東方裁縫録   作:甘夏缶詰

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第四話:月の頭脳と兎の姫

 

 

それから何十年。八意家に家系きっての天才、八意永琳が生まれてから技術は急速に発展し、穢れという概念も発見された。

 

 

「ね、ねえ小兎姫?本当に護衛要らなかったの?」

 

 

「大丈夫よ~永琳は心配性ねえ~」

 

 

そんなある日、不思議な格好をした少女が二人、山に登ってきた。

 

一人は赤と青のナース服の少女。先述した八意永琳、その人である。

 

もう一人は技術が発展し、繻子の服を着るものが多い中では珍しい紫の着物に身を包む少女。旧作【東方夢時空】にて登場した小兎姫である。

 

永琳が生まれることは分かっていたが、まさか小兎姫がいるとは・・・。そういえばどこかで月人説っていうのを聞いた気がするな。

 

 

「ここでお祈りをすると、山神様がおいでなさるんですって~。ね、やってみましょうよ。」

 

「罰当たりじゃない?」

 

 

「山神様もそんなに短気じゃないわよ~だって短期じゃ、長生きできないわ。」

 

 

 

二人は神社の裏にある小さな社の前に立つ。

 

 

俺は別に何時でも此処にいるんだが、こんなに一生懸命祈ってるのに出ていかないのも可哀相なので(贔屓目)出て行ってみることにする。

 

 

あんまり神力で影響を与えないように、力を抑えながら姿を現すと、二人はいきなり現れた俺に驚いたのか、少し固まったあと、口をそろえてこう言った。

 

 

 

「「可愛い(わね)!!」」

 

 

 

 

 

▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼

 

 

 

「あ~可愛い。山神様ってこんなに可愛かったのね~」

 

「」

 

「山神様、ちょっとこの服着てみない?。」

 

 

二人の前に姿を現してからすぐさま捕獲され、神社の中に上がり込んだと思ったらさっきからずっとこんな調子。

 

 

というか永琳、どこから出したそのメイド服。

 

 

 

「あ、そういえば名前とか言ってなかったわね。私は小兎姫よ~」

 

 

「私は八意xx。呼びにくいだろうし永琳って呼んで。」

 

 

今更になって名乗った二人。本当に永琳の名前って聞き取れないんだな。

 

 

「えーと、俺は雅 時雨だ。時雨って呼んで・・・」

 

 

 

そこまで言って言いよどまる。待って二人の目がなんか怖い。

 

 

「山神様・・いえ、時雨。折角可愛いんだから俺なんて言ったらだめじゃない。」

 

 

「そうよ時雨。ちゃんと女の子らしい言葉遣いしなくちゃ~」

 

 

怪しげな笑みを浮かべ、手をワキワキながら近づいてくる二人。

 

今のこの二人から逃げ切ることは難易度ルナテイック。ノーマルすら怪しい俺に勝てるわけがない。

 

 

 

「さ、私って言って。あたいとかでもいいわよ。」

 

「ついでにこの服も着ましょう。きっと似合うわ。」

 

 

ちょ、やめ、うわああああああああああ!!!

 

 

 

 

後日、すっかり時雨の口調は訂正されることとなりましたとさ。

 

 

 

 

 




永琳と小兎姫が参戦。

TSっぽく無かったので、早く主人公の口調を変えたかっただけの回。

次回日常?編?
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