ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝 作:ふくちか
ドライグ『ちょっと待て!ダメッ!!』
イッセー「問答無用!変身!!」
ドライグ『アーッ!!』
「猫又の発情期か」
あれから連絡を受けたリアスが呼び出した先生が小猫ちゃんを診て、そう訊いた。
小猫ちゃんの状態を確認したのは、駒王学園の魔物使い、安倍先輩だ。
すると、「小猫ちゃんは子孫を残したいという本能の状態になっている」と診断されたんだ。
小猫ちゃんは現在、安倍先輩が調合してくれた薬を飲んで自室で休んでいる。
その薬が効いたのか今は落ち着いている。
『確かに、見た感じじゃありゃ完全に猫の発情状態だったな』
「魔力とかを安定させてもダメか」
『生物の本能みたいなもんだからな。だがあの未成熟な状態だったら来るのはもうちょい先なはずだ』
ドライグの言にはアザゼル先生も頷いていた。
「猫又の女は子供を宿せるようになって暫くすると一定周期で発情期に入る。要は猫又の本能が働いて子孫を残すために子作りしたくなるんだよ。その辺は猫と同様だな。猫又の女の特性上、相手は気に入っている異種族の男ってわけだ。つまりはおまえだよ、イッセー」
「俺っすか…。でも、未成熟な状態だったら来るのは早すぎるんでしょ?それは何で……」
「恐らくだが……」
アザゼル先生は推測を口にした。
「イッセーとグレイフィアが恋仲になって、最近だとリアスとも親密になっただろ?それを見て焦ったんだろう――――次は自分だってな」
『『あー……ってハモるな!!』』
合点がいった様に納得した二人は相変わらず仲良さげにハモっていた。
「では、私達の行動で小猫様を発情期にさせてしまったのでしょうか」
グレイフィアは若干気落ちした様子だった。
『そんなもの、勝手にあの猫娘が焦っただけだ。気落ちする必要はなかろう』
「お前もうちょっと言葉選べよ」
ドラゴンの辛辣な意見に突っ込みつつ、今後の方針を決める事に。
「一番なのはイッセー、お前が我慢する事だな」
「小猫ちゃんが落ち着くまで…ですか?」
「あぁ。エロゲー魔人のお前にゃ垂涎もんのシュチュだろうけどな」
「あー、大丈夫っすよ。俺、年下には興味ないんで」
俺が自信たっぷりにそう言うと、何故か周りがシンと静まり返った。
「アザゼル総督」
「ん?」
「イッセー様のこの態度も一因なのでは」
「今この場の奴ら全員そう思ったよ」
何でだよ!?今のは理不尽じゃね!?
『いや、お前が言うか?』
「…ゲフン!まぁ何にせよイッセー。小猫と子作りはするなよ」
「了解っす」
何か釈然としねーけど……小猫ちゃんの為を思うなら安いもんだ。
「それと朱乃。例の話だが…バラキエルは承諾した。俺もそれで良いと思う。後は、お前の意志次第だ」
「父が…そうですか。分かりました。これ以上、眷属に迷惑はかけられませんから。――――ギャスパー君も頑張っているのですもの、私も近くに必ず」
先生の言葉を受けて、何やら決意に満ちた表情を見せる朱乃さん。
リアスは…知っているみたいだな。
「分かった。――――ま、この話は置いておくとしよう。皆、ちょっと良いか」
先生は改まった声音で俺達全員に呼び掛けた。
「明日、この家に訪問者を呼ぶ予定だ。リアス、それについての了解を取りたい」
「…この家の決定権はイッセーと茂さんだと思うのだけど」
「茂殿には確認済みだ。後はリアス、それとイッセーだな」
急だな……ってかおっちゃんにも許可取ったのか。
「その訪問者だが…お前達はそいつに不満、いや、殺意を抱いてもおかしくはない筈だ」
「それ程なの?」
「あぁ」
…ドライグ、どう思う?
『うぅむ……。なぁアザゼル』
「何だ?」
『その訪問者とやらは、今のこの情勢に酷く影響を与えたりする人物なのか?』
「……」
先生は何も答えなかった……って事は、ドライグの質問は、当たり?
『だとしたら……アイツ辺りか』
「おいドライグ」
『安心しろ、言うつもりはない。それに確証はないし、俺個人の想像だからな』
「ドライグ、心当たりあるのか?」
『ん、あぁ……ま、明日になりゃ分かる。あんまり気張るな』
いや、そうは言われても気になるんだけど……。
ヴァーリ……は、そこまでではないな。
アイツ、普通にエロゲ借りに来たりするぐらいだし、立ち位置がひどく微妙なんだよな。
「……兎に角、明日の朝まで待ってくれ。現段階ではそれしか言えん。だが、俺の願いとしては決して攻撃を加えないでくれ。話だけでも聞いてやればそれで十分なんだ。――――上手くいけば、情勢が変化する大きな出会いになるかもしれん。俺も明日、ここに来る。――――だからこそ、頼む」
先生はそう言って俺達に頭を下げた。
疑問と不安が綯交ぜになりつつ、俺達は次の朝を迎えた。
ずっとFGOのイベントで同人誌書いてました