ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝 作:ふくちか
そしてムテキとレガシーカッコ良すぎんだろ!!!!
G4ルアードも良い効果だし俺の心を滾らせやがってぇぇぇぇぇぇ!!!
――――約束の時間。
俺達はホテルを出て、京都駅のバスへと乗っている。
「イッセーさん、無茶だけはしないでくださいね」
「おう、心配すんなって」
俺は心配そうなアーシアの頭を撫でる。
「で、ゼノヴィア。先生に聞いたんだけど、今デュランダルが手元に無いんだよな?」
「あぁ。教会の方へと持って行っててね」
「そっか。んじゃこれ」
俺はゼノヴィアにアスカロンを手渡す。
「デュランダル程の破壊力は出せねーけどな」
「だ、だが……良いのか?」
「いーって!……ただし、あんまり無茶なことはすんなよ?」
「……それはイッセーにも言える事だと思うのだが、分かったよ」
はは、そりゃそうだ。
「それにこんな所で死んでしまっては子作りどころではないからね」
「お前なぁ……ごほっ!」
「い、イッセー君大丈夫!?」
「だ、大丈夫……いてぇからイリナ」
思わず咳き込んだ俺の背中を叩くイリナを制す。
って言うか結構ガチで叩かれたし!
と、俺の背中に何かが飛び乗ってきた!
「我も行くぞ!イッセー!」
――――九重!
「お、お前!」
「母上が苦しんでると言うのに、我だけ大人しくなど出来んのじゃ!」
「…………九重。良いか」
俺は背中に乗ってきた九重を下して彼女に言い聞かせる。
「これは遠足じゃないんだ。これから向かう場所は、お前がお姫様とか、子供とか関係なく攻撃が飛んでくる……半端な気持ちじゃ、死ぬぞ。…………それでも行くのか?」
「……我の決意は誰にも覆せんのじゃ!母上を助けるためなら、この九重!幾らでも傷つく覚悟じゃ!」
「…………」
九重は俺の目を力強く見据える――――本気、だな。
「九重様!いけま――――」
「……グレイフィアさん。連れて行こう」
『!?』
俺は反対しようとしたグレイフィアを制する。
それに対し、全員驚いたように固まった。
「おいイッセー!お前本気かよ!?」
「あぁ。九重だって、生半可な気持ちで言ってる訳じゃない。……大丈夫、俺が絶対守るから。――――九重!」
「は、はい!」
「俺かグレイフィアさんから決して離れない、そして勝手な行動はしない!……約束できるか?」
「うむ!」
俺は頷いた九重を肩に担ぐ。
「マジかよ……」
「ここは九重の思いを汲んでやってくれ…………それに」
俺は足元を見る。
すると足元には――――黒い霧が立ち込めていた。
直後、俺達に襲い掛かる生温い感触。
「向こうからお出迎えしてくれるなんてな………皆、油断するなよ」
その直後、俺達を黒い霧が包んだ。
ーーーー
霧が晴れると、俺と九重、グレイフィアは京都駅の……地下鉄?のホームにいた。
皆の気配は存在してるが周りにはいない……って事は、分断されたか。
…いきなり転移って、やっぱ神滅具ってロクなのがないな。
『それ程でもないぜ!』
「褒めてねーよバカ」
「イッセー、ここは……」
「向こうの能力で転移させられたんだ。…奴等の作った空間にね」
そう教えると、九重は感心したように唸る。
どうするか考えていると、俺のケータイが鳴った。
「木場か?」
『うん、今僕とロスヴァイセさんと京都御所にいるよ。イッセー君は?』
「地下鉄京都駅のホーム。九重とグレイフィア…さんと一緒だ」
『…イッセー君。別に呼び捨てでも良いんじゃないかな』
「うるせぇ!まだ恥ずかしいんだよ!」
俺は小声で茶化してきた木場に怒鳴る!
