ早速作るから、二人は待っててね」

 

にこがエプロン(俺がいつも使ってる水色のやつ)を身に着け言うが、さすがに頼りっぱなしってのもどうかと思う。

 

「え、手伝うぜ?」

 

「そうよ、にこちゃん。さすがに一人じゃ大変でしょ」

 

どうやら真姫も同じことを思っていたようで俺と同じく手伝いを申し出るが、にこは、

 

「家で作ってる量とさほど変わらないから大丈夫よ。それともにこの料理の腕が信じられない?」

 

と頑として手伝わせないらしい。

 

「まったく……頑固だなぁ……」

 

「頑固じゃなくて意志が固いって言いなさいよ」

 

「まぁそこがにこちゃんの良い所でもあるんだけどね」

 

 

 

こうしてにこが料理を作ってくれることになったのだが……。

 

「…………することないな」

 

「そうね……」

 

当然の如く、俺と真姫は暇になってしまった。

沈黙が続く。

 

「………そういえばもう大丈夫そうだけど、どうして風邪引いたの?」

 

沈黙を破ったのは真姫の質問だった。

ここで正直に言ったら怒られそうだけど咄嗟に嘘も出なかった俺はつい正直に言ってしまった。

 

「あー……雨の中傘も差さずに駄菓子買いに行った……」

 

「ハァ!?イミワカンナイ!」

 

出た!真姫の口癖(?)の「イミワカンナイ!」だ!

 

「ちょっと!今の話どういうこと!?雨の中傘も差さずって……バカじゃないの!?」

 

どうやら俺の脳内おふざけをしてる場合ではなく、これは結構本気で真姫がお怒りになっている。

これは素直に謝るしかない。

 

「あ、えっと……ごめんなさい」

 

「もう!そこに正座しなさい!」

 

「あ、はい」

 

これはお説教展開か……。なんか真姫に叱られるってゾクゾクするな!反省しろよ俺。

 

 

 

真姫にお説教されること40分。にこが俺たちを呼びに来た。

 

「あんたたちーご飯出来たわよ……って何やってるの?」

 

案の定この状況を見て困惑しているようだ。

 

「薫、もういいわ。長時間ごめんなさいね。…………でも、これだけは覚えておいて」

 

真姫は一呼吸置くと、俺の目をまっすぐ見つめて口を開いた。

 

「あなたが傷ついたりすると悲しむ人たちがいるの。その人たちのためにも、自分の体は大切にして?」

 

その言葉と悲しそうで、慈しむような真姫の瞳に、俺は一瞬心を奪われた。

そして同時に猛烈に反省をする。

 

「そう……だよな。ごめんな!真姫、にこ!明日μ’sのメンバーにも謝るな!」

 

俺がそう言うと、真姫は満足したように頷いた。

 

「うん、よろしい!」

 

「ほら二人とも、ご飯冷めちゃうわよ!」

 

そこに満足したような顔のにこがまた呼びかける。

どうやらにこはこれを見越していたらしい。

にこ……侮りがたし!

 

 

 

 

その後食べたにこ特製の肉じゃがは、今まで食べた肉じゃがの中で一番美味しく、暖かかった。




いかがだったでしょうか。

今回も少し長めに完成しました。この長さにも慣れてきたのかな?

今回は私が大大大好きなにこまきでした。にこまき最高です。

誤字脱字又は、ここの書き方おかしいよ等、感想以外もお待ちしております。

リクエストも受け付けるかもしれません。

それでは、また次回お会いしましょう。
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