ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝   作:ふくちか

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イッセーお爺ちゃんの方より更新頻度低いけど許してくれ………


MAGIC93『真実』

金閣寺付近に建てられていた鳥居、そこを潜るとまるで別世界だった。

 

 

何と言うか……全体的に古風な雰囲気が漂ってるな。

江戸時代かここは?

 

 

薄暗い空間と独特の空気。

そして、そこに住まう妖怪達が俺達を迎えてくれていた。

 

一つ目の大きな顔の者もいれば長い首をもった者。

他にも立って歩く狸や河童など様々だ。

それら全てが俺達に好奇の視線を向けてくる。

 

一度は本とかで見た事あるような妖怪がたくさんいるな………。

 

で、俺達は今この間の狐の姫様がいるところまで狐のお姉さんに案内してもらっている。

 

「ここが妖怪が住まう居住区なんですか?」

「はい。ここは京都に住まう妖怪が身をおく場所です。悪魔の方々がレーティングゲームで使うフィールド空間があると思いますが、あれと似たような方法でこの空間を作りだしています」

「へぇ、妖怪の世界でもレーティングゲームって知られてるんですね」

「レーティングゲームの試合の様子はこちらでも見ることができるのですよ。中には熱狂的なファンもいます。そして………この場所は他にも裏街、裏京都などとも呼んでおります。大抵の妖怪はここに住んでいますが、中には表の京都に住む妖怪もおります」

 

へぇ、妖怪にも色々あんだな。

 

家屋が立ち並ぶ場所を抜けると林に入る。

そこを更に進むと巨大な赤い鳥居が現れた。

 

おぉ、デカいな。

 

 

そこを潜ると、奥には先生、セラフォルー様が既にいた。

 

「ヤッホー☆」

「待ってたぜ」

 

すると、二人の間に金髪の少女がいた。

あの九尾の娘さんだ。

 

今日は巫女装束ではなく、戦国時代のお姫様が着るような豪華な着物を着ていた。

こうして見ると確かに小さなお姫様って感じだ。

 

「九重様。皆様をお連れいたしました」

 

俺達を案内してくれた狐のお姉さんはそう言うとドロンと炎を出現させて消えた。

 

今のが……狐火って奴か?

 

『だろうな』

 

まさか実物見れるなんてなぁ………へっくしゅっ!!

 

お姫様は俺達の方に一歩出てきて口を開く。

 

「私は京都に住まう妖怪達を束ねる者――――八坂の娘、九重と申す」

 

そう自己紹介をした後、深く頭を下げてきた。

 

「先日は申し訳なかった。お主達を私の勘違いで襲ってしまった。どうか、許してほしい」

「……う~ん。実際にやり合ったのは木場と吼介だからな…」

 

俺が頭を掻きながら言うと、

 

「僕は気にしていないよ」

「俺もだ。それに事情があったわけだし」

 

二人は気にしてないと言ってくれた。

それを聞いて、俺が九重に言うべき事は一つだ。

 

「ほら。あいつ等も気にしてる訳じゃないから、そんなに縮こまらなくて良いぜ?」

「し、しかし……!」

 

うーん、この年で結構真面目ちゃんだな。

まぁお姫様だからかね?

 

俺は九重の目線まで膝を曲げる。

 

「九重はさ、俺達に迷惑かけたって思ったからこうして謝ってるんだろ?」

「う、うむ」

「だったら、もうそれで良いじゃんか。真剣に謝罪している人を咎めたりしないから……それに、俺がお前の立場だったら同じことしてただろうし。だから元気出せよ、な?」

 

俺が頭を撫でると、九重は顔を赤くして俯いてしまう。

ありゃ、ちょっと恥ずかしかったのかな?

