Road to ポケモンマスター ~カントー地方編~   作:鍋奉行Lv5

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レッドは偶然にも双子島で四天王の1人、カンナと出逢い、共にフリーザーを一目見ようと島の洞窟へと足を踏み入れた


双子島~意識薄れるその中で…~

レッド

「寒い~っ!」

 

カンナ

「当たり前でしょ?中はマイナスの世界、防寒を疎かにしてると凍え死ぬわよ。

それでもまだこの辺りは楽な方…、奥へ行けば行くほど温度も下がり、冷気も増してく。

これも伝説のポケモンに遭うため乗り越えなければならない試練なの。」

 

レッド

「カンナさんは、どうしてフリーザーにこだわるんです?

10年も探して見つからないんじゃ、心折れますって!

俺なんて1週間でもお手上げっす。」

 

カンナ

「男なのに根性ないのね。

正直私は、四天王の肩書きとかそんなのどうでもいいの。

ただ…、氷タイプのポケモンに関しての肩書きだけは誰にも譲れないっ!

子供の頃から氷タイプ一筋だったから…。

だから、フリーザーもあわよくば捕まえたいとも思ってる。

いるかどうかさえ分からないけどね!」

 

レッド

「(誰にも譲れない肩書き…か。)」

 

カンナ

「ほらっ、気を抜かない!

ここからは氷柱も平気で落ちてくるわ?頭上にも警戒しなさい。」

 

レッドとカンナは全面氷の洞窟を突き進む

綺麗な氷が反射しあい、レッドとカンナの姿が至るところに映って見える

 

その時、"ピシッ"という氷が割れる音が聞こえた

その割れ目から勢いよくポケモンが飛び出してきた

 

カンナ

「ジュゴン!?」

 

さらに辺りの氷は崩れ、次々とジュゴンが現れる

機嫌が悪そうにも見える

 

レッド

「こんなにもたくさん…、捕まえちゃおっかなぁ?」

 

カンナ

「よしなさいっ!!1匹ならともかく、こんな多くのジュゴンに囲まれたら…蟻が象に挑むようなものよ!?

早く逃げるのっ!!」

 

しかし、ジュゴンの【冷凍ビーム】でレッド達は退路を絶たされてしまった

 

カンナ

「やるわね…。いいわ、そっちがその気なら相手してあげる!

レッド君は巻き添え喰らわないように下がってなさい。」

 

レッド

「カンナさん、1人で無茶しないでくださいっ。

氷ポケモンの事をよく知ってるあなたが、言うんだ…。最悪の状況なんでしょう?

だったら尚更引き下がれないですよ、あなたの夢、まだ潰させるわけにはいかないんで!!」

 

カンナ

「ごめんね…、じゃあお言葉に甘えちゃおうかな。」

 

レッド

「任せてください、リザード!」

 

カンナ

「炎ポケモン…、いい判断よ!?

私は勿論、ジュゴン!!

レッド君達は氷を溶かして、退路の確保をお願い。

私達で、あのジュゴンを足止めするわ!」

 

ジュゴンはカンナに【冷凍ビーム】の集中砲火を浴びせる

 

カンナ

「それぐらい、どうってことないわ!

【冷凍ビーム】!!」

 

【冷凍ビーム】をより大きな【冷凍ビーム】で凍らせる

 

カンナ

「私のジュゴン、嘗めないでくれる?

何匹でかかってこようと返り討ちにしてあげる。」

 

レッド

「(これが四天王の強さ…。

同じポケモンでもこんなにも圧倒的なのか!)

俺達だって、ボーッとしてられないな。

リザード、【火炎放射】!!」

 

野生のジュゴンが閉ざした氷を炎で溶かしていく

しかし、背後から迫り来るジュゴンにレッド達は気づいていなかった

ジュゴンは口にエネルギーを溜め始める

 

カンナ

「…っ!レッド君、後ろっ!!!」

 

ジュゴンはレッドに向かって【オーロラビーム】を発射する

 

レッド

「しまっ…!」

 

カンナ

「くっ、ジュゴン、【冷凍ビーム】よ!」

 

【オーロラビーム】の軌道をずらすも、あと少しの所で間に合わず、レッドとリザードは攻撃をかすめてしまい倒れてしまう

さらにカンナも同様に、その一瞬の隙をつかれジュゴンの【突進】を受けてしまう

 

カンナ

「(私としたことが…、意識が遠のく…。

そりゃあそうよね…【突進】をまともに受けたんですもの…ね。

…?あの光は何…かしら。)」

 

レッドとカンナは凍える洞窟で意識を失ってしまった

だが、カンナが最後に目にした光とは!?

 

カンナ

「…君!レッド君っ!!」

 

レッド

「…カンナさん?」

 

カンナ

「よかったぁ。」

 

レッド

「俺達、ジュゴンにやられて。」

 

カンナ

「確かに気絶してしまったわ。

でも、私は微かな意識の中、光輝くものを見たわ。

あれは、もしかすると…。」

 

レッド

「フリーザーっ!?」

 

カンナ

「断言はできないけど、昔からの言い伝えによると、フリーザーは吹雪吹き荒れる中、凍死しそうになった者の前に現れるというわ。

もしかしたら、フリーザーが私達を助けてくれたのかも。」

 

レッド

「じゃあ、フリーザーに貸し1つできちまったかも…ですね!」

 

カンナ

「(私は諦めない…、この眼でしっかりと確認するまでは。)

そろそろレッド君も行きなさい、無事とはいえ体の各部で軽い凍傷を起こしている。

グレンタウンのポケモンセンターでゆっくり休みなさい?

私も家に帰って一休みしたら、また探索するとしますか。」

 

レッド

「あまり、無理はしないでくださいね?」

 

カンナ

「ふふ、いつかあなたがチャンピオンリーグに昇ってくることも楽しみにしてるから…。

その時は、四天王としてあなたの前に立ちはだかるわ!」

 

レッドは伝説のポケモンの真実を目にすることはできなかった

しかし、可能性は0ではない!?

いつか遭うその日まで…レッドは、次のジムのあるグレンタウンへと目指すのであった

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