今回はなんと一万字超えです。どうしてこうなった。趣味をぶち込んだからだ!
ということで、今回はめちゃくちゃ長い&後半は特に自己満足感半端ないです。
それでは第6話です。
どうぞ。
今日は日曜日。学校は無いけど練習はある。
ということで、俺を含めたμ’sの10人は、神田明神で練習をしていた。
「1,2,3,4,5,6,7,8!ことり、花陽、にこ!ワンテンポ遅い!凛は逆に早い!真姫、笑顔!穂乃果!前回と同じところ間違えたぞ!」
「流石薫……ハラショーだわ」
「絵里!無駄口叩かない!」
「っ!ごめんなさい」
とまぁ見てわかる通り、ダンスの練習中である。
練習メニューは主に俺と海未と絵里が考えている。
休日は朝7時に集合、それから30分の町内走り込み、30分で石階段15往復、1時間にわたる十分な柔軟運動を経て、ダンス練習へと移る。
ちなみに歌の練習は、流石に神田明神でやるわけにもいかないので、基本的には各自が自宅で覚え、学校で合わせて練習、というようになる。
ダンスは新曲メインだが、新曲が無い場合は既存曲すべてを復習、というようになる。
ダンス練習は平均2時間行う。が、休憩もちょくちょく入れるので実際は2時間半といったところか。
それが終わったら、最後にまた軽く柔軟をし、練習は終わりとなる。
その後は各自帰宅。自由に過ごす。
「よし!ダンス練習は終わり!お疲れ!みんなストレッチ念入りにしとけよ!」
「ぬへぇぇ~~、疲れたああぁぁぁ~~!」
「きつかった~~」
俺が練習の終わりを告げると、運動が得意な凛や慣れている海未や絵里以外はその場に座り込んでしまった。
そんな皆に、タオルとスポーツ飲料(かなり水で薄めたもの)を渡していく。
皆タオルで汗を拭きながら適度な柔軟運動をしていく。
「ねぇ、今日の午後、皆でどこかに遊びに行こうよ!」
柔軟をしながら穂乃果が提案をする。
確かに今日は日曜日で学校もない。実際俺は暇である。
しかし、予定があるものもいるだろう。そう思っていたが。
「いいやん!最近あんまり遊べてなかったし、たまには皆であそぼ!」
「凛も賛成だにゃー!」
「そうね、皆練習頑張っていたし、息抜きにはちょうどいいわね」
と、希や凛、そして少し意外なことに絵里も賛成した。
他のメンバーも皆予定はないらしく、結局遊ぶことになったようだ。
皆がきゃっきゃうふふと予定を立てている間、後片付けも終えた俺は一人空を眺めぬぼーっとしていた。昔そんなお菓子あったよね。また売ってほしいわ。
というか駄菓子はいきなり消えたりするから困る。売上とかそういう関係なんだろうが、ファンからすればたまったものじゃない。
まぁ俺が好きな駄菓子は長寿商品が多かったりするが。最近はきびだんごが好き。
あのオブラートをどうやって食べるか決めている人は多いのだろうか。ちなみに俺はオブラートをきれいに全部はがして食べてからきびだんご本体をいただくスタンス。
「ねぇ、薫君はそれでいい?」
「え?お、おう?」
と考え事をしていると、穂乃果に話しかけられつい生返事をしてしまった。
まぁどうせ今日の遊びの事についてだろう。どうせ暇だし問題はあるまい。基本こいつらに付いていけばそれだけで楽しいわけだし。
などと楽観的にとらえていたが、
「やったね!じゃあ今日は薫君家にお邪魔するっていうことで!」
「あ、え?そうなの?」
ということだったらしい。どうしよう。まぁいいか。相変わらず豆腐のような意志である。
どうやら皆もそれに異論は無いらしく、結局俺の家で遊ぶことが決定した。
しかも昼食も俺が作るらしい。いやまぁ別に構わんけどね?