 

「流石は最後の希望、ウィザードラゴン様だな」

「茶化さないで下さいよ……はくしょん!!」

 

あ”-……鼻水出てきた。

 

 

「……私がこのような事を言うのは身勝手だとは思う…じゃが!どうか……どうか、母上を助けるために力を貸してほしい!」 

 

 

それは、母親を浚われた娘の悲痛な叫びだった――――

 

 

 

ーーーー

 

 

この京都を仕切る九尾、八坂さんは須弥山の帝釈天から遣わせれた使者と会談するために数日前に屋敷を出たという。

 

ところがその八坂さんは会談の時間になっても姿を現すことがなく、そのまま連絡が取れなくなった。

 

このことを不審に思った妖怪サイドが調査を行ったところ八坂さんの護衛についていた烏天狗を瀕死の状態で保護した。

 

「その後、その者が母上が襲撃を受け、さらわれたことを伝えてくれたのじゃ」

「その天狗は?」

 

そう聞くと、九重は悲しそうに首を横に振った。

 

「各勢力が手を取り合おうとすると、こういうことが起こりやすい。オーディンの時はロキ。そんでもって、今回はテロリストってことだ。どいつもこいつも面倒な奴らばかりだ。そんなに俺達が気に入らないのかね?」

『そう言う物だろう。テロリストと言うのは』

 

 

ま、面倒な事しないテロリストなんていないわな。

 

「総督殿、魔王殿。どうか、八坂姫を助けるため、力をお貸しいただけないじゃろうか?我らに出来ることならば何でもいたす」

 

この天狗の爺さんは天狗の長で古くから九尾の一族と親交が深いらしく、今回もさらわれた八坂さんを助けるために集まってくれた。

 

 

天狗の爺さんは一枚の絵画を見せてくれた。

 

「ここに描かれておりますのが八坂姫でございます」

 

俺はそれを見るが………おぉ、と唸りを上げてしまう。

 

 

すげぇ美人!

それにおっぱいが実にけしからん!!

 

内心フィーバーになって叫んでいると、傍にいたグレイフィアに脇腹を抓られた。

 

 

痛い、痛いよグレイフィア!

 

俺が抓られた場所をさすっていると、先生が口を開いた。

 

「八坂姫をさらった奴らが京都内にいるのは確実だろう」

「どうして分かるんですか?」

「京都全体の気が乱れてないからだ。御大将――――九尾の狐はこの地に流れる様々な気を管理し、バランスを保つ存在でもある。京都ってのはその存在自体が巨大な力場だ。もし九尾がこの地を離れるか殺害されていれば京都には異変が起こるんだよ。まだそれがないってことは御大将は生きてこの京都にいるってことさ。そして、さらったテロリスト共もそこにいるだろうぜ」

「京都ってそんなに特別な場所なんですね」

「まぁな。古来からパワースポットって謂れがある位だからな」

 

しかしそれが本当なら猶更、八坂さんを助けなきゃ不味いな。

 

「セラフォルー、悪魔側の調査は?」

「まだ連絡はないわね」

「そうか……。俺ん所にもまだ連絡が来てないからな。………いざってなったら、お前達のも出張ってもらう事にもなるが、その時は頼む」

『はい!』

 

この為に風邪を圧して出てきたもんだからな。

それに……

 

「ファントムの事もありますからね」

「……あぁ」

 

先生が神妙に頷くと、九重と周りの臣下達も手をついて頭を下げてきた。

 

「……どうか、お願いじゃ!母上を助けるため、力を貸してくれ……………お願い、します………!」

 

九重は声を震わせて、そう懇願してきた。

その綺麗な目からは、ポロポロと涙を溢れさせていた。

 

「……大丈夫だ」

 

俺は九重の手を取り、優しく言う。

 

「お前の母さんは、絶対に助けてみせる。約束する――――俺がお前の、最後の希望になる」

 

どんな理由があるかは知らねぇ……………けどな、こんな小さな子を泣かせるなんて、絶対に許さねぇ。

 

 

 

 

 

『何でもするか……それに人妻………ぐへへ』

『…おい』

 

台無しだよコンチクショー!

 

 

 

「へっくしょん!!!!」

 

 

 

 

俺も台無しにしちゃってんじゃんか!!!

 

 

 

 

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