ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝 作:ふくちか
ティグル君、末永く爆発して下さい
彼らの日常の短編とか書いてみたいですね
イッセー「オイ今回のタイトル見た感じ俺が活躍するんだよな?」
ドライグ『あー、そうかもな』
ドラゴン『……』←嫌な予感しかしないので黙っている。
『第二試合を終えて、バアル眷属は三名、グレモリー眷属は一名リタイヤ!グレモリー優勢の状況ですが、まだ試合は始まったばかり!ここからどの様な展開を見せるのか、全く想像が付きません!!』
実況がそう煽る。
「冷静だね。小猫ちゃんがやられても感情を表に出さなかった」
「ん、あぁ……」
木場にそう言われても、俺は意外と冷静だった。
「油断したって以外じゃ、よく頑張ったって気持ちが大きいからかな。一々仲間がやられただけで怒ってても面倒なだけだろ?それに――――」
俺は一呼吸置いてから、言葉を紡いだ。
「怒りってのは溜めて溜めて爆発させた方が効率良いしな」
「……それもそうだね」
木場が納得する傍ら、王がダイスを振った。
出目は……リアスが3で、サイラオーグさんが5。
『8か』
『王も貴様も出れる数字か』
そうだな。
今回はどうなるのかと思いつつ、作戦タイムに入ろうとした時、サイラオーグさんが思いがけない事を審判に進言した。
「今回の試合、こちらは僧侶のコリアナ・アンドレアルフスを出す」
っ、試合が始まってもないのに選手を決めた!?
俺達や観客、実況の方までがそれに動揺していた。
モニターに僧侶の女性が映し出された。
ウェーブのかかった金髪ロングの美女……出来そうなOLって感じがして良いな!
――――ゾクッ
な、何だ、今背筋が寒くなったような…………。
『女の嫉妬か』
『家戻ったら大変だなこりゃ』
何だその不吉な予言は……。
そう告げる二人に呆れていると、サイラオーグさんは更に目を見張る事を言ってのけた。
「そして今回の試合、願わくば、赤龍帝兵藤一誠の出場を求む」
――――っ!
対戦相手まで名指し…………しかも俺か!
『相棒を名指しで指定か……何かありそうだな』
確かに、そう言われて「はいそうですか」と出る奴はいないぞ。
これは一体……そう思っていると、
「これは眷属である彼女たっての希望でもある。魔法使いである赤龍帝の実力を真正面で見てみたい、と」
……どう見る、ドライグ。
『うーむ、どう捉えてみれば良いのか流石に分からんな。勝算があるのかは定かではないが……相棒はどうするんだ?向こうがお前を名指ししている以上、決めるのはお前自身だ』
俺か…………サイラオーグさんの事だから恐らくは純粋に眷属の意思を優先させたってのは考えられるが…………。
悩んでても仕方ない、か。
「リアス」
「イッセー?」
「俺、出るわ」
「!」
リアスは俺の宣言に眼を見開いた。
が、それも束の間で、次の瞬間には苦笑いを浮かべていた。
「……貴方ならそう言うと思っていたわ。でもどうするの?もし向こうが搦め手を用意していたら」
「その時はその時さ。それにリアスは、俺がいなくても強い。……んじゃ、行ってくる」
「気を付けなさい」
リアスに後ろ手でサムズアップを送って、俺は転移魔方陣へと向かった。
『な、何とウィザードラゴン!大胆にもサイラオーグ選手の挑戦を受ける様です!!』
転移魔方陣に向かう俺を映像越しで見て、実況がそう叫んだ。
すると、
『ウィザードラゴン!頑張ってー!!』
子供達の声援が観客席のあちこちから響いてきた。
『見てください、子供達の笑顔を!サイラオーグ選手の挑戦を受けて、冥界のヒーロー!ウィザードラゴンが今!!フィールドへとやって来ます!!!』
モニター越しの子供達は笑顔で俺の名を呼んでくれた。
……この期待に応えてこそ、だな!
っし!行くぜ!!
