Road to ポケモンマスター ~カントー地方編~ 作:鍋奉行Lv5
グリーン
「そんなんじゃ、セキエイ大会では通用しないぞ?
出直して来い!!」
トレーナー
「は、はいっ!!」
扉から出ていくトレーナーと交代するかのようにして、オーキド博士が入ってきた
オーキド
「…ほほ、半年も経つと、ジムリーダーとしての風格もでてきたかのぅ。
どうじゃ?やりがいはあるか?」
グリーン
「爺ちゃんっ…!!
あぁ…。だけど、挑戦してくるトレーナーは、どいつもこいつも骨のない奴ばっかりだ。
何だかこう、胸が熱くなるような試合ができないんだよ。」
オーキド
「最近はトレーナーとしてのゆとりが感じられるようになってきとるからのぅ…。
お前らみたいな情に熱い若者が少なくなってきているのじゃな。」
グリーン
「ちょっと前までは、パープルとか言う奴がかなり期待できて、それ以来はなぁ…。
で、アイツの消息はつかめたのか、爺ちゃん?」
オーキド
「情報はなしだ…。」
グリーン
「そっか。
(前回のセキエイ大会、確かにレッドは出場すると言っていた…。
だが、観戦しに行ってみたものの、出場者名簿にアイツの名前は載ってなかった。
レッドの身に何かあったのか、不安だ。)」
そこへ1人の挑戦者が現れる
???
「うわ~っ!ここが、新生トキワジム!
グリーンさんっ、あなたと戦えるのをずーっと楽しみにしてました!!」
グリーン
「…誰だ?」
???
「もう、忘れちゃったんですか?
僕ですよ、僕っ!イエローですよ!!」
グリーン
「イエロー…って、あの臆病者のイエローか!?」
イエロー
「その言い方はやめてくださいよー!笑
あっ、久しぶりです、オーキド博士!」
オーキド
「うむ、君も元気そうで何よりじゃよ。
で?グリーンに挑戦か?」
イエロー
「はいっ!!
7個のバッジを手に入れたんで…、残すはグリーンさんの、トキワジムを攻略するのみ!」
グリーン
「昔話もなんだし、早速やるか!!
使用ポケモンは3匹でやる。」
イエロー
「(この日を待っていた。
トレーナーになって、グリーンさんと戦えるのをっ!!)
年下だからって手加減なしでお願いします!!」
グリーン
「そんなの分かってるよ!
本気で潰しにいくっ!!ガラガラ!!」
イエロー
「キングラー、やるよ!?
【バブル光線】っ!」
グリーン
「キングラーに向かって突っ走れ!!」
イエロー
「へぇ~、技を顧みず突っ込んでくるとは…、最初から予想に反した行動でくるなんて、流石ですよ!!」
グリーン
「【骨棍棒】で打ち砕け!」
イエロー
「【固くなる】…!」
キングラーは体を硬化させ、【骨棍棒】をガードする
イエロー
「それで終わりですか?
だったら、反撃させてもらいますよっ!?【クラブハンマー】!!」
グリーン
「回避はできねぇ…か。
だったら奥の手を使うまで!
ガラガラ、もう1本の骨を出すんだ!【クラブハンマー】を受け止めろ!!」
ガラガラはキングラーの重攻撃を2本の骨を交差させる形で受け止める
イエロー
「まさかの二刀流…!?
でも、想像してた通りですよ、この強さ!僕が待ち望んでいたものだっ!!
勝ちたい…、この人に。
見せてやろう、キングラー、僕達の力の結晶をっ!Evolution Battleをっ!!」
グリーン
「Evolution Battleだと!?」
オーキド
「(まさかとは思っていたが、既に完成させていたのか…。)
気をつけるのだ、グリーン!
奴の真骨頂が牙を向くぞ!?」
イエロー
「いきます!!キングラー、【クラブハンマー】と【怪力】をMixさせ、発動させろ!
片腕に集いし筋肉を…開放せよ!!
"一万馬力の鉄槌"っ!!!」
【クラブハンマー】の威力は数倍に跳ね上がり、さらなる重圧がガラガラにのしかかる
キングラー
「!!」
そして、力を込めたキングラーの技はガラガラの2本の骨を粉々にし、本体を直接叩いた
急所に当たり、戦闘不能のガラガラ
グリーン
「…あれが、ポケモンの技だってのか!?」
イエローはオーキドをチラッと見て、ガッツポーズをする
オーキド
「よくやったな、イエロー。」
グリーン
「何だよ、爺ちゃん!?
今の技はっ!!」
オーキド
「あれこそ次世代の戦い方、EB。
イエローは、お前達がマサラタウンを出発した後、トレーナーになる前からワシの下で、助手見習いとして働いておった。
研究所におるたくさんのポケモンと触れ合い、共に新たな発見を求めてきた…。
そんなある日、試しにワシとポケモンバトルをしたのじゃが、その時イエローは技と技を混合させるという変則的な戦法を仕掛けてきた。
ワシは当然、子供が考えた戯れだと思っていたのだが、そのポケモンはイエローが描いた通りの、見事な技の掛け合いを成功させた…。
だが同時に、どのポケモンでもできる訳ではない事にも気づいた。
だから、この研究をイエローに託し、旅の出発を見送ったのじゃ。」
イエロー
「どうですグリーンさん、驚きましたかっ!?」
グリーン
「まったくだ、開いた口が塞がらないわ、目ん玉飛び出そうになるわ…、全身のコントロールが混乱しちまったぜ!
まさか、あのお前が…、別人みてぇだよ!!」
イエロー
「ハハハ、グリーンさん…、僕にはどうしてもこの戦いに負ける訳にはいかない理由がある…。
その思いが突き動かすんです!」
グリーン&オーキド
「?」
イエロー
「僕は、今の今まで闘いに敗けた事がないんです。
自慢になっちゃうんですけどね、無敗記録を更新し続けてるんですよ!」
グリーン
「何…だと?」
イエロー
「だから、ここまで来たらリーグを制覇するまでは負けないよう心に決めたんです!!
その為なら、例えグリーンさん、レッドさんが僕の前に立ち塞がったとしても乗り越えるしかないんです!!」
グリーン
「…久し振りに、燃えてきたよ。
イエロー、お前みたいなトレーナーを待ってたんだっ!!
俺だって、ジムリーダーとしてお前を倒す!!」
オーキド
「(イエローはグリーンや、レッド以来の…。
いや、もしかすると、それ以上の逸材かもしれないのぉ。
それに…、あやつにはもう1つの…。)」
魅せた!これぞ、EBの産みの親!!
そして、グリーンはイエローの無敗記録に泥を塗ることはできるのか