1、今回はとある科学の一方通行3巻発売を記念した話であって、「とある科学の一方通行」本編とはまったくの無関係です。
2、東方のキャラはまったく登場しません
3、若干甘めの一方さん、
4、タイトルの通り前後篇になっています、どうしても1話で完結する話にならなくてですね…
以上の注意点を考慮したうえで、気にしないという方はお進みください
一方通行SIDE
俺は昨夜見たクソ胸糞悪りィ夢を払拭するように頭をかきながらベッドから起き上った
「チッ…あのクソメルヘンが夢に出てくるだけでもウザってェってのに何で反射も機能せず俺が殴り飛ばされるんですかァ…クソッたれが…」
その夢と言うのは至極単純で、俺が何故かあのLEVEL5第二位のメルヘン野郎を殺しにかかり最後は俺が殴り飛ばされる夢だった
(あの野郎、まさか俺に殺された恨みで化けて出てきやがったのか?……何訳の分かんねェ事考えてんだ。あり得ねェだろ)
忘れもしねェ、あの第二位が学園都市に反旗を翻した事により勃発した小規模の戦争と言っても過言ではないほどの暗部抗争。それだけでも愉オブ確定だってのにあの野郎はクソガキにまで手を出そうとしやがった。そして俺は第二位をぶっ殺す所までいった訳だが…ギリギリの所で黄泉川のやつに制止されたんだったな。まァあの傷じゃさすがに死んだかもなァ…
(死んだってのも考えられねェ、学園都市の研究者共があの能力をみすみす放棄するとは思えねェよなァ。と、なると…ハッ…精々科学の進歩の為の礎とやらになってやがれ)
大方第二位の遺体は今頃どこかの研究機関に運ばれて脳だけの状態になってたりするかもなァ、要はあの能力を発動させる脳があればそれで良い…学園都市のクズ共が考えそうなことだ
(それを言うなら俺は学園都市最強のクズだろうが…しかも、どれだけ償っても償いきれねェ罪を犯した重罪人ってわけだ)
今更俺の犯した罪が許されるとは思わねェ…それでも俺は償い続けると……
俺がドアノブに手をかけながら償いきれない罪について考えていた時だった。もはや見慣れたシルエットがドアを挟んだ俺の向かい側に現れ……
「いつまで寝てるのー!ってミサカはミサカはあなたに突撃をかけながら寝起きドッキリを仕掛けてみたりー!!」
と、叫びながら小さなアホ毛を生やしたクソガキがドアを思いっきり開け放ったのは……
「……っ…」
俺はその一瞬の内に即座に反射をオフにする、もし反射なんてすればあのクソガキの顔面にこのドアが直撃するハメになるからだ
だが、ここで1つ問題が発生する。一方通行が反射をオフにすれば打ち止め(ラストオーダー)は助かるが当然開け放たれたドアは普段通りの物理法則に従い前進する。どういう事かと言うと…
「グシャ」
俺は為す術もなく顔面に直撃したドアの威力で吹っ飛ばされた、てか今の音は鼻が折れたんじゃねェか?おい
「あっ……!ごめんなさい!ってミサカは心から反省しながらあなたに駆け寄ってみたり…!」
俺の顔面にドアを直撃させた張本人…打ち止めが即座に駆け寄ってきた
「心配する位なら朝からこんなクレイジーな真似してんじゃねェよ。別に痛みはねェから平気だがな」
「えっ…でもあなたの鼻から血がたれて…」
即座に鼻腔内の血流を操作して止血して、流れ出た鼻血を手で拭き取る
「あァ?LEVEL5第一位の俺が鼻血を流す訳ねェだろォが。てめェは余計な世話なんて焼かなくて良い」
俺は何事も無かったかのように平静を装い、クソガキの方を向く
「むぅ……ミサカの心配する気持ちもちょっとくらいは分かって欲しいかもってミサカはミサカは…」
俺の顔を見て安心半分、不安も半分ってとこか…血は止まってるから問題は何もねェはずだが…
「とにかくドアを直撃させた事はごめんなさいってミサカは素直に謝ってみる…」