『……コイツが呼ばれているのは納得するとしてそれに俺の名が使われるのは如何なものか』
『まぁ良いんじゃね?』
『死ね』
ーーーー
転移された後、俺がいたのはだだっ広い花畑だった。
色鮮やかな花が一面に咲き誇り、様々な花の香りがする。
先程までと違ってバトルフィールドとは思えない場所だ。
俺の前方には相手の僧侶、コリアナさん。
前情報では確か魔力を用いた戦い方を主にしているんだっけか。
「私の挑戦、受けてくださってありがとう」
「あ、いえ」
コリアナさんに礼を言われ、俺は慌てて返す。
そして気になった事を聞いてみた。
「そう言えば、何で俺と戦いを?」
「興味と好奇心よ。
そこまで言って貰えると此方も照れるな。
それなら……
《ドライバーオン・プリーズ》
相応の答えで示すっきゃないな。
俺がドライバーを発現させたのを見て、コリアナさんは眼を見張った。
「……そちらで来てくれるの?」
「勿論。でなきゃ嘘でしょ」
それに今回の章、ウィザード全然活躍してないしな。
『おぉーーー!!!ウィザードライバーです!と言うことはぁーー!?』
興奮を煽る実況の思惑通り、観客席は歓声で埋め尽くされる。
子供達の声援と大人達の喝采の中――――俺は指を鳴らした。
刹那、静寂がフィールドを支配する。
大きく息を吸うと、俺はこの場にいる全員に声を掛ける。
「レディース&ジェントルメーン!!!今日この場にお越しいただきました皆様、誠にありがとうございます!!今回私、ウィザードラゴンの御相手は強き獅子の御子、サイラオーグ・バアルの優秀で美麗な僧侶、コリアナ・アンドレアルフス!!この戦いの終わりは、私の勝利と言う魔法で締め括るとこの場で誓いましょう!!!」
『『『『『『わぁーーーーーっ!!!』』』』』』
よぉし、良い感じに盛り上がってきたぜ!
『良い塩梅だな』
『魔法使いと言うより奇術士っぽいな』
誰が怪盗キッドだって?
それは兎も角、俺はドライバーを操作する。
《シャバドゥビタッチヘンシーン!シャバドゥビタッチヘンシーン!》
「変身!」
《フレイム・ドラゴン!ボー、ボー、ボーボーボー!》
赤い魔方陣に包まれ、俺はフレイムドラゴンへと変身した!
その姿を見て、観客席が先程以上の賑わいを見せた!
「フレイムドラゴンだー!!」
「カッコいいー!」
「頑張れーっ!!」
『子供達の声援を背にし、ここに魔法龍帝・ウィザードラゴンが降臨致しましたァ!!!』
いやー、こういうのも悪くないな。
俺はコネクトでウィザーソードガンを取り寄せる。
「凄い賑わいね。皆貴方が勝つ事を信じて疑わない……そう言うの、好きよ」
「……そう言えば、何か勝算とかはあるんですか?」
「勝算?無いわよ」
…………は?
「だからこの試合でそれを見つけ出す。私の持てる力を全て使ってね!はっ!!」
「っ!」
コリアナさんは魔方陣から氷の矢を放つ!
俺は足を回して蹴りで矢を砕く……その隙にコリアナさんは再び魔方陣を手元に展開!
そこから今度は獅子を模した炎が向かってきた!
「おぉっ!!」
俺は剣を一閃させ炎を両断!
直ぐ様懐へと潜り込み、掌低でコリアナさんの体を浮かせる!
「うっ……!」
「てやっ!」
「あぐぅ!」
怯んだコリアナさんの顎を蹴り上げる!
宙に浮いたコリアナさんは反撃とばかりに、俺の地中から土の槍を生成させた!
「うぉっ!だったら!」
《メタル・プリーズ》
足を硬質化させて槍に踏み砕く!
距離を取ろうと下がるコリアナさんだが、そうは問屋が下ろさないぜ!
《バインド・プリーズ》
「っ!」
「まだまだ!」
《エクステンド・プリーズ》
「っあぁ!」
拘束が解かれるより早く、伸縮させた腕を振り回して殴り飛ばす!
床を転がるコリアナさんに向けて追撃を掛ける!
《チョーイイネ!スペシャル・サイコー!》
「くらえっ!!」
「っ!!」
『出ましたぁ!ウィザードラゴン必殺・滅却のドラゴンブレスッ!!!』
『『『『『『行けーーーっ!!』』』』』』
即座に起き上がったコリアナさんは水流を放つ。
が、俺が放ったドラゴンブレスはその水流を逆に蒸発させた!
「っ、ここまでとはっ……!!」
消火出来ないと悟るや否や、コリアナさんは手元に雷で細剣を作ると、俺に肉薄してきた!
っ、接近戦か!
《キャモナスラッシュシェイクハンズ!サンダー!》
俺はウィザーソードガンに雷を纏わせそれを受け止める。
「接近戦とは意外ですね!」
「我が主直々に教えてもらいました……付け焼き刃ですがっ!」
「っ!」
今度は炎を纏った蹴りを放った!
