ラブライブ! 青い春の一ページ   作:溝呂木 水月

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皆さんおはこんばんちわ。水月です。

穂乃果!お誕生日おめでとううう!!!

のんたんとにこにーの誕生日回は出来なかったので、穂乃果は意地でもやります。ていうかこれから誕生日の子は皆やります。のんたんとにこにーも来年か、それか余裕が出来た時に投稿します。

さてさて今回の穂乃果の誕生日話ですが、まぁあれです。薫と穂乃果の結婚後のお話です。そういうのが許せん!って人は自己判断でお願いします。

補足ですが、薫たちは穂むらには住んでおらず、近所のマンションで暮らしています。が、誕生日は穂むらで過ごす設定。

それでは特別編です。

どうぞ。


特別編その弐~永遠の太陽~

今日は8月2日。明日は俺の愛する妻、浅沼穂乃果の誕生日だ。

なので今日は、今年で4歳になる娘と一緒に誕生日プレゼントを買いに来ている。

 

「おとーさん、はやくはやくー!」

美奈穂(みなほ)、あんまり走ると転んじゃうぞー」

 

駅前の巨大デパートの入口ではしゃいでいる美奈穂は大変可愛らしい。さすが俺と穂乃果の娘だ(親バカ)。

本来今頃はお義父さんと一緒に穂むらで和菓子を作っているのだが、雪穂ちゃんが気を利かせて代わってくれたのだ。

俺はお言葉に甘え、穂乃果には美奈穂と共に遊んでくると伝え、内緒で誕生プレゼントを買いに来ることができた(もちろん穂乃果は羨ましがっていたが、雪穂ちゃんとお義母さんが仕事を押し付けて引き留めてくれた)。

 

「さて美奈穂、お母さんに何をプレゼントする?」

「うーんと……」

 

俺が美奈穂に聞くと、美奈穂は一生懸命悩み始めた。可愛い(親バカ)。

美奈穂は穂乃果に似て、美人さんだ。元気そうな顔と、明るい茶色の髪を穂乃果と同じように結っている(美奈穂が穂乃果とおそろいの髪型にしたいと言った時の穂乃果の嬉しそうな顔は今でも忘れられない)。

穂乃果曰く優しい目が俺に似ているらしい。我が家の天使だ。

などと脳内親バカを発動していると、美奈穂があっと声を上げた。

 

「きれいなおはなと、おかあさんがすきなたべものをつかったケーキをつくりたい!」

 

随分と具体的だが、なるほど、良い案だ。穂乃果が好きな食べ物というとパンだが、イチゴという手もある。

イチゴをふんだんに使ったケーキ……うん、いいかもしれない。夏苺はスイーツにも合うらしいので、ピッタリだ。

 

「よし、じゃあまずは花屋さんでお花を選ぼうか」

「うん!」

 

美奈穂と手を繋ぎ、俺たちは花屋へと向かった。

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませー!」

「あの、すいません」

「はい、何でしょうか!」

 

爽やかスマイルでお出迎えしてくれたイケメン君にこちらの要望を伝える。

するとイケメン君は真摯に考えてくれた。

 

「なるほど、明日誕生日の奥さんに花束を……。ちなみに、奥さんはどんな方ですか?」

「え、えっと、とても元気で、ちょっと子供っぽくて、でもこっちまで元気になるような、そんな人です」

 

いきなり聞かれたので少しどもってしまったが、穂乃果の魅力を伝える。…………なんかこっぱずかしい。

 

「なるほどなるほど。でしたら、カンナ、マツバボタンなどはいかがでしょうか」

「えっと、それってどういう花なんですか?」

 

花とかはよくわからないのでイケメン君に聞くと、スラスラと説明してくれた。

 

「まずカンナですが、カンナは赤い少し大きめの花ですね。花言葉は情熱、永遠、熱い思いなど。次にマツバボタンは、名前の通り、ボタンに似た花です。短命ですが、可愛らしいですよ。そして花言葉は可憐、無邪気です。どちらも8月3日の誕生花なんですよ。それに、花言葉が先ほどお聞きした奥さんの特徴と少し似ていますし、旦那さんからも娘さんからもとても愛されているようですし、ピッタリだと思います」

「わー……」

 

あまりの熱弁っぷりに美奈穂が呆然としている。多分俺も。それにしてもすごい知識だ。

そう思いつい如月君(イケメン君の胸元に『如月』という名札が貼ってあった)をじっと見ていると、如月君はあたふたし始めた。

 

