ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝   作:ふくちか

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ドライグ『今回の章でヒロインの誰かが貞操捧げる予定だぁ!さて、その人物とは誰かなぁ~?』
イッセー「何のなぞなぞだよ。ってかちゃんと台本読めって!」
ドライグ『正解した読者の中から抽選3.5名様に相棒のサイフマネーから購入した仮面ライダーアマゾンズの親子ペアチケットをプレゼントしちゃうぞ!キラッ☆』
イッセー「何だよその中途半端な数!?しかもこれ親子で見る代物じゃねーし!!」
ドライグ『さぁーPC、スマホの目の前の皆も一緒に…………アマゾンッッッ!!!』


ドラゴン『所で彼ピッピとはどういう意味だ』
ドライグ『渇れ果てたピッピの略称だ』
イッセー「そんな前衛的過ぎる略称聞いたことねーぞ」

ヴァーリ「おらっ! ピッピ人形 出せ!」
曹操(ベルのコスプレ)「止めたげてよぉ!!」




第十章:学園祭のレグルス・ビースト
MAGIC104『ヒーローshowと若奥様』


 

 

「さぁ、ショータイムだ!!」

「「「「「ショータイムだ!!」」」」」

 

よぉ皆。イッセーだぜ!

今日は冥界にて『魔法龍帝ウィザードラゴン』のヒーローショーを行ってる最中だぜ。

 

この決め台詞は俺が何時も使っているものをそのまま流用したんだ。

因みに他の候補としては――――

 

 

 

 

「絶望がお前のゴールだ」

 

 

 

 

「心火、燃やすぜ!」

 

 

 

 

 

「命燃やして、ぶっ潰す!」

 

 

 

 

「お前を殺す」

 

 

 

 

…………他にも色々候補があったけど、全て断らせて頂いた。

特に最後のは何だよ!?

こんな物真似跋扈したら冥界は色々と大変な事になるぞ!!

 

『今ならオプションで「……何なの、この人……」って台詞も入りそうだな』

 

ってのはドライグの弁だ。

それだったらまだ「正義は俺が決める!」とかの方がずっと良いわ。

 

 

今回のヒーローショーは今までのと違い、直接俺が演じてる。

普段は代役の人がスーツ着て行ってるんだけどね。

 

何故かと言えば、今回はサーゼクス様たっての願いだからだ。

この物騒なご時世だからこそ、ヒーローである俺の姿を見せて、子供達を元気づけてくれ……との事だ。

 

俺としては特に予定もなかったから、そのまま快諾。

何よりそこまでお願いされちゃ、断るわけにもいかないからな。

 

「フハハハハハ!来たなウィザードラゴン!今日こそ貴様を塩漬けにしてやる!」

「だったら、お前を砂糖漬けにして倒してやらぁ!」

《ドラゴタイム・セットアップ》

「行くぜ、俺達!!」

《スタート!》

 

会場のフィールドで、怪人との戦いを演じながら分身する俺達。

それを見て、会場のボルテージは更にヒートアップする!

 

「いっけー!フレイムドラゴン!」

 

「頑張れー!ウォータードラゴン!」

 

「負けるなー!ハリケーンドラゴン!」

 

「そこだー!ランドドラゴン!」

 

 

……と、各分身達も大人気だ。

小さい女の子の視聴者も多いんだけど、どうも女の子達はウォータードラゴンが好きらしい。

 

 

ま、そんな事は兎も角……ショーはいよいよ大詰めを迎える。

 

「これでフィナーレだ!」

《チョーイイネ!キックストライク・サイコー!》

「「「「ストライクウィザード!!!」」」」

 

断っておくけど、演技だからな!

良い子の皆はライダーキックごっことかするなよ、良いな!

 

爆発をバックに決めポーズ!

恥ずかしいけどやっぱり外せないよな!

 

……とまぁそんなこんなで、ショーは大団円を迎えた。

 

 

 

ーーーー

 

 

 

「ふぃー」

 

 

ヒーローショーを終えた俺は舞台裏で一息ついていた。

……これが終わったら次は人間界で学園祭の準備だもんなぁ。

 

男手が足りないから、結構大変なんだよな。

 

「お疲れさまです。お飲み物をお持ちしました」

「あ、ありがとうございます」

 

丁度喉が乾いてたから、有り難く頂戴しよう。

 

「……では、これよりウィザードラゴンのクイズショーを開始します」

「「「「うぉぉぉぉお!ヘルキャットちゃーん!!!」」」」

 

お、小猫ちゃん扮するヘルキャットちゃんと野郎共の喝采だ。

どうにも小猫ちゃんは大きいお友達に人気らしい。

 

『どの世界にもこういう血色のオタクはいるのだな』

 

まーな。

それに愛くるしいからな、小猫ちゃん。

 

最近ではハティとスコルの二匹と俺の膝を取り合ってる。

こうして見ると、大分心を許してくれたんだなと染々するよ。

 

「すいません。ちょっとトイレに行ってきますね」

「分かりました」

 

 

 

……数分後。

 

「スッキリしたー」

『どっちの意味でだ?』

 

こんなところで自家発電するかよ!!

