ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝   作:ふくちか

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ドライグ『いよいよ仮面ライダークロニクルがスタートだ!』
イッセー「そんな物騒なデスゲームじゃねぇからこれ!」

予約投稿です


MAGIC113『Game 始動』

大歓声の中、俺達が目の当たりにしたのは広大な楕円形のフィールドの上空に浮かぶ二つの浮島だ。

 

フィールドに浮かぶ浮島の一つにサイラオーグさん達バアル眷属が揃っている。

 

『さぁ、グレモリーチームの皆さんも陣地へお上がりください!』

 

アナウンサーに促されて俺達も浮島へと登る。

陣地には人数分の椅子と謎の台。

 

それから、一段高いところに設けられた移動式の魔法陣らしきものがあるぐらいで、それ以外は特にない。

これだけ広いってことは、フィールド全体を使った乱闘なのか?

 

『え、乱交?』

 

どう聞き間違えるんだよ今のをよ!

俺は馬鹿な発言をするドライグに突っ込みを入れつつ、アナウンスを待っていると、

 

『ごきげんよう、皆様!今夜の実況は私、元七十二柱ガミジン家のナウド・ガミジンがお送りいたします!どうぞよろしく!』

 

会場に設置された超巨大モニターに映り込んだのはイヤホンマイクを耳につけたド派手な格好の男性だった。

へぇ、実況付とは流石はプロ仕様だな。

 

『今夜のゲームを取り仕切る審判役にはリュディガー・ローゼンクロイツ!』

 

宙に魔法陣が出現すると、そこから銀色の長髪に正装という出で立ちのイケメンが現れた。

聞いたことある名前だなと思っていると、会場の女性悪魔から歓声が上がった!

 

「リュディガー・ローゼンクロイツ……元人間の転生悪魔にして最上級悪魔。しかもランキング七位の大物です」

 

と、小猫ちゃんが解説してくれた。

そうだった。俺と同じ元人間のトップランカーだから記憶に残ってるんだった。

 

『そして、今回の特別ゲストは、解説として堕天使総督のアザゼル様にお越しいただいております!どうも初めまして、アザゼル総督!』

『どうも初めまして、先ほどご紹介にあずかりました堕天使総督のアザゼルです。皆さん、よろしくお願いします』

 

 

 

 

…………はぁ?

 

『『「あのおっさん何してんだ?」』』

 

俺達三人は思わずハモって突っ込んだ。

いや、見知った顔が超絶営業スマイルで現れたんだから吃驚したぞ!

 

『アザゼル総督はサーゼクス・ルシファー様をはじめ、各勢力の首脳の方々と友好関係を持ち、神器研究の第一人者としても有名でありますが、今日の一戦、リアス・グレモリーチームの専属コーチをされた上で、どう注目されているのでしょうか?』

『そうですね。私としましては両チーム共に力を出しきれるのかという面で――――』

 

意外に解説らしい事言ってる………意外だ。

 

『厚顔無恥な解説だな』

『あれどう見たって独身だって分かる面だぜ』

 

お前ら、そんな煽る事言うと……

 

『いい加減にしとけよそこのドラゴントリオぉ!!!!』

 

ほら、突っ込み来た。

先生、突っ込むのは良いっすけど会場のお客さんポカン顔ですよ。

 

『アザゼル総督の激昂はさて置き』

『さて置くな!!』

『更に今回は、もう一方お呼びしております!レーティングゲームのランキング第一位!現王者!皇帝ディハウザー・ベリアルさんですッ!』

「「「うおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」」」

 

会場全体の歓声の振動がこちらにまで届いてくる!

 

その盛り上がりの中、灰色の髪と瞳を持つ男性――――ディハウザー・べリアルが朗らかに口を開く。

 

『ごきげんよう、皆さん。ディハウザー・ベリアルです。今日はグレモリーとバアルの一戦を解説する事になりました。どうぞ、よろしくお願い致します』

 

 

……あの人が、レーティングゲームの現王者、皇帝ベリアル。

 

『エンペラーよりカイザーと呼ぼうそうしよう』

『何だ、棍棒は持ってないのか』

 

違うベリアルになるだろそれ!