俺がスーパーから家に帰ると、既に家の前には凛と花陽がいた。
「お前らもう来てたのか」
「あ!薫君遅いにゃー!」
「お前らが飯食いたいっつーから買い出しに行ってたんだよ」
「ご、ごめんね?やっぱり迷惑だったよね……?」
いきなり文句を言ってくる凛に言い返すと、今度は花陽が申し訳なさそうにする。
それだけで罪悪感がマッハで募りトテモキケーンだったので、俺は慌てて否定する。
「あぁいやいや、別に嫌なわけじゃねぇから大丈夫だよ。正直言って誰かに飯作るなんて久しぶりだからちょっとわくわくしてんだ」
「そ、そう?ならいいんだけど……」
そういうと花陽はホッとした表情を浮かべる。可愛い。癒されるなぁ……。
ほっこりした表情を浮かべていると、凛が俺の腕を引っ張ってくる。
「っていうか!早く家に入れてほしいにゃー!」
「っ、あぁ、悪い悪い」
我に返った俺は家の鍵を開け、二人を招き入れる。
「じゃあ適当にくつろいでてくれ。あと、奥の二部屋には行くなよ」
「奥の部屋?」
「気になるにゃ」
「結構大切なものしまってるから……まぁ飯食った後でな。はいお茶」
リビングにある大きいテーブルに並べた椅子に座らせた二人にそう忠告しながらお茶を出すと、食事の用意を始める。といっても、皆が来る時間はバラバラだろうから、ちょっとした下ごしらえと、今は必要ない食材を冷蔵庫に入れる作業だけだ。
さて、いっちょやってやりますか!
下ごしらえを大体終わらせたあと、インターホンがなった。
玄関に行き、扉を開けると、にこと真姫がいた。
「来たわよ」
「相変わらず一人暮らしとは思えない立派な一軒家よね」
真姫はそっけなく来訪を告げ、にこには開幕ひどいことを言われた。
だが俺自身それは思っていた。
俺の家は、二階建ての一軒家だ。
一階には、小さな庭へと通ずる窓から暖かい日差しが流れ込んでくるリビング、そこそこ広く、調理環境もしっかり整ったキッチン。
ほかにも、トイレ、風呂、小部屋が5つほどある。
二階には、小部屋が6つほどと、そのうちの一つの部屋には、ベランダも備わっている。
言ってしまえば、そこそこ裕福な家庭の住む環境である。しかし、今は俺一人。
両親は海外で仕事、姉は基本的に大学の研究室に籠りっぱなしなのだ。なにこの家族薄情。
まぁしかしこの家には二年ほど住んでいるし、掃除以外に大した不満はない。
………まぁ寂しいというのはあるが。
「まぁとりあえず上がんな」
「えぇ、お邪魔するわ」
「他にはもう誰か来てるの?」
「あぁ、凛と花陽が来てる」
そんな考えを頭の片隅へとスローインし、にこまきを招き入れる。
二人を凛と花陽同様、リビングに座らせ、お茶を出す。ちなみにこのお茶は結構いいもの(専門店での一押し、ホットでもアイスでもスイーツでも美味しいが売り)を使っている。
一年生四人(?)が談笑している間に具材をどんどん切っていく。ちなみに今日作ろうとしているのはチャーハンだ。あとは、ちょっと工夫をしたサラダ。
ネギや小さめに切った豚バラ肉、そして、これまた同じく細かく沢庵を刻んでいく。案外合うんです。歯ごたえもあるしね。
ついでにサラダ用の野菜もちょちょいと切っていると、インターホンがなった。
玄関に行き、扉を開けると、絵里と希、そして驚いたことに亜里沙ちゃんがいた。
「やっほ、来たで~」
「ごめんなさい、薫。今日両親が不在で、亜里沙が家で一人でご飯になっちゃうから連れてきちゃった……」
なるほど。確か絵里の両親は急な仕事がよく入るんだっけか。だが案ずることはない。
「あぁ、大丈夫だ。こういうこともあろうかとスペースも食材も余裕作っておいたから」
「本当!?ありがとう、薫!ほら、亜里沙もちゃんとお礼言って」
「ありがとう、お兄ちゃん!やっぱりお兄ちゃんはすごいね!」
俺がそういうと、絵里も亜里沙ちゃんもまるで大輪の花のような笑顔を咲かす。
