ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝 作:ふくちか
イッセー「みじけぇ!!」
ドライグ『相棒の戦いはこれから続くって事で、次回から最強ドライグ・諸国ハーレム漫遊記が始まるぜ!!』
イッセー「始まるか!!」
ドラゴン『…ではなく冷血硬派ウィザードラゴン・伝説への一歩が始まるぞ』
イッセー「何だそのタイトル!!」
※どれも始まりません、ご了承ください
『この試合で相棒が負けたら上記のタイトル二つが連載されるぞ』
マジで!?
それは作者の負担がマッハで死ぬだろ!!
それは兎も角、振るわれたダイスの目は――――9。
『相棒、勝てよ。新連載の為に』
『そうだぞ。俺達の出番が掛かってるんだからな』
まだ言うか!
締まらない出陣だけど、俺は無言でサムズアップを出すと転移魔方陣に乗った。
ーーーー
俺が転移されたバトルフィールドは人気のないコロシアムの舞台上たった。
相対するように現れたのは女王、クイーシャ・アバドン。
『疲弊の事を考えたら、あの兵士が出張ると思っていたが』
確かに。
そう思っていたら、向こうの女王は怪訝な顔を見せた。
「どうかしましたか?」
「え、あーいや…てっきり兵士の方で来ると思ってたんで」
俺が頭を掻きながら言うと、アバドンさんも納得したように答えてくれた。
「あぁ、その事ですか。彼は諸事情があって、単独で出す事が出来ないのですよ。なので今回は私が出る事になりました」
「へぇ」
「…疑問に思っていた割に、気のない返事ですね」
いや、まさか答えてくれるとは思わなかったので…。
それにしても出せないか……何かあるのか?
『若しくはただのブラフの可能性もあるぞ』
「いや、サイラオーグさんに限ってそれはないだろ」
あの人は戦いや自分の眷属に関して嘘を言う事はしないだろうから。
「我が主を高く買っていただき、ありがとうございます」
「あ、いえ」
対戦相手、しかも女王に頭下げられるなんて初めてだぞ……この人、それほどサイラオーグさんの事を敬愛してるんだな。
『いや、寧ろ恋の匂いがプンプンするぜぇ。奴さんからはよぉ』
何のキャラだよ。
「はい。私はあの方を愛しております」
「や、律儀に答えなくても良いっすよ!」
なんか申し訳ないわ!
すんません、こんな公の場で!
「ふふ、今から戦おうとするべき相手とは思えない和やかな方ですね」
「…なんか、すみません」
「いえ、謝る必要はありません。そこが貴方が子供達から慕われる理由でしょう」
アバドンさんはクスリと笑みを浮かべた後、表情を引き締めた。
「…赤龍帝―――禁手となりなさい。私の主サイラオーグ様はあなたの本気を所望している。ならば、女王の私もそれを望みましょう」
強い覚悟……木場達に負けないほどのものを感じるぜ。
「……」
俺は瞑目して、息を吐く。
ここでこの人相手に全力を出す必要はない……けど、それだとこの場でこの人の覚悟を踏み躙るようなものだ。
『良いではないか相棒。見せてやれ、お前の力を』
…あぁ。
《Welsh Dragon Balance Breaker!!!!》
俺は鎧を展開して、一歩踏み出す。
それと同時にオーラが周囲に吹き出て、コロシアムの壁を破壊していく!
「これが通常の禁手……そしてこれが――――」
《Welsh Dragon Absolution Breaker!!!!!》
一気に極手を発動、オーラが周囲の瓦礫を跡形もなく消し飛ばした!
「これが『
俺の体を覆うスパークが周囲の空気を焦がす音が響く。
アバドンさんは大きく目を見張っていた。
「これが今代の赤龍帝………ッ!ですが、私も主の為、逃げるつもりはありません!」
「……」
《Limit Boost!!》
『――――クイーシャ・アバドン』
俺の限界値まで力が倍加され、俺の右手に魔力が集まっていく。
それを見たドライグは、アバドンさんに静かに告げた。
「赤龍帝、ドライグ…」
『この一撃、防ごうと思うな。相棒は、兵藤一誠はお前を、殺す』
「――――ッ!」
アバドンさんは俺との間に『穴』を展開した。
「――――
静かに告げて、俺は拳を振りかぶる。
勢い良く放たれた魔力の奔流はアバドンさんの『穴』を消し飛ばし、彼女自身をも呑み込んでいく!
ドゴォォォォオオオオォォォォォ―――――!!!!!
