Road to ポケモンマスター ~カントー地方編~ 作:鍋奉行Lv5
辺りも一層暗くなる中、"カァン カァン"と岩を掘るような音が聞こえてきた。
レッド
「!?誰かいるみたいだぞっ!行ってみよう!」
レッドと歌美は音のする方へ向かう
そこには、しゃがみこみ、慣れた手つきでハンマーとタガネを使って岩を砕く、一人の女性の姿が…
歌美
「お姉ちゃんっ!?」
歌美の姉
「ん~っ?おっ、歌美ぃ!
何処に行ってたの?
見つかんないし、暇だから先に掘ってたよ!」
歌美
「ひっっどぉい!!私がどれだけ探したか…」
歌美の姉
「だってぇ、はぐれたのそっちだし~。」
レッド
「(お姉さんって意外とマイペースな人だなぁ。)」
歌美の姉はレッドを覗きこみジッと見つめる
レッド
「……ども。」
歌美の姉
「歌美ぃ、あんたが男連れてやってくるなんて~!」
歌美
「ちょっ、訳ありだってっ!!
彼はレッド。私と一緒にお姉ちゃんを探してくれたのっ!!」
歌美の姉
「あら、ありがとねレッド君っ!
妹がお世話になったみたいで~。」
レッド
「あ、いえ。お姉さんは、ここで化石の発掘ですか!?」
歌美の姉
「そうよ。これがまた難しくて…今日の収穫はこの2つかな。
そうだ!妹の件、お礼しなくちゃね!
どっちか1個貰ってってよ!!」
レッド
「えっ!?いいんですか!じゃあ、お言葉に甘えて…」
???
「待ちなっ!」
歌美
「あっ!あんた達はっ、ロケット団!」
ロケット団(男)
「さっきはよくもまぁ、こけにしてくれたもんだ。
…隊長、こいつらですっ!!」
すると、隊長と呼ばれる男が暗闇からスウッと姿を現した
ロケット団(隊長)
「君たちか…、私の部下の邪魔をしてくれたのはっ!」
歌美の姉
「ロケット団?」
レッド
「はい、珍しいポケモンや道具を手にしたり奪ったりして
集めてる連中ですっ!」
歌美の姉
「ほぉ~、それにしても服ダサいわね!」
ロケット団(女)
「…っ!!貴様っ、我々を侮辱するとは…!」
ロケット団(隊長)
「まぁまぁ、君たちは下がっていたまえ。
この人達はロケット団を敵に回してしまったんだ!
キツーいお灸を吸わせてやらんとなっ!!
やれっ、ラッタ!!」
レッド
「歌美とお姉さんは下がっててっ!
ここは俺がやります!頼む、ヒトカゲ!!
(ラッタ…図鑑によるとコラッタの進化形で、頑丈な前歯に要注意…か。)」
ロケット団(隊長)
「【尻尾を振る】っ!!」
ニヤニヤと笑いながら挑発して尻尾を振るラッタにレッドはつい、その挑発にのってしまった
レッド
「なめんなっ!ヒトカゲ、【ひっかく】!」
ロケット団(隊長)
「遅い、遅い…。遠距離からの攻撃でもしてればいいものを…。【電光石火】!」
レッド
「そんなっ、速すぎる!」
今までに見たことの無いスピードにヒトカゲも反応できず、もろに受けてしまう
ロケット団(隊長)
「これで終わりだと思うなよ~!?
フフっ、ラッタ!【必殺前歯】!!」
ラッタの前歯が膝まずくヒトカゲの腕を噛みちぎる
ヒトカゲ
「っっ!!」
強烈な威力にヒトカゲが立ち直ることなど、できるはずもなかった
レッド
「なっ…!なんて技だっ!あれはヤバすぎる!!
(あんな技に対抗できる技がピジョンにあるかっ!?)」
歌美
「レッドっ!!何、弱気になってんのよっ!!
ポケモンのこと好きなら、自分のポケモン信じて戦えばいいだけよっ!!」
歌美の声援でレッドに正気が戻った
レッド
「(そうだ、これまで何回も試練は乗り越えてきた!
俺のポケモンを信じてっ!!)
歌美っ、後押しサンキューっ!!
こんな奴、タケシに比べたら屁でもねぇぜ!
お前ならやれるっ!、ピジョン!」
ロケット団(隊長)
「茶番は終わったか?
ラッタ、【電光石火】だ。」
レッド
「ピジョン、お前のスピード、あいつらに魅せてやれ!
【電光石火】っ!!」
2匹の電光石火は速すぎて目で追えなかった
気づくと2匹は互いに間合いをはかり、睨みあっていた
ロケット団(隊長)
「あのスピードに互角とは、やるじゃないかっ。
では、これならどうかな!?【必殺前歯】!」
レッド
「同じ手に何度もくうと思うかっ!?
ピジョン!【砂かけ】だぁっ!!」
襲いくるラッタにピジョンの砂かけは決まり
ラッタは目を擦る
レッド
「いけえっっ!【吹き飛ばし】っ!!」
ピジョンは翼を羽ばたかせ、強風を生み出し、
やがてラッタはその風で飛ばされ岩壁に叩きつけられた
ロケット団(隊長)
「なっ…!?私のラッタがやられるとは。
少年、君のことは覚えておく。
今回は我々が敗北したが、君が邪魔し続ける限り、潰すために手段を選ばない。
その事は頭においといてくれたまえ…!」
ロケット団はそう言い残し洞窟の闇に消えていった