魔法少女まどか☆マギカ -奇跡の切り札-   作:歌音

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第1話β/きっと笑顔になれるから…

「あれは、確か…『仮面ライダー』?」

 

大ベストセラーとなった『仮面ライダーという名の仮面』に出てきた『正義の味方』。

 

少し前に有名だった都市伝説『仮面ライダー』を題材にした小説だった。

 

「ただのフィクションだと思ってたのに…まさか実在したなんて…」

 

『仮面ライダー』は信じられないスピードと持っている『剣』で魔女と応戦している。

 

『…だい…ぶ…』

 

『きっと…みつ…』

 

(何かしゃべってる…独り言かしら)

 

もっと耳を澄まして聴くと…

 

「!?…まさか!魔女としゃべっている!?そんなこと、不可能よ!?」

 

 

 

 

「さてと…さあ、聞かせてくれ。君はどうしてこんな事をするんだい」

 

ブレイドは醒剣・ブレイラウザーを持って尋ねる。

 

『だれも…だれも、しんじられない!』

 

化け物がブレイドを襲う。

 

「うわっ!」

 

ブレイドは化け物の一撃を交わす。

 

「仕方ない…」

 

ブレイラウザーのオープントレイを開き、一枚の『トランプ』を取り出す。

 

描かれているのは三葉虫の絵に『♠7 METAL』…

 

それをブレイラウザーにスキャンする。

 

《METAL》

 

ブレイドの体が光に包まれる。

 

化け物が再び攻撃してくるが、硬質化したブレイドに化け物の攻撃は効果が無かった。

 

「これぐらいならもう効かない」

 

化け物は執拗に攻撃してくるが、ブレイドに傷一つつけられない。

 

数度化け物の攻撃を受けたブレイドは、

 

「どうして信じられないんだ?」

 

化け物の攻撃がピタッと止まる。それは…

 

「言ってみてくれ。話ぐらいなら聞けるから」

 

『…みんな…』

 

それは『人間』には決して聞こえぬ声…

 

『うらぎった…わたし…しんじたのに…』

 

再び化け物はブレイドを攻撃し始める。ブレイドはその攻撃を受け続ける。

 

『わたしが…しんじても…だれもしんじてくれない…もういや…だれもしんじられない…しんじたくない…』

 

「それはダメだ」

 

ブレイドが言う。

 

「俺も昔、誰かを信じても裏切られて、落ち込んだときがあったけど…その時、友達がいってくれたんだ」

 

 

 

『それでいいじゃない。100回人を裏切ったヤツより、100回裏切られてバカ見た人間の方が…僕は好きだな』

 

 

それはもう会う事ができない友達の言葉…

 

「もちろん…君は裏切られたくないかもしれな…でも、例え誰を信じられなくなっても…」

 

それはまったくの他人から言われる言葉…

 

よく言われる言葉…

 

しかし化け物はその言葉に動く事ができない。

 

だってそれは…

 

「自分だけは信じなきゃダメなんだ!」

 

『あ、ああぁぁぁぁ…』

 

自分を信じ続けたモノの優しい言葉だから…

 

『わたし…わたし…』

 

化け物が頭を抱えて苦しみだす。

 

「少しずつでいい。これからゆっくりまた信じていこう。もう誰も恨まなくても、苦しまなくてもいいんだ」

 

『むりよ…だって…だって…』

 

化け物が自分の姿を見る。

 

『だって…わたし…もうにんげんじゃ…』

 

「信じるんだ」

 

ブレイドは一枚のカードを取り出す。

 

「元に戻れるって…また人を信じたいって…他の誰でもない、君の優しい心を信じるんだ」

 

『もどれるの…わたし…』

 

「ああ…『信じて』くれ」

 

『わたし…私戻りたい!また人を信じたい!』

 

 

 

パキィィィィィンッ!

 

 

 

化け物の体に突如エンブレムが現れ、それが開く。

 

描かれているのは『W/3』。

 

 

 

シュンッ!

 

 

 

ブレイドは化け物にめがけてカードを投げた。

 

回転しながら、化け物に向かっていくカード…それを化け物は受け入れる。

 

 

 

サクッ

 

 

カードが化け物に刺さった瞬間、化け物は光になり、カードに吸い込まれていく。

 

完全に吸い込まれると、カードはブレイドに戻ってきた。

 

『★3 DISTRUST』

 

カードには先程の化け物の絵とスートそれを表す『不信』。

 

そしてブレイドは剣崎に戻り、魔女のいた場所に戻る。

 

そこには中学生くらいの全裸の少女と美しく光る宝石。

 

剣崎は自分のジャケットを少女にかぶせる。

 

「大丈夫…また笑顔になれるよ」

 

剣崎は優しく微笑み、

 

「さて…どうしよ…」

 

「あなた…」

 

「!?」

 

剣崎が声に振り向くと、そこには…

 

「君はこの間の…?」

 

「一体何者なの…『魔女』を人間に戻すなんて…」

(まただ…)

 

少女の顔は…

 

「答えなさい。仮面ライダー」

 

泣きそうで、何かに縋る悲しい顔だった…

 

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