Road to ポケモンマスター ~カントー地方編~ 作:鍋奉行Lv5
レッド
「きたな、カメックス…。
フシギソウ、遠慮はいらない!最初から全力でいくぞっ!!
【葉っぱカッター】!」
グリーン
「【殻にこもる】で身を隠せ、たかが葉っぱじゃカメックスの甲羅には傷1つすらつけることはできないっ!!」
レッド
「…そいつはどうかな?【成長】でパワーアップ!!
【葉っぱカッター】の威力を上げるんだ!」
さらに鋭くなった【葉っぱカッター】がカメックス目掛けて、大量に飛んでくる
カメックス
「っ!」
グリーン
「だったら、その葉っぱもろとも飲み込んでやる…【波乗り】だっ!!」
カメックスはロケット砲から止めどなく水を噴射し大波を起こす
その波は【葉っぱカッター】だけでなく、フシギソウをも飲み込んだ
レッド
「(このままだと、フシギソウが溺れちまう…!
それなら、やられる前にこっちから仕掛けるまで!)
フシギソウ、【ソーラービーム】っ!!!」
グリーン
「賭けに出たなっ!?
いいぜ、だが既に俺達には2つの先手が打ってある。
1つ!…【ソーラービーム】は日の光によってチャージされる技、フシギソウは水の中にいるためにその時間はかなり要する…。
そしてもう1つ!…カメックスは、ホームグラウンドである水中にて速度が倍になる!!
よって、この技で決める…【ロケット頭突き】!!」
カメックスは水中で加速し、そのままヒットさせ、吹き飛ばす
次第に水も引いていき、カメックスが拳を挙げたまま立っていた
レッド
「やられたか…、【リフレクター】すら出させねぇなんてな。
いや~、参ったぜ!」
ワタル
「これで残りは1対1。」
レッド
「最後にこいつらで闘り合うなんてな…、ほんと1年前を思い出すぜ…!」
グリーン
「もらったばかりのゼニガメとヒトカゲでな!
あの時は俺が負けちまったけど、この試合は…」
レッド
「当たり前だけど今回も…」
レッド&グリーン
「俺が勝つ!!!」
レッド
「ラストだ…リザードン!!」
互いに真剣な表情になり、その場が異様にピリついた
オーキド
「始めっ!」
グリーン
「体内から沸き上がる全てのエネルギーを放出しろ、【水鉄砲】!!」
レッド
「水タイプだからって臆することはねぇっ、【火炎放射】!!」
2匹の技が激しくぶつかる
グリーン
「!?」
ワタル
「何っ!?本来炎を消すのが水の役割なのに…これはっ!!」
【水鉄砲】がみるみるリザードンの炎で蒸発していく
グリーン
「(俺のカメックスの技が劣ってる…!?
いや違う、あいつのリザードンの炎が桁違いなんだ!!
【水鉄砲】が無理なら…)
カメックス、【波乗り】だっ!」
レッド
「オッケー、その技はリザードンには通用しないぜ!
【空を飛ぶ】!!」
リザードンの飛ぶ高さには当然、波が届くはずもない
レッド
「空中から【火炎放射】!」
グリーン
「【殻にこもる】!」
だが、カメックスは殻にこもっているため、動けない
集中放火を浴び、甲羅に帯びた熱がカメックスを徐々に苦しめる
グリーン
「(効果はいまひとつとはいえ、このまま何もしないのはマズイ!
炎を直接喰らわないように…)
カメックス、甲羅に潜ったまま【水鉄砲】で炎を凪ぎ払え!!」
カメックスは体を回転させながら【水鉄砲】を発射し、炎を振り払う
レッド
「その甲羅から引きずりだしてやる…っ!
カメックスに向かって【メガトンパンチ】!」
グリーン
「(よし、【メガトンパンチ】なら…!)
今だ、【尻尾を振る】から…、【ロケット頭突き】っ!!」
防御力を下げられたリザードンは重い頭突きを受け、怯む
グリーン
「(くそっ!!【水鉄砲】でも【波乗り】でも、リザードンには効かないのかよっ!!
もっと、一撃で大ダメージを与えられるような技をカメックスは持ってない。どうしたら…。)」
レッド
「(いけるぞ!相性の問題をクリアできた、今のリザードンならこの勝負、勝機は俺達にある!!
【火炎放射】で隙をつくり、空いた所を特大の【メガトンパンチ】で…!)」
オーキド
「…。」
レッド
「善は急げってな!
