Road to ポケモンマスター ~カントー地方編~ 作:鍋奉行Lv5
彼がニビシティに赴く理由とは…
グリーン
「それにしても、長かった旅も後バッジ1つか…。
ここまで頑張ってくれた仲間達に感謝の意を込めて、美味しいポケモンフードでも奢ってやらなきゃな!
…にしても、俺がジム制覇したら次はどうすればいい。
ジムリーダーになるには、ポケモン協会のジム本部に認定されなきゃいけないんだよなぁ。
ったく、俺もポケモン達もまだまだ実力不足だな…。
せめてサカキを倒せるぐらいの力がないと。」
そうこう考えてる間に、ニビシティへと到着した
次第に雨も降り始め、グリーンは"ある施設"へと急いだ
その場所とは…ポケモン科学博物館
グリーンは50円を払い、見学する
グリーン
「そうそう、初めてここを訪れた時は古代のポケモンに夢幻想を抱いていたなぁ。
でも、実際にこうして化石を復元してもらって俺の手持ちにもいる。」
グリーンはプテラの標本が飾られているショーケースを眺める1人の老人を見つける
グリーン
「いたいた!お爺さーーんっ!!」
老人
「はて、顔見知りかの?」
グリーン
「忘れちゃったんですか?俺ですよ、1年前ぐらいにあなたから秘密の琥珀を預かった…。」
老人
「おお、ほぉほぉ、覚えておるぞ!」
グリーン
「(忘れられてたな笑)」
老人
「どうじゃ、復元はできたかの?早ぉ見せてくれぃ。
ワシの寿命が間に合ってくれてよかったわい!」
グリーン
「出てこい、プテラ!!」
勇ましくプテラが登場する
老人
「…!!こりゃ何と素晴らしい。一生の内に本物の姿を見ることができて感激じゃ。」
老人はポーチの中から持ってたポケモンフードをプテラに食べさせる
プテラもそれを美味しそうに頬張る
老人
「儂の女房はのぉ、5年前に亡くなって倅も早くの内に病気で倒れ逝ってしまった…。
残ったのは、何もできない男1人。
酒に溺れ、静かな夜を過ごす毎日…。
そして唯一の財産とも言えるのがその秘密の琥珀だったのだ…。
いやぁ、最後にええもん見れて気楽に逝けるってもんじゃ!」
プテラはいまだに老人の手の上のポケモンフードを食べている
グリーン
「そんな…、人生を簡単に諦めないでください!
生きてればもっと楽しいことに出逢えますって!!
俺、ジムリーダーになるのが夢で、端から聞けば無理無謀な夢かもしれませんが、俺は諦めてません!
だから、人1人って辛いかもしれませんけど、そいつがいれば幾らか盛り上がるはずです!
ポケモンも同じ…生き物だから!!
もっと余生を楽しみましょうってっ!!」
老人
「じゃが、こやつは君の…」
グリーン
「何言ってるんですか!!
元はと言えば、俺があなたから預かって復元してきただけであって、あなたのポケモンであることには変わりはないです。
そいつ…、見かけによらず甘えん坊なんで可愛いがってあげてください。
それじゃあ、俺はもう行きますね…!!」
老人
「少年…。」
グリーンの声は震えていた
博物館から出たグリーンは雨の中、走る
びしょびしょになりながらも…顔に大粒の雨があたる
グリーン
「(これでよかったんだ…、これでっ!
全てがうまくいく事なんてないんだ…。じゃあな…!プテラっ!!)」
立ち止まるグリーン
携帯に1本の着信がかかる
グリーン
「ワタルさん…?」
ワタル
「グリーン君かい!?
急を要するが、今すぐトキワシティに来れるかい!?」
グリーン
「今は…ニビシティにいるんで行けなくはないですけど。」
ワタル
「でかした、ニビシティなら近いなっ!!
トキワの森が鬱陶しいな…、分かった、僕もハナダシティにいるから迎えに行くよ!!
一緒に空から飛んでった方が早いな。
…簡潔に言うと、トキワシティのジムリーダーはサカキだっ!!」
グリーン
「サカキ…っ!?ど、どうして…」
ワタル
「詳しいことは、合流してから話すね、じゃ!!」
グリーン
「サカキがトキワのジムリーダーだと?
そんなバカな話があるわけ…ねぇだろ。」
顔に流れる雨を拭い、険しい表情に一変するグリーン
別れを嘆んでいる時間はないようだ…
雨雲もさらに怪しさを増す