「…分かれば良い、もォこんな真似はするんじゃねェぞ」
元より俺にはこのガキを責める気も権利もねェ。ったく、朝から色々起こり過ぎだぞ
「そォいや黄泉川と芳川はどうした?芳川は元より今日は休日だから黄泉川も休みじゃなかったのか?」
俺は室内を見回した後、いつもいるはずの2人がいない事に気付いた
「桔梗は昔の友達に会いに行くって言ってたよ。でも愛穂は…よく分からないけど自分が勤めている高校の生徒さんが行方不明になっちゃったから警備員(アンチスキル)の仕事で少し前に出て行ったのってミサカはミサカはあなたに報告してみる!」
芳川の野郎、友達なんていたのか?ただ…黄泉川の方は気になるなァ
「黄泉川のやつ、昨日はそんな話なんてしてなかったぞ。今朝、連絡があったのか?」
「うん、そうだよ!確かあなたが起きる1時間程前だったかな…」
…妙だな、打ち止めの話を聞く限りその生徒が行方不明だってことが発覚したのが恐らく今日だ。そしてそれから数時間も経たない内に警備員が出動……。いくら何でも早すぎねェか?普通は周辺を捜索して、数日経っても発見できねェ時に行方不明として警備員が動くはずだァ。何より学園都市には監視衛星がある、それさえ使えばガキの1人や2人…
「……コーヒーを買ってくる、お前は留守番でもしてろ」
「お、起きたばっかりなのに!?じゃあ私も一緒に行くってミサカはお願いしてみる!!」
「ダメだ、コーヒーを買いに行く程度で一々付いてくんじゃねェよ」
勿論、コーヒーを買いに行くというのは嘘で本当はその行方不明の生徒について調べるつもりだ。まさかとは思うが…面倒な事件にその行方不明の生徒が巻き込まれたんだとしたら打ち止めを連れて行く訳にはいかねェ。正直打ち止めを置いて行くのは極力避けてェが、何が起こるか分からない場所に連れて行くよりはよっぽどマシだろォ
「とにかく俺は外出するぞ、すぐ戻る」
俺はそれだけを伝えると部屋のカギを手に取り、部屋を出ようとした…はずだった
「…またあなたは1人で抱え込もうとしてるってミサカはあなたの足にしがみつきながら制止を呼び掛けてみる」
「あァ…?何してんだ、離れろ。コーヒーを買いに行くだけだって言ってんだろうが」
「じゃあ、コーヒーを買いに行くだけなのに何であなたはそんなに暗い表情になるのってミサカはあなたを問い詰めてみる」
そう言ったクソガキの視線は狂い無く俺の瞳を見つめていた、まさかこのガキの前ですら俺は暗部にいる時の顔になっちまうとはなァ…
「…コーヒーを買いに行くついでにちょっとばかり用事がある、付いてくるんなら勝手にしやがれ」
「…っ…!分かった!すぐに準備するってミサカはミサカは…!」
言うやいなや打ち止めは自分の部屋へと走って行った
(あれが俗に言う女の勘って奴ですかァ?…まァ、何でも良い。とにかくあのガキを同行させるなら最大限の注意を払う必要がある…少しやりにくくなった事は否定できねェがそんなもんは俺の邪魔にもならねェ。要は単純だ、生徒が行方不明になっただけで警備員がいきなり動いた理由を探りつつこのガキも守れば良い。簡単過ぎるってんだ、俺にはなァ…)
こうして、一方通行は学園都市LEVEL5第一位としてでもなく、暗部組織「グループ」の構成員としてでもなく、単なる「無敵の保護者、一方通行」として始動するのであった
打ち止めSIDE
(良かった…!いつも怖かったんだ…私が傷付く事よりも何よりもあの人がいなくなる事が…。だから私は決めたんだ、いつか私があの人を守ってあげるんだって!あの人に比べれば私なんて非力だけど…それでも…)
私はそんなささやかな希望を抱きつつあの人…一方通行が待つ玄関へと急いだ
「たかだか外出するだけで準備なんて必要ねェだろ?あと1分遅かったら置いてくとこだったぞ」