「イッセー様、今地図で確認しましたが………このフィールド、かなり広大に作らているようです」
グレイフィアが広げた地図を覗き込むと……確かに、俺達と木場達がいる場所はかなり離れていた。
「うーん……地図上の距離を見た感じ、二条城を中心にして作ったっぽいな」
『それもかなり広大にね』
『相棒。これほど広大だと、早めに合流しないとヤバいぞ』
「そうだな……合流地点は二条城で良いか?」
『OKだよ。そうだ、他の人達への連絡はどうする?僕が取ろうかい?』
「いや、俺が取ってみる。木場は先生に連絡してみてくれ」
『分かったよ』
「グレイフィアさん。一応魔法陣での連絡もしてもらえますか?」
「畏まりました」
アーシア達教会トリオは運良く三人一緒だったらしく、匙は吼介と一緒との事だ。
だけど……先生には連絡が取れなかったらしい。
「イッセー様。魔法陣からの連絡にも応答がありません」
「フィールド内なら連絡は取り合えるけど、外への連絡は遮断されてる、か………」
参ったな、こりゃ。
外からの援軍は期待出来そうにもないな……ま、皆一応無事だったんだ。
「兎に角行きましょう」
「はい」
「うむ!」
そうして先に進もうとして――――俺は歩みを止めた。
怪訝そうにする九重とは異なり、グレイフィアは察したらしく、臨戦態勢を取った。
「…イッセー?」
「そこに隠れてる奴、出て来いよ」
俺が物陰に語り掛けると、そこから一人の男が出てきた。
サングラス、真っ黒なコート装備の男………伊坂?
『えーっと、どっちの伊坂だ?』
「孔雀の方の伊坂………は兎も角、何か用か?」
「…俺を覚えているか?」
そう語ってくる男に対し、俺は何となく思い当たる人物がいた。
「…何時ぞやの影使いか?」
「嬉しいね、高名な赤龍帝殿に覚えていただけるなんて」
「お、おう」
正直うろ覚えだったなんて言えねぇな…………。
「で、用件は?新手の勧誘ならお断りだぜ?」
「ははっ、分かってるくせに…………この間の俺とは違うとこ、見せてやるよ」
その瞬間、男から発せられる波動が力強くなっていくのを感じた。
『相棒…』
「あぁ、分かってるよ」
そうこうしている間に、あちこちの影が奴へと集まっていく。
「――――
そう低く呟くと、奴に集まっていた影が鎧のように纏わりつく。
「これが『
「そりゃ怖い……ねっ!」
俺は挨拶代わりに何の変哲もないドラゴンショットを見舞う――――が、それらは奴から伸びた影に吸収されてしまった。
「ん?!」
「はっ、ボーっとしてて良いのか!?」
男がそう言うと、ドーム状に伸びた影が俺達を覆い、その影から俺が先ほど撃ったドラゴンショットが飛んできた!
「グレイフィア!」
「はい!」
九重を抱えて、俺とグレイフィアはその場から飛ぶ!
何とかドラゴンショットは躱したが、攻撃を転移させるのが更に発展されてるところを見るに、おそらく物理的干渉は無効化される、かぁ………。
どうするか考えていると、突如として地面が大きく揺れ始めた!
「っ、下からもか!」
その場から素早く離れると、土中から茶色いヒトデのような怪物が出てきた!
『やぁーっと見つけましたよ、指輪の魔法使い!』
「ファントム!……って、お前は俺が前に倒したはずだろ!?」
物覚えの悪い俺でも覚えてる!
此奴は俺がリアス達と出会う前に倒したファントムだ!
だが向こうは怪訝そうに手にしたトライデントをこちらに向ける。
『はぁ?俺はアンタに倒された覚えなんてないんですけど?』
「…別固体か?まぁ良いか。っ兎に角!」
俺は召喚用の魔法陣を発動する!
魔法陣の中央から飛び出すのは、美しい銀の体毛に包まれた、二匹の狼!
「ハティ、スコル!九重を守れ!!近づく敵は容赦なく反撃しろ!」
『『ワンッ!!』』
「…『
『はっ、フェンリルなんて俺達には関係ないですよーだ!』
と嘯く男を唸りながら睨みつけるハティとスコル。
そんな二匹を尻目に、ファントム――――確かノームはまた地中に潜り込んだ!
『はっはぁ!』
「くっ、鬱陶しい!」
「そぉらぁ!」
反撃しようとするが、こちらの攻撃はすべて影に吸収されクーリングオフされる!
それを躱したところに、ノームが地中から攻撃を仕掛けてくる!
「どうしたぁ!小さなお姫さんが後ろにいて、満足に攻撃出来ないのかぁ!?」
「っるせぇ!……ゴホッ、ゴホッ!」
くっそ、喉が痛てぇ……!
禁手を使っても良いけど、この後の事を考えると力は温存しておきたい!
「こんなのはどうかなっ!」
「っ!」
影使いが周囲に伸ばした影から、土中のノームの攻撃が飛んできた!
「はぁ!」
間発入れずにグレイフィアがそれを相殺する!
追撃で放たれた攻撃もまた返された――――防御は間に合わねぇか!
