ハイスクールD×D wizard 希望の赤龍帝 作:ふくちか
ドライグ『……っていう夢を見た』
イッセー「夢で良かったよ…イヤマジで」
「さぁ、お楽しみはこれからだぁ……!」
龍人と化した俺は焼き鳥野郎————ライザーに向かって拳を構える…!
久しぶりだぜ——こんなに誰かを殴り飛ばしたいと思ったことはよぉ!!
「…化け物がッ!」
「化け物…?違う、俺は、悪魔だぁ!!!」
ライザーは忌々しそうに吐き捨てると俺に向かって炎を放ってきた……けど!
「しゃらくせぇ!!」
「何ぃ!?」
「ぶっとべぇ!」
「がはぁっ!!!」
俺は拳で炎をかき消し、ライザーを校庭まで殴り飛ばした!
だがライザーは直ぐに立ち上がり、その炎の翼を広げた。
「このクソガキぃ!!消し炭にしてくれるわぁ!!」
ライザーは怒号とともに殺気を放ってくる。
大した殺気だ……だけどなぁ!!
「怒りなら………俺の方が上だぁぁぁ!!!!!!」
俺も怒号を上げて、ライザーに殴り掛かるッ!!
「燃え尽きろぉ!!」
「がぁぁっ!!!」
奴の炎を拳で相殺し、再び殴り飛ばす!!
「ぐはっ!!?」
今度はちゃんと踏ん張ったみたいだな……そうでないと面白くねぇ!
……ぐ!
『楽しんでる余裕は無いぞ、相棒』
分かってる!!
「はぁぁっ!!!」
「ちぃ!」
連続で炎を放ってくるライザーに対し、俺は拳を地面に叩きつけて強引に飛び上がり、回避する!
「食らえ!ドラゴン・ブレスッ!!!!」
俺は口から灼熱の炎を吐き、ライザーにぶつける!
「ぬぅっ!?此れしきの炎で……」
「あめぇ!!」
「何ィィッ!!?」
炎に気を取られてるライザーの隙を狙い、俺は地中からドラゴンの腕を伸ばし追撃する!!
「くっ!」
「
「なっ……………!?」
ジャンプして腕の攻撃を躱したところに、巨大化させた足で—————!!!
「…ッ!」
「ぶっつぶれろぉ!!」
踏み砕くッ!!!
ドォォォォォォォォンッ!!!!
「……………ん?」
……手ごたえが、ない?
「おい、クソガキ!!」
—————ッ!?
新校舎から聞こえた声に驚いて振り向くと、そこにはライザーが!!
まさか、あの一瞬で…………転移したのか!?
だけどそれよりもっ!!
「ぐ、うぅ…」
「部長ッ!!!!」
ライザーが部長の首根っこを掴んで仁王立ちしていた………アイツッ!
「小僧!このままリアスを傷つけて欲しくなかったら、その姿を解け!」
「ッ!?てめぇ……」
「俺もフェニックス家の看板を背負っている身だ!こんな試合で、負けることは許されんのだっ!!」
くっ!
俺は…………俺は…!!
『リアス様の『戦車』1名、『僧侶』1名、『騎士』1名、ライザー様の『女王』1名、リタイア』
—————皆!
俺はそのアナウンスに愕然とした。
もう、皆は…………ッ!
くそったれぇ!!
ライザーに言われた通り、俺は龍化を解いた。
『相棒……』
何も言うな……ドライグ。
「ふっ、それで良い…!さっきの殴られた分、今ここで返す!!」
ライザーはさっきの意趣返しとばかりに俺に炎をぶつけてきた!
「ぐああぁぁあっ!!!??」
ぐっ……耐えろ!俺が耐えきって、奴が油断さえすれば、勝機は………ッ!!
くそっ、龍化の負担が……!
「イ、イッセー…ッ!」
「ハハッ!良い様だなぁ赤龍帝!所詮貴様は赤龍帝の籠手がなければ無力な存在だ!!」
うぅッ………言いたい放題言ってくれやがって!
だけど———————————何も出来ない……!
