Road to ポケモンマスター ~カントー地方編~ 作:鍋奉行Lv5
19番水道~Maritime~
レッド
「ニョ、ニョロゾ!もうちょいゆっくり泳いでくれないか!?
お、落ちたらどうすんだよっ!
俺は泳げないんだ~っ!!」
ニョロゾはレッドのわがままを素直に受け入れ、安定した泳ぎで19番水道を進む
海には水ポケモンがたくさん生息しており、
水面に揺れながら、優雅に泳いでいる
レッド
「タッツー、トサキント…本当に水タイプのポケモンばかりだな。」
そんなレッドの横をクロールで泳ぐ男性が
レッド
「おいおい!ポケモンより速く泳ぐスイマーかよっ!」
その声に反応し、レッドの下に寄ってきた
???
「そんなに俺の泳ぎが美しかったか!?
そりゃそうともさっ、なんたって俺は今年のカントー水泳大会の金メダルを手にした男…平田 彗梦(すいむ)だ!!」
レッド
「(カントー水泳大会なんて、聞いたことない…。
だけど、あのフォームは本物だったな。それにこの人の体型、見事な逆三角形!)
…で、彗梦さんはこんな所でどうして泳いでいるんです?」
彗梦
「そんなの、この大自然で泳いだ方が気持ちいいし、何よりポケモンと一緒に泳げるからなっ!」
レッド
「(水泳金メダルの名はダテじゃないな…。)
彗梦さんは、ポケモンバトルとかには興味ないんですか?」
彗梦
「バトルにはあまり自信がないが、何だ?闘いたいのか?
…まぁ、いいか。ここは俺のホームグラウンド!
ここで勝って、次の大会の糧にしよう!!」
レッド
「海上バトル、お願いします!!」
レッドは小島に上陸し、一方の彗梦は何故かゴーグルを装着し、ヤル気満々だった
彗梦
「使用ポケモンは1匹のみだ。俺は、アズマオウでいく!)
レッド
「やったことのない海上バトル…そっちが海なら、こっちは上から獲物を狙う大鳥だ!ピジョット、君に決めたっ!!」
彗梦
「アズマオウ、海に潜れ!」
レッド
「(さすが地の利を活かした戦闘方法だな。
こちらからは攻撃を当てるどころか、姿を捉えるのさえ困難だ。)」
静かな海に水面が"ゆらっ"と波打ち、レッドは素早く反応した
レッド
「そこかっ、【鎌鼬】!」
真空刃が水を切るが、そこには何もいない
レッド
「なっ!?」
彗梦
「それは自然に発生した波だよ。アズマオウ、ピジョット目掛けて【バブル光線】!」
アズマオウはピジョットの背後から浮かび上がり、
ピジョットは大量の泡を喰らって水中に撃ち落とされてしまう
ここからアズマオウの乱撃が襲ったのだ
彗梦
「【角で突く】でどこまで耐えれるかな?
このままだと溺死してしまうぞ?」
レッド
「鳥が溺れてたまるか!【空を飛ぶ】で空へ飛び出せ!
これで、アズマオウの攻撃は届かない。」
彗梦
「まだだ、逃がしはしない…【滝登り】!」
アズマオウは激しく水柱を立て、ピジョットの高さにまで泳ぎ登る
レッド
「魚が空を…!想定外だぞっ!?」
ピジョットはさらに追撃を受けてしまい
再び海の中に落とされてしまう
彗梦
「そのまま海底まで連れてってやる!
どこまで息がもつかな?【突進】!!」
アズマオウの泳ぐスピードに【突進】の勢いが加わり、ピジョットは一気に引きずり込まれる
レッド
「自然の恐怖か…身に染みて分かったよ。
だからアズマオウにも体験してもらうぜ?陸に上がった魚が辿る末路を!
ピジョット、俺の声が届いたなら…【風おこし】だ!」
彗梦
「!?」
突如、水面から渦が巻き上がり、それは竜巻のようであった
レッド
「へっ、さらに【鎌鼬】っ!!」
渦の中にはアズマオウが。さらに放たれた刃が切りつけていく
レッド
「【吹き飛ばし】でアズマオウ…一丁上がり!!」
アズマオウは陸に打ち上げられ、エラ呼吸しかできない魚にとっては致命的なダメージを受け戦闘不能に
彗梦
「アズマオウ戻れ。いやぁ~、参ったぜ!
まさか、あの窮地から逆転されるとは。)
レッド
「俺も、【滝登り】された時は、度肝を抜かれましたけどね?
今回はタッチの差で俺の勝ちってことで!
カントー水泳大会でしたっけ?頑張ってください!」
彗梦
「おう、今日のトレーニングはクロール20キロだああぁっ!!」
彗梦はナイスな飛び込みを魅せ、華麗な泳ぎで去っていった
レッド
「元気な人だったなぁ。…ん、あれは?」
遠くで氷上に浮かぶ島が見えた
その一帯だけ天候が悪く、激しく吹雪いていた
その島の名は…双子島!!