それを手で受け止めると、再び距離を取る。
「……流石ウィザードラゴン。魔力の攻撃も私以上の精度で判断力も中々のものだわ。貴方、今すぐにでも上級悪魔になれるわ」
「そりゃどーも」
「……微妙な反応ね」
まぁいきなり上級悪魔行けると言われましてもピンと来ないと言うか。
「でもありがとうございます。そのお礼と言っちゃなんですが…」
《コネクト・プリーズ》
「……っ」
コリアナさんの目の前で、魔方陣からタイマーを取り出す。
それを見たコリアナさんは顔を強張らせた。
《ドラゴタイム!セットアップ!》
「マジで行かせてもらいますっ!」
《スタート!》
起動させたと同時に俺は駆け出す!
コリアナさんに斬りかかると見せかけて、肩を踏んで跳躍!
針が青に到達するとタイマーを押す!
《ウォータードラゴン!》
「「おりゃっ!!」」
「くぅ!!」
俺の声が二重になったのを感じつつ、ウィザーソードガンを突き出す!
コリアナさんの魔方陣の防御を押し飛ばすと、コリアナさんの目線の先には――――
「貴女、俺に釣られてみる?」
『おぉーーーっと!!ここでウィザードラゴンのスタイルの一つ、ウォータードラゴンが乱入しましたぁ!!』
「あれってウィザードラゴンの分身だよね!」
「ウォータードラゴン、クールだよね!」
『その通りです!ウィザードラゴンのクール担当、揺蕩う水の叡知、ウォータードラゴンですっ!!』
さぁて、どんどん行くぜぇ!
《ハリケーンドラゴン!》
「――――ビューンッ!!」
「きゃっ!?」
一陣の風と共にコリアナさんのスーツに切り傷が生まれた!
舞い降りた風が霧散するとそこには緑のウィザードラゴン。
「やぁお姉さん、俺と一緒に踊るかい?答えは聞かねぇけど!」
「っく!」
二丁拳銃でコリアナさん目掛けて撃ちまくる!
コリアナさんは背後へ飛びつつそれをかわしていく中、俺は最後のエレメントを解放した。
《ランドドラゴン!》
「――――俺の強さに!」
「ぐぁ!!」
コリアナさんが立った地面の背後からランドドラゴンが現れ蹴り飛ばす!
受け身を取って立ち上がったコリアナさんの眼前には四人のウィザードラゴンが!
『さぁ!ここで何とウィザードラゴンが四人、コリアナ選手の目の前に現れましたぁーー!!』
「……貴女が泣いた!」
「ビュビュンと倒させてもらうぜ!答えは聞かねぇ!」
「貴女と言う大物、仕留めさせて貰うよ?」
其々ウィザーソードガンをクルクル回して決め台詞を言う!
「俺達、参上!!!」
そして〆は俺!フレイムドラゴン!!
指輪を煌めかせると、観客席からは怒号にも似た歓声が轟く!
「……壮観ね。でもっ」
コリアナさんは気圧された様に一歩後退りするが、何とか踏み留まると、両手に魔方陣を展開した。
「私も負けるつもりはないわ!!」
「「「「上等!」」」」
コリアナさんは派手に動き回りながら俺達四人に的確な砲撃をかましてくる。
俺達は各個それを防いだり避けたりしつつ、遠距離から攻撃を返す!
「むんっ!」
ランドラは足元のフィールドを踏み砕くと、その瓦礫を浮かせてコリアナさんへとぶつけていく!
「はっ、やぁ!!」
コリアナさんは的確にそれらを凌いでいくが、着地した瞬間に足元が凍りついた!
コリアナさんが眼を見張ると、足元には水が広がっていた。
「これぐらいなら指輪無しでも行けるんですよ?」
「……水分の凍結!」
「おりゃっ!」
「っ、きゃぁぁぁ!!」
炎で溶かそうとするコリアナさんに容赦なくハリドラが突風と共に斬撃を放った!
風に流されながら吹き飛ぶコリアナさんの体!
よっし、これでトドメだ―――――って、
「ッ!?」
思わぬ光景が目に入り、俺は攻撃を反らしてしまった!
何とか着地したコリアナさんは、怪訝な様子だ。
「どうしたの?今の攻撃、態と反らしたでしょう」
「……や、あのぉ」
「?」
コリアナさん、気付いてないのかよ!
……しょうがねぇ。
俺は意を決し、コリアナさんの容態を告げた。
「…………コリアナさん。服、破けてます……」
そう、さっきのハリドラの一撃で、コリアナさんのスーツが所々裂けてしまっていたのだ。
と言うか裂け方が絶妙と言うか、凄くエロい感じに裂けてるんだよ…………!
