Road to ポケモンマスター ~カントー地方編~ 作:鍋奉行Lv5
そして、上陸間際にトレーナーに勝負を挑まれる
レッド
「最後の最後で勝負か…。
早く帰って疲れをとりたい所だったけど、試合を拒否するのは俺のポリシーに反するからな。
いいぜ、やろう!!」
対戦相手は海パン野郎の潮田 黒流(くろる)
黒流
「あったりまえよ!!そうでこなくちゃっ!!
1対1のタイマンじゃい!
俺は…キングラーだっ!」
レッド
「蟹?俺はニョロゾ、君に決めた!!」
お互い水タイプのポケモン
広い海を舞台に勝負…開始!
黒流
「【バブル光線】っ!」
水面からひょこっと顔を出して撃ってくるキングラー
レッド
「ニョロゾ、【往復ビンタ】で割るんだ!
さらに…【のしかかり】で潰しちまえ。」
黒流
「【硬くなる】で身を護れ!」
水中に飛び込むニョロゾ
そこそこの威力のある【のしかかり】だったが、キングラーは自慢の甲羅を硬化し、ガードする
黒流
「どっちが水の中で優れてるかな?
【クラブハンマー】で叩いてやれっ!!」
キングラーはハサミに力を溜め、ニョロゾを滅多打ちに殴りまくる
レッド
「水中の状況がいまいち分からねぇ…。」
黒流
「そりゃあまだまだ鍛練が足らないからやわ!
俺達ゃ、年がら年中泳いでるからなーっ!
俺が潜ってやれば何の問題もないんよ!?
悔しかったらお前も、泳いでいいんだぜ?」
レッド
「ちっ…!!」
どうでもいい余談だが、レッドは昔プールで溺れて以来、泳ぐのが怖くなっていたのだ
レッド
「ならば…、【催眠術】だ!」
黒流
「残念!蟹は眠らない習性なのさ。
【怪力】で海の藻屑にしてやる!」
直撃してしまったニョロゾは海底に沈められてしまう
何も把握できていないレッド
ただ、ニョロゾの安否だけが不安だった
レッド
「(ニョロゾが戦って俺だけ逃げてどうすんだよ…!
今、あいつを救えるのは俺しかいないのに。
こうなったら…やけくそだぁっ!!)」
震えていた拳をグッと握りしめ、不様な飛び込みで入水する
…がしかし、何事も上手くいくはずもなく、レッドは溺れてしまう
そして、海の中に…
レッド
「(あぁ…格好悪いな俺。
ニョロゾ、無事かな…。あいつだけでも…)」
その時、ぼんやりと海底で光るものが見えた
そして…次の瞬間、何かに引き付けられるようにグーーンと水面に向かっていく
"ザッパーーッン"と水しぶきをあげ、飛び出したのはレッドと…ニョロボン!?
レッド
「がはっ、はっ…、ニョロ…ボン?」
地上に凛々しく立っていたのは紛れもなくニョロボンだった
黒流
「まさかっ…!水の石!?」
レッド
「水の…石?」
黒流
「この水道には稀に、水の石という進化の石が発見される
だけどそれはかなりの水深にあるため、人間では拾いにいけないんだ。
つまり、お前のニョロゾはキングラーの【怪力】で、偶然海底に沈み、偶然に石に触れた…。
運よすぎだろ!!」
レッド
「運だけは…一丁前に持ってるんでね、ハハ。」
黒流
「キングラー、【クラブハンマー】で倒したれ!」
重い一撃がニョロボンに直撃
レッド
「そいつは…【影分身】だ!
地上に上がった蟹なら大したことないぜ!?
ニョロボン、新技やるぞ…【地球投げ】!!」
パワーアップし、腕力も増したニョロボンは、重たいキングラーを抱えて高くジャンプする
黒流
「何っ!?」
レッド
「叩きつけろ!!」
キングラーを地面に投げ捨て、再起不能にする
黒流
「かぁ~っ、負けたぜ!なんちゅう格闘技だよ。」
レッド
「図鑑によると…【地球投げ】は、自身のレベルの高さに比例して威力も上昇するのか。
育てがいがあるじゃねぇか!
試合ありがとな!!」
黒流
「ん…?雨が降ってきたな…だけど、俺は泳ぐぜ!!」
レッド
「これは、酷くなる前に家に帰らねぇと!
じゃあ…風邪引くなよ!?」
レッドの予報は的中し、雨脚が強くなる
何とかマサラタウンに着き、急いで家に入る
レッド…約1年ぶりの帰省!