「あっ、す、すいません!つい熱くなって語ってしまって……」

「いえ、とても参考になりました。では、そのカンナと、マツバボタンの花束を用意してください。受け取りは明日でお願いします」

 

如月君はほっとしたような顔をすると、注文を受けてくれた。

 

「あ、花の色はどうされますか?カンナは赤しかありませんが、マツバボタンは白、黄色、赤、オレンジ、ピンクがありますが……」

「えーっと……」

「おれんじがいい!」

 

と、さっきまで他の花をきょろきょろ見ていた美奈穂が言う。

実は俺もオレンジが良いと思っていた。穂乃果にピッタリだ。

 

「じゃあオレンジで」

「かしこまりました。ではサイズを選んでください。Sサイズは大体3本ずつ、Mサイズは6本ずつ、Lサイズは10本ずつとなっています」

「えーっと……じゃあSサイズとMサイズを1つずつください」

 

2種類にしたのは俺から用と美奈穂から渡す用で分けるからだ。

 

 

その後、会計をし、次にデパート内にある子供用広場へと向かった。

 

「美奈穂、お父さんちょっと電話するから、少し待っててくれ」

「わかった!」

 

美奈穂に断りを入れ、電話をかける。相手は、南ことりだ。

ことりはすぐに出てくれた。

 

『もしもし薫君?どうしたの?』

「あぁことり、今大丈夫か?」

『うん。今はちょうど休憩中だから大丈夫だよ』

 

ことりは今衣装屋を経営している。客からの受けた注文に合わせて衣装を作るのだ。

必ずイメージ通りにできるし、出来栄えも良いとのことで、大変人気の店となっている。

 

「実は美奈穂が穂乃果のために内緒でケーキを作りたいって言っててな。できたら今日、ことりの家で作らせてくれないか?」

『もちろんいいよ♪むしろ大歓迎だよ!』

「助かる。いつ頃向かえばいい?」

『今すぐでもいいよ?今日のお仕事はもうないし、あとは日和(ひより)ちゃんにまかせちゃうから』

 

日和ちゃんとは、ことりの店で働く子だ。何度か会ったことがあるが、とてもしっかりしていた。

 

「わかった。じゃあ材料買ってから向かうから、大体1時間後に行くよ」

『うん、あ、買うのは果物だけでいいよ。他のものは大体揃ってるから。じゃあまた後でね♪』

「わかった。ありがとう。また後で」

 

通話を切り、美奈穂を呼ぶ。

美奈穂がとてとてとこちらにやってきたので、夏苺を買いに行く。

 

 

 

 

 

 

無事夏苺を買えた(少々お値段はしたが)ので、さっそくことりの家へと向かう。

途中美奈穂の体力が尽きたのでおぶっていく。

 

ピンポーン

 

ことりの家に着いたのでインターホンを鳴らすと、十秒もかからずにことりが出てきた。

 

「いらっしゃい、薫君、美奈穂ちゃん」

「いきなりで悪いな。ことり」

「ことりおねーさんこんにちわ!」

「こんにちは♪」

 

早速家に上がらせてもらい、ケーキ作りを開始する。

 

 

 

 

 

「さて、美奈穂ちゃんはどんなケーキが作りたいのかな?」

 

エプロンをつけたことりが同じくエプロン(ことりの手作りらしい)をつけた美奈穂に聞く。

 

「んーと、おかあさんがすきなものをたっくさーんつかうの!だから、いちごと、パンをつかいたい!」

「そっかー。苺とパンの使ったケーキ………。だったら、ちょっと地味になっちゃうけど簡単で美味しいフルーツサンドかな?」

 

なかなか難しいお題だったが、ことりはフルーツサンドを提案する。

フルーツサンドはその名の通り、フルーツや生クリームなどを食パンで挟むデザート。確かにこれなら簡単だし、穂乃果の好きなものをふんだんに使えている。

 

「よし、じゃあ早速作ろうか!」

「おー!」

 

 

 

簡単なケーキを作ろうとしていたので、本当にさらっと終わった。

苺ジャムを混ぜたイチゴクリームと輪切りにした苺を食パンで挟み、それを7層ほどにする。そんなイチゴサンドを二つ作る。

我が家は俺、穂乃果、美奈穂、雪穂ちゃん、お義父さんにお義母さんと結構な人数がいるため、1つじゃ足りないと思ったのだ。

 

「じゃあことり、悪いけど明日までケーキの保存、頼むな。明日の6時くらいに取りに来るから」

「おねがいします!」

「うん、まかせて!」

 

ことりに礼を言い、二人で帰路につく。

 