そして希はほえー、と感嘆の声を上げていた。
「薫君すごいんやなぁ……。そこまで考えが至るなんてうちでも無理やと思うよ?」
「まぁ正直言うと買い物したときちょっと買い過ぎただけなんだけど」
「さっきのカッコ良いの台無しやん」
ついうっかりてへぺろ☆などとくだらない事考えてないで、さっさと三人を家にあげ、以下略。
買い物に行く前にセットしたご飯もいい感じに炊けたようだ。ご飯を人数分よそうと、なるべく平らに広げ冷ます。
その間にサラダを大皿に盛り付けていく。人数が人数なのでけっこう大きめの皿を使う。
レタス、キュウリ、トマトを適当に切り、さらに、隠し味というかこのサラダの主役を軽く砕いて野菜に混ぜる。
ひとまずサラダを完成させると、それを隅に追いやり、卵を溶く。巨大フライパンも熱しておく。
そしてまたしてもすぐにインターホンがなったので、さっさと扉を開ける。
すると案の定二年生トリオがいた。
「薫君、来たよ!」
「すいません、穂乃果の準備を待ってたら遅れてしまいました」
「さっきぶり、薫君♪他のみんなはもう来てる?」
「あぁ、皆来てるぜ。飯もあとメインを仕上げるだけだ」
「本当!?」
俺がそういうと、穂乃果は目を輝かせる。こいつの笑顔はやはり眩しい。こう、グッとくるものがある。
そんな感情を隠すように三人を招き入れ、お茶を出すと、俺はラストスパートに取り掛かる。
チャーハンに必要なのはスピードと力。ばばばっと作らないとご飯がパラパラにならなかったり、味がまとまらなくなったりする。
まず最初にご飯を卵に絡ませ、十分に熱せられた巨大フライパンに投入。即座に両手を使って炒め始める。
肉や野菜、沢庵、調味料もささっと入れ、どんどん炒める。腕を壊す勢いで炒める。
ずいぶん長い時間炒めていたような感覚に陥るが、実際は数分程度だ。
完成したチャーハンを人数分の皿にどんどん盛り付けていく。
「おーい!誰か運ぶの手伝ってくれ!」
「了解!」
「了解にゃ!」
「私もお手伝いします」
「私も手伝うわ」
「ウチも手伝うよ」
俺がそう呼びかけると、穂乃果、凛、海未、絵里、希が来て、作ったチャーハンを二つずつ持って運んで行ってくれた。俺も一皿とサラダを持っていく。
ちなみにスプーンとフォーク(サラダ用)はことりと花陽が既に運んでくれていて、にこと真姫と亜里沙ちゃんはテーブルの上を整理してくれていた。
「よっしお前らお待ちどう!薫特製チャーハンと隠れてない隠し味入りサラダ!」
『おぉ~!』
皆が着席したのを確認すると、穂乃果が音頭をとった。
「それじゃあ皆!いただきます!」
『いただきます!』
「ふはぁぁ~~!美味しかったぁぁー!」
「まさかサラダにうまし棒が入ってるとは思わなかったにゃ~!」
「チャーハンも素晴らしかったですね」
「伊達に一人暮らししてないってことね~」
食後。皆は大満足のようだ。量もちょうどだったようで、きれいさっぱり無くなった。
先ほど凛も言っていたが、サラダに入れたのはチーズ味とサラダ味のうまし棒という駄菓子だ。
サラダもチャーハンも大好評で作った身としてこれほど嬉しいことはない。
しばらく休憩をした後、穂乃果が立ちあがった。
「ねぇ、ご飯も食べたし、遊ぼうよ!」
との事だった。確かにまだ二時頃。帰るにしては早すぎる。
と考えていると、穂乃果の言葉で思い出したのか凛がこちらを向いた。
「そういえばさっき薫君、奥の部屋がどうのこうのって言ってたよね?」
「奥の部屋?」
「確かに、ご飯食べたら見てもいいみたいなこと言ってたよね」
凛と花陽の言葉で他のメンバーも奥の部屋に興味を抱いたようだ。
まぁちょうど遊びたかったところだしいいか。見せたいものもあるし。
「ん、じゃあ行くか」
「じゃあ開けるぞ」
「ごくり……」
「何が入ってるの?」
「大切なものって言ってたよね?」
期待している皆に見せびらかすように、俺は左の部屋の扉を大きく開けた。
