Road to ポケモンマスター ~カントー地方編~   作:鍋奉行Lv5

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セキエイ高原~炎の如く赤く染まれっ!~

レッド

「どっちのリザードンが強いか、勝負だ!!」

 

炎児

「そんなの俺のリザードンの方が…」

 

言いかけた炎児のリザードンに向かって、早速レッドのリザードンが仕掛ける

 

レッド

「おらぁぁっ!【メガトンパンチ】っ!!」

 

ワタル

「!!」

 

レッド

「!?」

 

【メガトンパンチ】は軽々と片手で止められた

そこからまるで赤子の手を捻るかの如く、レッドのリザードンは容易く投げられてしまう

 

炎児

「いてもたってもいられないのは分かるが、人の話しは最後まで聞くもんだ。

ましてや、歳上の人の話しは…なっ?

リザードン、【火炎放射】だ!」

 

レッド

「回避して【空を飛ぶ】で空から攻めるぞ!?」

 

炎児

「リザードンって羽広げた姿がたまんなく格好いいんだよな~!」

 

レッド

「そうそうっ、リザードの時点ではどこか華奢なとこがあってリーダー的資質に欠けてたんだけど、進化したことでその欠けてたピースがはまるんだよなっ!!」

 

炎児

「そんな夢見て男はやっぱヒトカゲ選んじゃうんだよなっ!?」

 

レッド

「あぁ、本能的にな!」

 

炎児

「…っと、語りに熱くなりすぎて、バトルを中断しちまったぜ。

リザードン、【煙幕】!!」

 

口から黒い煙を吐き出し、周囲をドス黒く染める

 

レッド

「風を送って振り払え!」

 

煙幕の中から、厳つい形相のリザードンが飛び出してくる

 

炎児

「互いに同じポケモンだからな…、条件も同じだ!

リザードンが覚えてる技1つ1つは頭の中にインプットされてるぜ!?【翼で打つ】!」

 

レッド

「尻尾で弾いて、【メガトンパンチ】!!」

 

空中で動きが制限される中、レッドのリザードンは体を回転させながら、遠心力を使い、【翼で打つ】をいなす

さらに背をつき、【メガトンパンチ】をヒットさせる

 

炎児

「ほぅ…、さっきからそいつを多用してくるって事は、お前のリザードンの決め手の技なんだろうな。」

 

オーキド

「(さすが炎児じゃな…、たった数回の攻防の中でそこまで推測できるとはっ!じゃが…)」

 

レッド

「確かにそうだった。」

 

炎児

「…だった?」

 

レッド

「今のリザードンはもう一段階上をいく!!"紅蓮螺旋拳"っっ!!」

 

墜ちていく炎児のリザードンをさらに追撃する

急所を捉え、勢いよく地面に叩きつけられる

 

炎児

「成る程、【炎の渦】を拳に纏わせた強烈な一撃か…。

新しい研究材料になるなぁ。

息子から教えてもらうのは、少し気が引けるけどなっ。」

 

レッド

「親父にならいくらでも魅せてやるよ!"激昂する翼竜"!!」

 

炎児

「今度は何だ!?【火炎放射】を【怒り】でパワーアップさせたのか…!

どこまで抑えれるか分からんが…、リザードン立ち上がれ!!お前の底力はそんなもんじゃねぇよな、【大文字】だ!」

 

ワタル

「…何て高温なんだ!

朝の寒さが消し飛ぶなんてっ!!」

 

オーキド

「二人にしか表現できない世界、彼等の空間に儂達は見えておらんだろうな。」

 

炎児のリザードンが放った【大文字】はEBを押し返していく

一方のレッドのリザードンは、口から吐く炎が次第に弱まっていく

 

レッド

「(どうすればいい!?

あの炎を蓄積できれば…そっ、そうか!!)

リザードン、その【大文字】を吸い込め!!」

 

炎児

「何っ!?」

 

レッド

「直接ダメージ受けるぐらいなら、軽い火傷を負った方がマシだ…!

それに、次の攻撃の糧にできる!!

リザードン、体内に溜まってる全ての炎を右の拳に一点集中しろ!」

 

炎児

「(この感じ…、リザードンが鎮まる時は決まって良くない事がおこる!!

あいつ…次で決着『ケリ』つけるつもりだな。)

だったら俺達も応えてやらなきゃな!?

リザードン、【日本晴れ】展開っ!」

 

朝焼けの日がスタジアム内に射し込み、炎児のリザードンを照らす

それに伴い尾の炎が大きく燃える

 

炎児

「レッド、お前とリザードンは俺を成長させてくれた。」

 

ワタル

「?」

 

炎児

「それは俺の長い旅でも見つけれなかったものだ。

今、俺は試してみたい!どうなるのか考えもつかないその方程式を解き明かしたいんだ!!

だから…やるぜ、【炎の渦】を【爆裂パンチ】に込めろ!」

 

炎児のリザードンの拳が赤く染まる

 

レッド

「どんな苦境な闘いもこいつを信じてやってきた。

…だから、言える。俺達は負けねぇさ!

相手がどんなに強くても、最後まで諦めねぇ!!」

 

炎児

「勝ちにとことん執着する性格は親譲りだなっ!

俺が嫌いな言葉は"負け"の2文字だから、正々堂々と正面から…」

 

レッド&炎児

「ぶちこめぇぇっ!!!」

 

レッドと炎児の心に灯された炎が互いのリザードンに同調する

そして、薄暗かったカントー地方に朝がやってくる…

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