「あら…………」
それに気付いたコリアナさんは魔力で服を直そうとするが、何か思い至ったのか、そのまま俺へと接近してきた!
思わず後ずさる俺に構わず、コリアナさんは斬れて谷間が露出した胸を腕で持ち上げ、俺に囁いた。
「……エッチ」
「ぶっ!?」
蠱惑な響きに思わず吹き出す!
それを見ていた各ドラゴンスタイルは、
「お前そんな事で攻撃中断したのか!」
「えー最悪じゃーん!」
「……愚か者!」
非難轟々でした!すんません!
と思っていたら、俺はコリアナさんの攻撃をモロに受けてしまった!
「ぐぁ!!」
「……さぁて、次の子はっと」
地面を転がる俺に意を得たりと言わんばかりに、今度はウォドラへと向かった!
「おっとお嬢さん。俺はフレドラみたいには――――」
「……いやん」
ウィザーソードガンを突き出そうとしたウォドラの目の前で、コリアナさんは何と自分からおっぱいをポロリした!!
「っうぇ!?」
ウォドラは変な声を上げて攻撃を止めてしまう!
その隙をコリアナさんが逃す筈もなく、ウォドラは電撃を直接浴びせられた!
「あばばばばばばばば!?」
「ウォドラー!……こんにゃろー!!」
「ま、待てハリドラ!」
ウォドラが黒焦げになったのを見て激昂したハリドラがコリアナさんに向かっていった!
やべぇ、どっかの切断大好きウルトラマンみたく血に頭上ってる!
コリアナさんは華麗に避けると、その風を利用して今度はスカートの奥をハリドラに見せつけた!
「なっ……」
思わぬパンチラに固まるハリドラ!
そしてそのまま水流攻撃で壁へと叩きつけられた!
「ぐへっ?!」
『なーんと!!コリアナ選手が艶かしい状態になってから、ウィザードラゴンが圧されております!』
実況の言葉通り、今のコリアナさんのエロい状態に俺達は手も足も出てねぇ!
あのエロい感じは戦い以外で見たかったよ……っ!
『お前女の裸なんて見慣れてるだろ』
「それとこれとは違うんだ!あの裂けて露出した衣服には、裸とは違うエロスがあるんだ!」
『……まぁ、気持ちは分かるけどよ』
『分かるな!』
同意したドライグに突っ込むドラゴン。
そんな漫才をしてる間に、ランドラにコリアナさんが迫る!
「……防御の要たるこの俺が、そう簡単な色仕掛けにっ」
「……見ちゃ、イヤッ」
コリアナさんはランドラの前で自分の体を抱き締める様に蹲った。
その行為によりコリアナさんのおっぱいがスーツと共に柔らかく形を変えたのを見たランドラは…………
「……………………っ!!」
固まってるぅー!?
ラオウか、お前はラオウか!!
そしてそのままお約束の如く蹴り飛ばされた!
顔から地面にダイブするランドラ!
「……いってぇ。不覚っ!」
「おいどうするよ!?あのお姉さんの色仕掛け、俺達じゃ突破できねぇぞ!」
「第一フレドラ!お前童貞卒業したのに何であんな露出でキョドるんだよ!?」
「卒業しても慣れないものは慣れないんだよ!!」
あーだこーだと作戦会議を行う俺達。
まぁコリアナさんの攻撃を避けつつなんだけど。
「あ、だったら眼を閉じて攻撃ってのはどうだ」
ここでウォドラが一つのアイデアを提案した。
「眼を閉じて?……そうか、心眼か」
心眼――――即ち、心の眼!
視覚じゃなく、他の五感で戦うって事か!
「とはいえ四人全員これをやって外したら恥ずかしいから、誰か一人囮にならないと行けない」
「恥とか気にするか?既に恥晒しまくってるぞ。現在進行形で」
「これ以上って事だろ。ってな訳でランドラ!囮ヨロシク!」
「は、ちょっと待て!何で俺なんだよ!?」
ランドラは抗議の声を上げるが、これに関しては飲み込んでいただく他ないんだよなぁ……。
「いや、だって防御力高いし、多少の不憫でもへこたれない精神があるし……」
「俺が図太いってか、あぁ?」
「喧嘩してる場合じゃないだろ?兎に角頼む」
「っ……わーったよ!」
作戦が決まったことで、ランドラはコリアナさんに向けて走り出した!
