ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝 作:ふくちか
ティグル:王
エレン:戦車
ミラ:僧侶
ソフィー:女王
リーザ:僧侶
オルガ:戦車
サーシャ:騎士
かな?ヴァレンティナとフィグネリアに関しては保留で(まだ結末まで読んでないので)
イッセー「美人美女揃いだな」
ドライグ『どの口がほざいてんだ』
ドラゴン『貴様の周り見てみろ』
骸骨神こと冥王ハーデスとの邂逅を経て、俺達は専用の待機室にて思い思いに過ごしていた。
トレーニング機器等も充実しており、もはや部屋というより何処かのスポーツジムのようだ。
体を使うメンバーはジャージに着替えてストレッチなどに勤しんでいた。
え、俺はって?
俺は瞑想しながら神器の奥深くへと意識を潜り込ませていた。
『珍しいな相棒、お前がここに来たがるなんて』
意識体の体で降り立った時、隣に現れたドライグがそう聞いてきた。
「……なぁドライグ」
『ん?』
「今回の試合、勝てると思うか?」
俺が今回訪れたのは、俺が今まで目を背けていたあの力――――覇龍。
あの力をどうにかして使いこなせないか、そう思いここに来たのだ。
『…どうだろうな。だが一つだけ言えるのは』
『魔龍進化だけでは勝てんだろうな』
おお、いきなりドラゴンの登場だ。
『……以前から感じていたが、辛気臭い場所だな』
『お前、どうやってここに』
『貴様がアンダーワールドに来る際に作った繋がりを利用した』
『おぉ、あれか』
そんなもんいつの間に作ったんだ。
『作ったっつーか、以前発動した覇龍の影響で出来たっつーか』
『どっちにしても貴様が原因だろうが』
『無実だっつってんだろーが』
『ほざけ』
相変わらず仲の宜しいこって…………と、俺は仲良く口喧嘩する二人を尻目に神器の奥にあるテーブルへと向かう。
そこには残留思念という形で、歴代の赤龍帝――――言うなれば、俺の先輩達が座っている。
とは言え談笑が繰り広げられていることはなく、一部を除き全員俯いて沈黙を貫いていた。
「…しっかし、すげぇ絶望の念だな」
どの思念も無念や恨み、憎しみといった絶望の塊であるドラゴンと似た波動を放っている……こりゃ俺が覇龍発動した時に融合しちまう訳だ。
「ごめんねイッセー君、折角来てもらったのに」
「いえ、気にしてないっすよ。エルシャさん」
俺は背後に現れた女性の声に驚く事無くそう返す。
振り返るとそこには赤いドレスを着たお姉さんがいた。
この人はエルシャさん。
歴代でも一、二を争うほど強かったそうで、ドライグ曰く『歴代でも最強と呼んで違いない』人だ。間違ってもエルシャダイは関係ない。
因みにもう一人最強の赤龍帝はいる……今はいないけど。
「でも珍しいわね。君がここに来るなんて」
「……ちょっと、気分転換に」
「…お姉さんでよければ、話し相手になるけど?」
エルシャさんは俺の顔を覗き込んでそう言ってくれる。
「…何て言うか、このままで良いのかなって」
「このままって?」
「俺、ずっと覇龍の事を頭で考えないようにしてたんです。もう皆に心配はかけたくないから……けど、何時までもこのままにしてるのもどうかなと思いまして。それに…」
「サイラオーグ・バアルに今のままでは勝てないから?」
「…凄いっすね」
「当然よ。君の事はずっとここから見てたし」
エルシャさんはクスリと笑って俺を見つめる。
「私じゃ君の悩みは解決させてあげられないけど、一つだけなら助言できるわ」
「助言?」
「いざ迷ったら、君自身の信念を信じなさい」
……信念。
「さ、この話は以上!早く表に戻りなさい」
「えっ」
「お客さんが来てるわよ。じゃあね」
エルシャさんとの別れの挨拶もそこそこに、俺の意識は浮上していった――――。
ーーーー
「…ッセー…イッセー!」
「はっ」
ふと目を開けると、目の前にはリアスの奇麗な顔が。
そしてその背後には懐かしい気配が。
「あ、ライザー来てたのか」
「ついさっきな」
そう、この待機室にはライザーが来ていた。
「様子見の序でにゲームについて少し話そうと思ってな。今日のゲームはプロの好カード並みに注目を集めている。観客も席を埋め尽くす勢いだしな。ゲームの流れもプロの試合と同じだろうな」
「確かにスゲェ人の数だったな」
今までの若手のゲームは決まったフィールド内で戦って最終的に王を倒せば勝ちという単純なルールだったけど、プロの試合と同じってことは特殊なルールもつくのだろう。