 

「ディハウザー・ベリアル。いつか必ず――――。けれど、今は目の前の強敵を倒さなければ、私は夢を叶えるための場所に立つ事すら出来ないわ」

 

…画面に映る皇帝を真剣な眼差しで見つめていたリアスは、気持ちを切り替えて前を向いた。

確かに、今はサイラオーグさんに集中しなきゃな。

 

『まずはフェニックスの涙についてです。皆さまもご存じの通り、現在テロリスト集団、禍の団の連続テロにより、各勢力間で緊張が高まり、涙の需要と価格が跳ね上がっております。そのた、用意するだけでも至難の状況です!』

 

此間の騒動でもまさに雀の涙程度しか支給されなかったもんな。

 

『しかーーーーしっ! 涙を製造販売されているフェニックス家現当主のご厚意とバアル、グレモリー、両陣営を支持されるたくさんの皆さんの声が届きまして、今回のゲームで各チームに1つずつ支給される事となりました!』

 

おぉ、涙は支給されるのか。

レイヴェルも何とか用意したいって言ってっけ。

 

「つまり、サイラオーグ・バアルを二度倒す覚悟を持たないといけないみたいだね」

「そう言うこったな」

 

それは向こう側も同じだ、まぁ俺達はアーシアがいるからそこまで重要視するほどではない。

けど、過信は禁物だ。あって困る事はない。

 

「王を取られたら終わりって事を考ええると、リアスが持つのが妥当か」

「そうだね」

『そして、このゲームには特殊ルールがございます!』

 

……特殊ルール?

 

聞きなれない単語に首をひねっていると、アナウンサーの解説が聞こえてくる。

 

『特殊ルールをご説明する前にまずはゲームの流れからご説明致します!ゲームはチーム全員がフィールドを駆け回るタイプの内容ではなく、試合方式で執り行われます!これは今回のゲームが短期決戦を念頭に置いたものであり、観客の皆さんが盛り上がるように設定されているからです!若手同士のゲームとは言え、その様式はまさにプロ仕様!』

 

所謂タイマンか。

ドラゴタイマーは使っちゃダメかな?

 

『本人だからセーフじゃね?』

『そして、その試合を決める特殊ルール!両陣営の王の方は専用の設置台の方へお進みください!』

 

実況に促されたリアスとサイラオーグさんがそれぞれの設置台前に移動し、台から何かが現れた。

画面に映し出されたのは――――何の変哲もないサイコロ。

 

「…サイコロ?」 

『出た目に応じて攻撃力が上がったり下がったりしそうだな』

『深夜バスで人間界に直帰と言う可能性もあるぞ』

 

天使と悪魔のサイコロでもねーし、サイコロの旅でもねーだろ。

 

『そこにダイスがございます!それが特殊ルールの要!今回のルールはレーティングゲームのメジャーな競技の1つ!――――ダイス・フィギュアです!』

「ダイスフィギュア?」

 

またもや首を傾げる俺に、木場が教えてくれた。

 

「今まで僕達が体験してきたのは特殊なルールのない比較的プレーンなルールのゲームなんだ。本格的なレーティングゲームには幾つも特殊なルールがあって、今回のはダイス・フィギュアもその一つさ。他にもフィールド中に設置された数多くの旗を奪い合う『スクランブル・フラッグ』と言うルールもあるよ」

「ほーん。色々あるんだな」

 

奥が深いなと思っていると、解説が続いたので耳を傾ける。

 

『ご存じではない方のために改めてダイス・フィギュアのルールをご説明致します!使用されるダイスは通常のダイス同様六面、1から6までの目が振られております!それを振るい、出た数字の合計で試合に出せる手持ちが決まるのです!人間界のチェスには駒の価値と言うものがございます!これは基準として「兵士」の価値を1とした上で盤上での活躍度合いを数値化したもの。悪魔の駒でもその価値基準は一定の目安とされております。勿論、眷属の方が潜在能力以上の力を発揮して価値基準を超越したり、駒自体にアジュカ・ベルゼブブ様の隠し要素が盛り込まれていたりして想定以上の部分も多々ありますが、今回のルールではその価値基準に準じたもので執り行います!』

 

駒の価値か……ドライグ、覚えてるか?

