Road to ポケモンマスター ~カントー地方編~ 作:鍋奉行Lv5
俺の名前はグリーン
トキワシティのジムリーダーに就任してからかなりの月日が経った
今日も一人のトレーナーが挑戦しにやって来た
グリーン
「カメックス、【ハイドロポンプ】だ!!」
???
「あーっ、うちのバリヤードがぁ~!」
???
「だから言ったろ?そのバリヤードじゃ、グリーンさんのカメックスには敵わないって!」
チャレンジャーの女の子は眞守(まもり)
付き添いの男の子は拓也(たくや)
2人共、見たところ新人のトレーナーらしく、お互い切磋琢磨しながら旅をしているらしい
グリーン
「けど、バリヤードの守備を崩すのは中々困難だったぞ?
それにどんなポケモンにも長所や短所がある…。そこをどう補うかが、今後の課題になるな!」
眞守
「あっ、ありがとうございますっ!!
指導してくださるジムリーダーなんて、そうそういませんでしたから。」
拓也
「グリーンさん、甘やかしちゃあ駄目ですよ!?
こいつ調子にのるんで…。バリヤードとはかなり一緒に旅してきたのを隣で見てきましたが、単刀直入に言いますが…、バリヤードには才能がありません!」
グリーン
「まぁまぁ…。」
眞守
「いいんです、グリーンさん。
拓也君が言うことも一理あるので…。
ポケモンバトルに出しても、負けっぱなし。他のポケモンの活躍が余計目立ってしまうんです。
それでもうちは認めたくなくて…。」
グリーン
「それでいいんじゃないか?
トレーナーに大事なのは、最後まで自分のポケモンを信じて戦うことだ!
勝ち負けはその後っ!見捨てちまったら、ポケモンの頑張りを自らが否定することになる…、だろ?」
眞守
「はい…。」
グリーン
「もっと修行を積みたいと思うなら、うってつけの場所がある!
俺の友達もそこでレベルアップを試みた。
結果として、そいつはポケモンリーグを制覇したんだ!!」
拓也
「おぉ~っ、是非教えて下さい!!」
グリーン
「ただ…、そこでは強力なトレーナーやポケモンが毎日しのぎを削っている!
くれぐれも気をつけるようにね!!」
2人はグリーンに教えてもらい、22番道路を過ぎ、チャンピオンロードへとやってきた
眞守
「うわぁ~っ、でっかい山だねぇ!!」
拓也
「ここがリーグ制覇への関門と呼ばれる、チャンピオンロードかぁ!」
複雑な構造になっている内部では、ポケモンバトルが至る所で行われていた
眞守
「皆、すごい迫力…!!
私達、この人達と戦うことになるのかな?」
拓也
「いずれそうなるだろうな。
さ、俺達も口開けて見てないで、修行しようぜ?」
その時、突如として地面から巨大なポケモンが飛び出してきた
イワークだ
どうやらご機嫌斜めのようで、眞守と拓也を見つけるやいなや、襲いかかってきた
拓也
「眞守、ポケモンバトルいくぞ!?
躊躇してたら、…全滅だ!!
やるぞ、オムスター!」
だが、眞守はあまりの恐怖に腰を抜かしてしまった
拓也
「こんな時にっ…!!
仕方ねぇ、俺達だけでもやってやる!
オムスター、【棘キャノン】っ!!」
しかし、イワークは体を硬化させ、一切技を寄せつけない
拓也
「ちっ、やっぱり水タイプの技で…」
その僅かな隙を縫って、イワークは【叩きつける】でオムスターを集中攻撃する
抵抗できない拓也とオムスター…
そして恐れていた事態が訪れた
イワークは地面を揺らし、不安定な洞窟上部の岩を落とし始めた
拓也
「(ここまでかっ…!!)」
眞守
「お願いバリヤード、皆を守ってぇーっ!!【バリアー】っ!!!」
ボールから飛び出したバリヤードは後ろの2人とオムスターを守るべく、岩の数倍はある大きさの盾を生み出す
落ちてくる岩は全て弾かれ、傷1つつけることもさせなかった
眞守
「やったよ!バリヤード、あなたなら出来ると信じてた!!」
そこへ、特大の【ハイドロポンプ】が放たれ、イワークを撃退した
眞守&拓也
「!?」
そこにはグリーンとカメックスがいた
グリーン
「間に合ってよかった…。
ここの野生のポケモンはレベルがかなり高いから、2人の事が心配でジムを飛び出してきたんだけど…、どうやらその必要もなかったようだ。
バリヤードの活躍、しっかり見させてもらったぜ?」
眞守
「うち…、バリヤードを信じてよかった!
バリヤードにしかできない事。1番じゃなくたって、そのシチュエーションに合ったポケモンを出して健闘できれば、それだけでいいんだって!!」
拓也
「…ゴメンな眞守。
俺、バリヤードに酷いこと言っちまって。
あの時、バリヤードが居なかったら今頃岩の下敷きになってたよ!
…バリヤードに感謝しないとなっ、サンキュー、バリヤード!!」
グリーン
「一先ず、ここから出ようか。」
22番道路
ここにまた決意を固めたトレーナーがいた
眞守
「うち、グリーンさんの言葉が無かったら、ここまでポケモンを信頼できませんでした。
…うちもグリーンさんみたいなジムリーダーになりたいっ!!
悩みを持ったトレーナーに助言してあげることで、さらに強くしてあげれるような…、皆から慕われるジムリーダーにっ!!」
グリーン
「誉め言葉ありがとう。
君ならできるよ…、バリヤードだけでなく自分のポケモンを信頼していれば!」
拓也
「そんじゃ、俺はお前がジムリーダーになるまで見守ってやるかな!」
グリーン
「心強い、旅の仲間だ!!
さ、いつでも再挑戦待ってるからなっ!!」
こうして2人に別れを告げた
これが、グリーンという男であり、ポケモンと人…人と人…それら全てに調和を与えたのである
そして彼が磨いた未来の原石が後にジムリーダーになるのはまだまだ先の話である…