Road to ポケモンマスター ~カントー地方編~   作:鍋奉行Lv5

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レッドとナツメが戦っていた、ちょうどその頃
時を同じくして、グリーンはタマムシジムを破りヤマブキシティを訪れていた


Another Story 7 ~同じ夢をもつ者…!~

グリーン

「やっぱ、大都会だなぁ。

あれが、大企業シルフカンパニーか!!」

 

グリーンは街中を観光しながら歩いていた

すると、ジムと同じ看板をつけた建物を見つける

 

グリーン

「格闘道場…挑戦者募集中?」

 

グリーンは気になり、中へ入る

そこは男の汗臭さと熱気に包まれていた

 

門下生

「押忍っ!!この道場に、どのようなご用件で!?」

 

グリーン

「あ、あの~、建物の前にあった看板に挑戦者募集中とあったので…。」

 

門下生

「左様でしたか!少々お待ちください!!」

 

門下生は一番奥に正座していた人を連れてきた

 

門下生

「師範代、この方が挑戦すると申しております!」

 

グリーン

「挑戦しにあがりました、グリーンと言います。

よろしくお願いします!!」

 

???

「儂はこの道場の師範代、空手王の猛範(たけのり)と申す!

久しぶりの客人だ…ゆっくり話でもしたい所だが、折角挑戦しに来てくれたんだ、会話は拳を交えてするとしよう!!」

 

グリーン

「是非とも!」

 

門下生

「では、ただ今より師範代猛範とグリーンさんによるポケモンバトルを始めたいと思います!

使用可能ポケモンは2匹まで。では、始めっ!!」

 

グリーン

「いけ、ゴルバット!」

 

猛範

「儂はサワムラーでいくとしよう。」

 

門下生達

「師範代がサワムラーを出したってことは…本気だっ!!」

 

猛範

「ゆくぞっ!!【蹴たぐり】っ!」

 

グリーン

「避わして、【翼で打つ】!」

 

サワムラーの蹴りは外されゴルバットの技は決まった

 

猛範

「うむ…【ヨガのポーズ】じゃ!!」

 

サワムラーを摩訶不思議なポーズをとり、精神統一をしている

 

グリーン

「?」

 

猛範

「どこからでもかかってきなさい。」

 

グリーン

「っ!ゴルバット、もう一回【翼で打つ】だ!!」

 

ゴルバットはサワムラー目掛けて突っ込む

しかし、サワムラーの体はグニャッと曲がりゴルバットの攻撃を難なく避わした

 

グリーン

「何だ今のはっ!?」

 

猛範

「今のサワムラーは、あらゆる関節を外したことで身体を自由自在に曲げることができるのだ。」

 

グリーン

「だったら…【嫌な音】だ!」

 

猛範

「させまいっ!!【回し蹴り】!」

 

サワムラーは高く跳ね上がり、伸び縮みする足で空中のゴルバットを地面に叩き落とした

 

グリーン

「しまったっ!!」

 

猛範

「【メガトンキック】で終わりにしよう!」

 

グリーン「おおぉっっ!!【翼で打つ】で迎え撃てっ!!」

 

両者、渾身の一撃がぶつかる

 

猛範

「最後に蹴りを翼でいなされたか…。

ゴルバットの急所を狙ったのだが。

よくやったぞ、サワムラー!」

 

ぶつかり合いの行方は…引き分けに終わった

 

グリーン

「(ふぅ。さすが道場を構えてるだけあって一筋縄ではいかないなぁ。

相性のいいゴルバットで引き分けか…!)

流石ですね!まるでジムリーダーと闘ってるみたいです!!」

 

門下生達

「…っ!!」

 

猛範

「ジムリーダー…か。

実を言うと、儂はこのヤマブキシティのジムリーダーの座をかけて、現ジムリーダーのナツメと戦って、敗北した身だ。

彼女のエスパータイプのポケモンに手が出なかったのだ…。」

 

グリーン

「すす、すみません!過去の事思い出させてしまって!」

 

猛範

「なぁに、君が謝ることじゃない。

ただ、悔しくてのぉ。儂の夢はジムリーダーになることだったから…。

悔し紛れにこの道場を建てて、ジムまがいな事をやっとるのだよ!」

 

グリーン

「(ジムリーダーになる夢…。)」

 

猛範

「まだ、ジムリーダーになる夢を捨てきれないでいる儂にとって、挑戦してくれる者に対して不様な戦いはできないのだ!

"堅忍不抜"、この言葉を座右の銘として今までやってきた!!」

 

グリーン

「俺の夢も猛範さんと同じでジムリーダーになる事です!

だから…俺もその言葉を座右の銘にしてもいいでしょうか?」

 

猛範

「この言葉を背負うには、まだまだ若い…!

ジムリーダーを目指すには長く、つらい道のりがあるのだ!」

 

グリーン

「!」

 

グリーンの真剣な眼差しに猛範も黙る

 

猛範

「(本気なんだな…。)

ふんっ!それならば、まずは目の前のこの儂を倒してみせよ!!

いけいっ、エビワラー!」

 

グリーン

「いくぞっ、カラカラ!

まずは攻撃力を下げさせてもらいます!【鳴き声】っ!」

 

猛範

「これしき!【炎のパンチ】!!」

 

エビワラーの拳が発火する

 

グリーン

「おいおい…拳が燃えるなんて、ありか!?

カラカラっ、避けろ!」

 

カラカラはエビワラーのパンチを避ける

 

猛範

「甘いっ!」

 

エビワラーのもう片方の拳がカラカラに迫り、カラカラはパンチを受けてしまった

 

グリーン

「大丈夫か、カラカラ!?」

 

カラカラ

「!!」

 

猛範

「そうでなくてはなっ…、【メガトンパンチ】!」

 

グリーン

「どこを狙ってくるのか、よく見ろ!!」

 

猛範

「そんな暇は与えんぞ!?【高速移動】だっ!」

 

エビワラーのスピードが急に速くなり、動きが読みづらい

 

グリーン

「くっ…!」

 

猛範

「やれいっっ!!」

 

グリーンはカラカラ以上に目を凝らし、エビワラーがパンチを打つ瞬間、その軌道を捉えることができた

 

グリーン

「上段来るぞ!カラカラっ、体勢を低くしてエビワラーの腹目掛けて【頭突き】をかませっ!!」

 

グリーンの読み通り、エビワラーのパンチはカラカラの頭を狙ったものであり、それを避わしたカラカラの【頭突き】がクリーンヒットする

 

エビワラー

「~っ!」

 

エビワラーはカラカラの堅い頭での攻撃に腹を抱え痛がっている

 

猛範

「勿論まだやれるな、エビワラー?」

 

猛範の言葉に反応し、起き上がるエビワラー

 

グリーン

「やるな…。」

 

グリーンと猛範

同じ夢を抱く2人の決闘は、壮絶なものとなる

プライドをかけ、猛攻をしかける猛範に必死にくらいついていくグリーン

そんな戦いも決着がつこうとしている

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