 

『女王が9、戦車が5、騎士と僧侶が3だった筈だ。変異の駒に関しては含まれなかったと思うが』

『サンキュー』

『お前は兵士だから、1だな』

 

へぇ。

 

『まず、両チームの王がダイスを振り、出た目の合計で出せる選手の基準が決まります!例えば出た目の合計が「8」の場合!この数字に見合うだけの価値を持つ選手を試合に出す事が出来ます!数字内であれば複数での出場も可能です!「騎士」なら価値は3なので、2人まで出せますね!駒消費1の「兵士」ならば場に8人も出せます!駒価値5の「戦車」一名と駒価値3の「騎士」一名も合計数字が8なので出す事が可能となり、異なる駒を組み合わせて出場させることもできます!そして複数の駒を消費された眷属の方もその分だけの価値となりますので、グレモリーチームであれば「兵士」の駒を8つ使われたと言う赤龍帝の兵藤一誠選手が駒価値8となります!』

 

俺一人で八人分か…責任重大だな………って待てよ、普通なら兵士は複数いるけど、今回のゲームでは両チームに一個消費の眷属なんていないぞ。

2とかでたらどうするんだ?と思っていると、丁度この事に関しての説明がなされた。

 

『しかし、今回は両陣営とも駒価値1から2の選手がいません。そのため、合計数字が2になった場合は振り直しとなります。また、試合が進むにつれて手持ちも減りますので、当然出せる選手の数字にも変化があります。この場合も互いの手持ちと合致さるまで振り直しとなります!』

 

ほぉ、ってまぁそりゃそうか。

…そう言えば、王の駒の価値は?

 

『王自身の参加は事前に審査委員会の皆様から出された評価によって、出場できる数字が決まります!無論、基本ルール通り王が負ければその場でゲーム終了でございます!』

「評価?」

「ゲームの事前に審査委員会がリアスとサイラオーグ・バアルがどのぐらいの駒価値があるのか、それは主に王自身の実力であったり、眷属の評価、対戦相手からの比較などから算出しているのです。今回の場合は、恐らくですがロキとの戦いまでの戦闘データが参考になりますわ」

 

と、朱乃さんが教えてくれた。

そして中央のモニターにその数字がでかでかと発表された。

 

『サイラオーグ・バアル選手が12!リアス・グレモリー選手が8と表示されました!サイラオーグ選手の方が高評価ですが、逆に言いますとマックスの合計が出ない限りは出場できない事になります!』

 

やっぱりサイラオーグさんの方が高いか……以前アザゼル先生に見せてもらった戦闘データのグラフでもぶっちぎりだったからな。

 

『それともう1つルールを。同じ選手を連続で出す事は出来ません。これは王も同様です!』

 

続けて同じ奴を出そうなんてそうそうしないと思うぞ、スタミナ馬鹿でもない限りは。

 

「最初の数字が12だとしても、サイラオーグ自身が序盤から出てくるなんて事は無いと思うわ。彼の性格上、きっと自分の眷属をきちんと組み合わせて見せてくる。そのために厳しいトレーニングを重ねたのでしょうから。でも、必ず彼自身も出てくるわ。タイミングは合計数字次第だけど、バトルマニアなのは確かだと思うから」

「だとしたら、オオトリで出てきそうだな」

 

数字によってはタイマンもあるから、直接戦闘が苦手なギャスパーと回復要員のアーシアを出すのは危険だな。

 

「アーシアは常にこちら側で温存させる事を考えると、こちらの戦闘要員は実質8人ね」

 

リアスもどうやら同じ考えの様だ。

まぁ戻って回復できる事を考えたら、いい配牌かな。

 

『さあ、そろそろ運命のゲームがスタートとなります!両陣営、準備はよろしいでしょうか?』

 

実況者が煽り、審判が手を大きく挙げた

 

 

 

『これより、サイラオーグ・バアルチームとリアス・グレモリーチームのレーティングゲームを開始致します!ゲームスタート!』

 

 

 

 

 

『ガンダムファイト・レディィィ、ゴォォォォッ!!!!』

『仮面ライダークロニクル……』

 

どっちもちげぇ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 




万丈は帰ってくるのだろうか
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