リザードン、低空飛行しながら【火炎放射】!!カメックスの気を散らす為に、色んな角度から攻めてやれっ!!」
グリーン
「くっ…、今は耐えてくれ、【水鉄砲】で応戦しろ!」
リザードンの放つ炎を精一杯守りながら戦うカメックス
そして、レッドにチャンスが訪れた
カメックスは完全に後ろをとられてしまったのだ
レッド
「これでフィニッシュだ…、【メガトンパンチ】っ!!!」
グリーン
「(俺達の闘いはこれまで…か。)」
オーキド
「グリーン、勝負を捨てるでないっ!!
お前は自分の意志でジムリーダーになると言ったのぅ…ならば、ジムリーダーらしく最後まで負けを認めるなっ!
負けを認めるのはポケモンが倒れ、決着がついた時のみ。
それまでは、考えろっ…、そして足掻くのじゃよ!!
思い出せ、あの日のポケモン勝負に輝きをもっていた時の事を…!!」
グリーン
「…そうだ、あの時確か…。」
~回想~
グリーン
「確か戦闘において、最も大切なのはポケモンのタイプ!
レッドのヒトカゲの炎タイプに対して
俺のゼニガメの水タイプは効果抜群!!」
グリーン
「先手必勝っ!!ゼニガメ!【ハイドロポンプ】っ!!
(ハイドロポンプは水タイプで最強クラスの技!
レッドには申し訳ないが一撃で終わらせてやる。) 」
ゼニガメ
「………???」
グリーン
「…えっ! ?ゼ、ゼニガメ!【ハイドロポンプ】だっ!!」
ゼニガメ
「??」
オーキド
「………フッ。」
・・・
グリーン
「俺の、知識不足?」
オーキド
「うむ、例えばハイドロポンプは確かに
最大の威力をもつ技じゃが、
そう簡単に会得できる技ではない。
ポケモンに多くの経験を積ませて初めて使えるのじゃ。
ましてや、まだ貰ったばかりのゼニガメが
覚えておるわけなかろう!」
グリーン
「そういうことだったのか。
まだまだだな、俺は!」
グリーン
「レッドっ!!」
レッド
「何ぃ~??」
グリーン
「次は絶対負けないからな!」
ーーーーーー
グリーン
「そうだ…まだ残されてる。
あの時は無理だったけど、今のカメックスなら…!!」
レッド
「今さら何やっても手遅れだぞ、グリーン!?
俺達の勝ちだぁーっ!!」
グリーン
「レッド…、申し訳ねぇけどまだ終わらせねぇっっ!
カメックス、今こそお前の真の力を呼び起こせ…【ハイドロポンプ】!!」
カメックスのロケット砲は中で溜まる水で膨張しだし、それを一気に放出する
…まさに水のロケットランチャー
リザードンは岩壁に打ち付けられ、さらにはその岩さえも砕いていく
レッド
「ハイドロ…ポンプ!?」
ワタル
「逆転の一撃をあのタイミングで出すとは…。」
グリーン
「カメックス、よくやったぞ!」
レッド
「ハハ、…すっげぇや!やっぱりグリーンはすげぇっ!!
やられたのに興奮して手が震えちまってやがる。」
グリーン
「…?」
レッド
「…でもよ、粘り強さが俺達の売りなのよ…!!」
グリーン
「!?」
リザードンは【ハイドロポンプ】でやられても尚、立ち上がる
レッド
「この勝負は絶対に譲らねぇぞっ、グリーン!!」
このレッドとリザードンの気迫に、その場にいたオーキド、ワタルでさえも鳥肌がたった
そして、リザードンの身に変化が…
オーキド
「あれは…、サカキとの戦いで見せたものと同じ…。」
ワタル
「何かしらの能力ですかね。」
オーキド「今のわしの研究でも解明できんものじゃ。」
リザードン
「!!」
グリーン
「その摩訶不思議な力が何なのかは知らんが、俺達はそれを凌駕してみせるっ!!
次でラストだ…!」
レッド
「俺とお前の決着を…。
長い旅に1つのピリオドをここで打つ!!
リザードン、【火炎放射】!!!」
グリーン
「カメックス、【ハイドロポンプ】!!!」
今までにない衝突が起きる
リザードンの覚醒した力が勝つのか…
カメックスの魂の一撃が勝つのか…
果たして…
オーキド
「ポケモン勝負…、それは台本なきストーリー。
繰り出す技1つで戦局はいくらでも左右してしまう。
だが、どんなストーリーを描いても覆せないものが1つある。
それは…技の相性!!
今回の闘いの勝者は…」
グリーン
「レッド、今日まで俺と旅してくれてありがとう。
俺はこんなにも最高のライバルを持てて、幸せもんだっ…!」
勝者…、グリーン