「ふんっ!!」
俺は腕で薙いで掻き消す……………ん?
何だ、この感じ……。
グレイフィアの攻撃をそのままクーリングオフしたにしては………威力にムラがある?
『…おいドライグ。もしかしたらさ――――』
『……あり得るな。試すのに丁度良いんじゃないか』
――――よしっ、試してみるか!
俺はノームの攻撃を躱しながら、ドラゴンショットに炎を吹きかける。
「――――
影使い目がけて炎を伴ったドラゴンショットを放つ!
「――――ッ!中々の熱量……だが、返せないわけじゃない!!」
やはり跳ね返されるが――――返って来るのに少し時間がかかってしまっていた。
俺の想像通りに。
……今だ!
俺はドラゴンショットが返ってくるまでに、指輪を嵌める。
「グレイフィア、飛べ!ハティ、スコル!お前達も、九重を乗せて飛べ!!」
何をするのか察したグレイフィア達は、瞬時にその場から浮き上がる!
《クエイク・プリーズ》
地面に手を当て、地中から大地を揺らす!
その余波で京都駅のホームが轟音を立てて崩れるが――――その衝撃を一番直で浴びたノームが飛び出してきた!
『ぎゃああああああ!?』
「グレイフィア、ファントムを!!」
俺はたじろいでいる男へ向けて駆け出す!
クーリングオフされたドラゴンショットを掴むと、新たに炎を灯す!
「な、何を――――」
「――――
先程より激しく燃え盛るドラゴンショットを――――直接奴に押し当てる!
「――――ぐ、あぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁあああぁぁ!!!!!」
影使いは真面に吸収する事が出来ずに燃え上がる!
「そのままぁ、ぶっ倒れてろ!!!!」
奴は俺の吸収形容範囲外の熱量を持つドラゴンショットを食らい、京都駅の瓦礫に叩き付けられた!
………い、生きてるよな?
『あの影の鎧がなければ即死だったろうぜ』
そ、そっか……まぁこれで邪魔立ては出来ねぇだろ。
『しかし相棒。よく気付いたな。奴の吸収能力に形容範囲がある事に』
まーな。
だって俺やヴァーリにだってキャパシティあるんだから、向こうにだってあるはずって思ったんだ。
まぁ一番はグレイフィアの攻撃を返した時だな。
あの時、グレイフィアが放った攻撃にしてはかなり威力が弱かったんだ。
んでもしかしたらあの一撃が形容範囲外のものだから威力が不安定になったって思った。
『だがあの女クラスの一撃を撃ったら直ぐにバテるだろう』
おいおい、俺だって一応成長してるんだぜ?
頑張れば出せるっての……まぁ、ちょっち体的にきつかったけどな。
後は……爆炎の龍波動を撃った時に、奴が熱を感じてたから、多分熱までは吸収しきれねーんじゃねーかなって。
そんで今度は、爆炎の龍波動の残ってた炎に着火して熱量と威力を上げて、クーリングオフのクーリングオフをしたって訳。
『成程。風邪引いててもちゃんと分析できてる。良い成長ぶりだな』
サンキュー。
俺が背後を振り返ると、そこではハティとスコルに両腕を捥がれたノームに止めを刺すグレイフィアが。
銀色の魔力の奔流に包まれ、爆発四散するノーム………ちょっと気の毒に思っちまった。
「凄いのじゃな、イッセーの正妻殿とペットは」
……ははは、九重にもバレてやがる。
だが九重ちゃんや、フェンリルをペット扱いとはどないや?
――――まぁ良いか。
「急ごう」
俺達は悪魔の翼を広げ、二条城へ向けて飛び出した。
『…………………』
その後ろ姿を、ガルムはただ静かに見据えていた。
冥界での修行中に編み出したドラゴンショット。
通常のドラゴンショットに炎を吹きかけ、周囲に纏わせて放つ。
炎は中央部のドラゴンショットから魔力を供給されるので、ヒットするまで消える事はない。
ただし火属性である為、水属性には無力。
これで消された際は、ただのドラゴンショットになってしまう。
お約束である
爆炎の龍波動を無力化、或いは跳ね返された際を想定して開発したドラゴンショット。
爆炎の龍波動に残る篝火に魔力で再び着火、及び威力を強化して再び敵にぶつける。
その為、他のドラゴンショットと違いコンボ用の技として運用される(予定)
再着火の際は直接触れななければならず、下手をすれば自分もダメージを追う危険性はあるが威力は高く、生半可な水属性攻撃ならば蒸発させてしまう