Road to ポケモンマスター ~カントー地方編~   作:鍋奉行Lv5

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セキエイ大会準決勝始まるっ…!
帽子の下の素顔とは…


セキエイ大会2nd~元走り屋の快速バトル!~

入場口の影から武志が姿を現した

 

レッド

「…!!やっぱりな。今、ハッキリしたぜ!

元カントーポケモン連合の…、玄田 武志っ!!」

 

武志

「その名前で呼ばれるのは懐かしいな。」

 

レッド

「どうしてあんたがこんな所にいるのか、さっぱり理解できないんすけど…。」

 

武志

「お前に敗れ…、その後に俺は付き合ってた彼女の元に婿入りした。

親父さんの稼業である配達仕事を継いだが、どうもポケモンの事を捨てきれず、挙げ句の果て、気づいたらリーグ挑戦にまで手を出していた。」

 

レッド

「自分のやりたい事、逃したら後悔しますからね…。

別にいいんじゃないっすか!?」

 

武志

「だが、親父さんは稼業に専念して欲しいって…!

だから、この大会を最後に俺はポケモンとお別れするつもりだ!!」

 

その時、観客席から際立った応援が聞こえてきた

 

下っ端(1)

「武志さんーっ、俺達兄貴に憧れ、この世界に飛び込めて最高でした!」

 

下っ端(2)

「俺達、声枯れるまで応援するんで…、兄貴っ、頑張ってください!!」

 

武志

「お前ら…、来てたのかよ。」

 

レッド

「いい子分じゃないっすか!

それに、あの時の試合は中途半端に終わっちまったからなぁ…。

今回はフェアに闘える!!」

 

武志

「ああっ!!

気づいたらこんなでっけぇ、ステージに立ってる自分がいるなんてな…。

昔の俺からは想像もつかなかったぜ!」

 

下っ端(1)

「武志さん、相手はあのレッドだっ…!!

今だけは、"配達屋"じゃなくて"走り屋"の頃の武志さんになったって誰も恨まないっす!!

その作業着じゃ、締まらないんじゃないっすか!?」

 

そう言うと、観客席から1枚の羽織が投げ渡された

それは走り屋だった頃の特攻服…

 

武志

「そうだな、負けたらそれまでだ…、だったらアクセル全開でかっ飛ばすのみだっ!!

いくぞ…レッド!!」

 

武志はその大きな特攻服を身に纏い、気合いを入れた

 

レッド

「望むところだ!」

 

実況

「どうやら両者は顔見知りのようだ!

因縁の対決なのでしょうか…!?

準決勝のルールは使用ポケモンが4匹となり、それ以外は変更無しですっ!

それでは、スタート!!」

 

レッド

「出番だ…ピジョット!」

 

武志

「こっちは、オニドリルだっ!!」

 

レッド

「【翼で打つ】!!」

 

武志

「【空を飛ぶ】で上空へ回避!」

 

レッド

「ピジョット、オニドリルを追うんだ…【電光石火】!!」

 

武志

「やっぱり追けてきたな。

【鳴き声】から、【乱れ突き】だ!」

 

オニドリルの耳の奥をつつくような鳴き声でピジョットは力が緩んでしまう

そこを空かさず、オニドリルの嘴が襲う

 

レッド

「【吹き飛ばし】ではね除けろ!!」

 

オニドリルはピジョットの起こした風で地面に向かって吹き飛ばされてしまう

 

レッド

「【鎌鼬】で追撃!!」

 

武志

「【鸚鵡返し】で【鎌鼬】!」

 

互いの攻撃がぶつかり合う

 

グリーン

「…【鸚鵡返し】?爺ちゃん、何だあの技?」

 

オーキド

「全く…、ジムリーダーらしからぬ発言じゃな。もっと、勉強せい!

【鸚鵡返し】とは、相手が使った技をそっくりそのまま返してしまう特殊な技の1つじゃ。覚えるポケモンも数少ない…。」

 

実況

「これぞ準決勝の闘い!!

開始早々から互いに一歩も譲らぬ技の出し合いっ…!

先に万策尽きるのはどちらなのか!?」

 

レッド

「ピジョット、仕掛けるぞ…【高速移動】からの【翼で…」

 

武志

「その技いただくぜっ!?

【鸚鵡返し】…【高速移動】!」

 

レッド

「何だと!?武志さんより先に仕掛けた俺の方が…」

 

武志

「決まれ…、【ドリル嘴】っ!!」

 

ピジョットは鋭い嘴の餌食となり、急所に当たってしまった

 

下っ端達

「よっしゃあぁぁっ!」

 

審判が戦闘不能を告げようとした、その時!

 

レッド

「ピジョット!?」

 

懸命に立ち上がろうとするピジョット

そして、まだやれるという合図をレッドに送る

 

レッド

「お前…、まだいけるんだな?」

 

ピジョット

「!」

 

レッド

「分かったよ、お前がそういうならこの勝負、まだ終わらせねぇっ!

やるしかねぇな…、ピジョット!!

【風起こし】【砂かけ】【鎌鼬】の3つをMix!

天と地が手を組んだ時、吹き荒れよ…"砂塵の暴風嵐"《ダスト・テンペスタ》!!」

 

イエロー

「…えっ!?」

 

パープル

「そんな馬鹿な、3つの技をMixさせただとっ!?」

 

グリーン

「あいつ…、やるじゃねぇか。」

 

オニドリルは竜巻の中で無数の刃に切り刻まれてしまい、逃げることができない

…オニドリル、戦闘不能

 

武志

「それが噂のEBか。」

 

レッド

「はいっ!人とポケモンの絆によって生まれる新しい技です。」

 

実況

「たった今、レッド選手が口に出した…EB。

我々は見たこともない、聞いたこともないが、これこそポケモンバトルに吹く新しい風なのでしょうか!?」

 

武志

「(相変わらずすげぇ、ガキだよ。

EBか…、俺にもやれるんか?

試してみてぇ、俺とポケモンの絆があいつらに通用するのかを!)」

 

極限の状況から繰り出されたEBは試合の流れを大きく変えた

オニドリルを倒された武志だったが、彼もまた新たな進化に挑もうとしている…!?

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