 

 

 

そして翌日。の夕方。

穂むらの営業を1時間ほど早く終わらせ、穂乃果の誕生日パーティーを開く。

高坂家では親の誕生日でもちゃんと祝うのが習わしらしい。

 

お義母さんと俺特製のご馳走が食卓に所狭しと並ぶ。

本当は外食でも良かったのだが、毎年穂乃果は俺とお義母さんの手料理を食べたがる。正直超嬉しい。

俺たちが丹精込めた料理に穂乃果も、美奈穂も、皆舌鼓を打つ。

 

 

 

食後、一休憩入れた後、昼間、穂乃果がμ’sの皆とパーティーをしている間に取りに行ったケーキと花束を俺と美奈穂が持ち、穂乃果の前に差し出す。

 

「穂乃果、改めて、誕生日おめでとう。このケーキ、美奈穂の手作りなんだぜ?」

「えっ!?そうなの、美奈穂!?」

「うん!ことりおねーさんと、おとーさんといっしょにつくったんだ!」

 

美奈穂がえっへん、と胸を張る。

穂乃果はよほど感動したのか、目を潤ませながら美奈穂を抱きしめる。

 

「美奈穂ぉ~~!ありがと~~!お母さんすごく嬉しいよ!!」

「えへへ」

「あなたも、ありがとう!」

「おう、どういたしまして」

「おかーさん!ケーキ、食べてみて?」

 

美奈穂がいまだに抱きしめて来る穂乃果に言う。

穂乃果は即座にケーキの前に戻ると、フォークで一口分切り取り、口に運ぶ。

もぐもぐと咀嚼する穂乃果を、美奈穂はじっと見つめている。

 

「うん!すぅっっっごく美味しいよ!美奈穂!」

 

ケーキを飲み込むと穂乃果は、太陽のような笑顔(恥ずかしながら、俺はこれにやられた)を浮かべる。

すると固唾を飲んでみていた美奈穂も、その言葉で笑顔を浮かべる。

 

 

 

ケーキも食べ、穂乃果の誕生日会が終わった後。

俺たちはマンションに戻ってきていた。

少し前に美奈穂も寝てしまった。

俺と穂乃果はベランダで夜風を浴びている。

 

「今日は本当にありがとね」

「どういたしまして」

 

隣にいる穂乃果を見る。

空に浮かぶ月を眺めている彼女は、まるで女神のようで、俺は見惚れてしまった。

と、肝心なことを忘れるところだった。

 

「穂乃果」

「うん?」

 

俺はポケットに隠していた細長い箱を取り出し、穂乃果に差し出す。

 

「二人きりになった時に渡そうと思ってた」

「わぁ……ねぇ、開けていい?」

 

俺が頷くと、穂乃果はゆっくりと箱を開ける。

そこには、鮮やかなオリーブグリーンの宝石がついたネックレス。

 

「これは……エメラルド?」

「いや、ペリドットだ。8月の誕生石で、石言葉は────」

 

 

「夫婦の幸福」

 

 

俺がそういうと、穂乃果は頬を赤く染め、はにかむ。

やっぱり穂乃果の笑顔は素晴らしい。満面の笑みもいいが、こうやって、軽く笑うのもとても魅力的だ。

穂乃果はネックレスをそっと取り出すと、首にかける。

 

「………似合う?」

「………あぁ、本当に良く似合う。最高だ」

 

俺がそういうと、穂乃果は照れたように笑う。

 

「ありがとう。ずっと、ずっと大切にするね?」

「うん。…………俺も、大切にする」

 

小さく呟いた言葉は流れる風により穂乃果の耳に達する前にどこかへ消えゆく。

二人は再び夜空に浮かぶ月を眺める。

 

 

 

 

 

この幸せを、愛する家族を。

 

 

 

ずっとずっと、大切にする。

 

 

 

そう月に誓うのだった。




いかがだったでしょうか。

なんとか今日(2日)中に書けました。

プロットも何もない完全に思い付きなので、至らない箇所も多いでしょうが、穂乃果への愛を精一杯使って書きました。穂乃果可愛いです。

ラストのほうのしっとりとした書き方は滅多にしないので少し不安です。

そして地味に初めて予約投稿してみたり。

誤字脱字の他にも書き方の指摘などもお待ちしています。

それではまた次回お会いしましょう。


追記
少し前に気が付いたのですが、『ケチャップの伝道師』様に青い春、10の希望の2つに評価をつけていただきました。ありがとうございます。
そして、青い春のUAが4500を突破していました。ありがとうございます。
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