『相棒……すまんっ!』
へ、へへっ………謝るなよ、ドライグ……お前は、何も悪くないよ。
「止めなさいライザー!動けない相手をいたぶって、何が楽しいの!?」
「大丈夫です、部長ッ!!俺の事は、気にしないで、くださ……うわぁぁっ!!?」
熱い、熱い………!
けど、耐えろ!耐えるんだ!
「ふん、まだ気は収まらんが…………楽にしてやる!!」
ライザーは勝ち誇ったかのようにさっきより大きく炎を集め、俺に向けて放った——————
その時だった。
「このっ!」
「ぬぅ!?」
部長がライザーの顔に滅びの魔力をぶつけ、奴をひるませたかと思うと、強引にライザーの腕を振り払いこっちに向かってきた!?
「イッセー!!」
「部長……ッ!?こっちに来ちゃ…!!」
俺が言い切る前に、部長は俺を庇う様に前に立ち————————
部長はその炎に飲まれていった。
「ぶ、部長ッ!!!!!」
俺が叫ぶも、部長はそのまま力なく倒れた。
「い、っせー……」
「何で、何で……俺なんかの為にッ!?」
俺は部長を抱えながら、必死に部長に問いかけた。
「苦しむのは、皆一緒だから………私ひとり傷つかずに、なんて………そんなの嫌だから…」
「馬鹿ですよ……そんなの、馬鹿ですよッ!!」
泣きながら言うも、部長は光に包まれていった。
「ねぇ、イッセー……本当に、ありがとう。助けてくれて……」
「………助けてなんかない、助けてなんて、ないですよ!!」
「ううん……貴方は、グレモリーの名前に縛られた私に、希望を見せてくれた。さっきだって、私が呼んだら、来てくれた………」
「当り前じゃないですかッ!!俺は貴女に誓った!絶対に助けるって!それなのに……!」
「…イッセー、その約束、まだ……有効?」
「……はい、何時までも、ずっと!」
部長を包む光が、一段と強くなった。
「これから先も、私が、ライザーの元に嫁いでも、助けてくれる……?」
「…当り前です!!助けを呼ぶ声がなくても、助けます!!俺は、貴女の——————!!」
「そ、っかぁ……ありがとう、イッセー…でも、出来るなら…」
「貴方と、ずっと一緒に、いたかった…………」
部長はそう力なく呟いて、その場から消えた。
「助けて………」と呟き、涙を流して………。
『リアス様の『王』、リタイア…よってこのゲーム、ライザー・フェニックス様の勝利です』
俺は——————————無力だ。
助けを求める女の子一人も、守れないなんてさ。
俺の近くに魔法陣が出現する。
でも俺はそれを無視して、少し離れたところにいたライザーに告げた。
「勝利おめでとう、ライザー」
「!貴様……」
俺は自分でもビックリするような低い声でライザーに呼びかけた。
「けど、その内後悔させてやるよ………誰を怒らせたのかを」
それだけ告げると、俺は朦朧とした意識で魔法陣の上に乗った。
『相棒……今更だが、神器の調整が終わった』
「そうか……」
だけど、今は————————
『あぁ、ゆっくり休め………奴への怒りは、俺も同じだ』
それを聞いた俺は、目の前に銀が見えたを最後に意識が飛んだ——————————。
次回、D×Dウィザード
グレイフィア「お目覚めですか…?」
アーシア「部長さんを、連れ戻してきてください!」
イッセー「ヒーローは遅れて登場するもんさ」
《Welsh Dragon Balance Breaker!》
次回!MAGIC14 『俺、殴りこみます!!』
ドライグ『漸く俺の本気だー!!』
イッセー「次回もショータイムだ!!」
龍化(ドラゴン・チェンジ)
自身の肉体をドラゴンのものに変化させる技。
禁手が使えなくなった時の為に生み出したもの。
ドラゴンの力を存分に振るえるが、この状態は常に肉体に負担を掛けている為、倍加を使えない。
更に肉体の部位の龍化を増やせば増やすほど、限りなくドラゴンに近づいてしまう。
頭まで龍化をしてしまえば、完全にイッセーの理性はドラゴンの本能に呑まれ、敵味方関係なく暴れてしまう。
リスクだらけだが、実は禁手より素のパワーは強かったり。