「女の子には色々準備が必要なの!それにそこまで時間はかかってないかもってミサカはあなたの細か過ぎる時間間隔に疑問を投げかけてみたり!」
「投げ掛けられるのはドアだけで十分だァ、これ以上は遠慮する」
どうしてあなたはそんな冷たい返し方をするのかなってミサカはミサカは心の中でため息をついてみたり…。でもこんな事は日常茶飯事なんだよねって私は割り切って一方通行と一緒にマンションを出た
「それでまずはどうするの?ってミサカは訪ねてみる!」
「……そうだな、まずはファミレスに行くぞ。たまにはあんな所のコーヒーも悪くねェ」
さ、さすがにこれはビックリかも……でもあの人は本気みたい。その証拠に携帯端末と睨めっこしていて今、目を離したから
「ファミレス?それじゃあチョコレートパフェが食べたいってミサカはおねだりしてみる!」
「どんな身体構造をすればその小柄な体に朝からチョコレートパフェが入るんだ、オイ。食うのは構わねェが腹は壊すなよォ」
「さすがにそこまでミサカは馬鹿じゃないよ!ってミサカは胸を張りながら自身の学力を自慢してみる!」
そんな会話を交わしていると、2人はいつの間にかファミレスに到着していた。そして店内に入り、一方通行は本当にコーヒーを打ち止めはパフェを注文し一息をつくのだった。
(…さっきから一方通行は携帯端末を操作してばっかりだけど…何をしているのかなってミサカはミサカは……)
端末を操作するあの人の表情はさっきとは違って暗さは無いけれど真剣そのものだったから私は中々話しかけられなかった
(ほ、本当にこの人は私を無視して作業を続ける気なの!?…あなたがその気なら私にも作戦があるんだよってミサカはこの間観たアクション映画を思い出しながら悪だくみしてみる!)
作戦その①!
(一方通行の許可無しに砂糖をたくさんいれてみる!)
「……………」
(無視…!これで見向きもせず作業を続けるなんて…!それじゃあ…)
作戦その②!
(そのコーヒーにテーブルにある全部の調味料もたっぷり追加してみる!)
「……………………」
(……負けた…私は携帯端末にも劣る程度の存在だったんだねって自虐発言をしてみる…)
そして私が敗北から立ち直り始めた時に、ようやく一方通行は端末から手を離してコーヒーを口に含んだ
「………何だこりゃァァァァァァァァァァ!!!!!!???????何だよ何だよ何ですかァこの複雑怪奇で意味不明な不味さのコーヒーはァァァァ!!!!!」
「っ!?ビックリするからいきなり怒鳴らないでってミサカはあなたを注意してみる!」
「お前こそ何してくれてんですかァ!!??どうやった、どうやったらこんな未元物質が生まれるんだァ!?あァ!?」
どうやら私がブレンドしたコーヒーはちょっと…ううん、かなり一方通行には不評だったみたい…。一方通行に本気で怒られた事が無いからこれが本気かは分からないけど…でもとっても怖い……
「う、うぅ…!そこまで怒らなくても良いでしょってミサカは涙ながらに反省してみる…」
「…チッ…ったりめェだ。次にこんななめた真似をしやがったらマジで怒るぞ、分かったな…」
(まだあの上があるんだ…今度からは気を付けよう…)
「と、ところで一方通行!さっきから端末を触って何をしてたのってミサカは気がかりだった事を聞いてみる!」
「……まァ良い、俺とお前の事がばれねェ為の工作だったんだからな。お前に聞かれても問題はねェだろ。ただし俺が答えるのはお前のその質問だけだ、後は答えねェからな」
ケチ…って言おうとしたけど多分自粛した方が良いよね、今日ばかりは…
「それで結局何をしていたの?随分と真剣みたいだったけど…」
「……近くの警備員のシステムサーバーに電波通信のベクトルを操って侵入した、まァ言っちまえばハッキングだな」