そこには────
「わぁ、これって……」
「仮面ライダーのおもちゃがたくさんやね」
そう、ここは俺の趣味部屋。名付けて
「ライダールームだ!」
ここは歴代仮面ライダーの変身ベルト、武器などを飾ったガラスケースなどが並んでいる大きい部屋だ。
一号からドライブまで、全て揃っている。
しかも、限定品以外は二個ずつ揃えており、観賞用と遊ぶ用に分けている。
特にはまっている鎧武に至っては、戦極ドライバーが十個、ゲネシスドライバーが五個ある。ロックシードも全種二個ずつある。ゲネシスコアもゲネシスドライバーとは別に二つある。フェイスプレートはなぜか三枚ずつあるのだが(鎧武とバロンに至っては十枚)。
「「ハラショー……」」
「すごーい……」
絢瀬姉妹とことりは口をぽかーんと開いている。
それとは対称的に、穂乃果と凛、そして意外なことに希もはしゃいでいる。
「すごいすごーい!これって遊んでいいの!?」
「テンションあがるにゃー!」
「こんなにすごいコレクション部屋、めっちゃスピリチュアルやん!」
こんなにはしゃいでくれると、こっちもテンションが上がる。
なので、こんな提案をしてみた。
「皆、好きなフルーツは?折角戦極ドライバーとゲネシスドライバーがたくさんあるんだ。皆で遊ぼうぜ!」
「やりたいやりたーい!」
穂乃果も乗ってくれ、他のメンバーも案外ノリノリなので、皆の好きなフルーツと同じロックシード、それに合ったドライバーとフェイスプレートを渡す。
「皆、用意は良い?まずは穂乃果からいくよ!」
皆に使い方を教え、順に変身していくことになった。
かなりノリノリな穂乃果がロックシードを開錠する。
「変身っ!」
『イチゴ!』
穂乃果が選んだのはイチゴだった。オレンジを選ぶと思っていたので少し意外だった。
鎧武を見ていたのか、穂乃果は意外にちゃんと紘太と同じ変身ポースをしていた。
両腕を大きく右にひねり、イチゴロックシードを持った腕を高く上げ、戦極ドライバーにセットし、施錠する。
『ロックオン!』
すると、ホラ貝の音と、和風ロックな曲が流れる。
穂乃果はその音楽を目を閉じ少し楽しむ。そして、一定の長さのため、幾度か繰り返されるその曲が四回目に突入する前に、カッティングブレードをしっかりと握り、斬り下ろす!
『ソイヤッ!
イチゴアームズ!
シュシュッとスパーク!』
そんな音声が鳴り終わると同時に、目を開く。
「……やっぱり楽しいぃぃー!!」
「お前鎧武見てたな!?完璧だったぜ!」
と、二人でテンション爆あげしていると、次に凛が前に出てきた。
「次は凛だにゃ!変身!」
『スイカ!』
凛が選んだのはスイカ。
凛は割とシンプルな動きでスイカロックシードをセット、施錠する。
『ロックオン!』
そして先ほどと同じ曲が流れる。
しかし凛は最初のホラ貝がなり終わった瞬間にカッティングブレードを斬り下ろす。
『ソイヤッ!
スイカアームズ!
大玉、ビッグバン!!』
しっかり音声がなり終わるまで待つと、大きくジャンプする。
「やっぱり楽しいにゃー!」
「お前もシンプルでカッコ良い変身だったぜ!よし次!」
俺がそういうと、出てきたのは意外にもにこだった。
「にこにーのスペシャルプリティな変身を見せてあげるわ!変身!」
『リンゴォ!』
にこが選んだのはリンゴ。本来は禁断のロックシードだが、幸いおもちゃだ。体に悪影響はない。
にこはリンゴロックシードを持ってない手でキラッ☆みたいなことをすると、その場で一回転し、ドライバーにセットし、優しく施錠する。
『ロックオン!』
そして流れるのは先ほどとは違い、洋風なトランペットのファンファーレのような曲。
先ほどとは違う音楽に軽く驚いたのか、にこはじっくりその曲を聴き、三回目に突入する前にカッティングブレードを下から右手で押し上げ、斬り下ろす。
『COME ON!