「作戦会議は終わったのかしら?坊や」
「そりゃあ、もうねっ!」
《ディフェンド・プリーズ》
コリアナさんの攻撃を土壁で防ぐと、それは瓦礫へと変わる。
土煙が視界を覆う中、ランドラは瓦礫と共にキックを放った!
「はっ!」
コリアナさんは後ろへ跳躍してかわした!
……よし、今だ!
「行くぞ!」
《キャモナシューティングシェイクハンズ!フレイム・シューティングストライク!ボーボーボー!》
「おう!」
《キャモナシューティングシェイクハンズ!ウォーター・シューティングストライク!ザバザババシャーン!》
「ノリノリで行っちゃうぜ~!」
《キャモナシューティングシェイクハンズ!ハリケーン・シューティングストライク!ビュービュービュー!》
土煙が晴れたコリアナさんの目の前には、ランドラと背後に立つ三人のウィザードラゴンが。(全員目を瞑っている)
このまま一気に決めるぜ!
「「「シュート!!」」」
爆炎、氷結、風雷の弾丸は、見事に命中した――――。
「――――ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
そう…………前に立っていた、ランドラに。
「ん……?」
目の前の悲鳴に目を開けてみると、地面には大の字で倒れるランドラが!
「おいランドラ!何してんだよ!?」
「お前、千載一遇のチャンスだったのによぉ!」
「もー、これぐらい避けろよなノロマ!」
最悪だ…………この作戦失敗したら警戒されて一度しか決められないってのに!
そうぼやいていると、不意にランドラが立ち上がった。
「テメェ等…………人を囮にしといてその言い草かぁ…………そうかそうかぁ………………」
ランドラはウィザーソードガンを拾い上げると、駆け出した。
「野郎、ぶっ殺してやるっ!!」
そう、他ならぬ――――俺達の方に。
『な、ななな何と!ランドドラゴンが他のウィザードラゴンを襲い始めましたぁー!!』
「うわぁ、自分殺し!」
「おい止せって!自分同士の争い程醜いもんはねーぞ!?」
「って言うかあれぐらい察知して避けろよぉ!!」
ランドラは形振り構わず俺達を追い掛ける!
何とか止めようと説得するが、ランドラはそれに答えず更に吠えた!
「第一何で俺ってそんな不憫スタイルなんだよ!?攻撃と防御高いんだからもうちょい優遇されても良いだろ!」
「は、まだ良いじゃねーかお前なんて!俺なんざ本家ウィザードで魔力が多い描写特になくて結局プロレススタイルなんだぞ!!」
「そんな事言ったら俺なんて後半(作者が記憶してる限りでは)殆ど見せ場ナシだ!!」
「お、おいお前ら今はそんな事言い合ってる場合じゃ――――」
「「「黙ってろ童貞!!!」」」
その時、俺の中で何かが切れた。
「だぁれが童貞じゃゴラァァァァァ!!!お前らよりは少なくとも女体の素晴らしさを理解してんだよ!!」
「はぁ!?そんな事言って毎回気絶してんの何処の誰だよ!」
「その内慣れるから良いんだよ!それよりお前らなんて分身だから一生ウブな童貞のまんまだぞザマーみろ!!」
「童貞を守るから大切な者を守れるんですぅ~!童貞を散らした奴が何を守ろうってんだあぁん!?」
「お前らまだ比較的出番あるから良いだろ俺なんてロクな見せ場見当たらねぇ!!」
もはやコリアナさん差し置いてフィールドは俺達の喧嘩会場になっていた!
「水中戦なしの水のスタイルよりはマシだろ!」
「予算の都合で飛べない風のスタイルよりマシだろ!」
「どいつもこいつもうるせぇな!出番なんて作者の匙加減なんだから俺が知るわけねぇだろ!バカじゃねぇのか!?」
「バカって言った方がバカなんだぞ!!」
「あ、貴方達いい加減に――――」
「「「「うるせぇ!!!!!」」」」
怒りに任せてコリアナさんに攻撃をぶつけた!
が、その寸前でリタイヤの光に包まれたのだが、俺達は関係なしにいがみ合う!
『あ、あのー?兵藤一誠選手?試合は既に終了したのですが…………』
『あー、こりゃ暫く止まらねぇな。まぁ、ガキらしくて良いんだが』
「「「「余計なお世話だ独身ハゲ!!」」」」
「俺が何時禿げたんだゴラァァァァァッ!!!!!!」
結局リアスが無理矢理止めるまで、俺達は子供達の笑い声の中言い争ったのであった。
パソコン購入しましたぁ