ドライグに突っ込みつつ戻ろうとしたところで、通路から騒ぎ声が聞こえてきた。

 

「やだぁぁぁっ!!」

 

何だ一体?

俺はちらりと隅から覗いてみると、裏口で子連れのお母さんらしき人とスタッフが何やら話していた。

 

「ウィザードラゴンに会いたいよぉ!!」

子供が地団駄を踏んでぐずっており、お母さんもどうしたら良いか分かんない……そんな感じだな。

 

「すみません……握手会とサイン会の整理券配布は既に終了してまして」

「そうなんですか……もう終わっちゃったんだって」

 

スタッフのお兄さんが申し訳なさそうに言うと、お母さんは子供を宥める様に告げた。

でも子供は納得できず、一層眼に涙を溜めて泣き叫ぶ。

 

 

俺はそっと立ち去ろうとしたが……その子の手に握られていたウィザードラゴンのソフビが眼に写ると、足が止まった。

 

「…………」

『……行けよ相棒。放っておけないんだろ』

 

 

……やっぱ俺って子供の泣き顔に弱いよなぁ。

再び変身すると、そのままその場へと歩き出す。

 

「どうかしたんですか?」

「あ、兵藤さん……」

 

俺の声に親子とスタッフさんが振り返った。

 

「ウィザードラゴンだ!!」

 

子供は一転して笑みを見せてくれた。

それに手を上げて答えつつ、スタッフさんの説明を聞いた。

 

「実は、此方のお母さんとお子さんが整理券配布に間に合わなかったそうで……」

 

それはさっき聞いてました、とは返さず、俺は子供と同じ目線まで身を屈める。

 

「君、名前は?」

「……リレンクス」

「リレンクスか、良い名前だな。俺に会いに来てくれてありがとな。……すいません、何か書くものとかありますか?」

「え、あぁ、ありますけど」

 

スタッフさんが取り出したマジックペンを受け取る。

俺はリレンクスが被っていた帽子を指差す。

 

「この帽子、これにサインしても大丈夫か?」

「……うん!」

 

俺のデザインの入った帽子だったが、リレンクスは何度も頷いてくれた。

まぁ未だに下手っぴな悪魔文字だけど、これでも努力を重ねてるんだ。

 

文字だろうと、こうやって真っ直ぐな眼で俺を見てくれる子供の希望になるんだ。

……頑張らないとな。

 

俺はサインを書いて、そのままリレンクスの頭に被せた。

リレンクスはキラキラした笑顔で帽子に何度も触れていた。

 

「有り難う御座います!」

 

お母さんがお礼を言ってくれた。

俺はそれを受け取り、リレンクスの頭に手を置いた。

 

「リレンクス、男が簡単に泣いちゃ駄目だぜ?転んでも、挫けても、その度に立ち上がって女の子を守る!って勢いで、気持ちを強く持て」

「……僕でも、ウィザードラゴンみたいになれる?」

「勿論だ。俺だって最初は何度も挫けそうになった。でも、君の中にある希望が消えない限り、何処までだって行ける。……じゃあな」

 

俺はリレンクスの頭を撫でると、スタッフさんとその場を離れる。

 

「兵藤さん、なるべくこういう事は控えてください。全ての方に対応するのは無理ですから……そこに特例を作ってしまうと……」

「……ですよね。すいません、軽率な真似をしてしまって」

 

確かにこればっかりは俺が悪い。

 

俺は本当に申し訳ない気持ちでスタッフに謝った。

スタッフもそれを分かってくれたのか、それ以降はなにも言わずに持ち場に帰っていった。

 

……あの人達だって、仕事である以上は線引きしている。

全ての人に夢を与えようとしても、それが叶わない事だと分かった上で、一生懸命にやってる。

 

特例を俺の独断で作るのは、スタッフ全員の思いを裏切る行為だ。

…………でも、泣き顔を見て去ることも出来ない訳で。

 