リンゴアームズ!
Desire forbidden fruit♪』
にこはカッティングブレードを押し上げた右手を左手とともに頭上に持っていき、定番のにっこにこにー!のポーズをする。
「ふふん、どう?」
「いいぞにこ!自分の持ち味を十二分に活かした素晴らしい変身だった!よっしゃ次だ!」
そういうと、今度はまたしても意外、真姫が出てきた。
「私こういうのあまり知らないんだけど………変身」
『パイン!』
真姫が選んだのはパイン。ゴージャスさが自分とぴったりだかららしい。確かにそうかもしれん。
真姫は開錠したパインロックシードを横に向け目の高さまで持っていくと、そのまま右に持っていき、弧を描くように移動させ、ドライバーにセットした。
『ロックオン!』
そして流れるのはまたしても和風ロックな曲。それを真姫は聞き飽きた、というようにさっさとカッティングブレードの下に添えた人差し指を肘の動きだけで上にあげ、カッティングブレードを斬り下ろした。
『ソイヤッ!
パインアームズ!
粉砕、デストロイ!』
音声がなっている間、真姫はカッティングブレードを上げた人差し指で髪の毛をくるくるいじっていた。しかし表情は満更でもない様子。
「結構良く出来てるわね」
「いいぞぉ真姫!クールな変身だった!ナイトとか斬月とか、ああいうカッコ良いサブライダー感が半端なかったぜ!よっしゃ次行ってみよう!」
次に出てきたのは、絵里と亜里沙ちゃんの二人だった。
「私たち二人でもかまわないでしょ?フェイスプレートも一緒みたいだし」
「日本のおもちゃってとてもハラショー!」
「もちろん構わん!むしろやってくれ!」
俺がそういうと二人は息ぴったりな動きでロックシードを開錠した。
「「変身!」」
『キウイ!』
『ブドウ!』
絵里が選んだのはキウイ、亜里沙ちゃんが選んだのはブドウだった。さすが姉妹。意図せず二人とも龍玄を選ぶとは!
絵里は小さな動きでゆっくりと、亜里沙ちゃんは大きく腕を左右に振り、ドライバーにセット、同時に施錠する。
『『ロックオン!』』
すると流れるのは中華風な新たな曲。本当に同時に施錠したため、曲の重なりがまったくなかった。
二人は顔を見合わせ、頷くと、同時にブレードを斬り下ろす。
『ハイーッ!
キウイアームズ! ブドウアームズ!
撃・輪・セイ・ヤッ・ハッ!』 龍・砲・ハッ・ハッ・ハッ!』
同時だったため少し聞き取りづらかったが、それがまたいい。
音声がなり終わると、二人はハイタッチ。亜里沙ちゃんの笑顔が超絶眩しかった。
「ナイスタイミングよ、亜里沙!」
「うまくピッタリにできたね!どうだった、お兄ちゃん?」
「二人ともベリィベリィナイスだった!姉妹だからできる同時変身、痺れたぜぇ!次は……ゲネシスチームだな!」
「まずはことりだよ♪変身♪」
出てきたことりが脳トロボイスでエナジーロックシードを開錠する。
『メロンエナジー……』
ことりの脳トロボイスとは真逆の、通常のロックシードとは違う音声が流れる。
ことりはこちらにウインクをすると、ゆっくりとゲネシスドライバーにセット、施錠をする。
『ロックオン』
すると、待機音が流れる。ゲネシスドライバーの待機音は音楽ではなく、無機質な短い機械音。
それが三回鳴った瞬間、ことりはゲネシスドライバーの両側に付いているハンドルを持ち、右のハンドルを中央へ押し込む。
『ソーダァ……
メロンエナジーアームズ!』
すると今度はセリフがない、メロンエナジーの音楽が流れる。
音楽が鳴り終わると、ことりは興味深くベルトを見つめていた。
「この子はセリフは無いんだね?」
「あぁ、エナジー系でセリフがあるのはレモンエナジーとマツボックリエナジーだけだ。そして可愛らしいことりとカッコ良いメロンエナジーの組み合わせ、良かったぜ!次行ってみよう!」
「かよちん、いっくにゃー!」
「えぇ!?でも、恥ずかしいよぉ……」
「頑張れ花陽!」
凛に押されて出てきた恥ずかしがる花陽だが、俺が応援すると、覚悟を決めたように錠前を開く。
「い、行きます……!へ、変身!」
『チェリーエナジー』
花陽が選んだのはチェリーエナジー。俺が大好きなロックシードだ。
少しぎこちない動きでチェリーエナジーロックシードをドライバーにセット、ゆっくり施錠する。
『ロックオン』
待機音が流れ、花陽はおずおずとハンドルを中央へ押し込む。
『ソーダァ……
チェリーエナジーアームズ!』
チェリーエナジーのテクノポップ風な音楽が鳴る。俺これ大好きなんだよね!
