Road to ポケモンマスター ~カントー地方編~ 作:鍋奉行Lv5
会場内の観客は撤収し、静けさだけが残る広い場内に一同は集まっていた
セキエイ高原~チャンピオンへの切符~
レッド
「全然気にしてなかったけど、俺達こんな広い所でバトルしてたんだぁ。
思い返すと、ゾクゾクするよ!!」
オーキド
「レッドもイエローも最後までよく戦い抜いた!
イエロー…自分の気持ち、理解できたんじゃな。」
イエロー
「僕1人じゃ何も気づけなかったです。
レッドさんや、グリーンさん、オーキド博士、色んな人のおかげで変われる事ができたんです!!ありがとうございました!」
グリーン
「イエロー、お礼を言う相手が違うぜ?」
イエロー
「えっ?」
レッド
「その手に握ってるボールの中…そいつが、教えてくれたんじゃねぇのか?
俺達よりも、そいつといる時間の方が長い。一番イエローの事を分かっていたのはそいつだからなっ!」
イエロー
「そう…ですね。ありがとう、ラプラス!!」
レッド
「あっ!そういやぁ、イエローお前、ラプラスが相棒ってどういうことだよ!?
俺はてっきりフシギバナが相棒なもんだと思ってたんだが…。」
イエロー
「実は、最初に僕が手にいれたポケモン、それがラプラスなんです!
あれは約1年半前…お二方は当然知ってると思いますが、ヤマブキシティでのロケット団襲撃事件。」
グリーン
「それは知ってるぜ…ってか、俺達現場にいたんだからなぁ。それとどう関係してるんだ?」
イエロー
「ちょうどあの日は、シルフカンパニー主催のポケモンパーティーが開かれていたんです!
僕のお父さんはシルフカンパニーの社員だったので、特別に連れていってもらいました。そして、そこで行われたビンゴ大会…その1等がラプラスだったんです!!」
レッド
「それで、運よく当たったと…!」
イエロー
「はい…。ですが、突如ロケット団がハイジャックしてきて。
僕は絶対にラプラスを護りたかった…、初めて手にした自分のポケモンだったから!
そんな時、レッドさんや、グリーンさんが助けに来てくれたんです!!」
レッド
「ヒーロー参上って訳だなっ!!」
歌美
「なぁ~に格好つけちゃってんの!?
そんな危険な場所に行くなんてねぇ。
本当、男子って理解できないわ~!」
グリーン
「それにしても、あの場にイエローがいたなんてなぁ。
全く気づかなかったぜ!一言声かけてくれればよかったのに。」
イエロー
「そんな、恐くて恐くて…!僕はボール抱えたまま机の下から見てただけなんで…。」
レッド
「成る程な!それでラプラスが相棒ってことか、納得したぜ!!」
そこへ、四天王が姿を現す
ワタル
「いやぁ~、レッド君、優賞おめでとう!!
イエロー君だっけ?君も大したもんだよ、ポケモントレーナーとして恥じない素晴らしい闘いを魅せてくれたよ!」
レッド&グリーン
「ワタルさんっ!?」
歌美
「えっ!?ワタル…って事は、この人達、カントー四天王!?
ヤバっ、握手してくださいーっ!!
キャーッ、カンナさん綺麗すぎなんですけど~っ!!
肌の手入れとか教えてください~!!」
レッド
「え…、歌美が初対面ですごい緊張感無く接してるんだけど。
しかも、ポケモンの事じゃなくて肌の手入れって!」
キクコ
「何年ぶりかな、オーキド!
ポケモンだけじゃなくて、体も老いてきてるんじゃないかい?」
オーキド
「ほぉ、そういうお前さんはピンピンしてると?
じゃあ、その杖はどういう意味かな…ん?
ワシは足腰共に現役並じゃ!!」
イエロー
「オーキド博士と、キクコさんてどういう仲なんですか?」
グリーン
「何でも、若い頃から犬猿の仲らしくてな…、ああやって顔を合わせる度に張り合ってるらしいんだ。」
オーキド&キクコ
「だれが、年寄じゃって!!」
グリーン
「誰も、年寄なんて言ってねぇよ!!笑」
ワタル
「凄い賑やかだね…!
そろそろ本題に移りたいんだけど、いいかな?
レッド君、ポケモンリーグを制覇して僕達四天王がこうして君の前に立ってるってことはだいたい見当がつくと思うんだけど…。」
レッド
「チャンピオン…リーグ!!」
ワタル
「正解!だけどね、これは強制じゃないんだ。
優賞した人だけに与えられるのは…挑戦権っ!!
やるもやらないもレッド君次第なんだ。」
レッド
「そんなのやるに決まって…」
ワタル
「慌てないで。
そう、毎年誰もがそう口にするんだが…1つ忠告しておくね!
この挑戦…、生半可な気持ちで挑んで欲しくはないっ!!」
いきなりのワタルの威圧感にその場の空気がピりつく
レッド
「…どういうことですか?
俺にはその気持ちが足りないとでも?」
ワタル
「そうじゃないんだ!」
オーキド
「前にも言ったことがあるかもしれんが、このチャンピオンリーグは15年間で突破した者がおらんのじゃ!」
レッド
「それって…、じゃあ今までの挑戦者は全員チャンピオンリーグで破れ去ったってこと?」
オーキド
「そういうことじゃ。
それだけならまだしも、その挑戦者達は絶望的敗北感を味わい、ポケモントレーナーとしての道を断念する者までおる。」
シバ
「俺達だって、半端な覚悟でやってる訳じゃねぇんだよ。
この中には四天王としてなんか自覚してねぇ奴もいるかもしれねぇっ!
それでもなぁ、このチャンピオンリーグってのは実力だけがものをいうんだよ!!強い奴だけが生き残る世界…、弱い奴はお呼びじゃねぇってことだ!」
オーキド
「セキエイ大会の参加者…、もちろんイエローやグリーンも強い枠にはおるが、四天王に比べたらそれはちっぽけなものなんじゃよ。」
ワタル
「そうだね…シバさんも辛口な事言うけど、決して間違いではない。」
シバ
「誰が辛口だって?
…って、現カントー最強のお前に言われたら反論できねぇか。」
レッド
「(そうだ…、カンナさんが前に言ってた。ワタルさんは四天王の中でも頭一つでてるって!)」
ワタル
「現カントー最強かぁ、その部分は訂正しとこうかな。
自分でいうのもあれだけど、No2止まりだよ!
だって、15年前負けてるじゃない、あの人に!!笑」
キクコ
「あやつだけは別格だったからの。」
グリーン
「ワタルさん以上に強い人が、このカントーにっ!?」
ワタル
「いずれ分かると思うよ?
君達の…特にレッド君の身近にいるしねっ!!」
オーキド
「ふっ…。」
レッド
「俺の身近に…?」
ワタル
「何にしても、取り敢えずはレッド君も今すぐには返事しなくていいよ!
今日はポケモン達も疲れてるだろうし、家に帰ってゆっくりするといい。
明日の夜、またこの場所で答えを聞かせてね!!」
歌美
「レッド…あんたどうするの?」
レッド
「(くそっ、俺はどうしたら…。)」
目の前にして抱いた恐怖心
果たして、レッドはチャンピオンリーグに挑むのか…!?