アバドンさんを飲み込んだ魔力の一撃はコロシアムの城壁のみならず、フィールドそのものを抉り、破壊した……。
『サイラオーグ・バアル選手の女王、リタイヤです』
審判が俺の勝利を告げると、一瞬の出来事に会場が騒然となった。
『良い判断だったな、サイラオーグ・バアル』
あぁ、寧ろ安心したよ。
フィールドにサイラオーグさんの映像が映ったが、その顔は苦渋に満ちていた。
『俺が強制的にクイーシャをリタイアさせた。あのままでは、赤龍帝に殺されるところだったからな。いや、殺すつもりだったのだろう?』
「えぇ」
俺はサイラオーグさんの問いに淀む事無く答える。
「彼女が言ったんでしょ?全力で来いって。だからそれに答えたまでです。それにあそこで出さなきゃ嘘でしょ」
『ほぉ…それは、俺に対してもか?』
「当然っしょ。あんたは俺の全力を望んでこの戦いを待ちわびていた。なら、俺は自分の全てで応える。それに、あそこで自分の眷属を殺すほど、あんたは愚かな王じゃないでしょ」
マスクを引っ込め、俺は人相の悪くなった顔で笑った。
それを見て、サイラオーグさんは嬉しそうに笑った。
『いい返事だ……赤龍帝と拳を交える瞬間を俺は夢にまで見た。――――委員会に問いたい!もういいだろう? この男をルールで戦わせなくするのはあまりにも愚だ!俺は次の試合、こちらとあちらの全部で団体戦を希望する!』
――――団体戦か。
サイラオーグさんの提案に、ドライグがある事を提案した。
『相棒、ちょいと左手を上げてくれるか』
「ん、あぁ」
俺はドライグに言われ、左手を掲げる。
すると左手が輝き、ドライグの声が響いた。
『俺もサイラオーグ・バアルの案に賛成だ!どうせこの後の試合展開は馬鹿でも読めちまう!そんなのは観客やチビッ子が求めるエンターティィィメントとしてはあまりにもつまらん!!どうだいっその事!ルール無しの決戦で決めた方が、盛り上がるってもんだろ!!!』
や、良い事言ってるけどよ、その言い方だと某サテライトの元キングさんが脳裏を過って仕方ないんだけど。
まぁその案には俺も賛成だ。
「俺も賛成だ!それじゃショーとしては面白みが欠ける!だったらいっその事派手にやりてぇ!!」
俺達の叫びに、皇帝ベリアルはにこやかに微笑んだ。
『彼等の言う通り、このあとの流れは簡単に読めてしまう。連続して出られないルール上、次がグレモリーの僧侶とバアルの兵士。その次がサイラオーグと赤龍帝の事実上の決定戦となるでしょう』
アザゼル先生も顎に手をやりながら続く。
『確かにそれはあまりにもつまらない。それならば、次の試合を団体戦にしてケリをつける。分かりやすいし、このテンションを継続して見られるだろうな。俺としてはサイラオーグの意見に賛成だが……さて、委員会の上役はどうするか』
「…そういやリアス放っておいて決めようとしてるけど、リアスは良いの?!」
俺が待機しているリアスにそう問うと、リアスの呆れ顔がフィールドに移った。
『この流れで嫌だなんて言ったら、相当空気読めない娘になっちゃうわね…』
『『今もそうなんじゃないのか』』
『あ?』
『『すんません』』
お前ら相変わらず弱い!
『私もそれで構わないわ』
『よし相棒。決まるまでカップ麺でも食おうや』
お湯入れた時点で決まりそうなんだけどよ…。
ってかこんな小ざっぱりした場所でカップ麺食えってか!?
荒れ果てたフィールドのど真ん中で漫才をやっていると、実況から一報が齎される。
『委員会から、報告を受けました!団体戦を認めるそうです!次の試合は事実上の決定戦となる団体戦です!両陣営の残りメンバーの総力戦となります!!』
その決定に会場が湧き出した。
『相棒、この流れで負けたら恥ずかしいぞ』
お前、他人事みたいに……。
『安心しろ。俺や此奴、そしてリアス・グレモリーだっている。何も気兼ねする必要はない』
『俺を巻き込むな……だが、宿主として無様に負けるのは許さんぞ』
『力貸してくれるってよ』
『勝手に決めるなアホンダラ!!』
『あぁやんのかこのドグサレ野郎!!』
『あぁ!?』
『あぁん!?』
喧嘩すんなし仲良しコンビ!
曹操「兵藤一誠の戦いはこれからも続く!ご愛読、ありがとうございました!!」
イッセー「勝手に終わらすな!!」
曹操「次回からは英雄漂流記・その男曹操がスタートするぞ!!」
イッセー「だから何なんだよその売れなさそうなタイトルは!!」
ヴァーリ「ならば白龍皇ヴァーリ・ルシファー・戦闘エロゲ拉麺狩り三昧ならどうだ?」
イッセー「なげぇよ!!」
※しつこい様ですが始まりません、ご了承ください