音楽が鳴り終わると、花陽はホッとしたような表情を浮かべた。
「で、できた……」
「良かったぞ花陽!様になっていた!」
「かよちんカッコ良かったにゃー!」
花陽を褒めていると、希が前に出てきた。
「次はウチでいいよね?変身っ!」
『ピーチエナジー!』
希が選んだのはピーチエナジー。希の体を見てなるほど、とか、メロンでもよかったとかは考えていない。いやホントに。
などとくだらないことを考えている間にも、希は開いた錠の穴のところに人差し指を入れ、くるっと一回転させてからドライバーにセットした。おいそれ戒斗じゃねーか!湊さんじゃねーのかよ!
そんな俺のツッコミもむなしく、希はロックシードを施錠した。
『ロックオン』
待機音が一回鳴った瞬間、希はハンドルを押し込んだ。
『ソーダァ……
ピーチエナジーアームズ!』
ピーチエナジーの曲は、アラビアンな曲。これも結構好きだな。
音楽が鳴り終わると、希はこれまた良い笑顔をしてらっしゃる。
「これスピリチュアルで楽しいね!」
「スピリチュアルの使い方がよくわからんし変身の仕方戒斗っぽかったけど良かったぞ希!そしてラスト!」
そういうと、なんだか一番テンション高い気がする海未が前に出てきた。
「やっと私の出番ですね!変身!」
『レモンエナジー』
ためらいは全く無く、むしろプロフェッサーの変身の仕方を完コピしていた。え、海未お前鎧武絶対見てたろ。
などと戸惑っている間に、海未はプロフェッサーのようにロックシードを前に突き出し、ぐるぐるっと、いまだに良くわからん動きをし、ドライバーにセット、施錠する。
『ロックオン』
待機音が三回流れた時、ハンドルを中央に押し込む。
『ソーダァ……
レモンエナジーアームズ!
Fight Power! Fight Power! Fight! Fight! Fight!!Fight! F-F-F-F-Fight!』
レモンエナジー特有の、エナジーにしては珍しい音声が流れる。
それを海未はにっこり笑顔で聞いていた。
「やはりレモンエナジーは素晴らしいですね!曲もカッコ良いですし、ジンバーでも一番使われている回数多いですし、何よりデュークがカッコ良いですし」
「海未……貴様鎧武見ていたなッ!完璧な変身ありがとうございました!」
海未は案の定鎧武好きでした。
さて───
「次は俺の番だが……実は皆に見せたいものがある」
「見せたいもの?」
戦極ドライバーを装着しながら皆にそういうと、部屋の隅にあるスーツケースを持ってきて、開く。
そこに入っていたのは、俺の自作ロックシード×11個だった。
「これってもしかして、うちらμ’s!?」
「えぇ!?」
「さすが希だ。大正解。もちろん亜里沙ちゃんと雪穂ちゃんの分もあるぜ」
そういいながら俺は穂乃果ロックシードを手に取る。
「ここからは俺のステージだ!全員分変身してやるぜ!」
『穂乃果!』
穂乃果ロックシードを開錠し、戦極ドライバーにセット、施錠する。
『ロックオン!』
流れる曲は鎧武と同じ和風ロック。
そしてすかさずカッティングブレードを斬り下ろす。
『ソイヤッ!
穂乃果アームズ!