「お前達はほとんどプロと同じ舞台で戦うことになる。実戦とは違うエンターテイメント性を強く感じて戸惑うこともあるだろう。だが、これだけの大舞台だ。力を発揮すれば当然、評価にも繋がる。リアス、おまえにとって一つの正念場だ」
ライザーは真面目に語っていた。
プロとして、先人としての意見を向けてくれていた。
「私がここまで来れたのは眷属のお陰よ。今まで守ってもらってばかり……。だから、この子達を上手く導けていない自分の未熟さに怒りを覚えるわ」
リアスは己の胸の内を吐露する。
まぁ仕方ないよな…こんな大舞台だし、リアスだって普通の女の子だ。
それを聞いたライザーは嘆息した。
まるでそんな事かという風に。
「眷属を導く力ってのは俺が嫌いな『努力』と経験を積めばある程度のものは得られる。今は未熟でもな。だがな、巡り合い――――良い人材を引き寄せる才能は別だ。この場にいる面子はおまえの持つ巡り合いの良さで集まった眷属だと思うぞ?」
「けれど、それは赤龍帝であるイッセーが引き寄せた部分も強いと思うわ」
「だが、赤龍帝と出会ったのはおまえの運命だ。違うか? 確かにドラゴンの強者を引寄せるという特性が働いたのかもしれんが、その赤龍帝と出会い、眷属にしたのはお前だろう?」
ライザーはライザーらしからぬ真っ直ぐな目でリアスに言い切った。
「自信を持てリアス。ここにこいつ等を集めたのはお前自身だ。この眷属たちは――――お前の宝だ」
……いい事言うじゃねーか、ライザー!
『試合前に肩肘張ってどうする?足りない技量はこれから、この試合で得ていけば良い話だ』
『その発言は、貴様を信じてここにいる全員の思いを踏みにじるんじゃないのか』
ライザーの言葉と、俺の相棒二人の言葉にハッとさせられるリアス。
一方のライザーは恥ずかしげに頬を搔いていた。
「ま、前回のゲームで負けた俺が言うのもなんだけどな。とにかく応援してるぜ、リアス。―――勝てよ」
「ええ、もちろんよ」
ライザーの激励にリアスも晴れやかな表情で応じる。
上手い事リアスの緊張も解れたみたいだな。
「変わったな、お坊ちゃん」
「茶化すんじゃねぇ。こうなったのはお前のせいだろうが」
ハハッ、そりゃどうも。
「お前もさっさと上級悪魔になって眷属を持て。プロの世界で雪辱を果たしてやるよ」
「プロ、か……。良いぜ、またぶっ飛ばしてやるよ」
「ほざけ!今度こそ俺が勝つ!」
俺とライザーは拳を突きつける。
「あー、それとレイヴェルの事、よろしく頼むな。中々我が儘で迷惑かけるとは思うが、一途な奴でもあるからな。泣かせたら燃やすぜ?」
「おう」
「よ、余計なお世話ですわ!」
レイヴェルは顔を真っ赤にして叫ぶ。
「へいへい。ったく、俺も焼きが回ったもんだな」
そう自嘲気に笑いながら、ライザーは退室していった。
ゲーム開始まであと十分ほど。
俺達はドーム会場の入場ゲートに続く通路で控えていた。
ゲートの向こうから会場の熱気と明かりがさしこみ、同時に大勢の観客の声も聞こえてくる。
俺達の戦闘服はお馴染みの駒王学園の制服。
ただし、耐熱、耐寒、防弾、魔力防御などと、あらゆる面で防御力を高めた特別仕様だ……断っておくけど、界王様は何も関わってない。
因みにアーシアは例のシスター服、ゼノヴィアは教会時代のボンテージ風の衣装、ロスヴァイセさんはヴァルキリーの鎧だ。
三人とも、一番落ち着く服装だそうな。
『いよいよか』
あぁ……ドライグ、一つ頼まれてくれるか?
『何だ?』
この試合……いざとなれば覇龍を使う。
『…本気か』
マジだよ。この問題は何時までもほったらかしには出来ない……俺も一歩前に踏み出したいんだ。
『相棒。分かってるとは思うが、ドラゴンを宿している以上お前の覇龍は以前と同様のものになる』
分かってるさ。
…………この壁は、何時かは越えなきゃいけないんだと思う。
俺は、赤龍帝だからな。
『……わーったよ。せめてチビッ子共のトラウマにならないように怨念を抑えてやる』
『サンキュー』
『そして、西口ゲートからはリアス・グレモリーチームの入場です!!』
その時、入り口の向こう側からアナウンスが響いてきた。
「――――行きましょう」
リアスの声に続けて、俺達も歩み始めた。
『大見得切ったは良いが、本当に抑制できるのか』
『最悪ハザードフォームになりそうなのは相棒には内緒にしといてくれ』
『……俺も怨念に囚われんように努力するとしよう』
そういう不安を煽る会話は奥でやれよ!!!
新作ガンダムブレイカー、楽しみですね