「……っ…!そ、そんな事が愛穂にバレたら怒られるじゃすまないよってミサカは以前に資料の山を崩してしまった時の失敗劇を震えながら思い出してみたり…!」
以前に愛穂がマンションに警備員の仕事の書類の山を持って帰って来た時に、私は遊んでいてその山を崩しちゃったんだ…それが愛穂にバレた時の事は今でもちゃんと思い出せるんだよ…
「あれはお前が悪い、ともかく今回はさすがにバレるのは良くねェからよォ。
だからこそあえてこんなファミレスに来たんだぜ」
「……?それってどういう…?」
「理由は2つだ、ファミレスのサーバーに侵入さえしちまえば監視カメラの位置なんて即座に把握可能だ。外でも出来ねェ訳じゃ無いがファミレスと公共の監視カメラのセキュリティの硬さの差を考えるとこっちの方が断然有利だからな。位置が把握出来れば俺達が今いる席の映像だけをここに来る前にシステムに侵入して録画しておいた空席の映像とすり替える事も出来る。それにここなら監視衛星に見つかる心配もねェからな。
そして理由の2つ目だ、それはいくつもの無線LANを拾う事にあった。ファミレス内なら色んな人間が携帯やパソコンを使うはずだからその無線LANをいくつか乗っ取って、警備員のシステムサーバーのセキュリティを1つ突破する度にLANを別の物に乗り換える。それならどう足掻こうが俺の持つ端末には辿りつけねェって訳だ」
忘れていた訳じゃ無かった…でも今改めて思い知らされた…
これがLEVEL5、これがLEVEL5第一位のベクトル操作能力…そしてこの大胆な方法をここに到着するまでに思い付きそれを実行する…全てが規格外…。
「で、でも…!もしバッテリーの限界の30分を超えたらどうするつもりだったの
…?」
「……それこそあり得ねェだろうが、俺はLEVEL5第一位の一方通行だぞ。さすがにこんなハッキングは初見だから苦戦は覚悟したがなァ、だが失敗は絶対に無い」
(ど、どれだけ自信があるの…さすがのお姉さまでもここまでは出来ない気がする…)
こうして一方通行はバッテリーの残量を20分以上残し、打ち止めはチョコレートパフェを少しも残すこと無く完食してファミレスを後にしたのだった
キャラ紹介第二弾!今日は私の大好きなもこたん!!まぁ東方キャラも禁書キャラもほとんど皆好きなんですよ?
藤原妹紅…………[公] 迷いの竹林に住む「不老不死」の少女。能力は「死なない程度の能力」と長年生き続けた事によって習得した妖力を使った発火系能力(パイロキネシス)
飛鳥・奈良時代のとある貴族の家に生まれる。自身の父親が蓬莱山輝夜に求婚するも無理難題を押し付けられた結果、要求された物の偽物を作りだし輝夜に差し出すが贋作だと見破られてしまう。その結果妹紅の父親は自身の恥を嘆いて自害、そしてそれから輝夜を憎むようになる。
妹紅が不死になったのは輝夜が月へ帰る際に地上に残しておいた、飲めば不死になれる「蓬莱の薬」を奪って服用したため。その後千年以上も彷徨い続け、幻想郷で再び輝夜と再会する。
[オリ]この作品の妹紅も前回紹介した当麻と同様、比較的フレンドリーである。輝夜とも殺し合いではなく弾幕ごっこで勝敗を決めている。また半ば強引に八雲紫によって幻想郷で勃発するであろう「戦争」への参加と上条当麻との行動を約束させられ、当初は嫌悪感を示していたが大切な人達を守りたいという思いと元来より困った人は放っておけない性格が災いとなり両方を兼ねる事になった。
不味い……妹紅の事をもっと書きたいのに眠気と色々な事情が合わさってオリジナル設定がかけない…!やっぱり思い付きでキャラ紹介を始めようだなんて思うべきじゃないですね、ハイ
そして来週こそはこの番外編を締めくくって見せます!ただでさえ亀更新なのに番外編なんて書いてる余裕は無い!!