太陽!笑顔!ファイトだよ!』
俺が自分で収録した音声が流れる。そしてすかさず海未ロックシードを開錠。
『海未!』
そしてセット、施錠する。
『ロックオン!』
すると今度はバロンと同じ洋風な曲が流れる。
本来は和風にしようとしていたんだが、変身音のセリフを考えたらこうなった。
そしてカッティングブレードを斬り下ろす。
『COME ON!
海未アームズ!
ラブアローシュート♪』
『ことり!』
今度はことりロックシードを開錠、セットし、施錠する。
『ロックオン!』
今度は龍玄と同じ中華風な曲が流れる。
そしてブレードを斬り下ろす。
『ハイーッ!
ことりアームズ!
脳トロボイス・チュン・チュン・チュン!』
『花陽!』
今度は花陽ロックシードを開錠、セット、施錠。
『ロックオン!』
今度は和風の音楽だ。
ブレードを斬り下ろす。
『ソイヤッ!
花陽アームズ!
お米・アイドル・マイライフ!』
『凛!』
次は凛ロックシード。
開錠、セット、施錠を一気に行う。
『ロックオン!』
今度は中華風の音楽。
ブレードを斬り下ろす。
『ハイーッ!
凛アームズ!
ラーメン・かよちん・にゃん・にゃん・にゃん!』
『真姫!』
次は真姫ロックシード。
開錠、セット、施錠。
『ロックオン!』
今度はロック風な音楽だった。
ギターがメインで、かなり格好いい。
ブレードを斬り下ろす。
『ギュインギュイーン!
真姫アームズ!
ミセス・ゴージャス!』
『にこ!』
続いてにこロックシード。にこだが一個。
開錠、セット、施錠。
『ロックオン!』
にこは中華風の音楽。
ブレードを斬り下ろす。
『ハイーッ!
にこアームズ!
宇宙一・アイドル・にこ・にこ・にー!』
『絵里!』
次は絵里ロックシードを開錠、セット、施錠する。
『ロックオン!』
絵里は洋風の音楽。
ブレードを斬り下ろす。
『COME ON!
絵里アームズ!
かしこいかわいいエリチカ♪』
『希!』
続いて希ロックシードを開錠、セット、施錠する。
『ロックオン!』
希は、ロック風の音楽。相変わらずカッコ良い。
ブレードを斬り下ろす。
『ギュインギュイーン!
希アームズ!
ミセス・スピリチュアル!』
「次でラスト!」
俺はそう叫ぶと、亜里沙ロックシードを開錠する。
『亜里沙!』
ラストだから少々気合が入り、紘太と同じ変身ポーズをとり、セット、施錠する。
『ロックオン!』
そして流れるのは和風ロックな音楽。
俺はしっかりとカッティングブレードを握り、斬り下ろす!
『ソイヤッ!
亜里沙アームズ!
ロシアの天使、ハラショー!』
音声が鳴り終わると同時に、俺は疲れて座り込んでしまった。
はぁ!やり遂げた!
「疲れたぜ……」
「薫君すごいね!音声も自分でつけたんでしょ!?」
「あぁ、他のロックシードの言い方とかを研究して、俺なりにあててみた」
「すごいにゃ!」
なかなかに好評だったようだ。
まぁなにより────
「俺の皆への愛情が籠ってるからな」
そう呟くと、皆顔を赤くして俯いてしまった。かくいう俺も多分顔真っ赤。
柄にもないことを言ったか……。
その後も、皆でひとしきり遊んだ。
ふと時計を見ると、六時を過ぎようとしたところだったので、今日は解散になった。
またこうやって皆で遊びたいものだ。
帰り際、穂乃果がこちらに振り向き、笑顔で言う。
「また皆で遊ぼうね!」
「……ああ!」
同じことを考えてくれていた。それが何よりも嬉しい。
後片付けをしながらそんなことを思うのだった。
いかがだったでしょうか。
Q:なんだこの内容は!
A:全部私のせいだ!ハハハハ!
要約するとこうです。
チャーハンつくるよ!→おのれディケイドオオオオオ!
訳が分からないよ!
ラストのあたりがかなり雑になっているのはご愛嬌。
感想の他に、誤字脱字報告、ここの書き方おかしいだろ!許せん!等の指摘もお待ちしています。
それではまた次回。