『フン。相変わらず、損な生き方しか出来ん男だな』

『だが、それが相棒らしいと俺は思うぞ』

 

ありがと……そう思っていたら、

 

 

「かっこ良かったわよ、イッセー」

 

そこにはリアスがいた。

リアスは俺の方へと歩み寄ると、俺の頬を撫でてくれた。

 

「確かに軽率だったけど、それでも貴方はあの子の希望になれたわ」

「……ありがとな、リアス。って、こういう場所じゃ部長の方が良いのかな」

「……そうね。少し寂しいけど」

 

複雑そうなリアスに苦笑いを浮かべると、通路の奥から見知った女性が。

 

「ごきげんよう、一誠さん。どうしたのかしら?」

「お、お母様!?ミリキャスも一緒だったの?」

 

何と部長のお母様だった。

リアスは驚きから声が上擦るが、俺はその横の少年――――ミリキャスに手を上げて挨拶した。

 

「よ、ミリキャス。元気そうだな」

「お久しぶりです、イッセー兄様!イベントとても楽しかったです!」

 

兄様だって……なんか照れ臭いな。

 

「あら一誠さん。私の前でもリアスと呼んで構いませんわよ?」

「き、聞いてらしたのですか?!」

 

さっきの会話聞かれてたのか!?

そう思っていたら、ヴェネラナ様は上品に笑った。

 

「いえ、この間リアスが貴方に名前で呼んでもらえたと嬉しそうに話していましたから」

「あ、そうなんですか……」

 

最初は他人と壁を作っていたからこそ迷っていたんだけどな。

でもトラウマを何とか乗り越えたので、こうして俺はリアスを名前で呼ぶことにした。

 

本人もそう望んでいたからな。

 

「一誠さんから歩み寄ってくれたのは母としても嬉しいですわ」

「いえ、リアスさ…リアスや皆が歩み寄ってくれたお陰でもあります」

「ふふ、でもこうして見ると、随分見違えましたわね」

「そ、そうですか?」

「えぇ。――――やはり、女を知ることは重要ですわね」

「ブフォッ!?」

 

俺は思わぬ発言に吹き出してしまった。

ち、ちょっと待って……何でヴェネラナ様がそれを!?

 

「な、何故それを!?」

「先日グレイフィアから聞きましたわ」

 

グレイフィアァァァァア!!!

 

「な、イッセー!そんな事私達は聞いてないわよ!!」

『まぁ聞かなかったしな』

『それにコイツら、一歩進んでも普段と変わらなかったからな』

 

まぁ、言わなかったのは聞かれなかったのもある!

けどこう言うのは何と言うか、あんまりべらべら語ることでもないし!

 

「一誠さんは問題ないとして……後はリアスね」

「ッ」

 

おおっと、ヴェネラナ様の雰囲気が変わったぞ。

リアスは一歩下がった!

 

「リアス。あなたがいつまでももたもたしているから出遅れたのですよ?唯一の救いは一誠さんがアレを望むことですが……。彼のような魅力的な殿方に他の女性が心を奪われるのは世の常。今のままではあなたは最後になることも考えられます。そこは理解していますね?」

 

魅力的と言われた!

そんなに魅力的かなぁ?

 

『アマゾンにレジスター付けたような存在なのにな』

『猿に知恵を付けたような存在なのにな』

 

うん、取り敢えずお前らが人を貶している事はよーく分かったぞ。

例え方は置いといてだ。

 

「は、はい」

「…………まさかとは思いますが、二人でのお出掛けもないのですか?」

「……」

 

この質問での沈黙は肯定だ。

買い物とかとは違うんだろうな。

 

「誘わなかったのですか?自ら」

「よ、予定が合わなくて……」

 

だんだん見ていて可哀想になってきたぞ……。

 

『まぁまぁヴェネラナ卿。その女にも自分のペースってのが……』

「黙りなさい」

『ハイ』

 

弱すぎるだろお前!!

全然役に立たねぇ!

 

「強引な所は私に似たと思っていたら、肝心な所でダメダメじゃない……グレモリー家の次期当主だと言うのに。一誠さん、これからリアスと二人きりで話がありますので、ミリキャスを連れて席を外してもらえるかしら」

「よ、喜んで!」

 

この笑顔に逆らったら死ぬ!!

 

「ミリキャス!あっちで遊ぼうか!!」

「はい!僕は眼鏡の人を演じるので、イッセー兄様は氷室さんをお願いします!」

 

 

やだ、この子強か過ぎ。

 

 




この章でビーストハイパー出す予定です
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